ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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酒呑みの食いしん坊、メタボはイヤだけどガマンは嫌い。

【フルーツ魚】って ど~んどん進化していて フルーツから脱却しつつあるって話

<キャベツって その名の通り 磯焼けに対する海のキャベジンなのかもです>

「柚子鰤王(ゆずぶりおう)」って知ってます? 食べたことあります?


2005年から高知大学で研究開発が進められて、2007年に鹿児島で販売され始めた魚です。
「フルーツ魚」と呼ばれるようになる魚のさきがけですね。


ざっくり分けてしまうと、
ぶりにゆずの皮を食べさせるのが「高知モデル」
ぶりのエサにゆず果汁を混ぜて食べさせるのが「鹿児島モデル」


中長期的にみて、コロナ禍に関係なく明るい話題って少なくなっている日本ですが「産学連携」がうまくいっている例ですよね。
「産学連携」って、ひところ盛んに取り沙汰されていましたが、こうして成果を上げているものもあるんですよね。


この始まりは、果物のポリフェノールが魚の変色を抑える効果の研究だったそうですが、大学の


「こういうことを期待して、こんなことをやってみたら、こうした効果がありました」


っていう情報を知ることによって、じゃあ、オラんとこではこうしてみるべ、っていう動きにつながって、産業的にも効果が出るって理想的だと思います。


高知モデルから始まって鹿児島モデルに、という地産地消の「地産」部分を豊かにする活動。
高知大学農学部の深田陽久センセ、ブラボー! です。(ブラボーって、最近聞かないなあ)

 


フルーツ魚って意外に多くの種類があります。


愛媛県では「みかんぶり」「みかん鯛」


香川県の「オリーブはまち」「オリーブぶり」


徳島県の「すだちぶり」


高知県の「直七鯛」「直七かんぱち」


直七(なおしち)っていうのは、高知県特産の「酢みかん」とも呼ばれているまぼろしの「すだち」の名前。


高知県和歌山県で共同開発している「レモンぶり」


大分県の「かぼすひらめ」「かぼすぶり」


長崎県の「ハーブさば」


広島県の「レモンはまち」


三重県の「伊勢真鯛


だとかが知られていますね。


こうして見てみますと西日本ばっかりですね。四国と九州に集中しています。
はやいトコ東日本でも進めて欲しいです。


西日本で盛んだというのは最初が高知県と鹿児島県だったという歴史的な背景と、取れる魚と果物の土地柄っていうのが関係しているのかもしれません。
なんにしても関東ではあまりお目にかかれませんですね。ほぼ食べたことないです。
今ではもっと種類も増えていっているのかもしれません。


こうした「フルーツ魚」って柑橘類の利用から始まったわけですが、柑橘類以外にもその利用を広げていっているようなんですね。


愛媛県の「ウニッコリー」っていうのが開発されつつあります。
これ、凄く画期的だと思います。


日本人の魚の消費量確保が目的だった「フルーツ魚」がヒントになったのは間違いないでしょうけれど、SDGsの概念に適った取り組みだということもいえそうです。


地球で生きていくうえで、人間だって自分の食に責任を持って、他の命を食べることを主張してイイようなポジションに近づけそうって感じです。


「ウニッコリー」っていうのは名前から分かる通り「ウニ」と「ブロッコリー


「ウニ」は「ガンガゼ」と呼ばれている愛媛県のウニなんですが、近年の水温上昇の影響で急激に増えているんだそうです。


こういう現象はなにも愛媛県に限ったことではないですよね。海の水温上昇って、確実に地球の生態系に影響を与えているってことです。世界的な現象です。
で、ガンガゼが増えますと、沿岸の海藻が食べつくされてしまうという困ったことになります。


磯焼け」といわれる現象になってしまうんですね。

磯焼け」という問題が取り上げらふぇたのは、もう何十年も前です。成果の上がっている取り組みはあまり無さそうな感じですよね。自然に向き合うことの難しさなんでしょうね。


磯焼けになってしまうと、海藻を食べる他の生物が生きていけなくなりますし、海藻に卵を産み付けている魚にとっては種の存続が出来なくなるという決定的な被害を受けてしまいます。


ガンガゼ自身も大量発生によって自分自身が食べるエサが充分ではなくなって、身も痩せていますし、もともと苦くてえぐみもあって食用とは考えられていなかったそうです。さらには、ガンガゼのとげには毒があって、漁師たちから嫌われていた種類のウニ。
で、ガンガゼは「駆除対象生物」とされていました。


これねえ、分かりますけれどねえ。漁業関係者にとっては死活問題ですからね。

でもまあ、これって完全に人間都合で「生物多様性」だとか「SDGs」といった世界の流れからは遠いものですね。


「駆除対象生物」。。。悲しい響きです。だって、人間が生きていくためなんだから、って理屈。


でも、駆除はうまくいかなったそうです。


そりゃそうでしょうね。こういう場合の駆除って、作業に精出しても直接的な利益にはなりませんからね、継続するのは難しいでしょう。


でも工夫する人は居るもんです。そういう人は大事にしないといけませんですよ。
逆転の発想で、ガンガゼの養殖を始めたんです。


「フルーツ魚」の例もありますからね、柑橘類だとか、いろいろ与えてみたんだそうですが、一番良く食べたのが、なんとブロッコリーの茎。茎ってところが、なんか、スキ。


地元のJAでブロッコリー出荷の際に切り離して廃棄処分にしていたブロッコリーの茎です。


「とにかくなんでも、やってみよう!」の精神なんでしょうかね。ガンガゼがリクエストするわけもないでしょうけれど、フルーツのジャンルを超えてブロッコリーです。
で、なんと、結果オーライ。ガンガゼは身も太り、甘さを感じられるほどに変化して、まろやかになったんだそうです。


