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【ギグエコノミー】インターネットを通じて単発の仕事を請け負う人たちが創りだす経済

< 世界的に共通した定義があるわけじゃなくって タイトルは日本の場合ですけどね >

ライブハウスで、いわゆる推しのミュージシャンが演奏していると、なんと客席に、あのビッグネームのサックスプレイヤーが。


ってことで、ステージにサッと上がってセッション開始。
おお~! ディスイズ、グレート、ギグ!


ってな感じで、ひと頃はギグっていう単語が普通に通じていたと思うんですが、ふと気が付いてみますと、今は聞かない言葉になっていますよね。


ギグっていうのは、その昔、音楽シーンで使われていたスラング

 

聞かなくなったのはコロナ禍のせいじゃなくって、そのだいぶ前からだったように思います。


ま、個人的にライブハウスからも足が遠のいている現状もあるのかもしれませんけれど、ギグっていう言葉を日常の中で聞いたり言ったりすることもなく、過ごしていたわけです。


ところが先日、ニュース記事の中で、かなり久しぶりに「ギグ」っていう単語を見つけました。


「ギグワーカー」

「ギグエコノミー」


どうやらこれは、音楽シーンとは全く関連のない使われ方をしている「ギグ」みたいですね。


「ギグワーカー」ってなんでしょう。


プラットフォーマーを介する形で仕事を受ける就業者」っていうことなんでございますよ。


プラットフォーマーとかいう言葉が出てきますと、あ、コンピュータがらみのことなのかな、って考えますよね。まさか駅のプラットフォームのことを言っているとは思えませんしね。

 

 

 


で、ちょろっと調べてみますと「プラットフォームビジネス」っていう言葉が出てきました。
最近はなんでもカタカナばっかりです。


農林水産省「プラットフォームビジネスの基礎知識」を見てみますと、マサチューセッツ工科大学教授が言っている定義が紹介さてています。

 

「プラットフォームという言葉は、1つのシステムが1社またはそれ以上の企業が製造するパートで成り立っているとき、このようなシステムの核として機能し、その時にこそ価値が最大化するような基盤製品のことを意味する」


クスマノ教授の定義だそうなんですけどね、なんのこっちゃ!? ですよね。
こんにゃろ! って感じです。


エライ学者さんって、なんでこういう言い方をするんでしょうか。


マサチューセッツ工科大学っていうところは、優秀な大学だそうでして、そこの教授ですからね、学生さんにはそういう言い方で通じるのかもですけれど、日本のアンポンタンオヤジからしてみれば、あんさん、ナニ言うとんでっか? ってなもんでございます。


プラットフォームは複数のビジネス市場を持っていて、その市場同士は外部性を持っている。


っていう説明もあります。
まだピンときません。


分かりやすい例で言いますと、Googleさんがプラットフォーマーってことになるみたいです。


Googleは我々ユーザーに、例えば検索サービスを提供していますよね。
検索サービスの利用者がGoogleにとっての1つの市場になるわけです。


そして検索画面にはたくさんの広告が、戦略的に表示されます。
広告を載せている企業はGoogleに広告料を支払っているわけで、Googleにとっては実際の稼ぎのあるもう1つの市場っていうことですよね。


こうして、Googleは複数のビジネス市場を持っていて、しかも、我々検索ユーザーと広告主には外部性があります。


そういうのが「プラットフォームビジネス」


ははあん、そですか。ってことなんですけれども、言葉は知らなくたって、とっくに巻き込まれていたんですねえ。


でも「ギグ」っていう言葉は出てきませんですね。


Googleは検索サービスだけじゃなくって、YouTubeもやっているじゃないですか。
こっちですね、「ギグ」が出てくるのは。


YouTubeは、動画視聴者と動画投稿者と広告主っていう、3つの市場を持っているプラットフォーマーっていうことになります。


そして動画投稿者が「ギグワーカー」ですね。


2023年4月時点で、まだ日本に戻って来ていないガーシーっていう、元議員さん。
彼が「ギグワーカー」って言えるんでしょうね。


海外で生活できる稼ぎをYouTubeであげている。そういう経済圏。それが「ギグエコノミー」

 

