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【大きな泥だんご】じゃなくって 小さくてもイイから【ミートボール】にしてちょうだいよ

< 泥だんごって 家の台所から学んで真似しているんじゃなくって 本能的な手作業なのかも >

あまり一般的な使い方じゃないんですが「大きな泥だんご」っていう言葉があります。
ま、英語圏の言い方なんですけれどね。Big ball of mud。


ザックリ言えば、機能構成にブラックボックスが存在しているシステムソフトウェアのこと。


20世紀末ぐらいからアメリカで使われ始めた言葉といえそうですが、この、こまったちゃんのシステムが方々で問題になり始めたのがこの時期ってことなんでしょうね。


コンピュータシステムに不具合が起きると、多くの場合、システムをいったん止めて、メンテナンスして、再稼働ってことになります。
コンティンジェンシープランが役に立たないレベルのシステム障害が目立ち始めているようです。

 


システム開発、システム運用には、システム規模に合わせて実に多くの人がかかわっています。


令和現在の日本で考えてみますと、コンピュータシステムを導入していない会社の方が、圧倒的に少ないでしょう。
システムソフトウェアがなければ世の中が回らない社会だっていうことになりますですね。


一方で、世界的に見て、日本はIT後進国とされています。


その通りなんだろうと思いますが、IT先進国だと誰もが認めるアメリカでも、システムトラブルは頻発しているってことなんでしょうね。そうじゃなければ「大きな泥だんご」なんていう言葉が生まれてきませんもんね。


日本での直近のシステムトラブルといえば、みずほ銀行の6回ものトラブル頻発が記憶に新しいところですね。


みんなが普通に使っている日本の大銀行のシステムソフトウェアが「大きな泥だんご」だっていう事実は誰の目にも明らかになってしまいました。


こんなに連続してトラブルになってしまってるのに、有効なコンティンジェンシープランを立てることが出来ていない。
人員削減が原因の一つだとされています。


第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の統合によるみずほ銀行設立という変化は、システムソフトウェアにも大々的な統合を要求します。
経営統合という決断には膨大なエネルギーと時間を必要としたんだろうと思いますが、経営陣、上層部の決定がなされるまで、各行のシステムは厳重に秘密を守らなければいけません。


そして、統合決定になった時点からは、とても短い時間でシステム統合を実現しなければいけません。


莫大な予算と人員、様々なリソースが必要になるはずですが、銀行業界全体がそれぞれシステム統合に躍起になっているタイミングですからね、リソースの確保が出来ない。
かといって銀行業務を止めるわけにはいきませんからね、なんとかツギハギ、形は整えて、あとは運用で逃げましょう。ってなります。


つまり、まともに設計された1つのシステムとして製造されたものではない状態でグランドオープンするしかないわけです。


これはなにも、みずほ銀行に限ったことではないですね。
企業統合、M&Aしている会社のシステムは、どこでも似たり寄ったりの状態なんだろうと思います。


「大きな泥だんご」だらけの日本です。


みずほ以外でもシステムトラブルって、多いですよね。減りません。


メンテナンスする側にとって、システム内の機能的まとまり、モジュールにブラックボックスが存在していることが多いんですよね。


システム機能のブラックボックスがなぜ出てきてしまうのかというと、システム統合する際、あるいは、新機能を追加するに際して、1からシステムを作り直すってことが出来ないからなんですね。
技術的にではなくって、予算的に、あるいは時間的に。そういう指示での仕事。


違った成分で、違った方法で作られた泥だんごを、むりやり1つの泥だんごに仕上げる。
泥だんごの中はどうなっているのか、誰にも分からなくなってしまいます。


ホントの意味で抜本的に、根底からシステムを1つに作り直さないとまともにはならないんでしょうね。
みずほ銀行の大きな泥だんごは丸くさえないのかもしれません。

 


ちっちゃいころ、誰でも泥だんごを作った記憶、ありますよね。
男の子も女の子も、なんだか真面目な顔で作ります。丸い泥だんご。


最初は砂場で。両手でにぎにぎ。でも、砂ですからね、安定した丸い形にはなりません。
知恵者というか、トリックスター的な子供がいて、砂場にバケツで水を持ち込みます。
おっ! 丸くなった。


どんどん作りますね。水を運んで来ては、ちっちゃな手でこねこね。


でも、すぐに壊れてしまいます。砂ですからね。


そのうち、雨上がりの広場で、正真正銘の泥だんごを作る「スーパースター」が現れます。
ちゃんと丸くなる。くずれない。ヤッホー!
なんだかわけもわからず、みんなで泥だんごをこねだします。


