ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

酒と落語と日本人 八代目桂文楽の名人芸 【明烏】の一席

<源兵衛と太助は甲斐性なしで野暮な明烏のシラケドリ なんだって朝から甘納豆?>

呑む、打つ、買うっていうのがオトコの甲斐性だった時代があった、らしいですよねえ。
というぐらいしか知らないのですが、平成あたりからオトコだけじゃなくって女にもそういう人、居るよねえ。になった感じもします。
時々ニュースになってたりしますもんね。呑む、打つ、買うの人、居なくなってない。ちっともシーラカンスになってないです。


まあね、呑む、打つ、買うから離れて、本来的な意味での甲斐性のある人って、今どき居ますかね。
居ることは居るんでしょうけれど、周りには、居ない、かなあ。


経済力があって、頼りがいがあって、誠実、というのが辞書に載っている“甲斐性”なんですけれど、時代性をね、考えないといけません。


甲斐性の辞書的な解釈に女性は含まれていない感じですよね。ま、そうなのかもです。甲斐性は男こそ持つべきもの。
経済力があれば、そりゃ頼りがいがあるって判断になりまさアね。これはもう、江戸時代だろうが令和だろうが変わらない。世間の常識ってものかもしれません。


ただね、辞書の説明を書いた人、どなた様かは存じませんが、バカなのか!

 


経済力がある、つまりお金持ちの男にはね、ほら、いろんな人が群がりますよ。わんさとやってきます。


一頃のヒルズ族のパーティってのをですね、遠くから目撃したことあるですがね、かなり迷惑な状況になっていました。


そりゃまあ、ヒルズ族たち自身が迷惑な人というわけではなく、そこに集まってくる、おそらく呼ばれたわけでもない有象無象が露骨なだけ、という解釈もなりたちますがね。


そんな日常になってしまっているお金持ちがですね、
「そんなにはしゃぐ回るな。他の人たちも居るんだから、分別を失くさない範囲で楽しもう」
とかね、やってくれるんだったらカッコイイわけで、お金持ちでないやつらからみても頼りがいがあるって、判断ができそうです。
でも、そんなことにはならないですね。


非日常が日常になってしばらくすれば、麻痺するんでしょうね。実になんともだらしのない性根になってしまう感じですね。そういう顔つきになってます。
周りに群がる有象無象がそうさせます。群がる目的がハッキリしてますからね。


華やかで楽しい暮らし、何の苦労もなく笑って過ごせる。それを叶えてくれる経済力。それが今、この目の前の男にある。
サイフの中を確かめることを必要としない、そういうレベルを超えた経済力。なんとしても独り占めしましょ。


で、手練手管。そういう才能の鍛錬。口でも身体でも、何でも使って強引なアプローチ合戦。
そんな中にいればですね、その経済力のある、頼りがいのある男って、いろんな意味で誠実な人柄ではなくなってしまいますよ。間違いなくね。甲斐性なんてありません。
などと毒づくのは甲斐性のない証拠。
そですねえ、その通りなんですねえ。


でもね、あまりにもアケスケなアプローチに相好を崩すような感覚にはならない方が、そういう日常でいた方が平和でイイ、ような気がするんですけどねえ。


甲斐性の解釈にもよりますが、たいていの人間は、男女によらず、甲斐性なしの方が、人間的でいられるようにも思います。
お金はあっても心豊かに、にこやかに暮らしている人って、あんまりイメージ無いです。
ヤッカミだろ! って言われれば、ハイ、そかもね。なんですけれどね。


落語の話です。明烏

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有名な噺ですからね、知っている方も少なくないだろうと思います。


とある大店の若旦那、時次郎さん。これがチョー真面目。カタブツ。
呑む打つ買うなんて、気配すらない。


で、親父が、大店のご主人が、そんなに四角四面じゃ商売人には向かない。少しは遊びの出来る男になってもらわないと世間様とうまくやっていけない。やがて引き継がせることになる商売に差し支えるのではないか。


ホンに困ったことだ。なんとかしなけりゃ。
むしろ息子が道楽者でバカでオタンコナスである場合より心配する。心配し過ぎ。


で、落語ですから、町内で評判の遊び人、つまり呑む打つ買うの達人、といいますか、遊び人。町でつま弾き者の源兵衛と太助の二人に頼んで、男の甲斐性を教えることにした。ってことになります。


遊び人の二人がそんな申し出を断るわけがないですね。安くはない支払いは時次郎持ちで吉原へ繰り出せる。願ってもないこと。
しかも時次郎は誰もが知る、おねんねのおぼっちゃま。どんなにいい加減なことを言ってもやってもバレやしない。


上機嫌で時次郎のご機嫌を取りながら、必要以上にはしゃいだ様子で門をくぐる。
座敷へ上がると、芸者をあげて呑めや歌えのお定まりのコース。


そんなノリについていけない時次郎を、浦里という美人芸者が見初める。
ここからがですね、高座では聞かせどころ演りどころなんです、ホントはね。


でも今は、つまんない。


落語家に教育的指導が入ったのかどうか。高座ならではの見どころ聞きどころが、ない。つまらないんです。


でもまあ、無理もないです。遊び人ったって、どんな遊びをするのか。吉原の様子なんて、知る人もないですからね。かくいう私だってもちろん知りません。


ただ、江戸の吉原の正しい遊び方とか、どうでもよくてですね、面白おかしく演ってくれればいいんですが、そこのところがツマンナイわけです。


正真正銘のおぼっちゃま、札付きの遊び人二人、手練手管の別嬪さん。三者三様の駆け引き、やりとりを、演ってくれるのが噺家ってもんでしょが、って思うんですが、難しいってことでしょうね。はい。

