ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【アーダーン首相の辞任表明】っていう身の引き方から政治家の「自己評価」を考える

< 権力の座に見苦しくしがみつく人が多い中で もうヤ~メタっていう気持ちはどこから来たのか >

2001年、2002年、2003年の「ロード・オブ・ザ・リング
2004年「ラストサムライ
2005年「ナルニア国物語


だとか、ほかにもたくさんの映画が、その圧倒的に豊かな自然、緑に囲まれた風景を舞台として撮影された国「ニュージーランドNew Zealand)」
イギリス連邦加盟国ですね。


「新しい」「ジーランド」っていう国名なんですけど、ジーランドっていうのはオランダの「ゼーラント(Zeeland)」のことなんだそうで、最初にこの島に入ったヨーロッパ人がオランダのアベル・タスマン(1603~1659)で、この人は長崎の出島にも来たことがあるそうですが、ゼーラントっていうのは「海の国」っていう意味なんだそうです。


大きくは北島と南島に分かれていて、その他にも小さな島がいくつかある国土面積は日本の4分の3ぐらいで、四季に恵まれている点でもニュージーランドは日本に似た国ですね。


日本人にニンキの観光地としては、ベスト10を出たり入ったりしています。


人口は500万人ほど。日本人からしてみますとかなり少ないですね。


その少ない人口の大半が面積の狭い北島に居住しているってこともあって、南島の自然は人の手が入っていない悠々としたものになっているってことでしょう。映画の舞台に選ばれているのもほとんど南島らしいです。


なんかね、時代を超越したような、地球の自然な風景に見えます。
って、映画でしか見たことないですけどね。

 

 

 


牛、羊もたくさんいて、ニュージーランド産の乳製品、肉がたくさん日本に入って来ています。農業国なんですね。
日本からは車の輸入が多いんだそうです。


ニュージーランドの国鳥は「キーウィ」
ニュージーランドにしかいないんですよね。飛べない鳥の代表みたいに言われています。この鳥にちなんで名付けられた果物が、マタタビ化の「キウイ」


鳥の名前も普通には「キウイ」って言っているような気がしますが、字面で見ますと鳥は「キーウィ」果物は「キウイ」って書いているのが多いです。


キウイフルーツの生産はイタリアが第1位だそうで、これはなんだか意外な感じです。第2位が中国、そして第3位がニュージーランド
ただ、日本に入ってきているキウイフルーツは9割がニュージーランド産だそうです。


♪キウイヒ~ キウイホ~


♪キウイ食ってアゲリシャス


っていう歌っていいますか、コマーシャル覚えてますか?


あのコマーシャルはニュージーランドの会社「ゼスプリ(Zespri)」ですね。
キウイキャラクターがダンスしてました。


アゲリシャスっていうのは、「気分をアゲる、デリシャスなキウイ」ってことなんだそうで、アゲルデリシャス、アゲリシャスなんだそうです。


♪キウイ食ってアゲリシャス

 

主に食のジャンルで関係の深い国って言えそうなニュージーランドですが、君主はイギリス国王、行政の長は「ニュージーランド首相」ですね。


パーラメントっていう一院制議会で、近年、1935年以降はニュージーランド国民党とニュージーランド労働党の党首が首相を交代で務めています。そういう決まりっていうんじゃなくって、選挙の結果でですよ。


2017年にニュージーランド国民党のビル・イングリッシュ首相から、ニュージーランド労働党のジャシンダ・アーダーン首相に代わったときには大きな話題になりました。


なにかと世界的な話題になる女性ですよね、アーダーン首相って。


最初の話題はアーダーン首相が37歳3か月っていう若さだったことでした。
ニュージーランドで3人目の女性首相なんですけど、「ニュージーランド アーダーン首相 世界を動かす共感力」っていう書籍が出版されたりするような人気のある女性なんですよね。


ニュージーランドっていう国は、女性の権利について先進的な歴史を持っていて、1893年に世界初の女性参政権を実現させていて、女性の被選挙権も1919年から実現しているんですね。
日本で女性参政権が認められたのは1945年、被選挙権は1946年らしいですよ。


女性の政治意識っていうのは参政権そのものとは関係なく、個人の資質に基づくものなんだろうとは思いますけどね。

 

 

 


次に世界を驚かせて、女性たちから喝さいを浴びたのは、アーダーン首相の産休でした。


高い支持率が背景にあったのかもしれませんが、2018年、1ヶ月半の産休を取得しました。
肩ひじ張ってリキンデ産休を取るっていうスタイルじゃなくって、にっこり微笑みながら、さらりと実行したのがカッコイイ感じでした。


副首相のウインストン・ピータースが首相代行を果たしたっていうことだったんですけど、産休を実行することで世界に対してしっかりしたメッセージを発しましたね。絶賛です。


2020年には、新型コロナウイルス対策として、ニュージーランドに入国する人全員に、14日間の自主隔離を義務付けるっていう発表をして、世界に対して、ニュージーランドの国民に対して、その対策に理解を求めました。


ニュージーランドはコロナ対策に成功した国として世界的な賞賛を浴びましたね。
しんどいけど、しんどいことに耐えましょう。もっとしんどいことにならないために。
SNSを利用しての国民との対話を何回も繰り返して、不自由さへの許容を訴える姿は政治家のあるべき姿を見せてくれたように思えました。


アーダーン首相の評価は国内でもどんどん高まって、この2020年の総選挙でニュージーランド労働党議席を大きく増やしてアーダーン政権は万全なものになったと評価されました。


