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【パノラマ】っていう新しい視界を考え出したのは誰なんでしょ?

< 自由視点映像「ボリュメトリックビデオ」の原点になっているのが「パノラマ」? >

2022年の4月29日金曜日、ゴールデンウィークのスタートの日。
日本プロ野球阪神巨人戦の中継放送に「自由視点映像」っていうのが取り入れられて話題になりました。


「ボリュメトリックビデオ」っていう最新鋭の3D映像技術だそうですが、実際に放送されるのは世界初。


ほほう、何かとデジタル世界では遅れが指摘されることの多い日本ですが、やるじゃないですか。ね。
まだ実験段階、みたいなことなんでしょうけれど、この試みは3連戦、30日と5月1日の試合でも放送されました。


実験した側は、ネットでの反応を含めてだいぶ貴重なデータ収集が出来たでしょうから、これからの充実、発展に向けて大いに期待したいところです。


「タイムスライス」の技術を動画のまま再生出来るように発展させたような技術なんだろうと思いますが、クロマキー合成の精度のための撮影カメラ位置、台数だとか、例えば野球っていうスポーツに特有、最適なフォーマットを構築し直したりすることと、自由視点動画が3秒後ぐらいに実現出来ることは確認されたとして、どこにその自由な視点を据えればスリリングなのかっていう演出法面での工夫もこれからなんでしょうね。

 


チャレンジは大事でしょうし、まったく新たなディレクションセンスも必要とされてくるんじゃないでしょうか。
アナウンサーの言う「ここにカメラは置けませんからねえ」っていうレベルじゃない、アスリートの躍動を伝えていただきたいところです。


コンピュータの性能が上がるっていうことと同時に、それを使いこなすっていうのが望まれますが、新しいものを初めて目にする感動と違和感は「ボリュメトリックビデオ」に始まったことじゃなくって、かなり前からあるんでしょうね。


人類はそうした感動と違和感を経て、今の段階まで文化を育てて来たって言えるのかもです。
「ボリュメトリックビデオ」にしても、その技術的なパフォーマンスよりも、まず先んじるアイディアがあってこそだと思います。


同じ映像系として探ってみますと「パノラマ」っていう画像の見せ方っていうのも、当時の人たちに人気を博したってことから、そのアイディアはスーパーな才能を感じさせてくれます。


自然界にはあり得ないとしても、遮蔽物のない見晴らしの良い風景、その全景を目の前に見せてくれるパノラマは、世界中で「パノラマ館」が作られて、ブームになったんだそうですからね。人気だったわけです。
日本では明治時代に「上野パノラマ館」「浅草日本パノラマ館」が作られて、昭和の頃までかなり集客があったみたいなんですよ。


「パノラマ」って誰が考え出したんでしょうか。


ちょっと調べてみますとですね、ん~、そのアイディアの源泉みたいなことを考え出しますと、2人、あるいは3人が出てきます。
ハッキリしません。


でもまあ、ここは先を急がずに、なんで「パノラマ」っていう新しい映像表現が生み出されたのか、っていうところから考えてみます。


考え出したのが誰であるのかは特定できないとしても、「パノラマ」が18世紀末ごろのイギリスに登場してきたのは間違いなさそうなんですね。


18世紀。啓蒙思想から始まった世紀っていえるのかもしれません。
日本では17世紀末に「元禄文化」が隆盛を極めて、やがて徳川幕府が財政困窮していく時期ですね。
大岡越前守、徳川吉宗享保の改革田沼意次重商主義的政策のころです。


イギリスでは1728年に世界最初の百科事典「サイクロペディア、または諸芸諸学の百科事典」が発行されています。


この人類の知識体系を一つの書物にまとめるっていう動きは、イギリスだけじゃなくって、ヨーロッパに普及します。


モンテスキューの「法の精神」が1747年に発行されたフランスでは、1751年から1772年までっていう21年の時間をかけて「百科全書」を完成させます。


こうした百科事典の編集をリードしていた人たちは「啓蒙思想家」って呼ばれることが多いです。


ウィキペディアの存在を知っている我々の時代からすると、ピンとこない感じもあるんですが、体系だった人類の英知が集められているってトンデモナイことなんだろうと思いますよ。
それまで教会のお坊さんたちに限られていたような「学問」が、大学だとか、意欲さえあれば一般にも広まっていって、中世の終わりってことになるんですよね。


世界の変化は徐々にではあったのかもしれませんが、全面的に起こっていって、平等論、人民主権論だとかの考え方によって「市民革命」が、従来の方法論とは違った農作業によって「農業革命」が起こります。