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で、噺は浦里の手練手管もあって、時次郎がすっかり色の道に目覚める、ということになるわけです。要はモテた。
遊び人で色ごと指南役だったはずの源兵衛と太助は空振り。


そういうこともあったらしいですね、吉原のシステムっていうのは。いくら金があったって、中のオンナにモテなきゃなんにもできずに帰るハメになる。
振られた男はただ酒を呑んで終わり。


でもただで酒呑めたんだからイイじゃん、とも思いますが、やっぱり面白くない。

 


三人で来て、モテたのは時次郎一人。
なんだよオイ、つまらねえ夜を過ごしちゃったねえ。え、もう帰りますよってのに、トの字の若旦那、時次郎のことです。
女が蒲団から放してくれません、とかぬかしやがって。
と、愚痴るわけです。源兵衛と太助の二人がね。


そりゃそうですよ。シメシメと思った半分以上の、いやメインのオコナイガ叶わなかったわけですからね。
面白くない。腹が立つ。遊び人の名が廃る。


朝になって、どうやら自分の寝床に女は来なかった。と思ったら隣りの部屋の時次郎だけがうまいことやったらしい。


ただ、支払いがまだ残っているし、それは忌々しい時次郎の受け持ち。自分たちに清算能力はない。モテなかった朝は、さっさと帰るに限るってのに、帰れない。財布は女と蒲団の中。


なんでこうなっちまうんだと、腹立ちまぎれに襖の向こうへ、
「もう帰りますよ」
と何度も荒い声をかけるけれども、時次郎は蒲団から出てこない、女から離れやしない。女も放しやしない。
「とっくにお天道様がお出ましなんですよ」
と、野暮の押し付けを繰り返す。


時次郎と浦里の二人にしてみれば、うっとおしい呼びかけ。二人でンフフの寝ざめを台無しにするシラケドリの鳴き叫び。
しあわせな時次郎と浦里にしてみれば、無粋なカラスの鳴き声で起こされるような、イヤアな朝。


そうなんです。これが明烏

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明け方にカーカー、ガアガアうるさく鳴くカラスのことで、男女の交情の夢を破る、野暮天のことを言うんだそうですよ。


で、ここんとこが名人、八代目桂文楽の真骨頂。
「よっ、八代目、名人」
という落語なんです、明烏
愚痴るトコが名人芸。


そんでですね、ギャアギャア野暮を言いながら、遊び人の源兵衛と太助は隣りの部屋で酒でも呑んでいそうなものですが、これ、どうしたわけか、甘納豆を食べているんですよ。
甘納豆ですよ。名うての遊び人が。


なんだそりゃ、と思いますよね。
そういう仕来たりでもあったんでしょうか。


一夜を明かした吉原では、朝に甘納豆が出る。あるいは、モテなかった奴にだけ、アマイ味をどうぞってんで甘納豆、とか?
分かりません。


八代目桂文楽明烏がかかると、寄せの売店の甘納豆が売り切れになった、と伝わっています。

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ということはですね、高座の前に陣取っている客のほとんどは、自分をなぞらえるのはモテモテの時次郎ではなく、甲斐性なしで、アテの外れた明烏の源兵衛と太助ってことなわけで、まあ、なんといいますか、自分をわきまえているっていうんでしょうかね。


なんだか気持ちの落ち着く、ニンマリしてしまうエピソードではあります。


にしても、そもそも寄せの売店に甘納豆、あったっけかな。。。


源兵衛と太助が甘納豆食べて、時次郎と浦里が蒲団から出てこないまま、明烏はお終いとなります。

 


にしても朝イチから食べますかねえ、甘納豆。八代目には和菓子屋のスポンサーが付いていたってことなんでしょうかね。


ま、甘納豆はおいといてですね、個人的に気になるのは、吉原で呑まれていた酒ってどんな酒だったのかってことです。
清酒なんでしょうね。ンまい酒なんでしょうね。


でもあれです。吉原って酒よりなにより、色、だってことなんでしょうけれど、こういう遊びの色には酒が必要不可欠、なようにも思えるんですがね。


で、おしまいに、蛇足ながら、この時次郎と浦里の二人は、1769年、明和6年に江戸三河島で実際におきた心中事件が元々の話だそうで、時次郎はおぼっちゃまではなく、浦里のために借金を重ねたという、一途な男。


やっぱりね、一途な男のほうが、などと思ってしまうんですけれどね。
いや、まあ、この思いこそが明烏


おあとがよろしいようで。

天才奇才【山田風太郎】が愛した酒のアテ【チーズ肉トロ】 これいけます

<アツアツをちょい食べ 旨い家庭の味 実は冷めても旨い>

自ら主張したことはないらしいですが、食通としても有名だった山田風太郎氏。
氏の晩酌はウィスキーをボトル三分の一、ロックでやるのが定番だったとのことです。お好みはサントリー。銘柄はなんだったんでしょう。寡聞にして知りません。
(コロナブックス「作家の酒」の写真を見るとROYALのようです)
その晩酌のアテとして少なからぬ回数、テーブルの上に乗ったのが「チーズ肉トロ」

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「正しくは肉のチーズトロというべきだろうが、語呂の関係でチーズの肉トロと呼んでいる」
のだそうで、我が家で愛用する料理、として紹介されています。