それから、コロナパンデミックはずっと世界を覆いつくして治まる気配をみせず、様々な理由で諸物価が高騰し続けた3年が経過した2023年1月19日、アーダーン首相は「no longer have enough in the tank」って言って、再選を目指さず2月7日までに辞任するって発表しました。


このところニュージーランド労働党の支持率が急降下していたらしいんですが、この辞任表明もまた世界を驚かせましたですね。


アーダーン首相は2022年の夏、自分の将来について考えたそうです。
ニュージーランド、南半球の夏。寒さの中で考えたってことですね。


首相の職務を続けるために、何か必要なものを見つけたかったけれども、残念ながら、見つけられなかった。


首相という仕事は、タンクが満タンであって、さらに余力がなければ続けっれない。自分にはもう、充分なチカラがタンクに残っていない。


このまま続ければニュージーランドに不利益を与えてしまうことになる、辞めるタイミングが来たのです。


こんなふうなことを会見で言っていましたね。


支持率が落ちたから辞めるんだろうっていう見方もあるらしいですが、引き際を知っている政治家なんだっていう見方もありますね。
どんな組織でも、そのリーダーには時の運不運が付いて回ります。


娘さんも5才になって、母娘のコミュニケーションもいっぱしになっていることでしょうし、私人ではない時間を過ごさなければいけない仕事に対して、思うところが出てくるのも当然だと思われますね。


疲れた、とは言えませんよね。


権力じゃなくってマツリゴトを切り盛りして、自分の国を、国民を安寧にしたい。そう考えていた女性なんじゃないのかなって思います。


♪キウイを食べてアゲリシャス! っていうのにも限界があるってことなんでしょうかね。


日本の政治家は自己評価、客観性とか、全然無さそう。政治じゃなくって権力が好きなんでしょうかね。老害って言われている人も身を引きませんもんね。
っていうか、老いていなくたって害でしかないように見受けられるセンセもけっこういるっていうのが日本の実情。


北欧の女性リーダーたちにも、風当りに負けずに自分らしくがんばっていただきたいです。

 

 

 


たぶんおそらく、「あしたのジョー」なんて知らないだろう、1980年生まれのジャシンダ・ケイト・ローレル・アーダーンの、この言葉を素直に受け止めたいです。


「親切な人間は同時に強い人間でいられる、共感力とともに決断力も持てる、楽観的でありながら集中力も持てるんだという、その信念をニュージーランドの人たちに託せるはずだと、そう思いたい。加えて、自分らしいリーダー、自分が去るべき時をわきまえているリーダーにもなれるのだと、その信念も託したい」

 

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【モビリティ革命】2020年代の今って その真っただ中ですよってことなんですけど

< デジタルの世紀ってやつなんでしょうけど いろんな概念が出て来ては消えていきますねえ >

「MaaS〈マース〉」っていうのがあるんですよ。
ほほう。火星のことですか。
んにゃ、そうでなくてですね、「Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)」の略なんです。フィンランドでは2016年から実用化されてましてね、まあ言ってみれば「次世代の交通サービス」ってところでしょうかね。


っとかね、知ってて当然、みたいなことを言われましてもですね、さっぱりですよ。聞いたこともありません。


このところ、っていいますか、もう20年来、こんな感じの世の中になってませんかね。
デジタルリテラシーを共有しましょう。勉強しましょう。ってことなんでしょうけれど、もうね、ヤなこった! ってな感情になっちゃってますよ。


カタカナ英語ばっかりだし、意味を調べると、その説明文の中にさらに分からんカタカナ英語が出て来て、説明になっとらんやろ! っていうのばっかりでしょ。これじゃ新しい概念の話をされても馬耳東風で聞き流しちゃいます。聞いても分かりませんもん。


しかも、ちょっとすると、変わるじゃないですか。

この前言ってたアレはどうなっちゃったの? って言うと、何年前の話をしているんですか、っとか言われちゃって、なんかね、デジタルの先頭を走っている人たちって、もはや無責任レベルになっちゃってませんか。
コンニャロ! って思います。


とか言ってみてもですね、無力ですね。世の中はなんだかわけの分からない方向にどんどん変わっていってる途中で、過渡期ってやつの中に居るんだろうなあ、とは感じております。全然安定していないです。

 

 

 


総務省「次世代の交通 MaaS」っていうのを見ますとですね、

「自動運転やAI、オープンデータ等を掛け合わせ、従来型の交通・移動手段にシェアリングサービスも統合して次世代の交通を生み出す動きが欧州から出てきています。それがMaaS(Mobility-as-a-Service)です」

ってことなんであります。


ん? って思うのは、MaaSっていう言葉を日本語に訳していないんですね。英語のままです。


説明の中でも「欧州から出てきて」って言ってます。


まあ、いつものことですって言われちゃうと、そうなのかなあって感じではありますが、日本国としてイマイチ本腰を入れていないようにも感じられます。


現時点では、SDGsの「ゴール11 住み続けられるまちづくりを」っていう中の「11.2 2030年までに、脆弱な立場にある人々、女性、子ども、障害者及び高齢者のニーズに特に配慮し、公共交通機関の拡大などを通じた交通の安全性改善により、すべての人々に、安全かつ安価で容易に利用できる、持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する」っていうのがそのままMaaSに期待される内容ってことになりそうですね。


日本の交通機関、鉄道、航空機、船舶、自動車は当然ながら各企業によって運用されています。
それらを、地域住民にとって「1つの」移動手段と捉えて、サービスの実現を図るってことなんでしょうから、政治主導で運動していかなければ、実現するのはなかなか難しいように思えます。


