ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【プラスチックスープ】なんとも悲しい響きの言葉です 温暖化だけじゃない地球の病

< なんとかしようっていう人だっているのに その実態の報道が積極的に為されないのはなんで? >

日曜日のね、13時半ぐらいの町中華でのことであります。


共白髪っていうんですか、ご夫婦だと思うんですけど、テーブルに2人とも頭の真っ白な壮年の男女が座っていました。
もうね、食べ終わった器がテーブルの上にありましたけど、ジサマの方はビール呑んでますね。


最近、あんまり見かけなくなった気がしますね、昼時に酒呑んでいるっていう人。
ま、夏です、日曜日です、ゆっくりお昼を食べながらビール、なんてのもね、夏の過ごし方としてイイじゃございませんか。

 

 

 


って思ってましたらですね、バサマの方が立ちあがって店から出ていきますね。信玄袋みたいなのをぶら下げてね、カクシャクとした足取りです。


そしたら、その背中へジサマが大声で、
「ペットボトルな、ペットボトル。2つぐらい」
バサマは表を向いたまま黙って頷いて、ドアを閉めて立ち去って行きました。


あのね、大きなお世話なんですけど、ジサマだって家の外に居て、ビール呑み終えたら帰るわけでしょ。
帰り道にコンビニでもスーパーでも、寄っていけばイイじゃないですか。
そんでもって、ペットボトル2本ぐらい自分で買って帰ればイイじゃないですか。
え? なにを威張ってんでしょうか。


それにね、ジサマ。あんた言い方オカシイよ。ペットボトルってなに? カラのペットボトルなんてその辺で売ってるもんじゃないですよ。


まあ、あれですね、長年の夫婦の仲ってやつでしょうから、ペットボトルって言えば、ああ「おーいお茶」のことだな、っとかなんとかお互いの了解ってもんがあるんでしょうけど。
「お茶」とか「麦茶」とかね、それを買ってくれってね、そう言えば良さそうなもんですよ。あんたの家の中じゃないんだから。ペットボトルって単語を言いたいだけってことでもないんでしょうから。


ちょっと酔っぱらった状態だったのかもしれませんけどね、なんかね、声がやたらと大きかったのと、その言い方がね、なんかムカついたんでありますよ。


しかしですね、改めて考えてみますと、今じゃ当たり前にペットボトル入りの飲料ですね、お茶とか水とか、炭酸水とかね、なんでもペットボトルです。


脱プラスチックって言ってね、今はワルモノにされちゃってるペットボトルですけど、いつから出てきたんですかね。
ものごころ付いたときには、もうありました、なんてね、そういう人もけっこう居るんでしょうけど。


プラスチックだって、発明っていいますか、初めて出てきたときにはみんな喜んで迎え入れた、っていうような、そんな歴史があんじゃないのかな? って思ってね、調べてみました。


プラスチックっていうのは「プラスティコス」っていうギリシャ語から来てるんだそうですね。
「形作る」とか「成長する」って意味だそうです。


1835年、フランスの化学者「ルニョー」が、塩化ビニルとポリ塩化ビニルの粉末を作った。ここからプラスチックが始まるんだそうですね。
1835年って、日本は天保6年ですよ。第11代将軍徳川家斉の時代。
国の事情なんて様々でしょうけどね、このルニョーさんって人、何の目的でそんな粉をこしらえたんでしょうか。


なんかあれですかね、副産物的に、こんなんできちゃいました、ってことだったんでしょうか。フランスはナポレオンの時代ですね。


この粉、どうすんの? ってのに答えを出したのはアメリカの「ジョン・ハイアット」っていう印刷工。
1869年のことだそうですから、日本は明治維新です。


ジョン・ハイアットは、当時、象牙で作られていたビリヤードの球を「セルロイド」で作ったんだそうです。安上りってことだったみたいです。
ビリヤードねえ、14世紀から15世紀に考えられたんだそうですけど、風俗って国や地域によってホント違っていた頃ですね。
明治維新の頃にビリヤードで遊んだことのある日本人っていたでしょうか。

 

 

 


ま、そういう風俗の差は別として、象牙からセルロイドって、当時は金銭的な面で喜ばれたみたいですけど、象さんにとってもイイことだったって言えるでしょうね。


セルロイドって聞いたことありますね。人形だとか、映画のフィルムもセルロイドでしたね。


1907年になってベルギー人の「ベークランド」がアメリカで「ベークライト」を発明。
「合成高分子プラスチック」ですね。
このベークライトの頃から「プラスチック」っていう言葉が一般化したみたいです。


