< 右足の次は左の足を前に出して しっかり地面を踏みしめて歩いて行きましょう その方法 >
テキトーな歩き方をしていると身体を痛めますよ。
って言うのには、ははあん、なるほどって思うんですけど、じゃあ正しい歩き方ってどんなんだろうって、改めて調べてみますと、あのですね、よく分かりませんよ。
正しい歩き方って、いろんな立場の人がいろんなことを言っている、っていうのが実情なんでありました。
正しく歩くのって、意外に難しいもんなんでしょかね。
まあ、たいていの人は普段歩いている時に、正しい歩き方とか意識しないで、歩いていますよね。
這えば立て、立てば歩めの親心、なんて言いますけれど、正しいとか間違っているとか、そういう判断の対象になっていませんよね、歩くのって。
歩きはじめたばっかりの子どもの親だって、正しい歩き方なんて、習った覚えもないでしょうからね。
教えようもないでしょ、ってことになりそうです。
正しい歩き方教室、なんていうのも、世の中にはあるのかもしれないですけど、ま、普通はそういうの、スルーして生活して生きていますもんね。
正しくない、ヘンな歩き方っていうのはどこか痛めているとか、ケガをしている時だけでしょっていう判断。
そういう時でもなければ、日常生活の中で特に気にしていないのが自分の歩き方、ってなもんでしょねえ。
ちょろっと調べてみましたら、いくつか種類のあった「正しい」歩き方だったんですが、最大の違いっていうのは、「かかと」を先に付けて歩くか、付けないで歩くかっていう点にありましたです。
「頭のてっぺんを空に引っ張られるような感覚で背筋を伸ばして、少し遠めに視線をおいて歩けば自然にかかとから着地する正しい歩き方になります」
だとか、
「かかと着地をして正しい歩き方をすれば、運動効果も高まってダイエットにも効果的です」
っていうのが、かかとを付けて歩きましょう派。
もちろんあらゆる方法を確認したってわけじゃないんですけど、運動することをメインにした説明では、たいてい、かかとを先に付けて歩きましょう、っていうのが多かったです。
それに対して、かかとを先に付けて、っていうのは間違いですっていう説明をしているのは、医療関係のページに多いんですよね。
「かかとから着地すると、足首、ふくらはぎに、かなり強い衝撃が加えられるので、身体全体の負担になってすぐに疲れてしまいます、足の裏全体で着地するようにしましょう」
っていうことなわけですよ。
なんかね、どっちかが間違っているっていうんじゃなくって、もしかすると、その方法を伝えたいターゲットが違っているのかもしれません。
普通に考えれば、かかとから着地しないっていうのは、むしろ難しい歩き方だと思います。
前に出した足のかかとじゃなくって、足の裏全体で着地するっていう方法を実践してみますと、歩幅がすごく狭い一歩になってしまいますよ。
そして、この歩き方だと速歩きはできませんね。
っていうことは、かかとで着地しない歩き方っていうのは高齢者向けの歩き方なんでしょうかね。
いや、そういうもんでもないみたいなんですよね。
山歩き、トレッキングだとかの際には、かかとから着地して歩いていると、疲れるし、安定しないんで、やっぱり足の裏全体で着地するようにするのがコツなんだそうです。
ん~。改めて普段、自分の歩き方をシチュエーションごとに思い返してみますと、街なかの歩道を歩いている時は、かかとから着地していますね。
靴の底が減ったいくのはかかとからです。
行楽地へ行って、山って言いますか丘ぐらいの勾配を上って、山道に入った時は、歩幅は狭く、足の裏全体で着地しているように思えます。
意識せずに使い分けている? 歩き分け?
