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【ゾンビ企業】アフターコロナの方が状況悪くなるってホント?

< 2022年初冬時点で コロナパンデミックの終わりなんかちっとも見えていないんですけど >

「お前はもう死んでいる」っていうセリフは、ご存じ「北斗の拳ケンシロウ最後通牒として相手に残していく決めゼリフですね。


北斗の拳」の連載が少年ジャンプで始まったのは1983年。
そっかあ、けっこう経っているんだねえ、って感慨にふける人も多いと思います。2022年時点でほぼ40年です。
ま、「北斗の拳」はアニメだとかもありますし、リバイバルっていうので知っている若い世代の人も少なくないってことになるんでしょうけどねえ。


同じ1983年に発表された世界的大ヒット曲が、マイケル・ジャクソンの「スリラー」でした。


ミュージック・ビデオも同じ年に出たんですよね。めっちゃ流行ってましたねえ。
そです。ビデオの時代です。


「スリラー」はゾンビ作品でした。
「お前はもう死んでいる」のに、蘇って来たのがゾンビ。


そして、1985年の香港映画。日本での公開は翌年の1986年でしたが「霊幻道士」の主人公、キョンシーも一種のゾンビって言えるのかもしれません。


蘇るっていう言葉は、黄泉の国から帰って来るから、黄泉帰る、で、蘇る、なんでしょかねえ。知らんけど。

 

 

 


1980年代のなかばに、なんでまたこうしたゾンビブームが世界を席巻したんでしょうか。


北斗の拳」は世界核戦争後の弱肉強食を描いたハードボイルドだったですから、ゾンビとは直接的な関係はないですけど、人類の死、そのものを直接的に扱っていてシリアスな路線で絶大な人気でした。


1984年に同じ少年ジャンプで連載が始まった「ドラゴンボール」がコミカル路線からサイヤ人編になって、いきなりシリアス路線に踏み込んだのは「北斗の拳」の大人気っていう影響があるようにも思えます。


キャラクターの復活、生き返りは人気作品の定番って言えそうなイベントかもしれませんが、「ドラゴンボール」では、初期の頃にはシェンロン(神龍)によって蘇って来ることが可能でしたね。シェンロンによって蘇って来たキャラクターは、別にゾンビじゃないんですけどね。


ゾンビ映画っていうのは、特に望まれた人間が生き返って来るっていうんじゃなくって、死んでいるはずの人間が起き上がって来て、生きている人間を死の世界の仲間に引きずり込むっていう、おぞましい内容のホラーパニックもの。


日本での映画公開は1989年でしたが「ペット・セメタリー」の原作、スティーブン・キングの小説が発表されたのは、なんと、やっぱり、1983年だったんです。


ちなみに、小説のタイトルは「ペット・セマタリー」
ナチュラルな発音としては「マ」なのかもですけど、後発の映画は「メ」だったわけです。脚本もスティーブン・キングの作品です。


なんか、世界的に人間、生き物の死、蘇りっていうのを意識した年。ゾンビの年、1983年なのかもです。


起源としては西アフリカ発祥のブードゥー教で「不思議な力を持つもの」っていうもので「ンザンビ」って呼ばれていた形のないものだったんだそうですけど、ハイチへ伝わった頃からゾンビって言われるようになって、死んだ人間の身体が与えられたっていう流れみたいです。


それがさらにエンタテインメントに取り上げられてから、吸血鬼要素を加えられて、ゾンビに噛まれたらその人間もゾンビになっちゃうってことに。
製作側はいろいろ考えるわけです。


まあね、娯楽のうちではありますけれど、ゾンビって、あんまり気持ちのイイもんじゃない存在として扱われていますよね。
半分腐ってるっていう見た目の演出、っていうことでもありますしね。


そんな良くないイメージのまま、いろんな場面にゾンビっていう言葉が使われようになっていることを考えますと、ゾンビ映画やスリラーの大ヒットが世界に与えた影響って凄いものがありますよね。

 

 

 


実は、今の世の中にもゾンビが溢れているんでありますよ。


何回断られても、しつこく言い寄って来るストーカーみたいなヤツを「ポジティブゾンビ」って言ったりしますけど、そんなポジティブでいられてもねえ、って感じのヤツってたしかにいますからね。
困ったちゃんです。


イギリスなんかでは歩きスマホをしている人を「スマホゾンビ」って言うらしいですよ。
夢中になって、たどたどしいゾンビ歩きになっているってことなんでしょうね。


日本では、小選挙区で落選したにも関わらず、比例代表で復活当選した「ゾンビ議員」なんていう表現もあります。
その地域の人たちにしてみれば「ありゃ? ゾンビになっちゃった」ってことになりますもんね。