山田風太郎オリジナルレシピの扱いをされているんですが、「わたし食べる人」であったような氏が、食べ物にこだわっていたとはいえ、酒のアテとか自分で考えたりもするんでしょうかね。
ま、もちろん、そういうアイディアがパッとヒラメキそうな人ではありますけれど。


若いころから自宅での酒のアテにするためにンまいものを作ってもらう目的で、奥さんに有名料理を食べに行かせたという。
そんなエピソードを持つ人ですから、食べる物には相当強いこだわりがあったんでしょうね。間違いないです。たぶん。


そんな山田風太郎家の晩餐のテーブルに、長年に渡って何回も乗った、チーズ肉トロとはどんな料理なのか。ですよね。


なんかね、氏が残しているレシピって、かなり素っ気ないんです。こんなです。


【半身棺桶 ちくま文庫
「薄い牛肉で、例のとろけるチーズ(国産で結構)を包んで焼く。大食で無い私の場合、焼いたものは掌大の大きさで十分である。これに生野菜をそえ、すったニンニクと醤油で食う。ただそれだけである」
踏む踏む、という感じですが、

 

後年では、
【あと千回の晩飯 角川文庫】
「例のとろけるチーズを薄い牛肉で握りこぶしの半分くらいに包み、サラダ油で焼いたもので、これをナイフで切って食う」


簡潔というか素っ気ないというか、ん? ですよね。


実際に作ろうとしてみるとツッコミどころいっぱいですよね、このレシピ。
まあね、レシピとして記しているものではないですから、非難されるべきものではないんですけれどね。


おそらくという範囲を出ない話になるんですが、実際に作ってはいないんだよね、風太郎センセ。最初から最後まで作ってるのは奥様。その奥様なりのレシピの工夫とか、さっぱり。なはずの風太郎センセが書いちゃっているんだから、そりゃ、こんな感じにならざるを得ない、んでしょう。


いや、まあ、こだわって作るようなシロモノじゃないんだから、適当にやってみればイイではないですか、キミ。とか言われそうではありますが。ひょーひょーとした言い様で。


でもまあ、あの書き方で、料理人だとか主婦だとか、勘どころのある人には何の問題もナイんでしょうけれどもね。
奥様。山田風太郎夫人。きっと料理上手なんでしょう。美人さんだったらしいです。関係ないけど。


で、実際やってみますと、案ずるより産むがやすし、ですね。ンまいです。
いろんなバリエーションでいろいろンまいです。


肉はバラでも細切れでもイイですし、牛じゃなくたってイイです。豚でもンまいですし、鶏だってなかなかです。

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チーズもピザ用でも、とろけるスライスでもバッチリです。
国産で結構などとおっしゃいますが、国産チーズ、それがンまいじゃありませんか。


こぶしの半分ぐらい、という形を考えると、山田家のチーズ肉トロに使われていたチーズはピザ用の細かいヤツではないかと想像します。外国産というのもピザ用であれば、さもありなん、ではないでしょうか。

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ちゃんと作る人は、生野菜、あったほうがイイと思います。


付け合わせのニンジン、じゃがいもとかを肉と一緒に炒めてもイイですしね。野菜を一緒に、というところに、山田風太郎夫人の気遣い、というか愛情があるんでしょうね。


タレはニンニクしょう油じゃなくたってイイです。巻く肉に合わせて用意、です。
ま、ニンニクはチューブもありますからね、ニンニクしょう油、なかなかイイですよ。
でもウスターソースでもイイです。ケチャップでも、マヨネーズしょう油だって。
肉料理に合うタレはなんでもオッケーなんだと思います。たぶん。お好みで。


焼く段階でチーズが流れ出てしまうと、洗い物が大変になりますので、肉はしっかり巻いた方がいいです。
でも、チーズの焦げた匂いは食欲にプラスではあります。

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これはアスパラ


小麦粉を付けて肉をカリカリになるまで、チーズがはみ出さないようにしながら焼くと、すんごくンまいです。
アツアツで食べるのがベストですから、少量作る、のがコツだと思います。

 


なんかね、あっさりイイカゲン、と言いながら肉はシッカリ巻く、というのがチーズ肉トロのンまさのヒケツだと思うです。


付け合わせに風太郎センセのおっしゃる通りに、野菜を添えれば、けっこう豪華な感じのおかずになります。
フォークとナイフじゃなくたってイイです。箸で充分ンまいですよ。

 

<チーズ肉トロの身体に旨い満足度>

とろけるチーズ100gは1000mlの牛乳から出来ているといわれています。
なので、カロリーは高いですよね。


でもですね、とろけるチーズ、いろいろ身体にンまいものも持っているんです。


まず、ビタミンB2
これは、脂質、糖質、たんぱく質をエネルギーに変えてくれるオトモダチです。


カルシウム。
これはですね、日本の特に男子は不足しがちなんだそうです。骨にイイだけでなくイライラを解消してくれるオトモダチ。
この表現、栄養学とか、そういう方面の権威の方たちが使っているのでそのまま使ってしまいましたが、なんかズレてるんじゃないかと思うんですね。

 


イライラっとすることはするんだけど、それが解消されますよ、ってな感じに受け取れてしまう文言なんですが、ホントは、イライラせずに済みますよ、ということなんだろうと思うんですがね。
ま、なんにしても、カルシウム、大事です。