どうでしょう。誰でも、歩く場所、シチュエーションによって、歩き方を変えているかもしれませんよね。
なので、街なかで足の裏全体で着地する歩き方をするのはシンドイので、かかとからの着地で歩いて、山道を歩くときには逆に、かかとからの着地をしない足の裏全体で着地する歩き方をする。
そういう意識であれば、良さそうな感じじゃないでしょうかね。
かかとから着地するかしないかっていうことに続いて、違いの目だった点は着地した後の蹴りだしです。
かかとから着地しましょうって言っているなかでも、足の親指でしっかり蹴りだしましょうっていう意見と、親指でけり出すのはふくらはぎ、すねに負担がかかり過ぎるので、足の中指、薬指、小指で蹴りだしましょうっていう意見があるんですね。
これですね、実際にやってみますと、かかとで着地してから親指を意識して蹴りだすように歩きますと、ぐいぐいと歩幅が自然に広くなりますし、速く歩けているような気がします。
ただですね、調子に乗り過ぎたっていうこともあるかもですけど、歩き終えて帰って来ると、親指にちょっと痛みを感じますね。
蹴りだす感じじゃなくって、足の指全体で地面とつかむように歩く、っていう説明もあるんですけど、この方法も、やり方が下手だったっていうことも可能性としてありますけど、やっぱり親指に負担がかかった感じでした。
地面をつかむっていう意識で歩いて、ムダな動きになってしまったのかもしれませんけれどね。
歩き方のクセっていうのは、おそらく誰にでもあるでしょうし、親指で蹴りだすっていっても、力の入れ加減だとかコツみたいなところもあるのかもしれません。
いくつかの方法を往復2時間程度の散歩で試してみた結果として、いろいろ説明している「正しい」歩き方の部分ぶぶんを、自分なりにアレンジして組み合わせてみました。
それが「正しい」かどうかは判りませんけれど、自分に合っているって、自分なりに納得出来ればそれでイイかなって思います。
誰にでも共通の「正しい歩き方」っていうことにはならないでしょうけど、自己流「正しい歩き方」を。
アタマを空に引っ張られている意識で、背すじを伸ばす。
両手はいつもより少し大きく振るようにする。
両手って両足のリズムをコントロールしているんだなあって実感できますよ。
みぞおちから両足が伸びている意識で、歩幅は無理に広くとらない。
ガツンガツンやらないように意識してかかとから着地する。
かかとから徐々に足の裏全体に体重を移していって、親指だけとかじゃなくって、5本の指全体で蹴りだす。
ただし、蹴りだしは力を入れずに自然に。
っていう感じですね。
みぞおちから両足が伸びている感じを意識するのって、けっこうね、難しいんです。
すぐにそんな意識なんて消えてしまって歩いています。
でもまあ、ふっと思い出したら、また意識し直せばイイんだろうと思いますね。
みぞおちっていうのは、口から飲んだ水が落ちてくるところっていうことで「みずおち」っていう言い方を、漢方なんかでは今でもしているんだそうですね。
へその上、腹のくぼんだ部分がみぞおち。胃の上部辺りですね。
腹がポンポコリンになっている人であれば、ポンポコリンの上の部分になるでしょう。
ツボでいう「中丹田」なんだそうですよ、みぞおちって。
よく言われる、丹田に力を入れてって言われるのは「下丹田」
下丹田はへそと恥骨の中間ぐらいにあって、生命力の源なんだそうですね。
下丹田を意識して力を集めると落ち着くっていうのは、そうすることによって自分の生きる力が充実するっていうことなんでしょうね。
しかしまあ、不思議なことに、意識をその部分に集中するってことで、気持ちに変化が出てくるっていうのはホントですもんね。
やってみれば、すぐに体感できると思いますよ。
そして自己流「正しい歩き方」のベースになっている「みぞおち意識ウォーキング」で意識する「中丹田」は人間の精神状態に関連したツボなんだそうです。
中丹田に気を集めるように意識すると心の状態が安定して、メンタルヘルスに効果があるっていうことですよ。
下と中があるんですから、当然、丹田には上もあります。
「上丹田」は眉間。
眉間を意識して気を集めると、集中力が高まるんだそうです。
それじゃあ、いっそのこと3つの丹田全部に気を流せば一気に充実なんじゃないの、って考えちゃいがちですけれども、それはあれです。気が散る、っていう結果にしかならないんでしょうね。
あのですね、歩くときにみぞおちに気を集中させると、自然に背筋がシャンとしますよ。
いよ、ホントだってば。シャンとします。
歩くときは自分の足に合ったシューズを選びましょう、っていうのは至極ご尤もなことですよね。
今、気になっているのがスケッチャーズのスリップインっていうやつですね。
安いみたいですし。
スリッポンとかローファーっていう、紐靴じゃないタイプのが散歩にはうってつけだと思うんですけど、それでも履くときにはかかがまないといけませんでしたし、アスファルトの上を長く歩くと、靴底ってあっというまに、ですからね。
足を突っ込むだけで履けて、減ったら買い替えるっていうのが気軽にできるんだったら、歩き方をどうこう考える前の必須アイテム、かもです。
各メーカーのウォーキングシューズって、けっこうしますもんね。
お、イイねって思ってもオタカイのは、そうそう買えませんです。
みぞおち。なかなか不思議な部位です。
どんどん正しく歩きましょう。