<子どもたちの未来へプレゼントを贈るキャンペーン「happy birthday miffy -子どもたちの未来を守ろう-」>
世界のみんなが知っている人気キャラクターというと「ムーミン」「スヌーピー」でしょうかね。それと「ミッフィー」も人気ですよね。いろんなグッズもあります。
でもですね、オヤヂとして正直なところを申しますとですね「ミッフィー」って名前、ずっと知らなかったです。
街なかで見かけるバッグに描かれたイラストだったり、カバンにぶら下がっている小さなぬいぐるみだとかを違和感なく見てはいたんですが、名前を知らない。でも昔から知っているような気がしているキャラクター。それがミッフィーなのでした。
うさぎ? なのかな? という認識。
でもまあ、名前を知らないことに頓着なしで暮らしていたわけですが、ある日、その正体の不思議さを気付かされる出来事に出会ったしまいました。
コロナのずっと前。帰りの電車、中央線の中。三人連れのオバサマが途中駅から乗り込んできました。
比較的混んでいない時間帯ではありましたが、中央線です。人と人の隙間なんてありません。
ホームからの人波に押されるような格好でぐぐ~と入ってきたオバサマたちに押し込まれるような形で鮨詰め。誰も望まない密着!
そんなに遅い時間ではなかったんですが、三人のオバサマたちはけっこうキコシメシテおられるようで、声高で会話を続けておられます。こんなにギューギューなのに、よく声が出せますね、って感じ。
そのうちの1人が抱えている大きなぬいぐるみの顔が目の前です。そうです、それが、それでした。
「中学生になってもダメよ。ずっと子供のままなのよ」
「でもイイじゃないの。うさこちゃんは大人だって好きな人、いっぱい居るもの」
「でも、こんな大きいのなんて、どこに置くつもりなんだか」
ふううん。うさこちゃん、っていうんだ、これ。
「そのミッフィー、黄色のワンピースよね。珍しくない?」
「あら黄色って普通じゃない?」
「なんかオレンジ色のイメージなんだけどなあ」
ん? ミッフィー? うさこちゃんっていうのは、単にオバサマのうさぎのぬいぐるみに対する呼称?
って感じで、新たな情報に接しながら、こっちをまっすぐに見ているバッテンのクチのぬいぐるみを見ておりました。愛想がイイとはいえない目線でしたね。
で、帰ってすぐに調べて「うさこちゃん」も「ミッフィー」も両方とも正しい呼び名であることを知ったのでした。
でもホントの名前は「ナインチェ・プラウス」っていう、オランダ発のキャラキターなのだということを認識しました。
「ちいさなうさこちゃん」という絵本が日本で発売されたのは1964年、昭和39年だそうです。石井桃子さんの訳。けっこう人気の絵本。
うさこちゃんです。名前を憶えてはいなかったものの、流行った絵本で見て、その独特のキャラクターが記憶に残っていて、それで違和感はなかったのかなと思います。
ニッコリしているとは言えないキャラクターですよね、うさこちゃん。クチがバッテンだし。
不思議なキャラクターという印象だったんだろうと思います。記憶に残る強いキャラクター。
1979年、昭和54年からはアニメの放送が始まって、そのときからの名前が「ミッフィー」
でも不思議ですよね。「ナインチェ・プラウス」という名前のキャラクターが、うさぎだから「うさこちゃん」というのは、日本語訳として、まあ、そういうもんかなって感じがしますけれど「ミッフィー」って?
「ナインチェ」の英語訳が「ミッフィー」ってことなんだそうですが、「Nijntje Pluis」が「miffy」
ん~。
「スヌース ムムリク」が「スナフキン」っていう例もありますからね。そういう種類のネーミングなのかもしれません。「ナインチェ・プラウス」じゃ人気が出ないという判断。
オランダ語で子うさぎは「konijn(コネイン)」というそうで、それにさらに「小さい」という「tje」をつけたネーミングだそうですから、日本語の「うさこちゃん」はそのままの訳といえそうですが、英語の「miffy」はどこからきたんでしょう。
うさぎを表す英語って案外たくさんあって「rabbit」「hare」「buck」「doe」「coney」他にもあるかもしれません。でも「miffy」につながりそうな単語は見つからなかったです。
「うさこちゃん」と「ミッフィー」という両方の名前を知ってから、もう随分になりますが、最近では「ミッフィー」って呼んでいる方が圧倒的ですかね。「うさこちゃん」は全然聞きません。
で、ミッフィーですが、1955年6月21日が誕生日。でも、たぶん今でも小学生なんだと思います。サザエさん家のカツオくんと同じですね。
ミッフィーの誕生日を祝して、生活雑貨、小物、キャラクター商品の製造、輸入販売の会社「マークスインターナショナル」が、子どもたちの未来へプレゼントを贈るキャンペーン「happy birthday miffy -子どもたちの未来を守ろう-」を開催しています。
2021年6月1日から6月30日の期間、オランダの「BON TON TOYS」「Mr Maria」の2社の対象商品を購入すると、収益の一部を、社会活動団体「フローレンス」に寄付して、「子どもたちの未来へ」役立ててもらおうというコンセプトです。
「フローレンス」という社会問題解決集団は国内最大の認定NPO法人で、病児保育・ひとり親家庭の貧困・障害児保育などの社会問題の解決を目指し活動している団体だそうです。
前の記事【SDGs 目標13】でちょっと齧ってみたSDGsですが、フローレンスの活動は大きく貢献しているものと思われます。
SDGsは、目標1:貧困をなくそう。
目標2:飢餓をゼロに。
目標3:すべての人に健康と福祉を。
目標4:質の高い教育をみんなに。
目標5:ジェンダー平等を実現しよう。
目標6:安全な水とトイレを世界中に。
っていう目標グループを世界の貧困問題解決に向けて設定しています。
まあ、目標6は日本ではあまり大きな問題ではないと思いますが、それ以外は、割と身近に存在している問題で、特にコロナ禍で深刻になっている問題ばかりっていうことになるのかもしれません。
ニュースで、食品ロスをなくそう、といっているかと思えば、一方では飢餓状態になってしまっている家庭があったり。なかなかうまくバランスがとれていませんね。
貧困と飢餓と教育、そしてジェンダー平等というのはかなり密接なつながりがありそうに思えます。
これらが解結されれば健康と福祉の問題にも光明が見えてくるのではないでしょうか。
ま、1個人が解結できるようなレベルの問題ではないとはいえ、個人でも出来ることっていうのは、こういう形で存在しているってことなんだと思います。
ミッフィーって、しっかりクッキリしたデザインと色使いですよね。笑っているようにも、泣きそうになっているようにも、見えます。
表情が、向き合って、見つめる側の心理状態次第って、凄いキャラクターですよね。
うさこちゃんって呼ばれても、ミッフィーって呼ばれても、ナインチェって呼ばれても、同じ表情です。
いろんなものを、いろんなふうに、見ているんでしょうね。
ミッフィーには真面目で優しい空気があるような気がします。