<そもそもは 明日のために寝る 寝るために呑む ですよね?>
長く続いてしまっているコロナ禍での生活の中、健やかに暮らせていますでしょうか。ちゃんと眠れていますか?
レジャーや旅行どころか、散歩するのにもなんとなく気を遣わなければいけないような空気、ずっとありますもんね。
医療関係者の疲労具合は想像するにあまりあるものですが、医療関係者じゃなくたって、誰一人例外なく、もう疲れましたね。
独りになってじっと考え込んでしまったり、思わずついてしまうタメ息にも力がなくなってきた感じがします。
いつまで続くのか分からないというのが、うんざりする最大の要因でしょう。
テレワークであろうがなかろうが、みんな運動不足気味。
ちゃんと食べて、しっかり運動して、ぐっすり眠る。これが大切。んなこたア分かってます。けれど、そんな生活、こういう世の中でちゃんとやれている人なんて、居るの?
我々、人間の健康に必要とされる三大要素とは、食事、運動、そして睡眠であるとされていることはみなさんご存じ。とっくにご存じ。
人間は自分で飲食したもので出来ています。摂取した食べ物、飲み物が体内に入って、37兆個とも60兆個ともいわれる細胞が、動的平衡によって入れ替わりながら生きているらしいんですね。
身体が動的平衡を促進するために、新たな成分を要求するからお腹が空く。食べたり飲んだりすれば、身体の成分が入れ替わって動的平衡が行われる。古くなった成分が要らなくなる。だから排泄する。動的平衡のワンサイクル完了。え、また、お腹が空く。
つまり、きちんと生きているということは、常に自分の中身が入れ替わっているってことなんです。
一週間もすれば、あなたの中身は一週間前のあなたではなくなっているってことです。
いやあ、自分の中の、コアというか、大事な部分、つまり自分ってものはずっと変わらず残っているんじゃないの?
いいえ、脳細胞を含めて、身体全部、ということらしいです。
動的平衡。生きものって実に不思議ですよね。
その動的平衡を体内でスムースに進捗させるために大事なのが運動。
そして疲れた細胞たちを回復させているのが睡眠、ザックリとらえればこういうことですね。
食事、運動、睡眠。改めて捉えなおす必要があるのかもしれません。
現段階の日本の中で生命を維持していくのに、食はまず問題ないと思います。
お金は必要ですが、食料品が不足していることはないですね。むしろ食糧廃棄が問題になっている日本の現状が報道されています。
運動については、コロナ禍の前からその不足は問題視されていましたよね。ま、これは解っちゃいるけどねえ、って人がほとんどなんだと思います。意識はあっても実行するのが難しい。
コロナを理由にしてちゃいけません、ですけどね。
そして3つ目の睡眠ということなんですが、じつはこれ、けっこう深刻な問題で、日本に限らず世界中で、かなり以前から健康な生活を送るために取り上げらえてきた問題なんですね。
つまり巧くやれている人が少ない。世界的にですよ。みんな巧く眠れていない。
睡眠衛生管理として、この問題に向き合ったことのある人も居るのではないでしょうか。ググってみたりとかね。
成人に必要な睡眠時間は1日に7、8時間で、それが確保できない日々が続いてしまうと、身体ばかりでなく精神的にも何らかの障害が起きてしまう可能性がある。
こういう研究結果としての事実。かなり昔から知られていたことなんですね。我々素人もなんとなく知ってはいましたもんね。
ただ、令和現在の我々が気にしている睡眠は、自分の身体や精神を大事にするから。
ということよりも、明日の仕事のため、遅刻せずに会社に行くため、というプレッシャーの方が大きな理由になっているんじゃないでしょうか。
そうしたプレッシャーの種類に気付いておらず、社会人として、働く大人として当たり前に生活するために、ちゃんと寝ておこうとする意識は、誰にでもあると思います。
よくニュースとして取り上げられる「生き辛さ」の正体は「巧く眠れない」ってことなのかもしれません。
いや、これ、ホントにそうかも、なんです。
お腹が空けば食べます。いろいろ健康というかメタボを気にしながらも、食べますね。
健康のために運動するのは大事。実行できてはいないかもしれませんが、知ってはいる。運動。
肉体的にも精神的にも動的平衡がスムースに行われるためにとっても重要なのが睡眠。うまく眠ることが出来ていれば、いつも新しい自分でいられる。活き活きとして居られる。
前置きが長くなりましたが、今回は寝酒の話です。
ナイトキャップとも言いますよね。
つまり英語圏ではかなり前から、寝るための工夫として習慣とも言えるぐらいに一般的だったということになると思います。寝酒。
