ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【インカのめざめ】皮つきのフライを塩でいくです じゃがいもです

< ケチャップとか辛子マヨネーズとかもイイですけど やっぱ 塩でしょ 岩塩 >

ずいぶん前になりますが、初めて行った函館で「北海道名物 じゃがバター」を食べたんですね。


そりゃまあ、じゃがいもは北海道が主な生産地、ってことは聞いていましたが、どこで食べたって同じようなもんでしょ。なんせじゃがいもなんだから。って思っていました。


小腹が空いていたんで屋台の「北海道名物 じゃがバター」にチャレンジしてみたわけです。
値段がいくらだったのか、忘れちゃいましたが、ちょっとオタカイねえって記憶です。じゃがいものくせに、だったと思います。


で、初めてだったのに「あいよ、まいどあり~」って、出されたのはアルミホイルにくるまれた、やたらとデッカイ「北海道名物 じゃがバター」


「そこに塩としょう油、置いてあるからねえ」
って屋台のオッサンはベンチ椅子を示してくれました。
ほほう、座って食べられる屋台なんですねえ。


っていうより、熱々のデッカイじゃがいもの十字の切れ目に、バターがじゅわじゅわ溶けていっているその姿は、座るとか座らないとかっていうことより何より、かぶりつくしかないっしょ!


ソフトボールぐらいあるんですよ、大きさが。皮つきです。


おおお! 旨いッ! なんだこれっってぐらいの旨さ。

 

 

 


あのゴツゴツと丸っこい姿かたちからしてみますと、たぶんおそらく「男爵」だったんだろうって思うんですけど、何の種類だとかどうでもイイぐらい旨かったんです。


ホクホクのイモに塩気の効いたバターが溶け込んでいって、イモの旨さ、爆上がり。


でもデッカイんで、バターは食べ終わるまで持ちませんよ。全然足りません。
熱々なんで、そんなにガツガツ食べ進められませんけどね。


で、塩、いってみたんです。どこにでもあるテーブル食塩でした。
バターがなくなってイモ本来のホクホク感だけで2、3口食べて、塩をパパっとふって、パクっといきますとですね、おお~、皮まで旨いじゃあ~りませんか。


結局立ったままで、あっというまに完食しました。


もう1個いこうかどうしようか、ホンキで迷いましたね。腹っていうより口が、頭が食べたがっている。旨いから。


函館がじゃがいもの産地として有名なのかどうか知りませんけれど、個人的な感想としてはじゃがいもは函館でしょ、っていう「目黒のさんま」状態のままです。今でもですね。


それいらい、機会があるたびに食べてますよ、じゃがバター。お祭りの屋台なんかによく出ています。
でもあれです、やっぱりじゃがバターは函館です。
大きさも違いますしね。それにじゃがバターなのにマーガリンだったりしますからね。


農林水産省「じゃがいも生産量上位について」っていう、ダッサ~イタイトルのページによりますと、

 

北海道が77.5%で、断トツの第1位。


で、第2位が長崎県の4.6%。数値的には大きな開きがあるんですけど、じゃがいも生産量第2位が長崎県って、けっこう意外です。


ふううん、農からトーイところで生活してんだなあって感じです。さっぱり分からない感覚。


第3位は鹿児島県で3.6%。鹿児島県ってサツマイモ生産量では31%で第1位の県です。イモ農家が多いんでしょうね。


この1道2県で日本のじゃがいも生産量の85.7%を占めちゃってますからね「生産量上位について」っとかね、そんなタイトルになっちゃったのかもです。


ポテチだとかの加工品以外でもじゃがいもはしょっちゅうお世話になっている食べものです。


ほぼ外食専門ですので、種類とか詳しくはないんですが、あれですよね、じゃがいもって「男爵」と「メークイン」ってうのがスタンダードなんですよね。


「男爵」は煮崩れしやすいんで、コロッケだとかポテトサラダに向いていて、「メークイン」は肉じゃが、カレーだとか煮物に向いているって聞きますね。


でもですね、すっかり煮崩れてしまって「元じゃがいも」になっているような肉じゃがって好きですけどね。
カレーなんかも、タマネギとともにすっかり溶けてしまって、具がニンジンと肉しかないような状態なってしまっているんだけど、片栗粉入れた? ってぐらいにトロトロになっているカレーも好物だったりしますね。

 

 

 


じゃがいもについて、ちょっと調べてみますとね、「男爵」は明治時代の川田龍吉男爵が北アメリカから「アイリッシュコブラー」っていう種芋を北海道渡島の七飯町(ななえちょう)に持ち込んできて、栽培に成功したってことなんで、地図を見てみますと、お、函館市のすぐ北側にありますね七飯町


