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【21世紀の帆船】海洋国の日本から発進された 脱炭素への取り組みアイディア

< とはいうものの ディーゼルエンジン プラス 帆 ってことみたいですけど >

やれることは、なんでも、どんどんやってみましょう、っていう動きが日本の中にもあるんですよねえ。
イイじゃないですかね、帆船ですってよ。今どき、ってことではありますけど、帆船です。


嬉しい感じのするニュースなんですが、帆船の帆がね、しっかり21世紀ってことなんであります。


技術立国っていうキャッチフレーズを耳にしなくなってから久しい感じもする日本なんですが、今回のこの「21世紀の帆船」っていうのを発案したのは、74歳の大内一之さんってことで、なんかね、世代的な特性っていうのがあって、これからの日本が技術立国っていうポジションを保ち続けていけるのかどうかは、アヤシイままなのかもしれませんねえ。


ま、そうは言いましてもですね、若い世代だってやることはやっているんだよって思いたいところではあります。


脱炭素っていう動きに関しては世界的に一所懸命取り組んでいるわけでして、東京都でも環境局っていうのがあって「ゼロエミッション東京」っていうのを宣言しています。

 

「2050年CO₂排出実質ゼロ」っていう世界共通のゴールに向けて、2022年9月に東京都環境基本計画を改定して発表したものみたいです。
2030年には「カーボンハーフ」そして2050年に「ゼロエミッション」って言ってます。


なんかね、都知事は英語で宣言するのがお好きですからね、目標が英語で言われているってことなのかもですが、ま、そういうこととは関係なく、最近はカタカナ英語ばっかりが目立つ感じがありますけどね。

 

 

 


「ゼロエミッション」っていうのは国際連合大学が1994年に提唱したものですから、まもなく30年になろうとしているんですよね。
エミッションをゼロにするっていうのは、廃棄物を出さないってこと。


ある生産活動で出される廃棄物、副産物を、別の生産活動の原材料にすることで、自然界に排出する廃棄物をゼロにしましょうっていう運動ですね。


そうした生産活動のゼロエミッションサイクルは、まだまだ端緒に着いたばっかりって感じなんでしょうけれど、とりあえず出来ることは脱炭素だよね、っていうのが世界共通の認識。
やれることは、すぐにやりましょう。っていう行動が大事。


東京都も宣言するだけじゃなくって「チームもったいない」っていうのを実現させています。

 

食品ロス削減に取り組んでいる「アイアイマーケット」

 

プラスチックごみ、食品ロス削減に取り組んでいる「公益財団法人東京動物園協会」

 

環境戦略「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」を始動させている「日清食品ホールディングス株式会社」

 

環境にやさしい暮らし方を広める活動をしている「エコライフめぐろ推進協会」

 

フードロスゼロを目指した活動をしている「株式会社トーレイ」

 

環境に優しい印刷物づくり「グリーンプリンティング」を実行している「株式会社文伸」

 

プラスチック削減5Rキャンパス活動を実行している「東京農工大学」

 

IoT宅配ボックスによる再配達削減に向けた活動を始めている「株式会社LIXIL」

 

パン廃棄の削減サービスを始めている「合同会社クアッガ」

 

地球にも人にも優しいホテルづくりを行っている「株式会社スーパーホテル」

 

廃棄物の削減に取組んで電線ロスの実績を上げている「多摩電気工事株式会社」

 

食品ロス削減プラットフォームを起ち上げた「グラウクス株式会社」

 

使い捨てプラスチックの削減を実行している「三井住友海上火災保険株式会社」

 

だとか、その他にも多くの企業、団体が頑張っている「チームもったいない」
確実に広がっていっている脱炭素への取り組みっていうのが感じられます。東京都だからとかいうんじゃなくって、廃棄物が多いから少ないからとかいうんじゃなくって、できることから、とにかくやってみましょうっていうベクトルで1つに成れていくとイイですね。


どんな産業に関わっているとしても、出来ることがあるでしょ。それをやってみましょうっていう流れは、とてもイイことのように感じます。
グローバルな貿易が普遍的になっている現在ですから、世界的に共通した思いでやっていかないと地球は救えませんよ、っていうのは実際のところなんでしょうね。


あらゆる物品が世界中を行き来しているわけですが、世界貿易の90%は海上運輸なんだそうですね。
ほとんどが船で取り引きされているってことですね。

 

 

 


海運全体が排出する炭素の量は年間8億トンにもなるんだそうです。


国際海運機関は2018年に「温室効果ガス削減戦略」を採択して、2050年までに温室効果ガスの総排出量を2008年比で50%以上削減する目標をたてているんですね。
ここでも「カーボンハーフ」


そうした中で商船三井が取り組んでいるのが「ネット・ゼロエミッション」


やってみましょうってことで登場してきたのが「帆船」ってことなんですね。
風で動けば完全なるゼロエミッションですもんね。


「松風丸」っていう帆船が実際に2022年10月から運航を始めているそうです。
帆船、松風丸
ええ~!? って思ったんですけど、現段階での帆は1本ですね。船の先端にドドーンってあります。

 

しかも写真で見て判るように、帆って言っても、カティサークのラベルだとか、横浜に停まっている日本丸の帆のイメージじゃないです。


帆? なの?
って感じなんですが、21世紀です。


造船業界では「硬翼帆(こうよくほ)」って呼ばれているアタリマエの種類の帆なんだそうですよ。


今回松風丸の船首付近に搭載されているのは「ウインドチャレンジャー」
幅15メートル。高さは4段階に伸縮出来て、22メートルから最大54メートル。
デッカイんだけれどFRPっていう繊維強化プラスチックを使っているんで、軽くて強い、らしいんですね。


もちろん、この「ウインドチャレンジャー」1本だけで運行するんじゃなくってディーゼルエンジンの出力も併用するみたいなんですけど、燃費節減効果が見込めるってわけです。


今後、複数の帆にして、どんどん燃費節減効果を高めて行こうっていうことですね。
風を利用するってことで、最短距離をグイグイ進むんじゃなくって、海上の風の流れを読んで最適な航路を選択するっていうんですから、最先端コンピュータ制御なんでしょう。
「ウインドチャレンジャー」の向きや高さも自動制御するんだそうです。


運行するたびにデータを収集して、制御の精度も上がっていくんでしょうし、帆の数、形状なんかもどんどん進化していくのかもしれないですね。
なかなかやるじゃないですか、って思います。

 

 

 


ただね、この「松風丸」って、石炭輸送船なんですって。


脱炭素の効率を上げようって工夫の粋を凝らした船が運ぶのは石炭。
その石炭が燃やされて出てくるのって、、、ってなことを考えると、なんだかなあ、なんですが、今は火力発電のために石炭を運んでいるんですが、石炭しか運べないわけでもないでしょうからね、これからですよ、これから。


「ウインドチャレンジャー」もプラスチックを使ってはいるんですけど、とにかく、やれるところからやっていく。


帆船、悪くないんじゃないでしょうか。