乳酸菌などの善玉菌。
これは特にとろけるチーズの特徴です。
他のチーズだと製造中に死滅しがちな乳酸菌が多く含まれているそうです。
善玉菌が豊富だとはいえ高カロリーなとろけるチーズですから、大量のパン、パスタ、ごはんなどの炭水化物と一緒はエヌジーってことですね。

 

<チーズ肉トロの心に旨い満足度>

オシャレな感じでナイフ、フォークでというのも気分がイイものです。
でも、そうじゃなくたってイイです。箸でつまんでかぶりつく食べ方も、満足感大きいです。


ふにゅっとはみ出そうとするチーズを、アチッ、アチッと味わうのは何とも言えず、食ってるぞってな気持ちになって、満足です。
とにかくンまいアテですよ。

 

<チーズ肉トロの酒のアテ満足度>

しっかり満足な味ですから、少量、3個ぐらい、アツアツで食べるのがサイコーなんですが、実は、冷めてチーズがとろけていない状態になってもンまいです。


ワインは赤だけじゃなくって、白だってイイ感じです。


ウィスキーもイイですね。合います。
今はね、ジャパニーズ・ウイスキーが手に入りにくくなっています。ROYALとかも品薄。


でも、代わりに、というわけでもないんですが、スコッチが安くなっていますね。

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最初から酒のアテとして作るときには、チーズを少なめにするとイイ感じになります。


ゆっくりね、落ち着いた気持ちで呑みたいじゃないですか。ね。そうしますと、冷めちゃうわけですよ。自然に。


そうなったとき、チーズがうるさく感じられないレベルで少なめに。そうそう、こういう調節が可能なのは、ピザ用のとろけるチーズ。
これねえ、それなりのスーパーとか行ってみますとですねえ、めっちゃありますよ、種類。
外国産も含めてね。

 


外国産のとろけるチーズ。パッケージの牛がリアル過ぎてンまそうに感じられない、という難点はありますが、香りが様々違っていて、楽しめます。


小袋のを買ってきて、チーズ肉トロに使った残りは、ピザトーストとかに、さっさと使ってしまって次々に新しい、未体験のいろんな国のとろけるチーズ、いってみましょう。

 

<チーズ肉トロの酒の〆満足度>

〆のディナーとか、イイでしょうけれど、身体のところでも言いましたように、炭水化物と一緒には良くないそうです。


呑んでなければカロリー的にはオッケーだとは思いますけれど。〆だと、やっぱり単品にはなりませんよね。パンとか、ごはんとか、一緒にいきますよね。


それ、良くないんだそうですよ。難しいところです。

 

山田風太郎氏はチーズ肉トロをアテにサントリーROYALのロックだったそうですが>

何をしながらやっていたんでしょうね。


普通にテレビを見ながら? 風太郎センセには似合わなそう。
ビデオとかDVDとか、お気に入りの映画とかを見ながら? そういうタイプにも思えないなあ、って単に個人的判断なんですが。
やっぱり本とか雑誌とか読みながら? ん~、静かにやるのはこれが似合ってますかね。

 


でも、奥様も時々晩酌に付き合っていたらしいですから、本ではないんでしょうかねえ。


家呑みのとき、何しながらやってますか?


なあんにもせず、ただただ窓外に目をやりながら、夜を見ながら、とか、やれたりするのもカッコイイかもです。
やっぱりテレビ? ですか?

 

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【色と酒とが敵なり】という先人のあーだこーだに どーのこーのとクダをまく

<世の中は 色と酒とが敵なり どふぞ敵に めぐりあひたい>

2020年からコロナ禍でツライ憂き世となりました。まだ続いてます。さっぱり終わりが見えません。
いつのまにか令和も三年を迎えましたねえ。

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みなさまには如何にお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。


流行語大賞は「3密」でした。まさに憂き世でした。世が世なら年号を変える動きが出てきてもおかしくないのかもです。


憂き世という言葉は平安時代ぐらいから使われ出したそうですが、我々の生きているこの世の生きづらさを言い表す。
なんですが、普通には「浮世」って書きますよね。


辞書にあたってみますと、こちらは、どうせ定めなき、はかない世ならば、浮かれて暮らそうという気持ち。現世を肯定し享楽的な世界を言う。だそうです。


日本では近世初期、元禄文化期のあたりから憂き世から浮世になったといわれているみたいです。

 


元禄文化を代表する人といって思い浮かぶのは、井原西鶴近松門左衛門松尾芭蕉でしょうか。


さて今回の狂歌
酒と色とをカタキとおっしゃるのは、誰あろう、蜀山人、太田南畝さんです。


幕臣でありながら、ねぼけ先生とも呼ばれた人気者の文化人。
1749年生まれだそうですから、元禄文化のちょっと後の時代の人ですね。


この狂歌とは別に「とかく浮世は色と酒」という慣用句もありますね。これまたみなさんご存じかと思います。
この世の楽しみは、なんたって色事と酒だあ、というヤブレカブレな感じもする言葉です。
でもまあ、誰しも思うことは同じといいますか、そだよね~、と同意する人が多いのではないかと思います。酒呑みはとくに。

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で、我らが蜀山人さんは、この色と酒をカタキだとおっしゃる。