ってことは、やっぱりじゃがバターは函館っていうのが正解なんでしょか。むほほのほ。


メークインの方は、イギリス原産みたいですね。


メーデーのお祭りに、その年の女王を村娘の中から選ぶんだそうなんですけど、それがメークイン
じゃがいも栽培の盛んな村だったんでしょうね。選ばれたオネエサンはイモネエチャンじゃなくって「5月の女王」です。メークインです。


日本には「男爵」と同じころに入って来て、栽培もだいたい同じところで始まったみたいです。


ま、こういった辺りの情報は、料理する人なら常識ってことなのかもですけど、今回調べてみて驚いたのは、サツマイモは「ヒルガオ科サツマイモ属」なのに対して、じゃがいもは「ナス科ナス属」
同じイモって呼んでますけど、そもそも生物的種類が違う。


さらにですね、サツマイモは根っこの部分を食べているんですけど、じゃがいもって、あれ、茎なんだそうですね。


どうやって収穫しているのかとか、ちっとも理解できていないんですけど、ああいう丸い茎っていうのがあるってことなんですね。
じゃがいもはサツマイモよりはタケノコに近いってことですよ。へええ、です。


全然違っている「イモ」なんでありますよ。


で、なんで今回、じゃがいもの話をしているかっていいますとですね、出会いがあったからなんです。
出会っちゃいましたねえ、焼酎バーでのことなんですけどね。


「インカのめざめ 入荷しました」って張り紙があったんです。


で、聞いてみました。「なにそれ」


入荷しましたっていわれましてもですね、「インカのめざめ」なんてのは初耳です。


「ずいぶん前にね、やってみて評判だったんですよ。あれ? 食べたことなかったでしたっけ?」
なんだよおい、ずいぶん気を持たせてくれるじゃんかよ、なんなの、「インカのめざめ」


「じゃがいもなんですけど、じゃがいもじゃないんです」


アに言ってんだよ!

 

 

 

まあね、飲食物は説明聞いても始まらないんで、いってみました。「インカのめざめ」フライだそうです。


ちっこいじゃがいもを2つか4つに切り分けて、皮つきのまま揚げるだけなんで、すぐ出てきます。


あとから調べてみますとね「インカのめざめ」なんてコじゃれた名前ですけど、正式っていいますか農林認定としては「ばれいしょ農林44号」っていうみたいです。
イイ名前もらって良かったね、って感じです。


北海道十勝地方が主な産地らしいんですけど、収穫量が少なくって貯蔵にも難アリってことで「北海道優良品種」には認めてもらえていないんだそうです。


それで、東京辺りだと入手が難しいってことみたいですね。


揚げてあっても、肉の色が黄色いっていうのがハッキリ分かります。
カットしてある大きさがアテとしてちょうどイイ感じです。


ケチャップ、辛しマヨネーズ、岩塩を付けて出してくれましたんですが、まずは何もつけずにいただいてみました。


アマイです。でも甘過ぎません。ホクホクです。後味がイモの皮の香ばしさです。なにより旨味が上品。
「じゃがいもなんですけど、じゃがいもじゃないんです」
なるほどです。


それこそサツマイモ的な甘さ。栗とか、かぼちゃとか。たしかにじゃがいもっぽくない旨さかもしれません。


インカ、アンデス地方のお祭りの時にしか食べられなかったっていう高級じゃがいも「ソラナムフレファ」っていうのを北海道で改良して作り上げたっていう「インカのめざめ」


岩塩にザリッと押し付けて、ポイっと口の中に放り込んで、アチッ、アチッって咀嚼。
ん~、イイっすねえ。スイカに塩の原理でしょか、岩塩のしょっぱさが「インカのめざめ」の甘さをスカッと引き立てます。


ケチャップも辛子マヨネーズもいってみましたけど、岩塩が一番です、次が何もつけずないで食べるってパターン。
こりゃイイわ、めざめるわ、あと引くわ!


糖度っていうのが6度から8度ってことなんですけど、スイーツとして食べるんなら別でしょうけど、酒のアテとしての甘さって、行き過ぎちゃうとダメだと思うんで、これぐらいがドンピシャ! なんじゃないでしょうか。


これ、人気が出ると思いますね、「インカのめざめ」

 

 

 


まだまだ収穫量が全国流通するには不足しているのかもですけど、どこかで出会ったらぜひ、いってみてください。


温野菜とか、煮物なんかにも合うでしょねえ。


「インカのめざめ」は、パッと一気に目が覚めるって感じゃなくって、じんわり、でもしっかり、身体の芯から徐々に目覚めていくんであります。


泡盛のアテとしていただきましたが、ビールのアテとしてもテッパンだと思います。


史上最強の「茎」です。「インカのめざめ」
じゃがいもをなめちゃいけませんです。


次の入荷予定は? ん?