ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【北京海三鮮水餃子】は旨さマックス コレ本物ジャナイ ええ~っ!?

<ポーカーしながらサンドウィッチ 麻雀しながら水餃子 かの国では普通らしい?>

バイトに集まった12人のうち、中国人が7人いて、何回か顔を合わせるうちに3人の中国人と仲良くなりました。昔ね。
北京人男子。東北人男子、中国の東北地方出身の男子です。そして、台湾人女子の3人。
このうち北京人男子は料理好き。
日本に来てからでも週に3回ぐらいは自宅アパートで餃子を作って食べているらしいとのこと。

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で、その北京男子の提案で、我が家で餃子パーティをしようということになりました。
我が家といってもあれです、普通のアパートの一階です。当時は2Kの部屋でした。


中国人トリオと一緒に本格餃子を楽しもうという日本勢は、東京人男子(私)。友人の東京人女子。同じく友人のカナダ人女子、の3人。


カナダ人女子はご近所さんなのですが、両親ともにカナダ人なんだけれども、日本生まれ日本育ち。その顔立ちから、よく英語で話しかけられたりするけれど、英語はさっぱり、フランス語なら少し、いちばん使えるのは日本語だよ、という出会った時からず~っと25歳の別嬪さん。ケッコーメンドクサイトコアリダケドイイヤツ、ナイショ。


男3人、女3人の総勢6人。集合!。
秋の良く晴れた日曜日の午前でした。
コーヒー飲みながら初めまして話。滞りなく小一時間。


さて、餃子パーティ始めましょうということで、まずは買い出しです。
料理の主導はもちろん北京人男子ですから、私と2人、近所のスーパーへ出かけました。
残りの4人はパーティ会場(!)設営。


普段、スーパーで買うのは乾麺とかカップ麺ぐらいなもんでしたから、買い物の案内とかうまくは出来ないです。
色々聞かれても、
「ん~、あると思うよ」
ってな感じで、ちっともナビ出来ていない。
餃子の皮、やっと見つけたと思ったら、なんと種類が3つもある。厚みが違うらしい。
「どれぐらいがいいの?」
「皮は普通がイイですよ」
「ふうん。って、普通がわからんよ」
「これ、どしますか? 何に使う?」
「ん?」
そうなんですね、北京人男子は餃子の皮も手作りするんです。ははあ、恐れ入りました。


で、小麦粉。
我が家の台所を思い浮かべてみると、餃子の皮つくるのに必要だと思われる道具として、なんというんですか、すりこ木ですか? 麺棒ですか? そういうの無いです。
で、そう伝えると、
「なければボールペンでもイです」


なんだそれ? 笑いどころの分からないジョークかッ!
という感じでリアクションに困りながら、やっぱりね、買いました、真っすぐなすりこ木の小さい奴。
にしてもボールペンって。。。


後の買い物は順調。ひき肉、ネギ、キャベツ、大量のニラと何故か卵。
ニンニクは入れないんだそうです。
ニラは本当に大量。単体で袋がいっぱいになるぐらい。
ま、お任せです。重くはないし。


一気にたくさん焼くんだったら、安いフライパンも買いましょかねえ。コンロの口は2つあるし。
「焼かないです、水餃子ですね」
あ、そうなのね。
今はけっこう認知されている感じだと思いますが、焼き餃子って中国ではあんまりやらず、ほとんど水餃子らしいことを知ったのはこの時が初めてでした。


で、部屋に戻って皮から作ることをアナウンスすると、カナダ人女子、
「ここにそんな場所、ないよ。粉、飛ぶでしょ。大変でしょ」
すると思い切りのよい東京人女子、
「いいよ、このテーブルでやれば」
と、食卓用のテーブルの上の皿類をさっさと片付けて、拭いて、まな板をポン。
「これで出来る?」
ニッコリうなづく北京人男子。


うなづいているその手元のボールでは、もう小麦粉をこねて丸めていますね。動きが自然です。手早いです。
そして、
「最初、タネね」
ああね。と思う間もなく、とにかく手早い北京人男子でありました。
卵をパカパカ割って、塩コショウだけのたまご焼き。
ん? タネ? たまご焼き。。。
それ、入れるの? と、いぶかる隙も与えず、たまご焼きのみじん切り。ほほう、入れるですね。やっぱり。
手ェ速いね。熱いでしょうに。あっという間だねえ。


味付けしたひき肉にキャベツ、ネギのみじん切りをグイグイと混ぜ込んで、ちっと寝かせておくんだそうです。
にしても素早いです。全部の作業が北京人男子一人で、どんどん進められます。
他の人間は手伝うつもりのジャマーにしかなっていません。

