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【ワンヘルス】次のパンデミックを防ぐために やるべきことをやり始めている福岡県って話

< 「ワンワールド ワンヘルス会議」が開催されたのは2004年のニューヨーク >

ワンワールド」の根本になった「ワンメディシン」っていう言葉は獣医学の世界で1964年からあるんだそうですけど、今回のコロナパンデミックを受けて、リアルに向き合わないといけない問題として2023年以降大きく取り上げられる機会が多くなりそうな言葉、概念って言えそうですね。


ワンワールド」なんて耳馴染みのない言葉ですけど「人、動物、および私たちの環境にとって最適な健康を達成するために、地域、国、および世界で活動する複数の分野の共同作業を求めるアプローチ」ってことなんですね。
人間、人間、ばっかり言ってちゃいけません、ってこと。


もう半世紀以上前から声をあげている人がいるにもかかわらず、おそらく全地球的な取り組みは充分じゃなくって、今回のコロナパンデミックで初めて聞いて、意識し始める政治にかかわる人たちっていうのも少なくないんじゃないでしょうか。「ワンワールド


日本の政治家たちって、なんか、こういう方面についてはかなりノーテンキな感覚しかないんじゃないかって印象ですけどね。どうなんでしょう。
とんちんかんばっかり、言ったりやったりしている人たち。

 

 

 


今現在の新型コロナウイルスが、充分に解明されているのか、重要情報の隠蔽があるとかないとかハッキリしない部分もあるみたいなんですけど、2022年、アメリカの研究チームの発表によりますと中国、武漢の「華南海鮮卸売市場」が起源で、市場で生きたまま販売されていた動物から人へ感染したものってされています。
「COVID‑19」の起源ね。


ただ、その動物とは具体的に何なのか。そしてコロナウイルスはどういう変異をして動物から人間に感染したのか、っていう肝心な部分は「不明」って発表でしたね。
全容解明っていうのは、ま、難しいんでしょう。批判するのは簡単ですけど。


地球全体、世界の健康、公衆衛生っていうのは、もはや人類だけの問題としてとらえきれるものではなくって、人間の健康が考え方の基本にあるにしても、動物、野生生物の健康、そして健全な生態環境。それらを別々に考えるんじゃなくって全部で1つ「ワンワールド」として対処していかなければいけない。


ふむう。なるほどねえ、ってなもんなんですけど、これまではそんなに真剣に取り組んでこれなかったんですよね。専門家の方々もね。


人獣共通感染症」っていう聞くもおぞましい感染症に対する警戒はずっと言われて来ていたんですよね。
世界的には「ズーノーシス(Zoonosis)」って言うんだそうです。


コロナパンデミックと同時流行した「M痘(サル痘)」っていうのも1970年から確認されているズーノーシス。
エボラ出血熱」もそうですし、「SARS(重症急性呼吸器症候群)」「MERS(中東呼吸器症候群)」もそうなんですよね。


さらに、人から人への感染は確認されていないってことなんですけど、治まる気配の感じられない「鳥インフルエンザ」「豚インフルエンザ」っていうのもありましたね。
これ、人への感染が確認されているんですよ。


我々みんな、ズーノーシスなんて、聞いたこともないし、動物の病気なんでしょ。関係ないよね。って言っていられないんですよ、っていうのを今回のズーノーシス、「COVID‑19」によって実感したわけですよね。


ウイルスの変異する力を過小評価しちゃいけません、ってことです。やつらも必死なんです。


2023年初頭時点で日本では5万7千人以上、世界では670万人以上の「COVID‑19」による死亡者が確認されています。
死亡率が低いっていうんですけれど、感染者数が多ければ相対的に死亡者数も増えていきますもんね。安閑としていられる数字じゃないと思います。


近年になっていろいろと急激に増えてきた印象のあるズーノーシスですが、その原因は人類による森林破壊。今や世界の人口は80億人を超えたこともあって、世界各地で野生動物と人間の生活環境に境が無くなりつつあるってことなんですよね。これまで触れ合って来なかった出会いは、動物と人間ってことだけじゃなくって、病原体との出会いも新たなものが出てくるってことになっちゃうわけです。

 

 

 


人間と野生動物たちとに直接の接触がなくとも、家畜やペットを通しての感染もあるわけです。


こういう状況にしっかり向き合って対処していきましょう。次のパンデミックを起こさないために、っていうのが「ワンヘルス」


人間も動物も、そして環境も健全な状態を維持していけるように、考えた行動をしましょうっていうアプローチ。

 

 

医療関係っていうより、産業をコントロールする政治の役割の方が大きそうなことに思えます。
衛生管理政策の改善ですね。


世界保健機関(WHO)」「国連食糧農業機関(FAO)」「国際獣疫事務局(OIE)」「国連環境計画(UNEP)」を中心として世界的に取り組みが進んでいる「ワンヘルス」ですが、日本ではどうなんだろうって思っちゃいますよね。聞いたことなかったですから。


今のところ、日本には「ワンヘルス」に関係した法制度はないそうです。


まあ、そんなもんですかねえ、って思ったらですね、なんと2016年に福岡県、北九州市で「ワンヘルスの概念の理解と実践を含む医学教育及び獣医学教育の改善・整備を図る活動を支援する」っていう「福岡宣言」がなされているんでしたあ。


コロナ前ですね。福岡県、エライ! 福岡県の人たち「ワンヘルス」知ってましたあ?
国政が「ワンヘルス」に対する施策として省庁を跨いだ方策を具体的に示せていない中、地方自治体が主体となって進めていく運動っていうのは大いに期待したいところです。


福岡県、エライ! アゲイン!

 

 

 


地球環境、生物多様性っていうような、世界的に大きな問題解決を迫られる「ワンヘルス」ですけれど、まずはパンデミックの原因となるような生活行動を意識したうえで運動を進めていくことが重要でしょうから、地方自治体がそれぞれの地域で主体となってアプローチしていくことが現実的な第一歩なのかもしれません。


改めて考えてみますと「ワンヘルス」の考え方って、「SDGs」と共通した、今、人類が真っ先に取り組まなければいけない課題、なんでしょうね。


ラグビーで「ワンチーム」っていうスピリットを学びました。
世界は、ワンワールド、ワンヘルス、なんですね。
地球で生きているのは人間だけじゃないですからねえ。


今すぐに、個人こじんが具体的な運動を起こせないかもしれないですけど、まず、意識として知っておくこと。
SDGsの運動になにかしら関わる機会のある時に、そこに「ワンヘルス」も意識するってことから、でしょかねえ。


福岡県、どんどん情報発信して欲しいです。

 

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