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【ネット被害者駆け込み寺】被害者救済と加害者抑制 インターネットとの向き合い方

< 浜の真砂は尽きるとも 世に莫迦者の種は尽きまじ 莫迦・幼稚・稚拙では済まされませんです >

総務省「インターネットトラブル事例集 2023年版」にいろいろ案内されていますけれど、日本って昔からこういう国だったのかなって、思っちゃいます。

 

SNSが出てきたから発生している事件とか、そういう取り上げられ方をしていますけれど、SNSコミュニケーションの中で犯罪に加担してしまう人間、特に今は若者、若年層に限られるような報道も見られますけど、必ずしもそうじゃない事実も見られますよね。


つまり、インターネット被害っていうのは無差別に誰でもターゲットになり得るっていう点が最大の問題で、犯罪性のコアの部分は、アナログ時代から変わっていないんじゃないでしょうか。


日本の社会システムを深く掘り下げないと見えてこない、はた迷惑な利己主義を是正する工夫が必要なように思えます。


解決に向けては、かなりディープな問題が根本に潜んでいそうです。
でも、それに対して報道のニュアンスは、軽すぎるんじゃないでしょうかね。


何かといえば分かったようなことを言いたがる傾向が日本のマスメディアにはあるように思います。
そうして分かったような部分を拡大していけば問題解決に近づくでしょ、みたいな考え方が根底にあるんでしょうか。


昔から、つまりSNSがなかった時代でも、「闇バイト」から人生を棒に振ってしまう人間っていうのは、老若男女を問わずいたように思います。

 

 

 


小遣い稼ぎのつもりで、っていう言い訳を司法はどう判断するんでしょうか。


労働対価としてバカ高い報酬っていうことだけで、普通は、一般の人間はですね、犯罪の匂いを嗅ぎつけるんだと思います。


でも、そんなことにはもちろん気が付いているけれども、そこへ跳びこまざる得ない金銭状態になっているからでしょっていう、まるで擁護するような意見も散見されますが、犯罪でもしないとにっちもさっちも、っていう状態になった時点でアウトなわけで、情状酌量の余地はないように思います。


遠い知り合いに、こういう人がいます。


働いていた会社が倒産して、中年での就職活動。
とにかく生活しなくちゃですからね。100を超える応募をしまくって、なんとか次の就職口をやっとみつけたけれども、労働環境が悲惨極まりないブラック企業
しかもその会社が就職1年もしないうちに解散。


借金をしながらさらに就職活動をして、魔がさして犯罪に手を染めることもなく、今また、サラリーマン生活に戻って、借金返済をしながら日常生活を取り戻しつつあります。


彼の場合は、当人のギャンブルだとか、投資の失敗だとか、そういうんじゃなくって、社会的要因での生活苦です。


こんなことを言いますと、そんな人は会社を判断する力がないんでしょ。とかヘーキで言いのけちゃう人もいるんですけれどね、ブラック企業が黒い旗を社旗にしているわけもなく、世の中、一流企業ばかりじゃないんでありますよ。


若年層のSNS犯罪の原因に、そうした共感できる社会的理不尽っていうのは感じられませんですね。


困窮した他の事例を見ても、自分ごととして考えるっていう想像力が欠如している。


他人ごとに関わること。たとえそれが、アタマの中で考えるだけのことにしても、それは拒絶する。


自己責任の範囲とはいうものの、軽く「闇バイト」に応募して、もともと軽薄にしかとらえていないから、気が付いても断り切れなくて、ズルズル入っていっちゃうんでしょうね。


自分で責任なんかとれないと思いますけどね。

 

 

 


フィリピンやタイで大量に捕まっているカケコたちって、日本での生活基盤を打っちゃって犯罪に手を貸している状態なわけで、「闇バイト」に応募するまでの生活に、何か問題はなかったのか。日本から消息を消してしまっても、周りの人たちに対して特に問題にならなかったのはなぜなのか。


人間関係、社会的無関心。そういう深い問題がありそうです。


さらには、こうしたSNS犯罪が特殊詐欺から白昼強盗へ移行した報道がなされると、SNS犯罪を装うかのような覆面グループ強盗を実行したり。


巻き込まれ方、引き込まれ型の犯人もいるんでしょうけれど、やる? やってみようか? っていう友人知人関係のコミュニケーションは、迷惑犯罪動画の投稿と同根の思慮のなさを感じます。


日本の義務教育は十全に役割を果たしているんでしょうか。


昭和の終わりごろから、かなりおかしなことになって来ちゃったようにも思えます。


ま、教育現場はかなり大変みたいなんですけどね。


一般教師の労働時間は、残業ナシの働かせ放題、ブラック企業並みだっていいますし、暴力教師、盗撮教師がいるかと思えば、オレサマ族のモンスターペアレント


根本的な立て直しが教育委員会、教育現場に求められているように思えます。
過激な言い方になりますけど、莫迦を作り出さないためにです。


テストでマルをもらえる「技術」は身に付けて、高学歴っていう称号を手に入れても、人間的に成長以前の段階にとどまっている困ったちゃんっていうのも、ホントに少なくないのかもですよ。


2020年に起きた女子プロレスラー自死の経緯は、テレビを持っていなくとも記事報道で知っていますけれど、真相究明をする気が、番組制作側にも司法にもないようにさえ感じられます。