各企業はそれぞれ利益確保をしていかなければならないわけですし、利用者の利便性っていうことと、企業の利益っていうのがうまく両立するのかっていうのは、企業同士の努力ってことじゃなくって、政治指導が必要になってくるんじゃないでしょうかね。
MaaSっていうのは商売じゃなくって、制度でしょうからね。

 

 

 


日本の主要産業、自動車業界は今、電気自動車、自動運転車とか、産業としてのパラダイムシフトを成し遂げなければならないタイミングで、このMaaSっていうのは、言ってしまえば「自家用車を使っての移動を減らす」っていうことになりますからね、企業利益の確保ってかなり問題になるんじゃないでしょうか。


フィンランドが提唱して運動が始まったMaaSは「Whim(ウィム)」っていうヘルシンキで2016年から運用されているサービスとして実用されています。


北欧三国って、社会インフラ変革とかを軽々とやってのけるイメージがありますよね。政治がしっかりしている感じです。


利用者は、Whimに組み込まれている電車、バス、タクシー、バイク、自転車を、スマホをかざすだけで利用できるってことで、料金は1回ごとの支払いか、月額約6300円、月額約64000円の料金プランを選ぶっていうシステム。
利用回数によってプランを選ぶんでしょうね。


Whimサービス開始前は鉄道、バスの公共交通が48%、自家用車が40%、自転車が9%だったヘルシンキ交通機関利用状況が、2016年のサービス開始後、公共交通が74%、タクシー利用が5%に増加した一方で、自家用車は20%に減少したんだそうです。


環境問題としてSDGsの「ゴール11 住み続けられるまちづくりを」にマッチした効果が上がっていそうですよね。
ただ、やっぱりねって思うのは、自家用車利用、減ってますよ。


自動車産業を基幹としている日本は、Whimそのものをそのまま当てはめるのは難しいでしょうね。自動車業界のダメージは小さくないでしょう。


でもそれってフィンランドだって同じなんじゃないの? って思ったらですね、日本とはだいぶ産業事情が違うみたいです。
フィンランドって自家用車のメーカーがないんだそうですね。


外国産の自家用車を買って移動するんじゃなくって、公共機関を使えば便利ですよ、っていうことを国として推したかったっていうこともあるでしょうし、排気ガスを減らして、交通事故も減らしましょうって言われれば、フィンランド国民の環境意識としてもWhimを利用しようって気持ちになりそうです。


まあ、その辺りの事情は違っても世界的な趨勢としてMaaSってことなんでしょうから、日本も工夫しながらなんとかしないといけないってことでしょう。

トヨタ自動車も「モビリティカンパニー」宣言とかして、かなりやる気を表明していますもんね。


エライ人たちはいろいろ織り込み済みで取り組んでいるんでしょねえ。なはずですよねえ。


今のところ、どこからどこまでっていう個人の移動に関して、鉄道、バス、タクシー、飛行機、船舶の交通機関を個別に予約、支払いをするんじゃなくって、スマホ1つで、1回で、予約、支払いが出来るようにしましょうってことみたいですけどね。


いろんな交通機関をシームレスにつないで利便性を、ってことなんでしょうけど、都市部はそれでイイとしても、地方ではどうでしょうか。


「ゴール11 住み続けられるまちづくりを」っていうSDGsの目標を考えますと、急ぐべきは地方の方かもしれないですよね。
ま、なんにしても、政府、大企業が変わっていかなければっていう時代が来ているんでしょうね。

 

MaaSっていう概念についても、その実現に向けてくっ付いてくるのは、

「AI(Artificial Intelligence)人工知能

「IoT(Internet of Things)モノのインターネット」

っていう、もうお馴染みになった言葉もありますが、

「IoE(Internet of Everything)すべてのインターネット」

っていう聞きなれない言葉も出てきていますよ。


ひと頃「ユビキタス(Ubiquitous)」っていう言葉がしきりに言われていた時期がありましたけど、IoEっていうのはユビキタスっていうのとは違うんでしょうかねえ。


ん~。なんかですね、MaaS、Mobility as a Serviceとかね、また新しい言葉が出て来たなあって思ったら、ヨーロッパ発ってことで、日本っていろんな方面で世界から置いて行かれている状況なのかもなあって、ちょっとね、暗い気分になっちゃいました。

 

 

 


これから、日本でもいろいろパラダイムシフトの成功例が発表されていくことを期待しておりますが、頭で考える、理解するっていうより、実際に体験すればイイんですよっていう、習うより慣れろの方針で行っている感じの日本って大丈夫なんでしょうか。


ちゃんと考えてんの?
お前も考えろ! はあい、ってとこでしょかねえ。カタカナばっかしじゃんねえ。

 

【スマホ認知症】ボーッとする時間を確保することで ちゃっちゃと回復しませう

< アルツハイマー認知症と症状は同じなんだそうですけど 回復できるところが大きな違い >

病院にはですね「もの忘れ外来」っていうのがあるんだそうでございますよ。
知ってました?