巡り合いたい、と詠む前段としての工夫、と言ってしまえばその通りなのではあります。色と酒をカタキとするからこそ、巡り合いたいと落としたところでフッと笑える。


そこが醍醐味、ですよね。
好きなカタキ。そうだね、そういう深いトコがあるよねえ、って感じ。カタキといってもコロナなんかとは大違いです。


ただ、なぜわざわざカタキと表現したのか。
江戸時代から評価のあった狂句、狂歌なんですが、現在の我々と同じ感覚で江戸時代の庶民も笑っていたんでしょうか。
なんかね、この狂歌ブームを作ったとされる蜀山人さん、当時の人たちの捉え方は少し違うのではないか、と思うのであります。


調べてみますと蜀山人さん、19歳の時「寝惚先生文集」という狂歌集でデビューしています。
この文集の序文を書いたのが、平賀源内だそうですから最初から認められた才能だったんですね。

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この「寝惚先生文集」から狂歌ブームが始まったとされています。
時は田沼政治の熟覧期。
田沼派閥の幕臣だった蜀山人さんはそこそこ出世。吉原の遊女を身請けして妾にしたりなんかして、お盛んだったみたいです。
まさに色と酒、それに狂歌といった生活だったんでしょうね。

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酒好きということはかなり有名で、酒呑みたちの評価は特段なものがありますね。令和の今ですと、江戸時代の酒をイメージしたという純米江戸原酒「蜀山人」というの、ありますねえ。山形県の千代寿虎屋(ちよことぶきとらや)って名前の酒蔵さんからですね。


千代寿虎屋って、初見で読める人、なかなかいないんじゃないでしょうか。こういうネーミングセンスの酒蔵さんですから「蜀山人」イイ感じだと思います。
あ、すみません、呑んだことないんですけれどね。今度出会ったら試してみようかと。はい。燗酒がお勧めの呑み方らしいですよ。


ところがですね、やがて始まった寛政の改革松平定信さんが時の人になって、田沼派全員が追い落とされてしまいます。


幕府の財政再建に励んだ人とはいえ、人気がないんですよ、松平定信さん。やり過ぎ。
蜀山人さんを取り立ててくれていた上役の人なんかは、斬首されてしまったそうです。
いきおい、蜀山人さんの文化活動はしょんぼりしたものになってしまう。
色と酒どころではなさそうです。


コツコツと幕臣の仕事に精を出して、46歳で試験に合格して、支配勘定役に採用され、55歳の時に大阪銅座に赴任しています。


銅座の仕事というのは銅山を管理するらしいんですが、この銅山のことを中国では「蜀山」といったことから、蜀山人と名乗るようになったといわれているんですね。
教養っていうのは漢文だった時代ですからね。仕事を名乗りに使ったわけです。

 


寿命の長くない江戸時代。55歳の蜀山人さんとしても、ある種の感慨みたいなものがあったのかもしれません。
上から睨まれていたはずの蜀山人さん。やっぱり有能な人だったということでしょう。たいした出世です。


でもやっぱり、おそらく、色と酒の暮らしではなくなった、でしょうね。


で、話はちと飛びますが「夢の憂橋」っていうの、そういう本があるんですが、聞いたことあります?
そこそこ知られてる本だと思うのですが、これもまた蜀山人さんの著作。


59歳の時のことです。その時蜀山人さんが江戸に居たのかどうか判りませんが、多くの死傷者が出たという永代橋崩落事故の顛末を記したもの。
深川の永代橋が落ちた事故。なんてこった、と思ったことでしょう。

 

天災ではなく人災。全然関連性のない仕事ではあっても、役人としての責任感もあったかもしれませんし、華やかな江戸の生活にあってはならない人死。ゆかりのある人が亡くなったのかもしれません。

 


色々と浮き沈みのあった我が人生、を蜀山人さんも振り返らざるを得ない日々が続いたのではないでしょうか。


面白く思わない上役たち。恩人の命を奪ったカタキども。能力の高い人だけに、人一倍、悔しい気持ちも強かったかもしれません。
でもなあ、なにを言ってもしかたがねえなあ。積極的にバカやるわけにもいかない世の中だしなあ。


このあたりは、令和の世の中でもいらっしゃるかもですねえ。少数派ではあってもですねえ。トップの人たちってさあ、なんだかさあ……。
ん? 蜀山人さんの話です。
昔は色にも酒にも親しんだもんだったっけが。

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役人の身で、自分から酒を浴びて色におぼれたんじゃ示しがつかないだろうが、せめて向こうからやってきて、ひょんなところで色でも酒でも、巡り合えたら、どんなにイイかなあ。ってんで、


世の中は 色と酒とが敵なり どふぞ敵に めぐりあひたい


世間的には、よっ、分かるよその気持ち。人一倍酒呑みで助兵衛なねぼけ先生だ。よく耐えたもんだね。
という評価の一面もあったんじゃないでしょうかね。


色についてはイロイロご意見もあろうかとは思いますが、今現在の日本に生きている我々は、金さえ用意できれば色も酒も、まあ、いけますね。


蜀山人さんはコロナ自粛どころではなく、おのれの首がかかった色断ち、酒断ち。
コンニャロという思いを人間に向けるんじゃなくて、色と酒をこそカタキと呼んで、巡り合えれば、ここで会ったが百年目!


てな気持ちもあったように感じます。蜀山人の無念を知る人たちは、この狂歌をダハハとだらしなく笑いながら受けとめてはいなかったのではないかと。


でもですね、蜀山人さん。転んで、そのケガがもとで死んじゃうんですね。75歳。

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転んだってことは、酔っぱらってた、のかしらん。
でも違いますかね。75歳まで生きたんですからね、色も酒も、表立っても陰ででも絶って、役人然として生き抜いたんでしょう。
と思いきや、辞世の句。


今までは ひとのことだと思ふたに 俺が死ぬとは こいつはたまらん

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やってくれます蜀山人さん、カンパーイ!