1939年に「ナイロン」が発明されます。
これは衣料業界にとって大発明ってことですよね。
で、ストッキングもプラスチックってことです。


衣料については全くの門外漢ですが、ナイロンって今、どういう扱いになっているんでしょうかね。


そして1941年、「ポリエチレンテレフタレート」が発明されて、いわゆる「ペットボトル」が登場します。


1951年には「高密度ポリエチレン」が出て来て、これは「漁網」の新素材として一気に広まったみたいです。


総じて見てみますと、21世紀はペットボトルがどこにでもあるようになってから、ほぼ半世紀っていうタイミングなんですね。
ペットボトル、コンビニ袋だけじゃなくって、プラスチック製品は身の回りに溢れていますもんね。
安くて軽くて、成形が簡単ってことで、世界中どこにでもあります。


で、人類はプラスチック自体を消費するわけじゃないんで、用が済めば廃棄ってことになって、気が付いたら、こりゃヤバイよ、っていうゴミ問題になっていたんですね。


個人的には、プラスチックごみ問題って、ちょっと前まで無自覚でしたね。


誰か特別なプラスチック消費者がいるんじゃなくって、地球人みんな、一人ひとりの問題なんですよね。


ちゃんと回収されているプラスチックごみの処理問題っていうのもありますけど、地球自体にとって、つまり人間以外の地球生命体にとって由々しき問題になっているのが、「太平洋ゴミベルト」って呼ばれている海洋ゴミですね。


水に浮くタイプのプラスチックゴミが太平洋の還流によって集まってしまっている。その大きさは日本の4倍ほどの大きさなんだそうです。
驚異的です。
太平洋の真ん中に日本の4倍の広さのプラスチックゴミが集まっているんです。


さらに、地球の海には5つの還流があって、「太平洋ゴミベルト」があるのは「北太平洋還流」
その他に「南太平洋還流」「北大西洋還流」「南大西洋還流」そして「インド洋還流」があります。


当然のことながらプラスチックゴミは北太平洋に限って存在しているわけじゃなくって、どの還流にも、その規模は小さいにしても全ての還流に「プラスチックゴミベルト」があって、地球の海は「プラスチックスープ」になってしまっているっていう表現もあります。
プラスチックスープ」です。なんてことになってしまっているんでしょう。


ただ、普通に街で暮らしていると、なんでそんなに大量のプラスチックが海に入り込んでいるか、疑問です。


「ゴミベルト」の中には「漁網」も相当量あるそうなんですが、その80%ほどが、都市部から、排水溝、川を流れて海へ入ってきたモノだってことが確認されているんだそうです。


徐々に粉砕された「マイクロプラスチック」っていうのが海洋ゴミとして取り上げられることも増えてきた感じですが、プラスチックは沈んでいくものもあるわけですね。


海洋生物に対する影響はかなり深刻なものがあります。


今、見えている部分だけでも、エサと間違えてプラスチックを誤飲して死んでしまう事例や、コンビニ袋に絡まってしまって泳げず、死んでいくサカナの事例があります。
「マイクロプラスチック」は食物連鎖を考えれば、人間にだって無縁なことじゃないんですよね。

 

 

 

日本ばかりのことではないんですが、こうしたプラスチックの問題っていうのに対して、具体的な有効手段っていうのが、なんにも出てきていない、議論も進んでいない感じですよねえ。


便利だ、助かるってされて、喜んで迎え入れらて来たプラスチックなんですけど、環境破壊、生物種絶滅だとか、今すぐに何とかしないといけない段階なんですね。


「オーシャン・クリーンアップ」っていうオランダのNPO団体が2013年から、「ゴミベルト」からプラスチックの回収を実行し始めているそうです。


でも、プラスチックを回収するイカダが還流の中で壊れてしまったり、小さな生命体まで回収してしまったりっていうことで、なかなか思うような成果を上げられてはいないみたいですけど、それを避難してバカにするのは簡単ですけど、本当に危機を感じていて、どんどんチャレンジしていっている「オーシャン・クリーンアップ」を、地球をあげて、国連とかがしっかり後押しをして、「プラスチックスープ」の解消っていうのを、実現して欲しいところです。


少しかもしれませんけれど、実績を上げ始めているんですからね、「オーシャン・クリーンアップ」

 

 

 


そして何より大事なのは、プラスチックに代わる、ナチュラルな素材を作り出す工夫をすることなんでしょうね。


それが出来るまでに、どんどんプラスチックの利用っていうのを、一人ひとりが、考えながら、減らしていくってことが大事なんでしょうね。
まずは意識改革ってことでありますよ。ホントにね。


メディアも、もうちょっとマトモに取り組んで欲しいです。海を守らないといかんですよ、早急に。

 

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