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【チータラ】ひとつまみの幸せ 「なとり」です 丸善の「チーかま」もイイですねえ 酒のアテ

< かなり久しぶりに じっくり宅呑みしてみたら 「チータラ」「チーかま」がミョ~に旨かった件 >

酒吞みならずとも、おやつとかで「チータラ」「チーかま」って誰でも知っていると思います。
食べたこと、ありますよね?


両方ともなんとなく、ずっと昔から、極端な話、明治時代ぐらいからあるのかな? ってなぐらいに思っていたんですけど、意外に最近の商品だったんでビックリです。


スーパーとかドラッグストアで「チータラ」「チーかま」の類って、いろんなメーカーのがたくさん置いてあったりします。
名前はチラッと違えていますから、ホンモノを見分けるのは簡単なんですけどね。


チータラ」っていうのは、東京都北区王子に本社を置く「株式会社なとり」の、「チーかま」っていうのは東京都台東区上野に本社を置く「株式会社丸善」の商標登録なんですよね。


酒のアテとして定番って言ってイイこの2つですが、なんとも近い距離に本社があるっていうのも驚きでした。


「なとり」なんて、根拠ないですけど、なんとなく名古屋方面の会社かなって思っていましたですねえ。
「な」しか合ってないですけどねえ。

 

 

 


そういえば「チーズ鱈」っていうのもあるよねえ、って思って、今回調べてみて、ああらビックリ! だったんですけど、「チータラ」も「チーズ鱈」も、両方とも「なとり」の正規商品だったんでした。


ふむむ、「チーズ鱈」ってパチモンじゃなかったのねえ。


って言いますか、本家本元は、1982年に発売された「チーズ鱈」の方だったんでした。
しかも明治時代どころか平成生まれ。


あっれ~? 昭和の時代に「チータラ」ってなかったんでしたっけ?


ちなみに「チーかま」の発売は1968年。昭和43年です。


もしかして「チーかま」っていう名前がしみ込んでいて、違和感なく「チータラ」っていう名前を受け取っていて、昔からあったよねえ、っていうウソで固められた記憶になっちゃっているのかもです。
ま、よくあることではあるんですけどね。


チータラ」は「なとり」っていう会社の商品だよねっていう認識はしっかりあるんですけど、「なとり」っていう名前自体は、大相撲の呼び出しさんの背中に大きく書いてあって、これは昭和の時代から見てました。


大相撲の歴史と「なとり」の「チータラ」の歴史が、いつの間にか混ざり合ってしまったのかもなあ、っていう気もします。


「なとり」は1948年創業の会社で、初めから珍味を作っていた会社みたいです。


1980年代に2代目の社長が、新しい時代に合ったおつまみを、ってことで考えたのが「チーズイカ


そのころまでの珍味の定番は、なんといっても「イカ」だったんで「チーズイカ」なんだそうです。


駄菓子屋の定番「よっちゃんイカ」の発売が1977年だそうですから、世の中、スルメ、アタリメイカの時代だったんですねえ。


昭和の元気はイカがもたらしてくれていたのかもです。
酒呑みのアテって、改めて考えてみますと、イカの時代がずっと続いていたんでしょうねえ。


♪肴は炙ったイカでいい~
っていうヒット曲もありましたしね。


当時の「なとり」ではイカの間にウニを挟んだ「うに松葉」っていう人気商品があったんだそうで、イカの扱いは問題なかったみたいなんですけど、チーズを常温で流通させることについては、かなり苦労したみたいなんです。


化学メーカーと共同開発をして、脱酸素剤を使えばイイってことになったのは良かったんですが、チーズの問題が解決したと思ったら、時間経過とともにイカが赤く変色しちゃう。
「チーズイカ」失敗!


でも、世界中のチーズを試したうえで厳選したチーズは、どうしたって諦めきれない。
新しい時代のおつまみに、このチーズは外せない。


ある時、鱈はどうだろうかって閃いた。


いやいや、諦めるのはチーズの方でイカの方じゃないでしょ。なんたって、おつまみはイカって決まってんですから。鱈って、なんですか。タラちゃんは磯野さんちでしょ。


っていう反発も強かったみたいなんですが、違~うの、これからの日本はチーズなの。


ってことで、チーズ鱈、試作品完成。


まず、社内の試食会。そしたら即効「お、こりゃ、いけますね」


で、一気に攻勢に出て、大成功! トントン拍子!


「チーズ鱈」は最初からヒット商品で、あっという間にマーケットを席巻したみたいです。

 

 

 


翌年の1983年には、いろいろなバリエーションを追加。
たぶんおそらく、このタイミングで「チータラ」が出来たんでしょねえ。


チータラ」と「チーズ鱈」は何が違うのか。


名前の通り、タラ、と、鱈、が違うんでしたあ~。


チーズを挟んでいる鱈はサカナシートって言うんだそうですね。
「チーズ鱈」のサカナシートはそのまま鱈なんですが、「チータラ」のサカナシートには、鱈以外の魚も使われている。


なので「チータラ」は「チーズ鱈」の廉価版っていうことが言えるのかもしれません。


「チーズ鱈」のサカナシートは噛み応えのある鱈の弾力性を持っているのが特徴で、「チータラ」のサカナシートの方は柔らかくって歯切れの良さが特徴。
なるほどのバリエーションですね。


チータラ」のバリエーションっていえば、こうしたサカナシートの特徴もありますが、やっぱり、インパクトがあるのはチーズの方でしょねえ。


熟成チェダーチーズ、カマンベールチーズ、マスカルポーネチーズ、ブルーチーズ。いろいろあります。

 

 

「スモークチータラ」っていうのもありますよね。


期間限定の発売だとか、常に新しいチータラが発売されているみたいです。


それでですね、今回調べてみて、最も驚いたことは、ASKULで、こうした酒のアテを扱っていることでした。
ま、オフィスへ届けられるんでしょうから、酒のアテっていうより、おやつ、ってことではあるんでしょうけれどねえ。


ASKULアスクル)っていうのは、注文すれば明日(アス)来る(クル)っていう、事務用品を扱っている通信販売会社ですよね。


オフィスからの注文だけじゃなくって、個人からの注文も受け付けるらしいよっていう話は聞いていましたが、なんと、オフィスのおやつも注文できるんですね。


おやつ、仕事中の息抜き、でしょかねえ。
最短では当日に届くらしいです。


ASKULにおやつを注文する人っていうのも少なくないようで、「おつまみ/珍味の人気売れ筋ランキング」っていうのがあります。

 

でん六 ウルトラミニアソート」「菓道 キャベツ太郎」「梅屋 紀州調味梅」だとかに混じって「なとり 茎わかめ」がしっかりランクインしています。

 

 

 


でも「チータラ」じゃなあああい! どゆことやねん!?


やっぱり「チータラ」には酒がトモダチなんでしょねえ。オフィスに酒はないですもんねえ。


でも、今時のオフィスには電子レンジがあるでしょうから、皿に並べたチータラをレンチンした「焼きチータラ」
これ、お勧めですけどねえ。おやつにもね。


でもやっぱり酒のアテでしょねえ。「チータラ」「チーかま」ねえ。