まあ、ナイトキャップにはもともとの意味としては、寝るときにかぶる帽子、という意味があるわけではありますが。
赤ずきんちゃんのお婆さんがかぶっているアレ。もっと誰でも知っているのはサンタクロースのかぶっているアレ、です。ナイトキャップ。
この意味からしますと、サンタクロースって、寝る準備をしていながら世界中を駆け回ってプレゼントを配っているってこと、なんでしょうか。違うかな。
去年ぐらいからレッドブル飲んで、元気そうに飛んでますけどね。
ま、ナイトキャップです。寝るために被る帽子。これをかぶったら眠るんだという条件反射。そういう効果もあるんでしょう。
子供の頃からの習慣なのかもです。
で、寝酒。これを呑んだら眠れるんだ、というパブロフの帽子。そのアルコールがナイトキャップ、ってことになりますよね。
話は帽子の方じゃなくって、酒の方です。
寝酒ときいて思い浮かべるのは、ベッドの脇に小さなテーブルを据えて、グラスにウィスキー。
照明を落とした部屋の中でじっくり呑む酒、というイメージではないでしょうか。
特に英語圏の人たちのナイトキャップという言葉にはそういうイメージが強くあります。
でも改めて考えてみると、会社帰りの呑み会だって、実は、家に帰ったらすぐに寝られるように、という日本流の賑やかなナイトキャップ、と言える面もあるように感じます。
すごく長い時間をかけたナイトキャップ。
でも、これで終わっていればさして問題はなさそうです。
呑みすぎれば元も子もないですが、適度に呑んで帰って、寝る。時間経過が少なくとも通勤時間分あります。
こういう流れではなくって、ホントに眠るためだけに、眠る直前に、眠くなるまで呑む。これはどうも良くないらしいんですね。
寝つきは確かに良くなるようですが、そのままぐっすり、というのはどうやら認識違いなんだそうです。
実感している人も少なくないですよね、これ。
寝酒をして眠ると、夜中に起きてしまいがちです。そしてすぐには眠りに戻れない。結果、睡眠時間が不足してしまう。
これを慢性的に繰り返していると、身体ばかりでなく、精神的に不調になってしまう。実際に多い症状だそうです。
精神的不調って、言葉にしてみると軽そうな雰囲気もありますが、かなりやっかいです。
どうも巧く眠れなかった。もう少し酒量を増やすべきかな。
実行してみて、しばらくすると、やっぱり巧く眠れていない感じ。
で、こうして睡眠不足に陥ってしまった人は、巧く、たっぷり眠ろうとする強迫観念からどんどん酒の量が増え、二日酔いが続き、やがてアルコール依存症になってしまう可能性も高いんだそうです。
酒呑みにとって怖いことです。
結論。
ナイトキャップは脱ぎましょう。
呑むときは楽しく呑んで、寝るまでの時間をなるべく長くとる。寝る前には水をたっぷり摂る。ベッドの脇に酒を用意しない。
というのがナイトキャップの脱ぎ方です。
休肝日を習慣に出来ないのは、なかなか寝付けないから、という人も多いと思います。眠れないことへの恐怖感。
ちゃんと眠るためには、眠る習慣をつけることが大事なんだそうです。
決めた時間にベッドに入って、ゴロゴロ眠れない時間を過ごすことはせず、眠くなるまで身体を縦にしておいて、眠気が来て初めてベッドに入る、というのがコツだそうです。
長期的に考えての自己コントロールです。新しい習慣を作る試みということです。
寝る時間を決めるのではなく、起きる時間を決める。その日は巧く眠れていなくたって、とにかく決まった時間には起きて動き始める。休みの日でも決まった時間に起きる。というのも大切なコツ。
それともう一つ。酒を呑んだ夜、寝る前に飲む水ですが、これは呑んでいる時に一緒に、というのがベストなんだそうです。
チェイサーってヤツですね。
ちょっと前から、むしろカウンターの向こうのマスターが知識を仕入れていて、デフォルトで出てきますよ。チェイサー。
でもビールをガンガンいっている時に、水、飲まないですよねえ。
そういう時は寝る前に、ということでしょうね。ミネラルウォーターがお勧めだそうです。
ん~。酒を呑むときにも新習慣。
簡単ではなさそうですが、酒は楽しみとして呑む。起きる時間を守って、水を飲んでから寝る。休肝日の寝つきの悪さを恐れない。
酒を楽しむのも大変だなあ、と、今、呑みながら考えていたりします。
身体の元気、気持ちの元気があっての楽しい酒ですからね。なんとか良質な睡眠を習慣にしたいところです。
サンタクロースって、寝酒、するんですかね?
wakuwaku-nikopaku.hatenablog.com
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