 

 


少し前までは考えられもしていなかった、新しい時代の働き方っていうことになるんでしょうね。


もちろん誰もが「ギグワーカー」として稼げているわけじゃなくって、狭き門ではあるんでしょうけれど。


「ギグワーカー」は副業としてやっている人も少なくないんだそうです。


例えば「ウーバーイーツ配達員」
ウーバーイーツは、飲食店と食べる人と配達する人っていう3つの市場を持っています。


配達員は、ある飲食店から、注文した人へ、食品を届ける、その1回ごとの契約っていうことなんだそうですよね。


出前館」だとか、他にもいくつかあります。


こういう方面でも、とっくに「ギグエコノミー」っていうのは、身近なものになっていたわけで、へええ、そだったんですねえって感じです。


これまでの「仕事」っていう概念とは大きく違っている「ギグエコノミー」だと思います。


この仕事できる人いますかあ~?


はい、できます。


じゃ、お願いします。


は~い、終わりましたあ。


ご苦労様です。じゃ、これ、賃金です。


その時1回だけの契約。なのでギグってことなんでしょうね。


その1回だけの契約を連続して、それだけで稼いでいる人っていうのもいるんでしょう。


「ギグエコノミー」
インターネットがなければ成立しない仕事の形態ですね。


プラットフォーマーもギグワーカーも、その結果としての「ギグエコノミー」も。


発祥がアメリカであろうが、どこであろうが、日本にもすっかり浸透していたんですね。


企業の中での働き方改革とか、そういった人材確保の方法とは全然別のところで、新しい働き方が定着しているっていうふうに見ることが出来そうです。


2023年4月になって「外国人技能実習制度」を廃止しようっていう動きが出てきているみたいですけど、これも動きが決定的に遅いんですよね。


そもそも1993年に始まった技能実習制度を定めた法律に「技能実習は、労働力の需給の調整の手段として行われてはならない」って明記してあるのに、実習生を労働力としてしか考えていない実態には目をつむってきたのが日本政府です。
人手不足、労働力不足っていうのは、かなり前からの日本全体の課題だったわけですし、コロナ禍によっても日本の労働実態は様変わりしています。


入国の規制を緩和してインバウンドを活性化させたい企業側と、観光業に労働を提供する側のギャップに、別分野でここまで浸透している「ギグエコノミー」も影響を与えてくるかもしれません。


企業の働き方改革で、どうにかなる状況ではとっくになくなっているように感じられます。


全般的に、もう、古い考え、古い法律では対処しきれないでしょう。


技能実習生がいなくなっちゃうと、家業が成り立たないっていう個人事業主だってかなりたくさんいるらしいですよね。
これまで何も手立てを打って来なかった、っていうのが実情。


とにかく何をやるにしても遅いのが、ずっと続いている日本政府の動きです。


抜本的に対処しないと、今すでに、傾きかけているように思える日本の産業構造が、ダダ崩れになっちゃいますよ。


今の日本に余裕なんてないように思いますけどね。


「ギグ」って、その時そのとき、だけの関係性しかないような企業間連携になっちゃう下地の可能性が大きいんじゃないでしょうか。


しかも、日本だけのことじゃなくってアメリカの方がもっと「ギグ」が進んでいるっていう記事もありますよ。

 

 

 


問題認識が全然出来ていないんだったら、もうさあ、日本の首相と大臣さんって、みんなChatGPTでイイんじゃないの!?


総領事館へやってきたガーシーさんを、そのまま帰しちゃってる場合じゃないでしょ!


すぐに対応できるように、法整備自体を全般的に変更すべきタイミングでしょ!