まあ、病院とかそんな行きませんし、大きな病院っていえば眼科に通っていた時期がありますけど、自分の行くべきところに迷わずにたどり着くのが精一杯でしたからね。他にどんな外来があるのかなんて病院の中を観察している余裕はなかったですからね、「もの忘れ外来」っていう存在に出くわした経験はありませんです。


やっぱりみんなね、最近、もの忘れがひどくなってきた、って心配になっちゃうこと、あるわけですね。
その不安を受け止める、相談窓口が「もの忘れ外来」ってことなんでしょねえ。


それは、今のもの忘れ症状の向こうにあるんじゃないかっていう「認知症」が怖いんですよね。

 

 

 


認知症っていうのにはいくつか種類っていいますかパターンがあるらしいんですけど、ごく一般的に認知症って言われているのが「アルツハイマー認知症」ですね。


アルツハイマー認知症の原因は、年齢を重ねるにしたがって、アミロイドβっていうタンパク質が脳内に溜まってしまって、正常な脳細胞がダメージを受けるからっていうことなんだそうで、老齢になってくると不安も大きくなっちゃいます。
もの忘れ外来を受診する人も70代以上の人がほとんど。


ところが2010年ごろから、30代から50代の働き盛りの人たちの受診割合が急激に高まっているんだそうです。


「人や物の名前が出てこない」「日常作業でのうっかりミスが増えた」
っていう症状がひどくなって、仕事にも支障をきたし始めた。


そうなってきて自分から病院を探して受診するってことみたいなんですけど、MRI検査をしても異常が見つからない。つまり脳内のアミロイドβがもの忘れの原因じゃないってことですね。アルツハイマー型じゃない。


じゃあ、もの忘れの症状が出ているのは何でなのか。


「認知機能テスト」っていうので調べていくと、脳機能が低下しているっていうことが分かるんだそうです。
ええ~!? 脳機能低下!? なんでやねん!?


むっちゃコワイですよね。タンパク質のせいとかじゃなくって、脳の機能が低下している方がヤバイ感じです。


なんで中年の人の脳機能が低下しちゃうのか。原因不明。


で、いろいろ調べた結果、今現在で言われている原因が「スマホ依存症」ってやつなんですね。


四六時中スマホを手放さない。ほぼ無意識にスマホを触っている。
まあね、たしかに。ずっとスマホを持っている人っていますね。無意識にってことだとするとけっこう重症なのかもですよ。


呑み屋さんのカウンターで、ずっとスマホをいじっている人っていうのもいます。それで息抜きできるのかなあ、とか余計なお世話の心配をしちゃいます。もっとボーッとして酒と向き合った方が旨く呑めるでしょうにって。
ずっとスマホをいじっているっていうのは、やっぱし、あんまりイイことじゃないってことですね。


スマホ依存症の症状として、着信音やバイブ音の「空耳」が聞こえるっていうこともあるみたいです。
慌ててスマホを確認する。うんにゃ、あんたのスマホ、鳴ってませんよ。なにをそんなに焦っておられるんですか。
いつでもスマホと繋がっていたいっていう欲求が脳内に出来上がっちゃっているんでしょうかね。


「空耳」っていう待ち状態の強迫観念とは違いますけれど、積極的スマホ依存っていうのか、よく有りがちって感じるのは、なんでもすぐにスマホで検索っていうパターンですね。


お店の情報だとか、その場で初めて聞いた言葉だとか。なんでもスマホ頼りになっている人、少なくないですもんね。突然音声入力とかされるとビックリしますよ。


かめはめ波を研究している人は誰?」
お、おまあ、ナニモンやねん!?

 

 

 


そういう行動になるのも常にスマホを手に持っているからなのかもしれないですよね。


こうして「スマホ依存症」になっちゃうと、自分が意識している以上に情報が入って来るんで、それで脳が疲れちゃう。
かめはめ波を研究している人の名前がストレートに出てこなくたって、なんだかわけの分からない情報はたくさん出てきますからね。そういう情報も脳は受け止めているわけです。


スマホ認知症の脳機能低下っていうのは、つまり脳疲労ってことなんだそうです。疲れちゃってる。


とにかくどんな情報でも簡単に大量に脳の中に入って来て、整理も何も出来ていないのに、そこへさらに新しい情報が入って来る。こうなると、脳の中がゴミ屋敷状態。


「人や物の名前が出てこない」「日常作業でのうっかりミスが増えた」っていう状態になっちゃうってことです。


いや、もちろんありますよね。脳が疲れていなくたって、あります。
ほら、あれでしょ、あの人、ああ、名前出てこない! なんてことはしょっちゅうやってますし、誰でも経験していると思うんですけど、自分から病院へ行くっていうのは、また違うレベルなんでしょうね。


働き盛りのスマホ認知症で目立つのが「今まで出来ていたことが出来なくなる」っていうことだそうです。


あれ? どうしちゃったんだろう自分。
っていう感覚に陥っちゃうのは、けっこうな恐怖感でしょうね。能力ダウンの自覚症状って、かなり怖いでしょ。


スマホでユーチューブだとかを見ていて、気がついたらすごく長い時間が経っちゃってる。っていうようなことを経験している人も少なくないのかもしれないんですが、そうやってスマホに自分の時間を盗まれちゃっていることが頻繁な人は、すっかりスマホ依存症になっているって考えていいんでしょうね。


そんな状態ですと、ずっとブルーライトを浴び続けているわけで、脳が休めなくなっちゃうんだそうで、悪循環なんですね。脳が休んだり、情報を整理したりする時間が全くなくなる。

 

ブルーライトの目や脳への悪影響っていうのはかなり前から言われていて、ブルーライトカットのメガネっていうのもありますよね。でも最近あんまり聞かなくなったブルーライトカットメガネ。眼精疲労の症状を普通のレンズと比較してとくに変化がないっていう研究結果が発表されたりして、効果がハッキリしないっていうのが現状みたいです。


不安の原因は脳疲労ってことになるわけですけれど、アルツハイマー認知症と違って、スマホ認知症は脳を休ませてあげれば治るんだそうです。


良かったですよねえ。回復できるんだそうです。(って、誰に言うとんねん)