市民革命としては、1776年に「アメリカ独立宣言」そして1789年には「フランス革命」が始まっています。


そしてなんといっても、18世紀といえば「産業革命」です。
農業革命の成功によってヨーロッパの人口が安定して増えたそうで、「産業革命」の成功に欠かせない労働力を供給したって考えられています。


近代の始まりは全体的に、一気にやってきた感じだったんんじゃないでしょうか。

 


これまでになかった何物か、全く新しいものを創り出そうっていう意識は全てのジャンルに渡って浸透していったんだろうと思われます。


そんな時代的空気感の中から登場してきたのが「パノラマ」ってことなのかな、って思います。


いくつかの説があるんですよね。


1785年にスコットランドの画家「ロバート・パーカー」が考え出して、1792年に内部から見られる円筒内に風景画としてパノラマを実現させた、っていう説。


1788年にイギリスの美術家「リチャード・パーカー」によって考えられて、半円形の背景画の前に植物、人物模型を配して広さを実感できるパノラマを実現させた、っていう説。


2人ともパーカーなんで、疑っちゃうところが出て来ちゃうんですけど、まあね、どっちも正解だっていうことも充分に考えられます。
ロバートの方のパノラマは簡易的なパノラマ館を彷彿とさせるものがありますけど、リチャードの方のパノラマは「ジオラマ」を連想させる感じですよね。


パーカーっていう名字は、そんなに珍しいものじゃないでしょうから、ね、2人がちゃんと存在していて、それぞれ独自にパノラマのアイディアを思いついたってことは、否定できないですね。


ざっと調べてみたところでは、ロバートはスコットランドって記されていますが、リチャードの方はイギリスです。
このイギリスっていう表記は日本独特のものなんでしょうけれど、イングランドのことなのか、連合王国っていう意味で言っているのか判別できないですね。

 

 

イングランドウェールズスコットランド北アイルランド。イギリスっていう表記であれば連合王国のことでしょねえ、とは思うんですが、一方がスコットランドなんで、リチャードのイギリスっていうのが詳細にどこなのかを知りたかったんですが、調べきれませんでした。


同じスコットランドの人だってことになれば、長い時間のうちにどっちかが誤記で、同一人物でしょって気もするんですが、ん~、分かりませんね。


さらにもう1つっていうか、もう1人、絡んでいそうな事実があるんでございますよ。


パノプティコン」っていうのがあるんです。


たぶんおそらく、「パノプティコン」のパノっていうのと、「パノラマ」のパノって一緒ですよね。
「パノラマ」を「広い眺望」って訳すとすると、「パノプティコン」は「全展望監視システム」ってことなんでそうです。
そうなんです、「パノプティコン」って刑務所のシステムのことなんです。


刑務所の建物の真ん中に監視塔があって、ぐるりが中庭。
囚人の独房がその中心に向かって放射状に仕切られて配列されているっていうアイディアで、映画なんかで出てくることのある建物ですね。


少ない人数で多くの囚人を監視できるっていう省エネの考え方。「パノプティコン


広く全体を見るっていう観点からすると、どうもね、根っこにあるのは「パノラマ」と同じなんじゃないかって気がしますね。
発想の根源。


パノプティコン」っていうシステムを考え出したのは、イギリスの哲学者「ジェレミ・ベンサム
またしてもイギリスです。


詳細は分かりませんでしたが、1791年に「パノプティコン」っていう本を出しているそうです。
ベンサムのこのアイディアはすぐにイギリスで採用されることはなかったみたいなんですけど、後にアメリカを初めとしてどんどん作られるようになったシステムなんですね。


この新しい近代の視点っていうアイディアを、だいたい同時期、18世紀末に2人、あるいは3人が同時に、産業革命の主役、イギリスで、思いついたっていうこともナイでもないでしょうけど、なにか、現在の記録に残っていない、通底するアイディアっていうのがあるような気もするんですよね。


無名のアイディアマン。
今のVRとかにも繋がっているアイディアですよねえ。

 


全然関連性とかないんですけど、同時代の日本のアイディアマン「平賀源内」が獄死したのは1780年のことだそうです。


世界的に18世紀は「電気」の世紀でもあります。


まもなく21世紀も4半世紀を迎えます。
「ボリュメトリックビデオ」の自由視点っていう、人類が新しく手に入れた観点は、これまでとは全然違ったスポーツを生み出す可能性もありそうですし、スポーツ界のみじゃなくって、考えもつかないような使われ方が登場してくるんじゃないかなって、ちょっと楽しみです。


アタマのイイ若者たちの新しいアイディアに期待しますです。
はい、完全に他力本願! へへっ。