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【サイバー警察局】と【自衛隊サイバー防衛隊】は どれほどホンキなのか

< 警察庁防衛省が言っている「サイバー」って なんなん? >

2022年3月17日、自衛隊サイバー防衛隊が発足しました。


かねてからの予定行動で、ロシアのウクライナ侵攻との関連で発足したっていうことじゃないんだろうって思いますけど、国の組織の名前に「サイバー」なんていうカタカナが付いていると、ん~、そういう時代なんだねえって、妙にしみじみしちゃう感覚を覚えます。


なんでしみじみしちゃうのかっていうのを考えますと、なんだかサイエンスフィクションとか、ドラマの世界のことだと思っていた脅威が、現実にすぐ隣りに存在しているんだなあって感じるからかもしれませんね。
イヤな世の中です。


インターネットとかSNSっていう言葉じゃなくって、サイバーっていうと、どうもね、剣呑な雰囲気の時に使われる傾向があるような気がします。
サイバー攻撃とか、サイバーセキュリティとか。


デジタル後進国って言われている日本ですけど、このサイバーって言われているジャンルではどうなんでしょう。
やっぱり弱いんでしょうかね。

 

 

 


今回のウクライナ戦争で特徴的なんだろうって思えるのは、デジタルっていうのが、完全に人類生活のベースに入り込んでいるんだってことですね。
情報戦っていうのが、ニュース報道ばかりじゃなくって、戦術の組み立てに利用されているみたいですからね。


まず、あらゆる情報の収集、そして、公開と隠蔽。


ゼレンスキー大統領夫妻の情報発信はとても大きなウクライナの「チカラ」になっていますし、双方のサイバー攻撃についても報道されています。


確実なことは分からないからっていう理由なのかもしれませんけれど、日本でのサイバー攻撃関連の報道は多くないですね。
こういう部分にも日本のデジタル後進国っていう側面が見えているってことなのかもです。
少なくとも、受け身の姿勢だと入って来ない情報になっているんじゃないでしょうか。


アノニマスのロシアに対するサイバー攻撃のニュースも、テレビ放送を乗っ取った、ぐらいの報道があっただけと記憶しますけれど、もっとかなりロシアのインフラに対して攻撃をしかけているみたいなんですよね。


スマホやパソコンっていう物理的に目に見えているモノの向こう側の世界。
無線で情報が飛び交っているネットワークの世界がサイバーっていう概念に近いかもしれませんね。


日本では「電脳」って言われることもある「サイバー」ですが、その言葉の出どころはアメリカの数学者、ノーバート・ウィーナー。


ご多聞に漏れずウィーナーっていう天才も躁鬱的な性格で、かなり変わった人だったみたいですが、第二次世界大戦中の「射撃制御装置に関する研究」から「通信理論」へ関心を移して、やがて通信工学と制御工学を融合して、生理学、機械工学、システム工学、さらには人間、機械のコミュニケーションを統一的に扱うっていう「サイバネティックス(cybernetics)」を提唱したのが「サイバー」の始まりらしいです。

 

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このサイバネティックスは多くの分野に多大な影響を与えていて、言葉としてなら、日本でも普通に使われている「サイボーグ(cyborg)」


石ノ森章太郎のマンガ、アニメ「サイボーグ009」を覚えている人も多いかと思います。
サイボーグっていうのは「サイバネティック・オーガニズム」の略なんですね。
「サイバネティック(cybernetic):自動制御された」「オーガニズム(Organism):生命体」


そんな世界観から急激に現実味を持ってきた半世紀ってことになるんでしょうかね。


こういうことに「急激」って感じていること自体、ダメなのかもですけどねえ。
シンギュラリティって、いろんな分野ですぐそこにあるのかもなあって気がしてきます。


サイボーグ009」は世界各国から集められた9人のサイボーグたちが、世界で暗躍するブラックゴーストっていう悪の集団と戦いを繰り広げる物語でしたが「自衛隊サイバー防衛隊」は、どんな活躍をしてくれるんでしょう。


