ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【土を作る】砂漠化っていうのは地球上のいろんな場所で進んでいるらしいです

< 「いぷべす」さんが言うてまんねん 土地の劣化は今 32億人に悪影響与えてまんねやて >

東京砂漠とかいう概念的問題じゃなくって、物理的な砂漠化っていうのは現状の国連では定量的に把握できていない状況みたいなんですよね。


どういう状況を砂漠化っていうのかっていうのは、砂漠化対処条約で「乾燥地域、半乾燥地域及び乾燥半湿潤地域における種々の要因(気候の変動及び人間活動を含む。)による土地の劣化」って定義されているんだそうです。
こんな条約があるんですね。


この定義だけからしますと、「土地の劣化」っていう相対的な基準に、そもそも定量性がないようにも思えます。
具体的なやる気が感じられません。


優秀な人たちが集まっている国連の組織ですが、このところ機能不全を疑われるような事案が相次いでいる感じが残念です。


2018年に「人間活動による土地劣化が深刻化し、世界の32億人の福利に悪影響を及ぼしている」っていう、土地の劣化と再生に関する評価報告書を公表した「いぷべす(IPBES)」は、生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価して、政策提言を行う政府間組織。


国連環境計画の下部組織で、設立は2012年。ドイツのボンに事務局が置かれています。
生物多様性に注力している組織みたいなんですけど、2021年時点で137か国が参加しています。


2023年時点で日本が認めている世界の国の数は196ですから、地球上の7割ほどの国にのぼりますね。

 

 

 


ちょっとわき道に逸れますが、日本が認めていない国っていうのは4か国あって、その中に台湾とパレスチナが含まれているっていう事実も、事なかれ主義とは言いながら、国連の存在意義って、こういうところでも発揮されて欲しいところです。


「いぷべす(IPBES)」っていうのは「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学―政策プラットフォーム(Intergovernmental Science-Policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services)」が正式名称で、なんかね、プラットフォームなんですねえ、って感じです。名前、長いっす。


「いぷべす(IPBES)」が言っているのは、「土地劣化の最大の直接的原因は、農地・放牧地の急激な拡大や持続不可能な管理」っていうことなんですね。


地球の砂漠化っていうのは、各国、各地で拡大しちゃっているのが現状みたいです。


春の花粉飛翔っていうのは、すっかり定番のイベントになっていますけれど、同じ時期に飛んでくるのが「黄砂」


黄砂もまた定例のイベントですよね。


大昔から飛んで来ているらしい黄砂なんですが、中国のタクラマカン砂漠ゴビ砂漠、そして内モンゴルの黄土高原の細かな砂が、季節風に乗ってやってくる。飛んできちゃう。


この黄砂の3大発生地は、190万平方キロメートルっていう広さで、日本の5倍ほどの面積なんだそうです。
ちょっとやそっとの対策で、どうにかなるもんじゃなさそうな広さですね。


特に近年の経済活動として、内モンゴル地域では過剰な農地改革によって、急速に砂漠化が進んでしまって黄砂地域が拡大したらしくて、人間による砂漠化の実例として取り上げられることもあります。


日本では健康被害だとか、迷惑なものとしてばっかり報道されている黄砂ですが、細かな黄砂にくっ付いた、さらに細かい成分によって、飛散してきた土地、海にミネラルを供給しているっていう側面もあるんだそうですね。


リン、鉄、アルミニウム、炭酸カルシウムなどによって、植物を成長させて、海では植物プランクトンの成長に役立っていたり、酸性雨を軽減させている役割も確認されているらしいんですよ。


とは言ってもですね、黄砂が飛んできて歓迎するっていう気持ちにはね、なかなか、なりませんですねえ。

 

 

 


黄砂の地域だけじゃなくって、砂漠地域の緑化運動、植樹活動とか、中国ばかりじゃなくって日本の各種団体も取り組んでいるみたいなんですが、これまでなかなかうまいこといっていなかったんですよね。


でも2019年、中国は重慶市の科学研究チームが、砂を土へと変える技術を開発しました! っていう発表をしたんですよね。


これ、なかなか凄いことですよね。砂を土に変えちゃうんですよ。驚きです。


セルロース(植物性繊維)から作ったペーストを砂に散布すると、水分、栄養素、空気をそこに保持することが出来て、土の役割を果たすっていうことなんですね。


植物由来なんで、環境に害はないっていうことなんで、ほほう、これで地球の砂漠化にストップがかかるんですね。


って思っていたんですけど。


2023年春時点で、発表から4年近く経過していますけど、続報、聞きませんねえ。どしたんでしょ?


ま、砂がちゃんとした土になるのって、めっちゃ時間のかかることなんでしょうから、経過観察中ってことなんでしょうかね。
相変わらず黄砂も飛んできていますよ。


でもですね、砂は無機物で、土は有機物。


地球は土の惑星だっていう時点で、生命の星って言えるんですよね。有機物ですもん。
いろんな細菌や微生物が土の中にいて、層になっている土壌の中には動物たちも暮らしているんですから、土って不思議ですよね。


46億年って言われている地球に5億年前まで土はなかったんだそうです。


そりゃそうですよね、惑星として岩の塊だったんでしょうからね。


じゃあ、どこから土がやって来たのか。


海は水の惑星が地球と衝突して出来上がったっていう、ムムっていう説もあるぐらいですから、土の惑星とぶつかって、ある日突然、土の惑星になった?
ま、そういう説は聞いたことないですね。


海の中の生物に藻類が生まれて、岩だけの地上に移動していく際に「苔類」「地衣類」に進化した、らしいんですね。


で、苔って岩にしがみついて、独自の酸性物質を出して、少しずつ、ほんのちょっとずつ、岩を溶かしているんだそうです。


自分で溶かした岩に、死んだ自分の身体を横たえて、ほんのちょっと、土が、土らしき有機物が出来る。
そしてそこへ次の苔が。

 

 

 

ってことで5億年。


そうやって出来た土があったあらこそ、シダ類が繁茂して、植物が進化していって、やがて陸に上がって来る動物たちの生活の場を形成していった、ってことなんでしょうね。


その5億年の時間をかけた出来た生命基盤を、人類は、数百年で台無しにしつつあるっていうのが21世紀だって捉えることができそうです。
悲しいことです。


砂漠に撒かれたセルロースが水分や栄養分を保持してくれたとしても、そのおかげで砂漠に生命を保った植物が、何世代もなんせだいも、死んで生まれてっていうのを繰り返さないと、無機物が有機物になることはないわけで、わずか数年で砂が土そのものになるってことはないんでしょうねえ。


日本の科学者も地球の砂漠化に対処しようって、いろいろ研究を進めてはいるみたいですけど、今のところ成果の発表って聞かないですね。


プラスティックを食べてくれる菌っていうのも、その後技術として確立されたっていう話も聞きません。


砂漠を緑化して地球の生命を存続させていく、少なくとも動植物たちが生きながらえていける状態に戻すっていうのは、SDGsだとか、緊急性が叫ばれてはいますけど、どうなんだろうなあって思っちゃいますねえ。

 

 

 


砂漠の緑地化、土を作るっていうのを、10年単位ぐらいで実現できるような方法があれば、ノーベル賞もんでしょ!


っとかね、そういう科学の成果って、ホントにさあ、日本って関係ないような国になって来ている感じの、きょうこのごろでありますねえ。


そこが、かなり寂しいです。

 

wakuwaku-nikopaku.hatenablog.com