入院、あるいは通院治療っていう方法もあるそうですけど、そこまでオオゴトにならないうちに、脳を休ませる方法ってうのは、ボーッとする時間を作ることだそうですよ。
短い時間でもイイそうで、とにかく脳を休ませる。ボーッとする。私は得意です、ボーッとするの。


それと、当たり前ながらスマホ、パソコンに触らない時間を長くするっていう「デジタルデトックス」っていう方法が効果的。


ま、スマホ認知症は年齢に関係なく、っていいますか、むしろ30代ぐらいの若い世代に急増しているらしいですからね。これからの日本を背負って立つ人たちが治るっていうにしても、認知症状態になっちゃうっていうのは由々しきことです。
自分で意識して「デジタルデトックス」に取り組んで欲しいと思います。


中年時期、壮年時期にスマホ認知症になっちゃうと、年齢がいってからアルツハイマー認知症になる可能性が高くなっちゃうっていう説もありますよ。


居酒屋さんのカウンターで、


「ほら、あそこでしょ。あの橋、なんて言ったっけ。あの橋へ行く道なんだけどさ」


「そうそう、それなんだよ。あの橋の直前にあるんだよ」


「橋? ああ、あそこね、片側2車線の」


ってね、こんなことを言ってる3人のオヤジは、3人とも同じ橋の絵が頭の中に浮かんではいるんです。しっかりハッキリその橋の映像が頭の中に浮かんでいます。
でも、その名前が出てこない。


で、橋の名前を思い出そうとして、しばらくその橋の周りの店やら、建物やらの話をするんですが、店の名前も建物の名前も、


「ほら、喫茶店があるよね、左側に」


「左じゃないよ、右側でしょ。茶色いビルの2階」


「そこじゃなくてさ、そこにもあるけど、喫茶店ね、なんて言ったっけ、あの喫茶店


ってなことに話が流れていってですね、


「何の話だっけ? 最初、何の話してたっけ?」


っていうことで、橋の名前とか、そもそもその橋が何の説明のために必要だったのかも、さっぱり、あさっての方にいってしまいますので、しばらく沈黙して、また別の、全然関係のない話に移っていきます。
3人ともスマホ依存症じゃないです。


話がワケワカラン状態になっちゃうのは酔っぱらっているせいでもなくって、たぶん3人ともアタマがパーだからだと思います。


そして3人とも、それぞれに自分が一番マトモ、って思いながらグラスを口に運んで、夜は更けていくのあります。

 

 

 


ね。こういう時間をつくれば、脳疲労、軽くなりますよ。


下手な考え休むに似たり、っていう積極的にボーッとする方法です。


スマホ認知症を心配し過ぎて、スマホで検索し始めますと、はい、悪化しちゃいますよ。


ボーッとするか、無駄な話をするのがクスリです。知らんけど。
みなさま、こまめにボーッとして、ご健康に~!

 

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【クルエルティフリー】動物に対して残酷なことをしないっていう運動の広がり

< でもね 代替品に使われるのが石油製品 プラスティックだっていうのをどう解決していくんでしょ >

スコッチウイスキーの人気銘柄の1つに「バランタイン」っていうのがあります。12年とかね。


スコットランドの倉庫には番犬ならぬ「番ガチョウ」の群れが2012年までバランタインを守っていて「スコッチウォッチ」って呼ばれていたんです。


ガチョウは凄く警戒心の強い鳥で、見覚えのない人や、他の動物を見つけるとギャーギャー大騒ぎしながら、クチバシで突いて攻撃するんだそうです。


野生の雁を家禽化してガチョウにしたのは古代エジプトらしいですから、人間とは相当に長い付き合いってことになります。数千年。
漢字では「鵞鳥」って書いてガチョウですが、「家雁」とも書きます。
家雁って書いても読みはガチョウ。


ニワトリと同様ほとんど飛べない鳥なんですね。体長はだいたい1メートルぐらいみたいですから、けっこう大型の鳥です。


肉は食用ってことなんですけど、食べたことはないですねえ。あります? ガチョウ。
食べる国が限られているのかもですね。
ま、とくに食指が動くっていう対象じゃないですけどね。まずもって見たことないです。少なくとも町中華のメニューにはありませんよね。

 

 

 


羽根ペンは別名「鵞ペン」とも言うんだそうで、ガチョウの羽根ですね。ガチョウの鵞、です。


生きているガチョウの風切り羽根を引き抜いたものが上質な羽根ペン、鵞ペンって言われています。
今では使う人も少ないでしょうけれど、ガチョウの左翼の風切り羽根が右利き用。右翼のがサウスポー用なんだそうですね。


しかしまあ、なんで生きているガチョウの羽根が上質なんでしょうか。
ほとんど飛べないにしても、羽根を抜かれるなんてガチョウにとったら大迷惑でしょ。痛そうですよ。


バドミントンのシャトルに使われている羽根も高級なのはガチョウなんだそうですけど、どうやって大量の羽根が供給されているのかっていうのを考えますと、天然素材、動物素材じゃなくって人工羽根にすべきじゃないでしょうか。


日本ではバドミントンの人気って、けっこう高いですよね。
ガチョウの羽根のフェイクっていうのを開発して対応していって欲しいところです。
やっぱり天然物が、とか言ってないで、今までのガチョウの羽根と遜色ない人工の羽根を開発して、製造業的にフェイクっていうものの正しい利用の仕方を世界に向けて発信していけばイイのに、って思います。