♪幻なのか夢なのか 時の流れは続くのか♪ あの日の【コビトラーメン】

<ラーメン族のトラックドライバー御用達 昔の名前で出ています

でも出てないんだなあ、これが。ラーメンなんですけれどね。普通の、中華そば。

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ラーメンの話ではあるんですが「山田うどん」という店を知っているでしょうか。うどん屋さんというか、今は定食屋さんですね。


関東一円を長距離ドライブ、までいかないにしても車を運転している人は知っていると思います。
食べたことが無いにしても店の前を通ったことがあるのではないでしょうか。


関東7都県にあります。埼玉県にいっぱいあって、本部が所沢でしたかね。東京だと都心にはありませんね、西の方だけです。
それも大通りに面してではなく、メインの通りから1、2本入った通りに看板を出していることが多いですね。


ローカルな立地を選んでいるチェーン店なんだなあという印象です。戦略なんでしょう。大型トラックドライバーをターゲットにしているんだろうなあ、という感じ。
駐車場が広いです。


お昼時には8トン車とか12トン車とか、大型トラックでいっぱいになります。普通車もありますけれどね。
高速のパーキング並みにコンボイ駐車で圧倒されることもありますね。


かなり昔からある、郊外型の店舗。昔はうどん屋さん、今は定食屋さん。名前はずっと「山田うどん

 


もうずいぶん前に何回か行ったのは、確か東村山だったと記憶していたんですが、マップで調べてもありません、東村山店。アレ?
東村山が地元の友人と一緒に、友人の家から歩いて行ったので間違いないと思うのですが、ないんですね。


そういうのってありますよね。
自分の記憶にマチガイナイ、とは思いつつ、現実はそうじゃない。おかしいなあってこと。

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外食産業は、入れ替わり移り変わりが激しいです。このところ特にね。昔行った記憶を頼りに足を向けてみても、目的の店に辿り着けないってことは、珍しくないのかもです。


で、今回、けっこうウロウロしてみたんですがたどり着けなかったという話なんですが、本題は山田うどん東村山店が見つからなかったということではなくって、なんで電車を乗り継いで山田うどんを、しかも特に東村山店を探しに出かけることになったのかという、探しに行く前の呑み屋での話です。


なぜ数ある山田うどんの中で、東村山店を探したかと言いますと、そこで食べた「コビトラーメン」を目的として、というかその存在を確認しようとしたからなんですね。
聞いたことありますか? 「コビトラーメン」

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いろんな人に聞いてみたんですね。
埼玉県出身者は、話を聞いた全員が山田うどんを知っていました。100%。
いくつかの店舗に行って、食べたことがある、という人たち。さすが埼玉県人。


でも、誰一人として知りませんでした。聞いたこともない、という「コビトラーメン」


あれ? どこか違う店の勘違い?
いいえ、そんなはずはないのです。


記憶の中では、山田うどんの無駄に広い店内のひと角に、別カウンターがあって、のれんには「コビトラーメン」と大きく書いてありまして、その文字の脇には、そうです、山田うどんの案山子マークがデデーンとあったんです。赤い案山子。


店舗内に別店舗、みたいな形での営業でしたのでけっこうハッキリその絵面が記憶に残っているんですね。夢じゃないと思うわけです。
しかも案山子なのにコビト? と首をひねった記憶もあるのでかなり強くインプットされたんですね。


その当時の山田うどんのメニューは、もちろんうどんがメインで、そばもありましたが、ごはんものは数点という内容だったように記憶します。

 


その地元の、東村山の友人がとにかく山田うどんファンで、遊びにいくと決まって山田うどんでした。
10回以上は行ってると思うんですが、コビトラーメンも何回も食べました。うどんより安かったような気がします。


カウンターで注文して、立ち食い形式で出されて、テーブルへ持って行って食べる。
テーブルはうどんとか定食を食べるテーブル。山田うどんのテーブルです。


初めは、一応違う店舗のメニューだから、ラーメンは立って食べるべきかな、とか迷っていたんですが、出されたコビトラーメンを持って、当たり前のように山田うどんのテーブルに座る人が続いていたので、それに倣うことにしました。
ま、やっぱり座って食べるよねえ。


と、ところが、なんと、ラーメンをテーブルに持ち帰った野郎たちは、その他にうどんも注文していたのでした。
うどんの付け合わせでラーメン。その他に、もちろんカツ丼! もちろんなのか?
まあ、そんなような店だったと言えるのかもしれません。トラック野郎たちはガッツリ食べるんです。好い傾向です、と思います。


いえいえそんなことより肝心なのは「コビトラーメン」です。

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こんな風にかなり確かな記憶だと思うのですが、話してみても誰も知らない。


若い世代が知らないというのは、ありがちかも知れませんよね。昔はあったけど今はない、というのはよくあること。
でも、オヤヂたちに聞いても知らない、という答えしか返ってこない。


今の、令和の山田うどんには、うどん、そば以外にも普通にラーメンやごはんもの、定食があるようです。
でもそのラーメンは「コビトラーメン」ではないんですね。


「コビトラーメン」は何の変哲もない普通の醤油ラーメン。とりたててンまいというラーメンではありませんでしたが、まあ文句のない一品ではありました。
ラーメンどんぶりにもあの赤い案山子がありました。

