< 「モヤシ炒めのミルクタマゴとじ」コスパ最強チャンピオンの座が崩れ去っていく~ >
セブンのゆでたまごが値上がりしたのは2022年の春先でした。
原材料高騰のためってことでしたけど、ゆでたまごですからね、原材料ってたまごでしょ。
ゆでたまごが70円から78円、税込み84.24円に、とろっとゆでたまごが80円から90円
税込み97.20円になったんでした。
宅呑みのアテとして、かなりの確率で買っているですよ。
この時は、たまご「ちょっと」高くなってるよねえ、っていう感じの捉え方でしたね。メディアも。
たまご、鶏が殺処分されちゃって、少なくなっているから、らしいよっていう話でした。
鳥インフルエンザっていうのにも流行りがあるんだそうですね。
2020年度の流行では987万羽の鶏を殺処分していて、これまでの最悪を記録したっていうニュースがありました。そのうちの9割以上が採卵鶏っていうことでしたからね、2022年時点で、まだ回復できていないんだなあって、まあ、消費者は納得するしかないんですけどね。
鳥インフルエンザの流行は渡り鳥の動向に合わせて10月から5月っていう期間を「年度」ってしているみたいなんですけど、2021年度の殺処分は200万羽に達していなくって、このまま治まるのかなって、鶏卵業界も期待していたと思うんですけど、2022年度シーズンの2023年春3月時点で、殺処分は1500万羽を超えてしまっているんですね。
前回の鳥インフルエンザ被害から回復する間もなく、最悪の状態を更新しているわけです。
日本国内で飼育されている鶏総数の1割以上を殺処分しているっていう事態は、養鶏業界、鶏卵業界に大きなダメージを与えちゃいますよね。
鳥インフルエンザが発生した養鶏場では全頭を殺処分するっていう方法が適切なのかどうか、議論も持ち上がり始めています。
野生の渡り鳥から感染するっていうのが、現段階での見解みたいなんですけど、感染していない個体まで殺処分にする必要はないだろうっていう意見が出てくるのは当たり前ですよね。
なんで全頭殺処分にしているのかっていうのは、個体ごとの感染判断の方法がないからなんでしょうけれどね。
人間界のコロナ禍の問題も同じだと思いますけど、ウイルスとの闘いは翻弄されているばっかりなんでしょうか。
人間界のインフルエンザ、パンデミックになったスペイン風邪は1918年のことですし、鳥インフルエンザが認識されたのは1955年。
そして鶏インフルエンザが人に感染した事例は1997年。
2023年時点で有効な対抗策を持っているとは思えない人類です。
インフルエンザワクチンって、そんなに有効じゃないっていうのを、みんなが知ったのはコロナのおかげではあるんですが、結局、今のワクチンってダメなんじゃんね。
ウイルスも生き残るために宿主を求めて感染するんでしょうけど、疫学的に人間だけじゃなくって動物全般として対策を考えないといけない状況なんだろうって思います。
人間用の対コロナワクチンも、決定的なレベルにはなっていないんですけど、鳥インフルエンザのワクチンって、どこの国でも研究、開発していないんでしょうかね。
鳥インフルエンザの型って、特定されていましたよね。
エサに混ぜ込んで、全部の鶏に有効なワクチン摂取、とか出来ないもんなんでしょうか。
動物から人。人から動物っていう感染も確認されているウイルスですからね、人間だけじゃなくって、少なくとも人間と親和性のある動物たち全体を考慮したワクチン、治療薬の開発っていうのが期待されるところです。
2023年時点で、なんでもかんでも値上がりしていますけど、その中でもたまごは普段の倍以上になっていて、しかも供給量もかなり減っています。
セブンのサンドイッチ、サラダ。たまごの量が減らされていますね。一目で判るボリュームが減らされています。
マクドナルドは、てりたまマフィンの販売を一部休止。崎陽軒もチャーハン弁当の販売を休止しています。
価格高騰っていうばかりじゃなくって、供給量が不足しているんですよねえ。たまご。
居酒屋さんのだし巻きたまご。ぎゅ~んと値上がりです。ガックシです。
これまで物価の優等生ってされてきただけに、たまごの利用っていうのはかなり広範囲にわたって浸透しているんだなっていうことが、改めて分かって来ます。
たまごって、頻繁に食べています。
消費者側の対策としては「食べない」っていうことしかないんでしょうか。
農林水産大臣は、半年から1年ぐらいで回復するだろうって言ってましたけど、早くて1年、順当に回復するとしても2年以上かかるだろうっていう意見もありますね。
自治体からの補助っていうのもあるんでしょうけど、ここ数年、大規模感染が続いていますからね、生産農家が鶏卵から離れてしまったっていうニュースもありますよ。
以前の状態には回復しない可能性もあるのかもしれません。
ウクライナ戦争で鶏の飼料の問題もクローズアップされていますしね。
なんか、対策ないんでしょうか。
ますます値上がりして、たまごがコーキュー品になってしまうと、けっこうね、栄養状態に影響が出てくる人たちも出てきそうです。
たまご料理専門店なんかもありますしね、たくさんの店舗が存続の危機ってことになるのかもです。
たまごと油と酢が主原料のマヨネーズも値上がりしちゃうんでしょうかねえ。
日本のたまご消費量の1割を占めているマヨネーズメーカー、キユーピーは、「GREEN KEWPIE」っていう新しいブランドを起ち上げて、たまごとは距離を置いた商品の発売を発表しましたです。
食のサステナブルを目指したブランドだそうです。「GREEN KEWPIE」
第1弾として発売されるのは「植物生まれのごまドレッシング」と「植物生まれのシーザーサラダドレッシング」
植物生まれ。プラントベースってやつですね。
主力商品の宗旨替えってことでもないんでしょうけど、たまごだけに、鶏だけに頼るのは避けようっていう経営判断なんでしょうね。
動物依存からの脱却。
キユーピーの契約鶏農家の感染状況だとかは分かりませんが、たまご、鶏の健康管理にひと役果たしてくれそうなメーカーなんじゃないかって、かってながら期待しちゃってるんですけどねえ。
ゆでたまご、温泉卵、目玉焼き、玉子焼き、スクランブルエッグ、ハムエッグ、チャーシューエッグ、ピカタ、そしてTKG、たまごかけごはん。
あげればきりがないたまご料理のバリエーションですよね。
なんとか守っていきたい食文化です。特に生食たまごの日本の文化は、大事にしたいです。
「モヤシ炒めのミルクタマゴとじ」
これ、リーズナブルでイっすよ。
モヤシを塩コショウ、しょう油とかで炒めて、ま、ハムなんか入れてもイイし、そんでたまごを牛乳で溶いて、じゃばってかけまわして、出来上がり。
3つともそれぞれ値上がりですけど、まだまだリーズナブル。
おかず、でもイイですけど、アテです。酒のアテ!