そしてガチョウっていえば、なんといっても「羽毛ふとん」と「ダウンジャケット」でしょうかね。
いろいろニセモノが出回ったりするんですけど、ガチョウのダウンが高級だってされていますよね。


ガチョウってなんでもコーキューな感じです。

 

 

 


ヒルっていうのはマガモを家禽化した鳥だそうで、70センチメートルぐらいの大きさ。ガチョウより2周りぐらい小さいんですね。
漢字では「家鴨」って書きます。全然アヒルって読めません。でもアヒルです。


ガチョウと同じようにほとんど飛べませんし、育てやすい鳥なんだそうで、世界中で飼われているそうです。
ペットとしてもけっこうニンキ。
歩き方がユーモラスですもんね。分かる気がします。


タマゴをたくさん産むんで、ニワトリと同じように採卵の目的で飼われてもいるみたいですね。
ヒルのタマゴっていうのは、食べた記憶がないです。日本だと一般的には食べませんよね?


世界中で飼われていて、食用にもなっているっていうんですけど、これまたガチョウと同じで、アヒル肉なんて食べたことないです。
そんなメニュー、見たことないですよ。


って思ったらですね、実はわりと頻繁に食べていたってことに気付かされました。


蕎麦ね。


鴨せいろ、鴨南蛮っていうのが好きで、わりとよく食べているんですが、日本で鴨肉として流通しているのはたいていアヒルなんだそうですよ。ええ~!? ショック!

 

ヒル南蛮

 

なんでこの情報を信じるのかっていいますとですね、蕎麦屋さんによるんですけど、どこそこの鴨を使っておりますって断り書きをしているお店はオタカイんですよね。


へええ、鴨って種類とか、どこで育ったかによってランクみたいなのがあるんですねえ、って思っていたんですけど、考えてみれば養鴨場とかって聞いたことないですもんね。ホンモノの鴨って希少価値なんでしょう。


いつも食べていた鴨せいろは、実はアヒルせいろ!


ふむむ。ま、おいしくいただいておりますんで何も問題はないんですけど、実はアヒル好きってことだったんですねえ。ま、イイんですけど。


ヒル、家鴨、鴨、ですかあ、そですかあ。アヒルせいろっていう名前じゃ注文する人いないカモですねえ。


で、アヒルもやっぱり羽毛ふとん、ダウンジャケットに利用されていますよね。
ダウンはアヒルよりガチョウの方が良質ってされていますけど、なにが違うんでしょう。


ガチョウとアヒルっていう言葉を並べてみますと、どこかユーモラスな感じもしますが、グースとダックっていうことになりますと別の世界が見えてきます。


ダウンっていうのは水鳥の胸の羽毛で、ニワトリだとかの陸の鳥にはないもの。


ヒル、ガチョウの個体の大きさにもよりますが、1羽の鳥から摂れるダウンは5グラムから10グラム程度なんだそうですね。
ダックダウン、グースダウン、純粋にダウンだけで作ったジャケットは当然オタカイものになるわけです。


冬になりますとダウンジャケットを着ている人が爆発的に増えます。
通勤電車のギュギュー具合が上がっちゃうんですけど、あんなにみんなが着られるほどのダウンの量っていうのを改めて考えてみますと、とんでもない数のグースとダックが必要になりますよね。


世界にはそんなにたくさんのグースとダックが飼われているんでしょうか。
日本では見ませんよね。
って思ったら、世界にはいるんです。中国です。


世界で飼育されているアヒル、ダックの7割が中国。ガチョウ、グースはなんと9割が中国なんだそうです。


この実態からすれば当然、世界のダウンのほとんどは中国で生産されているってことになるんでしょうね。


ダウンは、ガチョウ、アヒルを食用として屠殺したあとに、専用の機械を使って採取する方法と、人間が両足の間に挟みこんで固定して、むしり取る方法とがあるんだそうです。
数ヶ月ほどでまた、胸の羽根が生えてくるんだそうですけど、そうなると、また、むしられる。


ハンガリー、中国のダウン生産現場の映像がヨーロッパで流されて、ガチョウ、アヒルが決して無事じゃなくって、ダウンをむしり取られたあとに、目をつむってうずくまってしまっている姿や、裂けてしまった胸部を麻酔もせずに縫い合わせている実態が知られたそうです。


かなりヒドイことしているんですね。


こうしたことから、動物たちの権利を無視して虐待することは、ただちに止めるべきだっていう運動が「クルエルティフリー(cruelty-free)」
クルエルティっていうのは、残酷とか無残って意味です。


中国のウイグル地域で綿の栽培に強制労働が行われているってことで、ウイグル産の綿を使った商品は買わないようにしましょうっていう運動が欧米を中心に起こりましたよね。
ユニクロが批判の矢面に立たされたことがありましたけど、あの運動は生産現場の環境としての人権問題でした。


生産現場の環境を考える上では同じでしょ、飼育している動物たちにだって権利はあるでしょ、っていうのが「クルエルティフリー」


あんまり聞かない言葉ですけれど、たぶんこれから世界的な潮流になっていくんじゃないかって思われます。


ポール・マッカートニーの娘さん「ステラ・マッカートニー」がやっているブランドは「アニマルフリー」っていうのをずっと前からやっていて、動物性のモノは使わないんだそうですね。


ファッションとかさっぱり分かりませんが、そういう流れってやがて日本にもやってくるんでしょうね。


こういう話を聞いて、いつも思うのは日本って世界の潮流から遅れているんだなあってことです。


世界は変っていきますし、今は特に変わっていかなければならないタイミングだと思うんですけど、権利問題だけを考えてみましても、人間、そして動物っていう段階まで世界は考えているのに、自分を含めてですけど、日本にそういう考え方ってないような気がします。