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で、一番新しい情報として、山田うどんには別店舗として「らーめん食堂かかし」というのがある、らしいことが分かりました。


お、それか、と思ったのですが、ググってみると、普通のラーメン食堂っぽいんですね。


今現在のコロナ禍の中で、気軽に電車で、というのも出来かねていて、確認はしていないのですが、「コビトラーメン」っぽくないので、期待ウスです。


ここまで誰も知らないとなると、記憶の方がオカシイ、と考えるのが妥当なのかなあ、とこのところショゲ始めています。
夢にでも出てきた幻の「コビトラーメン」だったんでしょうか。


そうだとしたら、そんなに絶品でもない、ンまくもないという食べものの夢って、悲しい。

 


いいや、夢じゃないと思うんですけれどね。
その東村山の友人は、その後、一年もしないうちに引っ越して行って、それ以来疎遠。連絡先も知らない状態。


ん~、どなたか知りませんかね「コビトラーメン」案山子マークの。
そんなに、という味だったけれども。
山田うどんファンの方、情報知りませんか?
コビトラーメン。あったんだけどなあ。。。

【ゆで卵】は旨いだけじゃない 【抜け毛予防】と【ツヤツヤお肌】 そんでもって卵の保存法

<JRが国鉄だったころ 車内販売の定番は冷凍ミカンとゆで卵>

あれはなんでだったんでしょう。
保存が効いて安全安心な食べものだったからでしょうかね。


保存期間を長くするために、ミカンは冷凍され、卵はゆでられた、ってことかもですね。冷凍された食べものなんて他にありませんでしたし、卵はバナナとともに貴重な食べものであったことは間違いないです。

 

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調べてはいませんが、卵もバナナも貴重とされた時代から、あまり単価が変わっていないのではないでしょうか。


車内販売されていたゆで卵には、小さく三角に折られた紙に、塩が入っていました。
ゆで卵には塩。
ま、今だって普通ですよね。
でもこれには異議を唱える人もいます。


ゆで卵にはマヨネーズでしょ。
なに言ってんだ、ゆで卵はケチャップが最高に合うんだよ。
はあっ? どんだけオコチャマなんだよ。


とかね、卵の食べ方にこだわるのは世界的に普遍なことみたいです。


そもそもゆで卵だけに限ってみても、生ではなくなった状態のゆるゆるが好みの人がいて、剥いて手で持って食べるなんざあ一昨日来いで、小鉢に割り落して出汁で食べるんでなければ許せない。
などという。ゆるめの温泉玉子派ですね。


そこまで柔らかいのはゆで卵とは言わない。最高のゆで卵とは、半熟だ。と、ゆずらない人も多いです。


ただ半熟派はなかなかどうして一つにはまとまりません。そうです、好みの半熟具合が千差万別だからです。
卵黄がまるごとゆるゆる状態なのが好きというタイプ。
卵黄の外周が少しだけ薄黄色に変化している状態がベストというタイプ。
その外周が卵黄の半分ぐらいまで薄黄色にゆでられている状態こそが正しいゆで卵であるというタイプ。


もっと細かくこだわりがあって、半熟卵派が何人か集まればケンケンガクガク、いつまでたっても結論は出ませんね。


そして卵黄はしっかり全部がゆでられた状態を好むハードボイルド派。
このハードボイルド派にも実は種類があって、卵黄のゆで加減が、全ゆでではあるが、ほんわり柔らかくなければ許せない派と、ハードボイルドの名の通り、しっかり固ゆでこそがゆで卵なのだという派がいたりします。


ま、これはあれです。結論とか、出なくてイイのではなかと考えますです。はい。その人なりの結論と言いますか、こだわりはこだわりのままでオッケーだと思います。


みんなそれぞれ、ンまいと思うゆで方で食べれば、はい、平和な世の中でございますよ。

 

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たまご料理はですね、なにがベストかという論争が世界を巻き込んで、古代から延々と続いているんであります。


あの「美味しんぼ」に「世界目玉焼き会議」が描かれたとき、実在するものだと思った人がわんさか居たというエピソードは有名です。
知ってます? 覚えてます?
未読の方は、古本とかでも探して読んでみると楽しいですよ。


美味しんぼ」に描かれている内容から、自分自身の玉子料理に関する好みを、真面目に考え始めたりなんかして。


目玉焼きに絞った議論ではあるのですが、なにせ集まっているのが世界中の人たちですから、そりゃもう、想像力を働かせて、ありそうな、なさそうな話を、脳内で活性化させるのは最高に楽しいです。


たまご料理に関する人々のこだわりは、思わずムキになってしまう本来的根源的なものなんでしょうね。


この「世界目玉焼き会議」では、ゆで卵は外野的な扱いだったでしょうか、ね。なんせ目玉焼き会議、ですからね。記憶の中では、ゆで卵の話は出ていなかった、ような。


美味しんぼ」から離れまして、たまご料理の好みとしては、生たまご派、炒りたまご派、サニーサイドアップ派、イージーオーバー派とか、いっぱい居るんですよね。


文字の扱いにしたって、おそらく結論は無いながら色々ありますよね。
生卵と書く人は多いと思いますが、生玉子は少数派ではないでしょうか。卵焼き、玉子焼き、たまご焼き、タマゴ焼き、どう書きます?
殻がついているのは卵。割って出てきたのは玉子。だとか、そういう区別をしている人もいます。実は私も区別している派だったりするのですが、こうして考えてみると、たまご、か、タマゴにしておくのが無難なんでしょうかね。ま、とりあえず混在でいかせていただきます。