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さて、皮です。
小麦粉こね直して、大きく丸めて、ちぎって、小さく丸くして、麺棒でクイックイッって、はい、餃子の皮一枚出来上がりです。
続いて2枚め、はい3枚目、4枚目。。。


日本勢3人は目がテン、でした。ま、1人、カナダ人だけど、日本勢。
お口あんぐり。あれよあれよ、と。
餃子職人やん。。。


じゃあ包みましょう、と思ったら、東北人男子と台湾人女子が、これまたビックリの速さでドンドン包んでいってます。


ここでも日本勢3人、せいぜいジャマーにならないようにするだけ。
で、ふと気づくと、あれ? 北京人男子は?


「もう一種類作るテ、材料買いにいきました。お金、みんな出してもらったから、少し私たちも出したいですね」
あ、それはそれは。


で、もう一種類?
確かに、ドンドン包まれている餃子は、混ぜ合わせ済みのひき肉だけのものと、みじん切りのたまご焼きとニラにほんの少しのひき肉という2種類。


だけどねえ、たまご焼きが餃子の具なんでっせ、凄いですよね。感動もの。さらにもう1種類作るらしいですね。


で、戻ってきた北京人男子が買ってきたのは、
小エビ、イカ
「へええ、海鮮?」
「ソです。海三鮮水餃子」
こうして文字で書けば判りますが、これ、中国語で発音されました。オウム返しも出来ない早口。中国語って慣れないと、ぜんぜん耳に入って来なくないですか?
台湾人女子には通じていたようでした。


ま、それはそうと、またしてもたまご焼きのみじん切りを作って、小エビもイカもみじん切り。


北京人男子が買い物に行っている間、台湾人女子が足りなくなりそうな皮を作っていました。
それもなかなかな技だったのですが、北京人男子がタネを作り終わって選手交代。
なっ、なんなんだ、三倍ぐらい速い。


丸く伸ばすんですが、まん中を厚めにするんだそうです。
私もやってみました。指を何回も挟みます。一枚作るのに1分ぐらいかかって、しかも丸くならない。
即却下されて、北京人男子にバトンタッチ。なんせ一本しかありませんからね、麺棒。

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北京人男子が皮を作って、台湾人女子が包んで、包んでいる片脇から、東北人男子がもう茹で始めて、餃子パーティは粛々と? 始まっていたのでした。


カンパーイ! で、水餃子。
ポン酢だったり、酢しょう油だったり、お椀、ごはん茶碗とか、部屋にある食器を総動員して、ワイワイといただきました。
買い置きしておいた缶ビール2ダースがあっという間。


ひき肉の水餃子。普通にンまい。作り立てアツアツ。普通だけれど絶品。店で出せる。
水餃子。アツアツがンまいということで、少量ずつ茹でて、食べて、茹でて、食べます。
ビールと相性イイです。焼き餃子もイイですけれど、水餃子、エライ!

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ニラとたまご焼きの水餃子。ファーストコンタクト。ンまいっす。

これ餃子なのかな、という食べ心地。たまご焼きって、凄いな、見事だな。そういえばニラ玉ってあるもんな。でもこれはたまご焼きだけど。ンまい。
茹でられたたまご焼き、なんだか分からないけれど、とにかく、ンまいっす。


そんでもって例の海三鮮水餃子、であります。
小エビ、イカ、たまご焼き。
全く初めての味。酢しょう油系のタレだけじゃなくて、色々なタレを試してみたくなる味です。


だってエビとイカが混じり合ってるんですよ。得も言われぬ、珍味、たぶん竜宮城のメニューにあるんでないの? という感じ。なんとも濃厚な海の味。
たまご焼きの果たしている役割、不明です。不明ですが、無いとダメなんでしょうね。たぶん。


ポン酢しょう油にタバスコを落としてみましたが、いけます。
でも、一番合うのはこれじゃないな。
あまりにもンまいので舞い上がってしまいます。
海三鮮かあ、でもたまご焼き。
と思って聞いてみると、
「北京で作るときも一番人気ですよ。でも、きょうのコレ、本物ジャナイ」
ドゥエエエ!?


