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【日本という病】砂に頭を突っ込むダチョウを笑っていられない状況なのかもね

< 失われた30年って言いますけれど 誰が 何を 失ったんでしょうか >

そうそう、いつのまにか「失われた20年」は「失われた30年」ってことになっているようですね。
ふううん、そなのね、って思いましたです。


で、今回はちとオカタイ話。


1989年の暮れに日経平均株価史上最高「38,957円」を記録して、翌年、バブル崩壊
今は2021年ですから、確かに30年過ぎていますね。


一気に景気回復の起爆剤となる予定だった東京オリンピックパラリンピック2020も、無観客開催で経済効果もなにもあったもんじゃない状況になってしまって、まあね、好い方向の話って、なにもないのかもですね。


ただですね、東京のすみっこで暮らしながら思うことは、何がそんなに長いこと失われちゃったのかなあってことなんですね。30年も。
個人的にバブルの恩恵も受けていませんし、税金が高くなったし、消費税も上がったけれど、失ったって感じるものは、な~い気がするですよねえ。


もちろん、コトは個人レベルじゃなくって国ってことではあるんですが。


世間的には「失われた30年」ってことで、経済界では「日本病」っていう表現もあるそうです。
バブル崩壊以降、ちっとも経済的に回復しない国、日本。


病気なんだからしょうがないんだよ。っていう診断みたいですね。30年も患ってる。
ん~。ずっと右肩上がりとか、有り得るんでしょうかね。知らんけど。


コロナでの落ち込み度合が明らかになってくるのはこれからなんでしょうから、またすぐに、次の10年ってことになっちゃうのかもですねえ。
そうなるとすると「失われた40年」ってことになるわけで、そりゃあさあ、失われたっていうか、恒常的なもんじゃないの? ってことにはならないんですかね。


あるべき国の姿の、その描き方自体がおかしい。

 


経済学者とか、経済評論家って全然信用できない人種で、政策批判はイイとして、目論見が大外れってことになっても「経済は生き物ですから、予測は困難なんです」とか言っちゃって、ケロッとしてますよね。
それで成り立っちゃうのかよ、っていっつも思います。


「日本病」っていう表現を使っている人たちは、かつての「イギリス病」っていう言葉にあやかっているんでしょうけれども、共通しているのは、国のチカラ、下り坂ですよねって部分だけで、ディテールとか全く違っているように思うんですがね。どうなんでしょ。


ゆりかごから墓場まで」っていうスローガンでやり始めたイギリスの政策はやり過ぎで、イギリス国民の労働意欲減退症候群が起きて、社会的活力がなくなっちゃった。っていうのが「イギリス病」ですっていう分析も、どうだか怪しいもんだって思うんですが、日本の場合はどうなんでしょう。


時代背景も国民性も、全く違いますよね。

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日本は子どもが少ないって言っているくせに「ゆりかごから」なんていう状況じゃ全然なくって「保育園落ちた 日本死ね」って話題になったのは2016年だったですね。


政治のやることって、どうもね、トンチンカンですよ。日本は特にそんな感じ。
昔から三流って言われている日本の政治です。


「イギリス病」が完治したのかどうか、誰もハッキリ言う人はいないみたいですが、EU脱退、ブレグジットの結果が出るのはこれからなんでしょう。


ただ、脱したっていう評価があったのは、1980年代半ば、鉄の女と呼ばれた「マーガレット・ヒルダ・サッチャー」首相の時でした。
低迷していたイギリス経済を立て直したっていう評価ですね。


サッチャーさん。今の日本にも信奉者は少なくないみたいですよね。人気の政治家です。


でもこのサッチャーさんも、政策による経済回復っていうより、北海油田の利益が上がったっていうタイミングが味方したように思えますけれどね。
どんな政策方針だったとしても、オイルマネーによって経済的回復は約束されていたんじゃないのって気がします。
サッチャーさんじゃなくたってあの時期のイギリス経済は回復した。んじゃないのかなあ。


理由は何であれ、回復したかつての大国、イギリスの首相っていう存在はとてつもなく大きなもので、ソビエト連邦ゴルバチョフ大統領、アメリカのレーガン大統領との続けざまの会談で「ベルリンの壁崩壊」を演出したのは、この鉄の女、サッチャーさんだったんだと思います。


経済感覚の政治家ではなく、政治的センス、政治的信念の人。


ま、そんな人って、ほとんど居ないんでしょうけれどね。世界史に名前を残す政治家でしょう。

 


「イギリス病」は20世紀後半のビョーキでしたが、「日本病」は21世紀を跨いでしまったってことになるんでしょうか。


そもそもホントにビョーキなの? 日本?