色々な方面で、なかなかに扱いの面倒な、結論が有って無さそうな食材だと言えます。


ところで、たまごは完全食の代表格です。

 

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他には、ハチミツ、納豆、牛乳、ヨーグルト、バナナ、玄米なんかが完全食として知られていますよね。
卵が一番安価かもしれません(ほら卵って区別してる)。

 

<冷蔵庫の卵入れと卵の保蔵方法>

またまた話は変りますが、冷蔵庫と卵。


冷蔵庫ってドアの内側に卵入れ、ありますよね。買ってきたパックから取り出して、すぐに並べますよね、普通に。どの冷蔵庫のドアにも最初から付いている卵入れに。


あれってあんまりよろしくないらしい、という話があります。


ドアは開け閉めしている時に揺れるから、その揺れが卵に伝わって、安静でなくなるのがよろしくない、とこういう話。


じゃどうすんの? ってことになります。それは買ってきたパックのまんま棚に置く、だそうです。


そんじゃあ冷蔵庫のあの卵入れ、無駄ってこと? まあ、そういうことを言っている人もいます。無駄、というか使い道、無し。


しかもですね、パックに入っている卵って普通太い方が下になっていますよね。尖がっている方が上。


これもまたよろしくない。
卵の太い方には気室という空間があって、そこで卵は呼吸をしているので、太い方を上にしておいた方が長持ちする。つまり新鮮さが長続きする。


そんでもって、太い方を下にしておくと、卵黄が重みで下がってきて、その気室に触れやすくなる。
卵黄が空気に触れるということは、空気からの細菌に触れることになる。細菌に触れると卵黄はやられやすい、つまりダメになる。からだそうです。


つまり、こういう説を総合すると、スーパーから買ってきた卵は、パックをあけて、上下をひっくり返して、ドアの卵入れではなく棚にそっと置く、のが正しいということになりそうです。


パックの下側と、フタ側の深さが同じぐらいであれば、ただ単にひっくり返して置けばイイってことになるんでしょうね。


一応、納得は出来ますが、信じるか信じないかはあなた次第、ってところでしょうか。
だって、そうしている人って、聞いたことないです。

 

<サイコーのゆで卵の作り方>

で、今度は確実な話。

 

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どんなこだわりの人でも満足できる、ほんわかゆで卵の作り方、です。
いや、ホントに、ほんわかなやつ。


では、厳かに、作りかたです。


鍋を用意します。
次に、どういう仕舞い方であったとしてもかまいません。冷蔵庫から生卵を取り出します。
食べる分だけ生卵を鍋に入れます。


卵の高さより、ほんのちょっと高いぐらいに水を張ります。卵が浸るぐらいってことですね。


火を付けます。フタはしません。卵に触りません。
やがて煮立ってきます。
火を止めます。フタをします。


素手で卵を取り出せるぐらいにお湯が冷めたら出来上がりです。
剥いて食べます。


このゆで方だと、薄皮も含めて、簡単キレイに剥けるんです。卵の殻がするっと剥けると、なんかイイことありそうな、なんかとっても上首尾に一仕事終えたような、ハッピーな気分になれますよね。


個人的には、剥きたてホクホクのハードボイルドに塩をひと振り、マヨネーズをキュッとのせてかぶりつくのがンまいです。


ゆで卵は、塩と出会うのは初めてなので、ちとビックリしますが、すぐ後にマヨネーズがやってきますので、おお、仲間がやって来たと安心、ほっこりして、ンまくなってくれるという寸法です。

 

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寸法って、死語?

 

<ゆで卵の身体に旨い満足度>

完全食である卵の成分としての一つ、ビタミンH。


これは、脱毛予防に効果あり、肌を健康に保つ効果あり、筋肉痛緩和の効果あり、のお役立ち成分なんですが、なんと、生卵より、半熟卵より、ゆで卵が最大の効果をもたらしてくれるんだそうです。

 

 

 


いいじゃん、ゆで卵。

 

<ゆで卵の心に旨い満足度>

決して細菌に強いわけじゃない卵。
卵黄も白身も加熱されたゆで卵は生や半熟と比べて安心安全な食べ方なんですよね。


いいじゃん、ゆで卵。

 

<ゆで卵の酒のアテ満足度>

これ、けっこうやります。


ゆでる時間とか面倒くさいときはコンビニで買ってきます。セブンの。殻の剥け加減は品質的にバラバラ。それもまた面白いところではありますが。


もちろん他のコンビニにもあります。味付きとか、要らないんですけどね。マヨネーズ乗っけるから。

 

 

 


そうじゃない時もあります。
パックの野菜サラダも買ってきて、ゴボウサラダなんかも買ってきて、ゆで卵剥いて入れて、とかもやります。
主役はやっぱりゆで卵。ンまいです。


いいじゃん、ゆで卵。(しつこい?)

 

<ゆで卵の酒の〆満足度>

ま、これはですね、ボリューム的にですね、あんまり人気ない感じですかね。

 

 

 


いいじゃん、じゃないか。。。

 

<どんなゆで加減ががベスト?>

ゆで卵の硬さといいますか柔らかさといいますか、どのあたりがベストというこだわり、教えてください。


ゆで卵ブログ会議、やれたら楽しいと思います。


あとですね、ゆで方の工夫とか、なんか入れてゆでるとこんな味になるとか、オリジナルゆで卵レシピってあったりしますか?

 

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