「ウニッコリー」の誕生です。


まだこれからという部分もあるんでしょうけれど、持続可能な漁業になっていくとイイですね。

 


もう1つあります。「ニザダイ」という魚。
聞いたことない、ですよね。


関東から四国にかけての多くの地域では「サンノジ」と呼ばれている魚で、尾びれにある三本の線が特徴で、それで「三の字」って名前なんでしょうね。でも知りませんね。


石川県では「バイオリン」よ呼ぶそうです。なんででしょ? ちょっと調べてはみたんですが、なんも引っかかって来ませんでした。バイオリンは4弦ですが3本の線を弦に見立てて、ってことなんでしょうかね。でも、それだとすると「三味線」ってのがありますけれどね。分かりません。


千葉県では「クサンボウ」
大阪では「カッパハゲ」


魚の名前って、地域によって全然違っているのはよくあることですけれど、ニザダイ、なんかあんまり、有難がられてはいない感じの呼ばれ方ですよね。
臭いんだそうです。千葉県の呼び名はそこから来ているのかもしれませんね。


ニザダイとはいうものの鯛の仲間ではなく、スズキの仲間。岩場の海藻を食べるので、ガンガゼと同様に「磯焼け」の原因になっているんだそうです。


その海藻を消化するためなんでしょうけれど、内臓が大きくって、夏場には発酵臭が強くなって、とても食べられたもんじゃない、ってことなんですね。


で、ニザダイは「低利用魚」とか「未利用魚」って呼ばれていますし、磯焼け対策として「駆除対象魚」とか言われてもいます。ニザダイにしてみればサンザンですね。


このニザダイを美味しく食べてみようと工夫してるのが大手回転寿司店の「くら寿司


「みかんぶり」や「みかんサーモン」をメニューとして提供している「くら寿司」です。独自のナレッジを持っているんでしょうね。


ニザダイは、その臭いを気にしなければ身も厚くって、脂ののった魚なんだそうです。でもやっぱり、気にしますよね、臭いのはヤですよねえ。


刺身ではなく湯引きとか煮魚とかであればイケル、という声もあるようですが、なんたって「くら寿司」です。そのままの切り身ネタが勝負です。


で、なんと、ここで登場するのが「キャベツ」

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なして「キャベツ」なのかは分かりませんが、おそらくこれも、いろいろやってみての、結果オーライの部類かもしれません。


神奈川県水産技術センターとの協力で研究を進めているらしいんですが、和歌山県で実験を進めているとのこと。


キャベツの外側の葉。つまりこれもまた廃棄する部分の利用ってことですね。


キャベツを食べたニザダイ
なんと嫌な臭いは消えて、むしろ柑橘系の香りを感じるように変わったんだそうです。


もともと脂のノリは良かった魚です。歯ごたえも鯛に似た、コリコリしてしっかりしたもの。臭いさえなくなれば人気のネタになること請け合い。と「くら寿司」さんはふんでいるってことなんでしょうね。


で、このキャベツなんですが、やっぱり磯焼けの原因となっているウニ、ムラサキウニにも食べさせたら、ブロッコリーを食べさせたガンガゼ、ウニッコリーと同様に、美味しく変わったんだそうで、キャベツウニとして漁業の救世主となる可能性も出てきているらしいんですね。


キャベツウニとキャベツニザダイ


ん~。キャベツニザダイの方は、なんか名前を考えた方が良さそうですが、磯焼けの原因除去。漁業振興。サステナブル海洋資源です。
イイんじゃないでしょうか。


にしてもキャベツ。あの代表的胃腸薬「キャベジン」にも利用されているってことは有名ですよね。人間の胃腸にもよくて、磯焼けにも効く。イイことばっかりなんじゃないでしょうか。
くら寿司」ですからね、そのうちメニューとして登場してくるでしょう。


キャベツニザダイ。どんなネーミングになっているでしょうか。これも西日本の方が早く出てきそうです。見かけた、食べたって方。ぜひ教えてくださいませ。


さかなクンは、何か情報持っているんでしょうかね?

 


さかなクンで思い出したんですが、話題になった「ミナミジサイチョウ


6月5日、千葉県で無事の捕獲されましたね。で、その報道の中で知ったのが「とりクン」という存在。
いろんな人が居るんですねえ。


「さかな」と「とり」ですが、他にも居るのかもです。専門家? ってことなんでしょうかね。なんか発展的な方へ活躍の場を広げていって欲しいなあと、無責任に思ってしまいます。


それにしても、あの「ミナミジサイチョウ」なんでくちばしの先が欠けちゃったんでしょうかね? 平気なんでしょうか?