なんだそれ、こんなにンまいのに、本物じゃない?
「あと一つ、日本に売ってなかったネ」
日本に、というより、あのスーパーに売ってなかったってことだと思うんですが、
「あと一つ、なに?」
と聞くと、
「ああ、なんて言う、分からない」
東北人男子、台湾人女子、無言でニコニコ。


カナダ人女子。
「これサイコーだと思うけど、もっと美味しいのがあるってこと?」
「そうね、もっとネ」


そ、それは、なんなんだア、という疑問はずっと持ち続けてきたのですが、どうやら貝類ではないか、という後日の結論。
でも、それ、食べたことないままです。


具材も魅力なわけですが、なんといっても皮からその場で作って、茹でたてを、即食べる。ワイワイと。
ビールも冷えてるし、という状況がもたらしてくれたンまさ、だったろうと、想い出の味を大事にしている次第であります。


中国料理に海三鮮、と、地三鮮というのがあって、それぞれが土地によって違う組み合わせだそうですね。


本物の定義とか、ま、イイんでないの、と思います。どこの土地のも本物でしょねえ。

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餃子パーティの本物ジャナイ海三鮮餃子は、北京人男子の家庭の味。至高の餃子でした。ンまかったです。
たまご焼きって、凄いですよ。茹でて食べたことあります?

 

<水餃子の身体に旨い満足度>

糖分を気にする方にしてみると、餃子の皮が大敵に思えたりしますよね。


この時の北京人男子によりますと、市販されている皮は、イロイロ入ってるから良くない。自分で作るのがイイです。とのことだったわけですが、まあね、純粋に小麦粉と水だけですからね。保存料とか一切なし。
もちろん保存剤とか砂糖とかも入ってないです。


そもそも小麦粉に入っている糖分は市販のものと変わらないのかもですが、餃子しか食べませんからね。他に糖分、あ、ビールか。。。
でも、悪くない気がします。ンまいから。


でもあれです、手作り、技を習得するまで、けっこう時間と回数かかる感じでしょうか。


ニンニクが入っていない餃子って、最近はけっこうありますよね。
ニンニクが入っていなくとも、餃子は健康食。そう思って食べれば、というプラシーボじゃなくって、ホントですよ。


水餃子。中国人、みな、元気。
いやホントに、中国人て、みんな声大きいし、元気なような気がします。あの元気は、やっぱり食べているものから来るんでしょうからね。


焼き餃子より水餃子、なんでしょうかねえ。

 

<水餃子の心に旨い満足度>

この時に限られてしまうんですが、手際、というか調理全般の技、感動しました。


食に感動するのって、カタルシス感じます。知り合いに中国人の料理できる人、いたら、なんとかうまいこと誘導して、実現してみてください。餃子パーティ。


中国では、家の料理を担当しているのは男性の方が多いらしいです。
女性はチカラないだから、鍋振れない。
だそうですが、そうかなあ。


ま、とにかく、食べるという行為に生きる力を感じられる瞬間。調理しているうちからありますし、もちろん食べて感じる満足感。


よしっ、生きるぞ。って想い。今の日本人にかなり重要なカタルシスかもなあ、と思います。

 

<水餃子の酒のアテ満足度>

餃子定食が好きな人、います。


でもなんでしょうか。餃子って、水餃子でも、焼き餃子でも、酒のアテの方がンまくないですか。とくにビールのアテとして、焼き餃子の右に出るものって、なんでしょう。
枝豆? から揚げ?
ん、まあ、それも悪くないですけれどね。


トップの座は、やっぱり焼き餃子。ンまいやつ限定ですけれどね。
でもこの時から、その店にあれば水餃子、いきます。


まあね、水餃子じゃなくってスープ餃子が多いですし、焼き用の餃子を茹でているだけ、なんですね。たいていは。
って思ってたら、最近は中国人がやっている店にありますね。本物の水餃子。


でもねえ、やっぱりねえ、自分で作れれば一番なんでしょうけれどねえ。

 

<水餃子の酒の〆満足度>

アテでたくさん食べていれば、〆に餃子って、まずやらないでしょうね。
餃子食べたら、パブロフの犬状態で、酒が欲しくなってしまいます。

 

<水餃子じゃないけど中華屋さんの餃子のハネ、要る? 要らない?>

ハネ付き餃子って、発祥が蒲田だとか、川崎だとか、いくつか説があるらしいですけれど、なんか地域的には近いですよね、蒲田、川崎。
京浜東北線で一駅だし。


で、餃子のハネなんですけど、面白いなあと、最初は思いましたけれど、あれ、必要でしょうかね。
最近、焼き餃子のハネ、食傷気味です。けっこう油吸ってる感じだし。
どうですか?


焼き餃子のハネ、必要派ですか? 不要派ですか? 好きですか? 嫌いですか? あるいはどっちでも派?