って思っていたらですね、この前、町中華のカウンター(こればっかですけれど)の背中から聞こえてきた、三人の中年男女の会話で、やっぱ病気なのかもなあって思わされました。それもかなり根深い病原の。


どうやらテレビで宮崎アニメの放送を見たらしんですね、三人とも。


「だからね、やっぱり日本がダントツなわけよ」
「そうね、それはマチガイナイ」
「もう20年以上前のアニメなんだけど、今の外国アニメには出せないクオリティ」


三人ともウーロン茶で乾杯だったらしいです。町中華のおかみさん情報。


「日本人にしか出せないんだよね、あのクオリティは」


特定のアニメについての評価じゃなくって、日本のアニメ全体についての高評価で場は盛り上がっているのでありました。


まあね、日本は絵巻物文化っていいますか、昔からマンガ、アニメに親しんで来た国民性ってものもあるんでしょうし、宮崎アニメが国際的評価が高いってのも、知られていることですね。
日本人として嬉しいことです。誇れることだと思います。


オリンピアンのメダリストにしても同じことが言えるかもですよね。日本人として胸を張りたい気持ちになります。


でもねえ、ってことですよ。


その感動するアニメ作ったの、あんたじゃないよね。


世界のアスリートたちとの真剣勝負で、メダルを獲得したオリンピアン、パラリンピアンたちの日頃の鍛錬に何か貢献したわけじゃないよね。


喜んで、一緒に笑って、誇らしく思うことは、感動として、アニメのスタッフじゃなくたって、アスリートじゃなくたって、味わえるものだと思います。
感動するための、感情を揺さぶられるための、アニメ観賞であり、オリパラ応援という側面があることは否定できません。


でも、そこから「日本人、凄い」っていうふうになっちゃうのは、なあに?


確かにね、その感動したアニメ映画を作ったのは日本人がメインだったでしょうし、メダルを獲ったのは日本人アスリートですが、スタッフには外国の人もいます。
アニメも競技練習も。


それよりなにより、そこに、あんた、絡んでないでしょ。


背中から聞こえてきた「日本人 凄い」発言は、かなり根深い「日本病」なんじゃないかと感じたわけです。
経済的な話とは全然関係なくですね。


なんかね、お手柄は個人のものじゃなくって、みんなのもの、日本のもの。


でも巧くないことは、他人事、我関せず。って空気感、ありませんか? ご近所で感じませんか?


「日本 凄い」「日本人 エライ」って世界観に浸りたい症候群、なんじゃないでしょうか。


根っ子にあるのはなんでしょう。依存心みたいな心理でしょうかね。

 


東京都は、渋谷区で予約なしのワクチン接種を始めました。
朝8時に現場へ行ったら既に受付終了。だったらしいですね。


担当者の説明は、予想外の人数でした。って、あのね。しかも300って数しか用意していないってさあ。


知事スタッフ、どんな脳みそしてんの? どんな予想?


そもそも10億円と言われている予算のうち、「接種をためらう若者に接種を促すPR費用」に7億5千万円を割いているらしいですが、75%の予算をPRにあてている根拠は、若者の2割は接種に懐疑的というデータがあるから、っていうことらしいんですが、これ、本気で考えているんですかね。お役人さんたち。


なんで接種を希望している8割の方に予算割かないの?


いやあ、もう自分は打ってますから。とか、そゆこと? ですか?


まずいことは我関せず。自分のせいでうまくいかないわけじゃないです。


なのに、評価されることに関しては、そりゃね、我々日本人ですからね、当然ですよ。
若者だからとか、老年者だからってことじゃなくって、そういう感覚の「日本病」


世の中イイ方が、そりゃイイですよ。
イイことに心動かされて、自分の行動を律するって方向じゃなくって、ほらね、自分、凄い、ってなっている人。どっかでコケまっせ。高転びに転びまっせ。


そっちの方向に自分のアイデンティティをもっていくのは、無理がありますよ。
評価されなくたって気にする必要なんて無いっすよ。


でも自分のやったことに関してはしっかり責任を持たないといけないですよね。


「先に灯りは見えています」
って原稿を書いたスーさんスタッフ。誰なんでしょ?


言葉が、ダメですね。狙いに考えがありません。感じられません。


コロナは他人事。お役人サマとシモジモノ者とは、別の生き物。そう聞こえてきますよ。


日本の優秀な人たちの日本語教育が決定的にダメなんじゃないでしょうか。


ま、こんな犯人探しに意味があるとは考えませんけれど、コロナ禍を自分事として考えていないのは為政者としてモンダイアリ。


「経済禍」ではなく「心理禍」が「日本病」の根源だとすると、なかなかエライこっちゃ。
ですよ。知らんけど。


ビックリするほどしっかり者の若い人が居ることも事実ではありますけれど。


根底の勉強環境、試験の根本的変更っていうような改革が必要なのかもですね。時間のかかる療養でしょうけれど。
病気だという自覚の難しい病気、なのかもです。


自分の頭で自分自身のことを考える。これって言うほど簡単じゃないけど、ここから、なんじゃないでしょうかね。


ジャパン・アズ・ナンバーワンは、遠い過去です。
でも、リベンジは充分に可能だと考えます。大事なのはこれからの日本です。たぶんね。


なんだかハラタツほど情けない感じの、2021年夏の政局。


「やっぱりオオカミ」の気分です。「ケッ!」