鴨せいろが実はアヒルせいろなんだっていうことすら知らずに。ボーッと生きている当人としてはでありますが、「ヴィーガンファッション」だとか「エシカルファッション」だとか、人間と動物の付き合い方っていうのがどう変化していくのか。動物を素材として搾取しないんだとすれば、代替品として何をどう製造していくのか。


その辺りに目を向けるようにしないといけないかなって考え始めておりますです。
世界と日本とね。


キレイゴトじゃなくって、地球の生命ってやつを真剣に考えないといけないぐらいに壊れかかっているのかもです。
いろいろ難しそうな問題ですけどねえ。


次世代ダウンジャケットとかね、日本でもそういう売り文句が出始めては来ていますけどね。
クルエルティフリーでございますよ。

 

 

 


ヒルせいろでもね、旨いのはありますです。
硬いのは鴨なのカモ。根拠ないですけど。。。

 

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【俳句甲子園】全国高校俳句選手権大会 21世紀の高校生たちも俳句を詠み続けているですよ

< 愛媛県松山市は 正岡子規 高浜虚子 を生み出している俳句の街ですもんねえ >

俳句甲子園」っていうのを2023年になって初めて知ったんですが、1998年から毎年続けられているイベントなんですね。テレビでも放送されているんだそうで、みなさんすっかりお馴染みのイベントなのかもです。


甲子園っていう言葉は単に球場を表すっていうレベルをはるかに超えて、阪神もありますけど、高校野球っていう、一種独特の青春の汗、みたいな感覚をもたらしますよね。
甲子園っていう言葉に俳句っていうのがくっ付いただけで、それがどういうものなのか、なんとなくイメージできます。


でも、俳句甲子園。テレビを持っていないせいもあるのかもしれませんが、全然知りませんでした。これまで呑み屋さんで話題にのぼったっていう記憶もないですね。


全国の高校生たちがチームを組んで参戦。最終的には相手の俳句を評価評論するっていう観賞眼も含めて審査対象になるっていう形式で争って優秀作を審査するイベント。
へええ、って、今の日本の高校生が率先して俳句を詠むんだなあってことが、どことなく、驚かされるような感覚にとらわれてしまいます。
デジタルネイティブと俳句。ふむふむ、俳句って凄いんですねえ。

 

 

 


愛媛県松山市が中心になって行われているみたいなんですけど、正岡子規(1867~1902)、高浜虚子(1874~1959)の街ですもんね。俳句を大事にしている、誇らしいような文化があるんでしょうね。そうした俳句文化に現代の、日本全国の高校生が挑んでいるっていうのが素晴らしいと思います。


文部科学省が2003年から実施している学力向上アクションプラン「学びんピック(まなびんピック)」に認定されている「俳句甲子園」なんですが、正式名称は「全国高校俳句選手権大会」っていうんだそうですね。

違和感のないネーミングです。


8月19日が「俳句の日」ってことで、毎年8月開催。やっぱり青春は、夏! なんでしょうかねえ。イイですねえ。


個人的には俳句とか全然やっていませんし、知りませんけれど、せっかく「俳句甲子園」を知ったことですので、味わってみたいと思います。


俳句に対する興味っていうのは、あることはあるんですよね。
俳句を詠める人って、高校生だからっていうこととは関係なく、憧れます。ただですね、陶磁器なんかの価値観と似ている感じがするんですけど、俳句を見て、なんなん? って思うことが多いのも事実ではあります。
ちっとも分かっていません。


説明っていうのか解説を読んで、ははあん、そゆことを言いたいんですねえ、とかそう思うことはありますけれど、そういうんじゃホントはダメなんでしょねえ。


芸術の1つですもんね、俳句って。正式に向き合おうとすれば、なんかやっぱり難しいものなんでしょうけれど、たとえば正岡子規の「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」っていうのは有名ですよね。この俳句なんかも、ふううん、そですか、とは思いますけど。どの辺をどう味わうと、イイ句だなあってなるのか、ちっとも分かりませんです。
縁側で柿にかぶりついて、ご~んって鐘が聞こえて来て、カラスがカア~って鳴いて。ふむふむ、で?


もう1つ。高浜虚子の「春風や 闘志抱きて 丘に立つ」はどうでしょうか。
状況っていいますか、なにを言いたいのかはわかる気がするんですけど、はあ、そですか、っとしか感じません。
無粋なんでしょうねえ。観賞眼、ナシです。


でもまあ、例えば松尾芭蕉の「古池や 蛙飛びこむ 水の音」っていうのは、イイ句だなあって思いますよ。
好きな句なんですけど、「柿くへば……」「春風や……」っていう句と、なにがどう違ってそう感じるのかは見当もつきません。

 

 

 


そうそう、松尾芭蕉の頃は「俳諧」って言って、「俳句」っていうのは明治頃からなんだそうですね。
そんなことも知らないレベルでなんですが「俳句甲子園」の最優秀句を好き勝手に観賞してみます。


1998年第1回最優秀句「秋立ちて 加藤登紀子が 愛歌う」
へええ、加藤登紀子の歌に接している人の句なんでしょうけれど、この時の高校生たちにどれくらい認知されているんでしょうか、とかね、関係なさそうなことを感じてしまいます。


