< 「元気をもらった」「元気になった」って思う時の気持ちはどこから来るのか >
いつも元気いっぱい。にこやかで明るくって行動的。自然と周りも元気になる。
そういう人っていますよね。たまあにね。
自分もそうありたいっていう気持ちはあるんですけど、なかなかマネできるもんじゃないです。
明るい人って周りも明るくする。元気な人って周りも元気にする。
そんな気がします。
でも、自他ともに認めている明るく元気な人だって、時に落ち込むことがありますね。
あれ? どしました?
っていうシチュエーションもありますけど、そういう元気な人って回復するのも巧いんですよね。
自分の精神状態をコントロールする術を心得ているっていうのか、スパッと切り替える技みたいなものを持っているんだろうなあって思います。
道端の花をみたり、赤ちゃんの笑い声を聞いたら、あ、イイなって思って、切り替えられるんだそうです。
そんなことを聞いても、ふううんって思うだけで、そのコツを自分のものにするっていうのは、心がけてはみるんですけど、なかなかねえ、うまくいかないですねえ。
男であれ女であれ、その人がいれば、周りの人間も明るく積極的になれるような、元気をもらえる。
そういう元気な人っていうのは、ただ無邪気だっていうのとは違うんですよね。
語源の解らない言葉らしい「能天気」っていうような、呑気で、なあんにも考えていないっていうタイプじゃないです。
極楽の中では捕まえられる心配がないんで、実にゆったりと、すいすい飛んでいる「極楽とんぼ」って言われるような、浮世離れしたアタマの中身の人でもないですね。
能天気な輩とか、極楽とんぼな奴と一緒にいても、こっちが元気になることはありませんもんね。
がっかりしたり、元気をもらえるどころか逆に疲れちゃったりします。
疲労感をもらいたくはないんですけど、元気はいただきたい、ですよねえ。
元気をもらったなあって感じさせてくれる人って、ホントにいますよね。
当人は意識していないのかもしれないんですが、周りの人間に元気をプレゼントしたりすることってホントに出来るんでしょうか。
反論もあると思います。
でもね、たとえそういう気がするだけっていうことで、科学的な裏付けを得られないとしても、実際にそういう気持ちになるっていうことは事実なわけですから、科学の方が人間の仕組みに追いついていないだけかもしれないですよね。
「元気をもらうメカニズム」について研究しているデボラ・ロズマンっていう研究者が、アメリカにいるんだそうです。
彼女が研究しているのは「心臓から発せられる電磁波」
心臓から出ている磁場成分の強さって、脳の磁場成分の5000倍もあるんだそうですよ。
心臓から2メートルぐらい離れた場所からでも充分計測できるっていうんですから、近くに寄っている人に何かしらの影響を与えていることは事実なんでしょうね。
心臓からの電磁波。
人間の感情は脳だけがコントロールしているものじゃないっていうことは、けっこう以前から言われていましたです。
内蔵、皮膚。人間の身体じゅう全部、感情に結びつかない組織なんてないんだっていう説。
好き嫌いの感情にアタマで考えた判断が関わっていることは稀で、いわゆる直感ってやつで感じている気がしますもんね。
なんとなく好き、どうしてだか分からないけどキライ。そういうことって、決して少なくないですよね。
デボラ・ロズマン博士はこう言っています。
「心臓は感覚器官であり、大脳皮質が関与しない学習や記憶、決定を可能にする、高度な情報のエンコーダーとプロセッサーの中心的な役割を担っている」
人間が磁場だけに左右される存在だとは思いませんが、脳の5000倍も強い磁場成分を持っているっていう心臓が、人間の感情面に対して果たしている役割りって、かなり大きなものがあるんでしょうね。
改めて考えてみれば当たり前のことなんですが、心臓っていう臓器はけっこう激しく動いているんですよね。
心臓から出ている電磁波、血圧のリズム、鼓動は、身体中の全ての細胞に届いていて、体内機能の同調シグナルをコントロールしているんだそうです。
この心臓の同調シグナル、特に低周波の振動の中には感情に影響を与える情報が含まれている可能性があるっていう説も出されているんですね。
さらには脳のアルファー波と、心臓のリズムはシンクロするんだそうです。
人間は楽しかったり、感謝したりっていうポジティブな感情でいるとき、心臓のリズムが「非常に」規則正しいものになって、シンクロしている脳のアルファー波も規則正しいリズムになる。
心臓と脳のリズムが規則正しく同調すれば、呼吸のリズムも同調して、血圧、体内の電気信号も同調する。
こうなると、その個人の身体は好い状態で働き始めるので、精神的にも安定する。
免疫力が向上、思考が明確になって、幸福度がアップする。
なんだかイイコトばっかりですね。
この心臓と脳のシンクロってうのは、寝ている間だとか、すっかりリラックスしている時に起きるんだそうです。日中に何かしながらっていうことは難しい。
まあ、例えば、眠っているうちに脳と心臓のシンクロを経験して目覚めた人は、元気で、シアワセ感に包まれて目覚めるってことになるんでしょうね。
そして、その人の心臓が発している電磁波は、2メートルぐらいの範囲なら周囲に届くってことですね。
このことは、これまでの実験で確かめられているんだそうです。
「多くの人はコミュニケーションが言語や表情、声のトーンなどのわかりやすい信号を通じて行われていると思いがちだ。しかし実際には潜在意識下で、かすかではあるものの、しっかりとした影響力のある電磁波やエネルギーコミュニケーションのシステムが作動している」
っていうことで、確かに「元気をくれる」っていう人は存在するっていうこと。でしょねえ。
心臓と脳のリズムがシンクロしている人のそばに行けば、そうじゃない自分もシンクロしたリズムを受け取って、自分の中の心臓のリズムと脳のアルファー波のリズムもシンクロして、思考明晰、幸福度アップ、ってことになって「元気をもらった」って感じる。
今のところ、必ずしも他の研究者に認められている説ではないのかもしれませんけれど、そうであって欲しいなあって思います。
安定して元気で暮らしていないとそうならないんだろうなって思うんですけど、まあ、仲良く暮らしているんであろう夫婦。
ベタベタしているっていうんじゃないんだけど、いつもだいたい一緒にいて、壮年ぐらいになって来ると、なんか、顔っていうか、人間が似てるなあって感じる夫婦、いますよね。
いつも近くで寝ていたりするのかどうか、そんなことは分かりませんが、しっかりした心臓のリズム、電磁波がシンクロしていると、そうなって来たり、するんじゃないでしょうかね。
似たもの夫婦。ケンカしながらでもイイ男女関係、でしょねえ。
ペットでもいますよね。
イヌと散歩しているオジサン。
なあんか、顔の雰囲気、似てるよねっていうのって、何回か見てますよ。
人とイヌ。
絶対に室内犬で、心臓のリズム、オジサンとシンクロしてるでしょねえ。
ポジティブな気持ちになるって、簡単じゃない感じもありますけど、寝る前には、いろいろ思い起こしてそうなれるように努力してみる価値はありそうですね。
元気の素はポジティブ思考と、「元気をもらった」って感じられる人を見つけておくこと、ですかね。
いつも元気でいたいもんですねえ。