水かげんは砂場で経験済みですから、乾いた土の広場でも、たちまち泥を作り上げて、だんごです。


あれ、なんなんでしょうね。
なんで泥だんごにあんなに夢中になるんでしょう。


自分で何かを、何か意味がありそうに思えるものを作る最初なんでしょうかね。


球形であることに異常にこだわり出すヤツが出てきます。


小石だとか不純物の排除に執念を燃やすヤツ、出来上がった泥だんごに砂のデコレーションを工夫するヤツ。


服や顔は泥だらけ。女の子だって楽しそうで、夢中です。


ままごと遊びの食べものにだってなっちゃうんですからね、泥だんごってかなり優れたオモチャでしたね。


なんで子供は泥を丸くするのか。


これって人間の本能かもしれないですよ。別に考えもなく丸めてる。


ふと考えてみますと、何かを丸めることって、普通にやってますよ。


食べもので考えてみますと、餃子の皮。
自宅で粉から作っちゃうとき、丸く伸ばす前、小麦粉をこねた塊りを小さくちぎって、くるくるっと丸めます。


手作りハンバーグ。ペタペタと空気を抜きながら成型する直前、ひき肉の塊りをくくっと丸めます。


ちっちゃい頃の泥だんごの技が活かされているんじゃないでしょうか。


ミートボールはどうですか。うまく丸めるためにそれ用のスプーンを使う人もいますね。
泥だんごでも球形にこだわるタイプだったのかもです。


「イシイのおべんとクン」だけでは満足せずに、独自のソースにこだわる人もいます。
泥だんごデコレーション派だったのかもしれません。

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月だって地球だって、太陽だって丸いんですからね。生きもののDNAに丸いものに対する憧憬みたいなものがあったりするのかもしれませんよ。


ん~、んなこたあないかあ、って思ってちょっと調べてみますとね、ミートボール、肉に限らず、つみれとか、つくねとか、丸める食べものって案外身近にありますね。


と思って、もうちょっと調べてみますと、なんと世界中にあふれているんですよ、ミートボール。


人類がひき肉を加熱調理して食べるようになったのは、
「【タルタルソース】らっきょう 玉ねぎ いぶりがっこ 地獄のソースのバリエーション」
でも触れました「タルタルステーキ」が広まった後のことになるんでしょうけれど、ヨーロッパの定番は「ミートローフ」


ひき肉を、たいていは四角く形を整えてオーブンで焼く料理ですね。


おそらくこのミートローフがミートボールの祖先なんでしょうね。丸くなかった。
で、いつの間にか丸くなって、ミートボール誕生!
丸めたひき肉、世界制覇、っていうことになったわけですね。


さっきいった、つみれ。
ミートボールが入ってくるずっと前からあった食べ方だと思われますね。


イワシとかアジとか、魚のひき肉みたいなもんでしょ。
「つみる」っていう古い日本語があって、丸くちぎる、っていうような意味らしいです。


それと、つくね。トリですが、発祥はどこなんでしょう。ミートボールっていいますか、丸くしないで棒に巻いて焼く方が多いかもですね。でも、しっかり丸く成形することもあります。


つくねっていう名前からすると、日本発祥のような気もしますが、ちとこれは、調べきれませんでした。


何を使っていようがいまいが、みんなミートボールって呼んでイイような気もします。
つみれもつくねも、ミートボール。

 


世界にはいろんなミートボールがあるのでありました。


アメリカでは「スパゲッティ・ミートボール」が代表的ミートボールで、ミートソースっていうメニューの肉をたくさん食べるための工夫として考えだされたアメリカ流イタリアン、ってことみたいです。


それぞれの国でミートボール自体の味付け、そしてなによりかけるソースの工夫があって、同じミートボールっていっても、やっぱり違うんでしょうね。


レシピを見ただけでは想像できないものもありますが、名前が違うだけじゃなくって、しっかり味付けや、煮たり焼いたり揚げたりの違いのあるミートボールです。


「ポルペッティーネ」はイタリア。


「ブレッテ」はドイツ、ベルリン。ドイツには各地にいろんな名前のミートボールがあるみたいです。


「ヘハックトバル」はオランダ。


「ショットブッラール」はスウェーデン


「アルボンディガ」はスペイン。


キョフテ」はトルコ。


「バクソ」はインドネシア


肉丸(ロウワン)獅子頭(シーズトウ)爆漿牛丸(バオジャンニュウワン)さすが中国は、ハッキリ違う地域ごとのバージョンがあるみたいです。


どういう食べものなのか、漢字だけから想像してみるのも面白いです。


「肉丸」って、わかりやす~。ミートボールの漢字表記じゃんね。


獅子頭」なんだか刺激の強い味付けなんでしょうかね。


「爆漿牛丸」これはもう、牛のひき肉で、口に入れれば、爆発するぐらい辛いよ、ってことなんじゃないでしょうか。


そして、我が日本は「イシイのおべんとクン」んははのは。これ、ロングランですよね。


むふふ~ん、デミで煮込んだおべんとクン。ビールのアテにサイコーですよ~。


お弁当のおかずとか、はりきって見たけれど、失敗、ガックシ。って時のコンティンジェンシープランとして「イシイのおべんとクン」はしっかり機能してくれるはずです。