テレビ番組は、そこに演出が介在している以上、悪意がない無自覚な意図だったとしても、SNSの反響をあおったことは番組の性格上明白なように感じられますが、そういう方向には突っ込みませんね。


テレビ局だけじゃなくって、警察、司法も含めて困ったちゃんの集まりなんじゃないでしょうか。
問題の根本をつかもうとする意欲がどこにも感じられません。


女子プロレスラー自死ほどには大きく取り上げらることはなかったのかもですけど、元「バイトAKB」のラーメン店経営の女性が、不正確な情報を取引先に流されたっていう事件では、2021年から続いていた裁判で2023年に加害者には損害賠償の支払いが命じられました。


事実ではない情報を取引先に流していた男性は、なんの目的で、あるいはどんな原因でそういうことをしたのか、そこの部分は記事報道されていませんでしたが、どうもね、デジタル全般について、司法の判断基準ってものが、時代に呼応して定められていない。追いついていないっていう感じは拭えませんね。


それとは別問題として、裁判って時間も費用も掛かり過ぎです。


50万円っていう罰金刑だそうですが、なんかトンチンカンな判決のように感じます。
ありもしないことをネットを使って、ま、メールらしいですけど、吹聴して50万円ですか?


裁判で要求していた金額が200万円ちょっとだったそうですけど、商売としての損害としてはじき出した金額ってことなのかもですけど、問題のコアはそっちじゃないはずです。
司法も、デジタル社会の進捗に全然追いついていないんでしょうね。


ま、司法はいろんな方面で旧態依然で、かなり前から恐竜化してしまっていますかねえ。


この2つの事件の前、2015年、競輪界のスーパースターがストーカー規制法で逮捕された直後、自殺したっていう驚きのニュースがありました。


ストーカー被害にあっていたのは、フリーアナウンサーの髙橋しげみさん。


逮捕前のストーカーがブログに書いていた「交際していて、お金を取られた」っていう記事もあって、悪いのは女の方だっていうSNSの書き込みが爆発的に増えたんだそうです。
髙橋しげみさんによれば、それは事実ではないってことなんですけどね。


ここで恐ろしいのは、あの女が悪いって書きこんでしまうアンポンタンが1人や2人じゃないってこと。


フリーアナウンサーの仕事を簡単に奪ってしまう放送業界のアンポンタンたちもたくさんいるってことですね。


「殺すぞ」っていう書き込みは脅迫だけど、「死んでくれ」っていうのは脅迫に当たらないっていう警察判断のアンポンタンぶりも完全にデジタル社会から置いて行かれていますよね。


髙橋しげみさんは、仕事を失ったうえに、あまりの誹謗中傷に自殺も考えて悩んだそうですが、四方八方手を尽くして、ネットで誹謗中傷した男たちを次々に特定。


絶対に許せない気持ちで、裁判で直接向き合ったそうです。


一応の解決ではあったものの、相手の男たちの余りの自覚のなさにガッカリ。


虚しさを感じながらも仏教の修行をして、天台宗の僧侶になったそうです。


名前は「髙橋美清(びせい)」


そして「天台宗 照諦山 心月院 尋清寺(じんせいじ)」っていう、ネット中傷被害者の駆け込み寺を2020年に建立したんですね。

 

 

髙橋美清さんは、群馬県大泉町の「SNS等被害者支援ネットワーク会議」メンバーに選出されていて、群馬県では、全国初の「県インターネット上の誹謗中傷等の被害者支援等に関する条例」を施行しています。


実践者です。


この記事みたいに簡単にバーロー、ばーろー、言うような人じゃないです。エライと思います。


髙橋美清さんも、加害者を出さないためのネットリテラシーが大事だって言ってますけど、ホントにその通りだと思います。
ただね、リテラシーを共有するのっていうのがまたね、悲観的になるぐらい難しいんです。


やっぱり義務教育の期間での最低限の言葉の理解。人間の、他人の気持ちを考える習慣を育てて欲しいですね。


人手を確保するためにってことで採用されているような、人間としてどうかしちゃってるセンセはご遠慮願いたいですねえ。


なんだかねえ、このところ、日本っていう国がガタガタと崩れていっているような感覚に陥っちゃいそうです。


髙橋美清さんは、お坊さんになったことも自分の人生って、受け止めているみたいですけど、誰にでも出来ることじゃないでしょねえ。


被害者を出さないためのナレッジじゃなくって、加害者を出さないための教育。デジタル以前の問題として考えないといけないのかもしれません。


ブログはSNSじゃないよ、とかいうことらしいんですけど、ネットコミュニケーションであることは間違いないですし、むしろブログ記事っていうのはメッセージとして、SNSっていうのと比較して、むしろチカラがあるんじゃないかって思っているですけどねえ。


そのチカラが悪い方にいっちゃうっていいますか、ウソ書いちゃ、そもそもダメよねえ。

 

 

 


ブログやってる人、みんなウソは書かない人だと強く思っております。
そうじゃないと、面白くないっしょ!


いろいろネットコミュニケーションで嫌な思いをしている人って少なくないんですよねえ。


インターネットトラブル。いろんな方面でいろいろあって、悲しいことです。


こういうことを考え始めると、気分がズ~ンって重くなっちゃいますけど、精進しませう!