サイバー防衛隊本部」の下に「ネットワーク運用隊」「サイバー防衛隊」「中央指揮所運営隊」を置く組織形態で、総勢540人だそうです。


日本政府はサイバーセキュリティ戦略の中で「中国」「ロシア」「北朝鮮」を脅威として明記しているんですが、正確な数の把握は出来ていないとしながらも、中国のサイバー部隊は17万5,000人。ロシアの連邦保安庁FSB)は20万人。ロシアはFSBの他にSVR(ロシア対外情報庁)っていう組織もあります。ウクライナ関連のニュースの中にたびたび出てきている名前ですよね。北朝鮮のサイバー部隊も6,800人いるとされています。
サイバー戦は人海戦術じゃないんでしょうけど、大丈夫なのかなって思っちゃうほど少ない人的リソース。


でもまあ、この辺が日本の法律ってことなんでしょうね。
自衛隊サイバー防衛隊」の守備範囲はあくまでも、自衛隊内部のサイバー空間ってことですからね。


中国、ロシア、北朝鮮のようにサイバー攻撃部隊なんて、組織のしようもないってことなんでしょう。
フィッシングサイトとか、一般的なサイバー被害には関与しない組織です。

 

 

 


で、っていうわけでもないんですが、2022年4月1日、「サイバー警察局」「サイバー特別捜査隊」が新設されましたね。警察組織です。
ここがサイバー犯罪一般を扱うみたいです。


「サイバー警察局」は約240人体制。
現段階であげている主な活動は、コンピュータウイルスの解析。


「サイバー特別捜査隊」は200人体制。
こちらは重要インフラへの攻撃に対する対処。


ん~。もちろんね、こういう組織ですから一般に対して、そんなに明確な情報は明かしませんよ、ってことはありますよね。
何もかもが筒抜けじゃ困りますから、そこは理解できます。


なので、発足式の、あの垂れ幕の文字。笑っちゃいけませんっていうか、油断させようっていう狙いが、ん~。
こんな情けない文字の垂れ幕を前にして、訓示をいただいてもねえ、って第一期の隊員さんたちが気の毒にさえ感じられてきます。
日本のデジタルジャンルが、なんだか、とっても不安です。

 

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脱力系?


日本のエライ人たちの認識しているサイバーって、かなりアヤシイ感じがします。今や最重要インフラになっているのがネットワークですよね。


なんか、警察のネットワークを「社会的重要インフラ」のイントラネットに、常時つないじゃったりはしないでしょうけれど、任命された人員、人財って、どういうスキルの人たちなんでしょうか。


警察の中で育てることは重要だと思いますが、今、必要な人材は外部から持って来ないと意味のある活動なんて期待できない感じ。
っていうか、どういうスキルの人が必要なのかっていう、そもそもの構想が、しっかりあるんでしょうか。

 

 

 


我々は独自で、個人こじん、サイバー犯罪に対処するよう心掛けておく必要がありそうに思いますね。


現段階でやれることは、自分のスマホやパソコンが「ゾンビコンピュータ」にならないように注意、チェックすること、ぐらいでしょうけれどね。
つまり、自分のコンピュータが乗っ取られないように気を付けるってことです。


っていってもね、ハッカーでもない限り、万全なことなんてできません。
やれることは単純です。


インタネットの中の怪しげなページからはすぐ離れること。


知らない相手からのメールは開かない。すぐ削除する。


お得ですよー! って情報に、まずは疑いの目で接する。


あとは、オフィスのLAN構成の中のハブ。これ、どこのメーカー? っていうのがあったりするとアブナイかもです。


犯人探しなんかは専門の人に任せるとして、脅威を感じ取る意識が大事なんだろうっていう意味です。


「サイバー特別捜査隊」っていう組織は、関東管区警察局に置かれるんだそうで、やっぱり首都近郊っていうのがサイバー犯罪の脅威にさらされているってことなんでしょうかね。


にしても、あの垂れ幕の字、誰が書いて、誰がオッケーしたん?


「サイバー警察局」「サイバー特別捜査隊」
名前はツオそうなんでけどねえ。小学校の学芸会の舞台でも、もっとしっかりした字、書いてんやろけどなあ。

 

 

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