もう1つ。
経営状態がヤバイのに、金融機関からの融資、政府の支援策だとかで倒産に至っていない会社のことを「ゾンビ企業」って言うんだそうですよ。


令和の日本では、東京電力が政府の原子力損害賠償・廃炉等支援機構を通じて支援を受けていますが、福島原発廃炉作業は進捗が思わしくないみたいですし、採算ベースとしてはゾンビ企業って評価になるらしいです。


東芝っていう大企業も粉飾決算だとか、清算部門の選択に判断ミスだとかがあって、政府の産業革新機構日本政策投資銀行の支援を受けていて、まだ先が見えていない状態で、やっぱりゾンビ企業っていう評価みたいです。


こうした大企業が倒産っていうことになっちゃうと、勤めている数万人。そして関連企業の10数万人の仕事が一気に失われることになってしまうわけで、国として看過するわけにはいかないっていう事情があって支援するんだそうですけど、日本の経済事情を考えると、ホントは市場から退くべき会社は早く退いて、新たな企業形態で対処していかないと発展しないっていうことも言われています。


東京電力なんて、電気は生活インフラなんだから倒産しちゃったら、それはさすがにマズいでしょ。とは思うんですけど、生活インフラであるからこそ強靭な経営状態が望まれるわけで、ヘーワな方法としては内部改革なんでしょうけど、競合する会社があるべきジャンルなのかもですよね。
全然そういう構造になっていないのが実情です。


東芝の場合は、経営陣が現場からすっかり乖離していまった結果だって言われていますね。
再生計画の段階でも、判断がけっこうアホです。


国の支援が入っているとはいえ、先行きは予断を許さないっていうことみたいです。


暗い気分になっちゃうゾンビ大企業の話なんですけど、今、コロナ禍で、政府の支援は多くの中小企業にも注がれているわけです。
で、帝国データバンクの発表しているデータを見てみますと、日本の会社の10社に1社は、ゾンビ企業だっていうんですね。


日本の会社は、ほぼ9割近くが中小企業に分類されるみたいなんですけど、ゾンビ企業に分類されちゃっている会社のほとんどが中小企業ってことになりそうです。


原因はコロナパンデミックです。
コロナ禍の中で採算が取れなくなる会社が相次いで、政府は多額の支援金を中小企業に注いだんですけど、コロナ禍はちっとも治まらないのに、原材料費の値上がりが顕著になってきた今、そろそろ返済の時期を迎えつつあるってことで、ゾンビ企業の多くはそのまま倒産せざるを得ないんじゃないかっていう心配が出てきているわけです。
2022年初冬って、そういうタイミングみたいなんですよね。


このコロナパンデミックでは、日本だけじゃなくって世界中にゾンビ企業がいっぱいある状態なのかもしれません。

 

 

決定的なことになる前に、コロナ対策に明確な目途をつけて、ウクライナ戦争も終わらせるように国際協力しないといけませんよね。


新型コロナ対策分科会の尾身さんが「第8波は緊急事態宣言や重点措置を出しても意味がない」って言ってましたけど、ワクチン打って、マスクしなさい、ってしか言ってないんですよね。
今やってることじゃん!


「実質5類なんですから」
とかいう発言も、会長さんの言葉としてはけっこう問題発言だと思いますけど、内閣、担当省庁、分科会、医師会って、ちっともコンセンサスがとれていないんじゃないの? っていう相変わらずの頼りなさです。


なんにも新しい見解とか示せないっていうのは、別に尾身さんだけじゃないんですけど、日本の医療界って、ホント、今回、その脆弱性を現してしまいましたよね。
未だに日本製のワクチン、治療薬って出来ていないんですもんね。
なんだか情けない日本のレベル、っていう現実です。


物価上昇がシャレにならないレベルになってきて、給料上がらないし、金利政策もどうなってんの、ってメディアは批判方向ばっかりですけど、数多くのゾンビ企業が支援金返済のタイミングで金利上がっちゃうと、ね。それはそれでタイヘンなことですよ。

 

 

 


ゼロ金利も悪いことばっかりじゃないって、なんか納得したくない感じもするんですけど、そうじゃないと困るっていう、なかなか声を上げにくい人たち、会社もあるってことなんですねえ。


でもあの人、黒田さん、2023年の春まででしょ。
そのあとは誰が日銀総裁になって、どういう方法で対処していくのか判りませんけれど、その頃には、最悪でもコロナ対策に目途が立っていて欲しいんですけどねえ、日本って、ダメなんでしょうかねえ。


「お前はもう死んでいる」って、日本に対してのセリフだったんでしょうか。


なんだか、ぐっすんってなっちゃう帝国データバンクのデータなんでありました。