< 1,000億個の脳内神経細胞の間を行ったり来たりしている神経伝達物質 >
便利べんり、コンビニエンス! なはずの世の中になってからの方が、生きづらいとか言われるようになっちゃった感じがしますよ。
なんででしょ。
コロナウイルスとかのせいじゃなくって、現生人類って21世紀、存続の危機なんでしょうか。
そんな大げさなもんじゃないでしょ、って思いたいんですけど、身体、こころ、共に、どういうのか、人の自家中毒みたいなことが起きつつあるタイミングだったりするんじゃないのかなあって、ちょっとね、気になったりします。
恐竜の時代って1億年ぐらい続いたんだそうですけど、我々現生人類の歴史って、せいぜい20万年なんだそうですね。
20万年って、まあ、かなり気の遠くなるような時間ですけれど、猿人、原人が道具を使い始めたのは260万年前ぐらいだろうってことみたいですから、ん~、いろいろ経緯があって、今の人類があるんですねえ。
ミトコンドリアDNA分析では、現生人類は16万1,000年前から12万5,000年前の間に分岐したってことらしいです。
人生100年時代って言われ始めた現代ですけれど、現生人類の始まりが一番短い12万5,000年前からだとしても、1人の現代人が実感できるレベルの時間じゃないですね。
その解明できないほどの世代を重ねて21世紀を迎えているわけですけれど、人類は10万年、20万年ずっと生きづらいと感じながら生きてきたんでしょうか。
たぶんおそらく、違うでしょねえ。
20万年にしても12万5,000年にしても、そのほとんどの時間って、猛獣に襲われたり、今よりもっと火山の噴火とか自然災害の規模も大きかったんでしょうし、食べものだって確保するは大変だったんでしょうから、ただもう生きるのに必死だたんじゃないでしょうか。
自家中毒的にとかじゃなくって、物理的な生きづらさ。知らんけど。
文字通りの喰うか喰われるかの野生の一員ですもんね、保育園落ちた! とかの現代社会の問題とは全く違うでしょねえ。
人類が文字を使うようになったのは、わずか5千年前らしいです。
その辺りから、なんとなく現代に通じる「文明」みたいなものが始まっているとしても、まだまだプリミティブな世の中だったでしょうねえ。
日が昇れば起き出して、暗くなったら寝る。
夜は漆黒の闇でしょうから、人間の目は効きませんからね、何もできませんよね。
ずうっとそういう生活だったんですよね。星がキレイだったんだろうって思います。
火を灯して明かりを取るようになったのっていつ頃なんでしょうか。
文字を使うようになるちょっと前ぐらい? それとももっと後なんでしょうかね。
電球が発明されたのは1860年ごろで、イギリスのジョゼフ・スワンって人ですね。
あれ? エジソンじゃないの? って思いますよね。
LEDになる前の白熱灯って、今の状態になるまでにいろいろ改良が加えられていて、スワンは1878年に特許を取得して、1881年「スワン電灯会社」を設立。
一方、アメリカでは1878年に「エジソン電灯会社」が設立されていて、特許論争もあったみたいですが、1883年にはロンドンに「エジソン & スワン連合電灯会社」が設立されたそうです。
電線の敷設とかインフラ整備の問題もあったでしょうし、いつでもスイッチを入れれば明かりが点くっていうようになったのって、ホントつい最近の事なんだと思います。
24時間営業が始まったあたりから、街から純粋な夜っていうのが消えてしまった感じでしょうかね。
ちょっと強引かもしれませんけれど、この辺りから身体の変調を訴える人が出てきたような感じもします。
よく眠れなくて、朝、スッキリ起きることが出来ていない。
いつもイライラしている。ちょっとしたことでキレてしまうことがある。
現代人は全般的に「セロトニン」が不足しているんだそうです。
考えてみれば、どんどん動物性を失ってきていますよね。自然な状態で生活しているとは言えない現代社会です。
意識してはいないですけれど、根本的なストレスの原因が「社会の進化」にあるのかもしれません。
「ノルアドレナリン」っていう神経伝達物質は、ストレスに対抗して集中力や積極性をもたらしてくれる働きがあるそうですが、過剰になってしまうと、ヒステリー状態になったり、パニックになったりしてしまう。
「ドーパミン」っていう名前はよく聞くと思いますが、快楽を感じさせる神経伝達物質なんですよね。
思考や行動のやる気をもたらしてくれるんですが、このドーパミンもまた過剰になるといろいろな依存症につながってしまうんだそうです。
人間の意識ではコントロールできないのがホルモンですが、ノルアドレナリンとドーパミンのバランスをとってくれているのが、幸せホルモンとも呼ばれている「セロトニン」です。
脳内のホルモンバランスを整えて、自律神経も調整してくれるっていうセロトニンが不足しないようにするっていうのは、我々現代人にとってかなり大事なことなんですね。
で、セロトニンを不足させないためには何をすればいいのか、ってことになりますよね。
「トリプトファン」っていう必須アミノ酸がセロトニンばかりじゃなくって、ノルアドレナリンやドーパミンの原料になるんだそうです。
必須アミノ酸ってサプリメントなんかでよく聞く言葉ですよね。
身体の中では合成できないタンパク質を構成する栄養分で、食事から摂る必要があるんで、必須って言うみたいです。
人間には9つの必須アミノ酸が確認されていて、その1つがトリプトファン。
案外と身近な食品に含まれているみたいで「豆腐」「牛乳」「バナナ」「白米」「蕎麦」「アーモンド」「納豆」あとは肉類や魚類。
バランスよく摂るのが大切、ってねえ、よく言われてますもんねえ。
トリプトファン以外にセロトニンを不足させないためのものは「ビタミンB6」「ビタミンB12」「鉄」「カルシウム」「マグネシウム」
心のバランスを良くするために必要な「ホルモンバランス」
なかでも重要なのがセロトニン。
ホルモンバランスを維持するために大切なのは、バランスの良い食事、ってことになるんでしょうね。
セロトニンを増やすのに良い方法っていうのも研究されています。
一定のリズムを繰り返す「リズム運動」
ウォーキングなんかが最適なリズム運動にあたるそうです。
スキンシップだとかおしゃべりだとかの「グルーミング」も良いそうです。
グルーミングって最近よく聞くようになってきた言葉ですよね。
そしてもう1つが「ひなたぼっこ」
どうですか、最近やってます? ひなたぼっこ。
言葉だけで、もう、ふぁ~って感じにリラックスできるような気がします。
昔は「ひなたぼこり」って言っていたそうで、「日向惚け在り」から来ているんじゃないかって説があります。
ひなたぼけあり ⇒ ひなたぼけり ⇒ ひなたぼこり ⇒ ひなたぼっこ!
ホンマかいな?
でもまあ、ひなたでぬくぬく、ほけ~っとしているのが「ひなたぼっこ」ですからね「日向惚け在り」は納得できますよ。
ひなたぼっこでセロトニンが増えるって、やっぱり、現代人に必要なのはノンストレスな時間をいかにうまく日常生活の中に取り入れるか、ってことなんでしょうね。
バランスよく食べて、適度に歩いて、無駄話して、ひなたぼっこ。
たしかに精神衛生上、良さそうですけど、継続っていうのがねえ、なかなかねえ。
でもみなさん、セロトニンだそうですよ。バランスです。
心も身体もスッキリで、生活していきたいですよねえ。