当然ながらいろんな歌を歌っている加藤登紀子ですけど、カトウトキコっていう音が秋っぽいんでしょうか。
分かりません。


1999年第2回最優秀句「朝顔の 種や地下鉄 乗り換えぬ」
現代生活の中の有機質と無機質っていう並べ方が面白いって感じました。
でも、気持ちが分かるとか、そういう感じじゃないですねえ。


2000年第3回最優秀句「裁判所 金魚一匹 しかをらず」
実際の風景描写なんでしょうか。人が人を裁くっていう堅苦しさに、一匹だけの赤い金魚。虚しさ、みたいなものを感じます。巧い、って感想です。


2001年第4回最優秀句「カンバスの 余白八月 十五日」
夏の陽射しの白さなんでしょうかね。「八月は 六日九日 十五日」っていうのもありますけど、高校生がこんなに真剣に戦争を受け止めているんですねえ。イイ感じです。


2002年第5回最優秀句「夕立の 一粒源氏 物語」
そですか、外で、公園のベンチとかなんでしょうか。源氏物語を読んでいるんですねえ。
そんだけしか感じられません。


2003年第6回最優秀句「小鳥来る 三億年の 地層かな」
どこの場所のことなんでしょうか。小鳥来るっていうのは仲秋の季語なんだそうです。
勝戦での質問のやり取りを知っている人は、この句をイイ句だなって思ったわけで、質疑評価の中で世界観に共鳴したってことなんでしょうか。


2004年第7回最優秀句「かなかなや 平安京が 足の下」

 

夏ですねえ。終わりかけていますねえ。この句はイイなあって思います。


2005年第8回最優秀句「土星より 薄に届く 着信音」
この年、土星のことが何か話題になっていましたっけねえ。ススキが揺れるアンテナってこと?
分かりませんです。


2006年第9回最優秀句「宛先は ゑのころぐさが 知つてをる」
面白いとは思いますけど、俳句っぽい感じは薄い印象です。


2007年第10回最優秀句「山頂に 流星触れた のだろうか」
ふむふむ、そかもですよ。っとしか感じませんです。


2008年第11回最優秀句「それぞれに 花火を待つて ゐる呼吸」
ああ、なんとなく伝わって来る、気になる人の息遣い。イイ句だなって思います。


2009年第12回最優秀句「琉球を 抱きしめにゆく 夏休み」
へええ、そなんですねえ。行ってらっしゃいませ。っとしか感じませんです。
やっぱりこれも戦争を向こうに見ているんでしょうかねえ。


2010年第13回最優秀句「カルデラに 湖残されし 晩夏かな」
カルデラ。どこのことなんでしょう。分かりませんです。


2011年第14回最優秀句「未来もう 来ているのかも 蝸牛」
おお、これ、なんだか高校生っぽい句だなあって思います。好きな句です。


2012年第15回最優秀句「月眩し プールの底に 触れてきて」
夜のプールですかあ? 底っていっても深さは感じられませんし、よく分かりませんです。


2013年第16回最優秀句「夕焼や 千年後には 鳥の国」
へええ。夕焼けに鳥が飛んでいくっていう風景はイイですよねえ。でも鳥の国っていう結論にまでは引っ張られませんです。人類の滅び?


2014年第17回最優秀句「湧き水は 生きてゐる 水桃洗ふ」
ほほう。生命力を感じますねえ。でもなんだか俳句っぽさは薄いって印象です。


2015年第18回最優秀句「号砲や 飛び出す一塊 の日焼」
なんかね、巧いって感じちゃうぐらい高校生っぽくない句に思います。


2016年第19回最優秀句「豚が鳴く 卒業の日の 砂利踏めば」
ん~。卒業ねえ。その区切りにどんな感じを受け止めていたのか、分かりません。


2017年第20回最優秀句「旅いつも 雲に抜かれて 大花野」
これもまた高校生っぽさっていいますか、若いエネルギーを感じます。でも何も響いてこないです。


2018年第21回最優秀句「滴りや 方舟に似て あなたの手」
滴りが、そう感じるんですねえ。なんの滴りなんでしょうか。男子生徒の句なんですけど、方舟って、いろいろ考えさせられますけど、結局のところ意味不明な感じです。


2019年第22回最優秀句「中腰の 世界に玉葱 の匂ふ」
生活感ありますねえ。世界っていう言葉で良かったんでしょうか。


2020年第23回最優秀句「太陽に 近き嘴 蚯蚓を垂れ」
太陽に近いっていう表現がイイんでしょうかね。よく分かりません。


2021年第24回最優秀句「ウミユリの 化石洗ひぬ 山清水」
2014年の「湧き水は 生きてゐる 水桃洗ふ」っていう句に似た感じですね。


2022年第25回最優秀句「草いきれ 吸って私は 鬼の裔」
岩手県の女生徒の句なんですね。すごく大きな世界観、歴史観がイイですね。好きな句です。
草いきれ、で「夏草や つわものどもが 夢のあと」っていう松尾芭蕉の句を向こうに置いて、奥州藤原氏の昔にとんで、そのさらに昔、蝦夷の鬼の時代まで思いを馳せる。って感じでしょうか。


2020年の夏からはコロナ禍での開催だったわけですけれど、とくにウイルスに引きずられることなく俳句を詠んでいるのってイイ感じだと思います。
俳句とかまったく知りもしないヤツの俳句の感想でした。

 

 

 


何を言ってやがんだ! っていう感想になっておりますが、歴代の最優秀句をさらっと観賞していただける機会にはなったかと。
何をどう受け取るかは、人、それぞれですもんね。


俳句甲子園、これからも元気に継続していっていただきたいです。