< 東京都23区 中心部に位置する千代田区には 60の町名があるのであります >
「【「町」の読み方】あなたが住んでいるのはチョウですか? それともマチですか?」で、日本全国の「町」の読み方について、ちと調べてみたわけですが、全体として「町」の読みは「チョウ」の方が多かったのでした。
でもこの結果は市部や区部の中の「町」は対象外としてのデータでしたので、差し当たって、東京23区の区部の中の「町」の読みについて調べてみようと思い立ったわけです。
市町村合併などによって失われいく地名も少なくない現状ですが、「チョウ」と読むか「マチ」と読むかという以外にも、「町」という字の付かない「町」というのもありますし、知らない町名、不思議な町名というのも少なくないだろうと思います。
東京都23区、第17回目は、「千代田区」です。
千代田区の面積は11.66平方キロメートル。23区の中で19番目。
人口が6万7千人足らず。
区の木はマツ。区の花はサクラ。
令和現在の千代田区は、区外から通勤して来る人の数の方が多く、昼間の人口は夜の人口のおよそ15.0倍。
お役人さんたちの言うことに感心することって、まあ、無いんですが、23区の位置関係について、千代田区の「中心部」っていう表現にはヤラレました。
中央区の記事で23区の真ん中表現についてちょっと触れましたが、なるほど「中央」と「中心」っていう棲み分けが出来ていたんですねえ。
区の名前を決めるにあたって、やっぱりねえ、何かしらやり取りはあったんでしょうねえ。
ってことで、千代田区は「中心部」です。
千代田っていう名前は、千代田城からとっているんだと思いますが、千代田城は江戸城で、現在の皇居ですね。
千代田区が中心だっていう主張に異議を唱える人は、まあ、いないってことなんでしょう。
東京都千代田区千代田が皇居の住所。丁目の設定は無し。郵便番号が100-0001。
ね、こりゃもう、どうしたって「中心」です。
1991年に新宿区に移転するまで、東京都庁があったのは千代田区「丸の内」
庁舎があったのは丸の内2丁目。この2丁目には明治安田生命保険相互会社本社本館(名前、ナガッ!)、帝国劇場があって、一丁目には東京駅があるという地域です。
1890年、明治23年に政府からの土地購入打診に応える形で三菱が丸の内一帯を買い上げたことによって、丸の内一帯は「三菱村」というふうにも呼ばれていたそうです。
三菱UFJ銀行、三菱商事、三菱重工業の本社は現在でも丸の内にありますね。
江戸城の御膝元ですから、古くからの「お屋敷町」大名屋敷が建ち並んでいた土地ですなんですよね。
元の東京都庁があったのは高知藩屋敷跡。帝国劇場は鳥取藩屋敷跡。東京駅は三河吉田藩屋敷跡、美作津山藩屋敷跡、上総鶴牧藩屋敷跡。丸の内ビルは岡山藩屋敷跡。
令和現在、この辺りは再開発が進んでいて、江戸の面影、お屋敷町などという空気感はまったくありませんけれど、まあ、あんまりぷらぷらと散歩するような街じゃないですね。
走り回るオコチャマなんか、見かけることはありません。歩く男女の笑顔は少な目。ネコもいませんねえ。
江戸幕府の将軍警護を仰せつかっていたのは「大番組」
武装警察のような組織だったようですが、この大番組は一番から六番まであって、その各々の要員の定められた住居が、現在の一番町から六番町として残っているんですね。
直交道路で整備された感じのする番長界隈ですが、江戸時代からそうだったのかもですね。現在では高層ビルの少ない、空の大きな地域といえるのかもしれません。
空が大きいといってもですね、もちろん、都会の、都心の空ってことではありますが。
そうそう、番長っていえば、1ま~い、2ま~いの「番町皿屋敷」で町の名前が知られていますが、あのお菊さんの幽霊が出る火付盗賊改、青山播磨守主膳の屋敷があったのは「五番町」ということになっています。
番長皿屋敷の話っていうのは、落語のネタとして考えられたという種類のものじゃなくって、昔から伝説らしいですね。
これですね、気になって、スケベ心で五番町をウロウロしてみたことがあるんですけれど、まあね、かなり前からビルばっかりですよね。お菊さん、出て来れるような雰囲気、ゼロでした。
でも、案外と静かな街なんですよね、番町って。
番町からお堀に沿って南へ行くと警備の物々しい「永田町」国会議事堂、警視庁のある場所。
そこから南東方向に行くと、官僚組織の代名詞として使われる「霞が関」日比谷野外音楽堂のある場所です。
馴染みのない、凄いのばっかりです。
しょっちゅう機動隊とかも見る地域で、制服の街って感じの千代田区ですが、もう一つの特徴を醸し出している地域が「神田」です。
千代田区の町の名前の数60の半分以上、33の町に「神田」という名前が付いています。
「神田神保町」辺りが有名な古書店街なんですが、神田神保町は1丁目から3丁目まであって、永田町、霞が関から皇居を挟んで反対側、東北方向にあたります。
古書店街には神田駅から行くルートもありますが、たいていは神田駿河台の御茶ノ水駅から南へ歩いて、神田神保町へ行くと思います。
御茶ノ水駅から明大通りを歩いて行く途中には明治大学、中央大学、日本大学、専修大学など、大学が並んでいます。
今は移ってしまった学校もありますが、古本と大学生っていう、今は昔の需要と供給の街なんですよね。
楽器屋さんも有名です。
神田古書店街には司馬遼太郎伝説というのがあって、司馬遼太郎さんが新しい作品に取り組むとき、時代考証、その時代の風俗を調べるために、資料として古本を集めるので、そのジャンルの古本が消えてしまう、っていうものです。
普通には神田の古本屋街と呼ばれるこのエリアに来たことのある人であれば、想像できるかと思いますが、ちまっと数件の古本屋さんが並んでいるっていうレベルじゃないんですよね。
大小合わせて100店舗ほどの古本屋さんが縦の通り、横の通りに並んでいるんですね。
ちゃんと棲み分けみたいなものが出来ていて、店舗ごとにいくつかのジャンルに特化していて、そうでなければ長く続けてこられなかったという歴史を感じさせてくれます。
町の古本屋さんが仕入れに来るような古本屋街なわけです。古本の卸、みたいな役割もあるんでしょうね。
随分かよった古書店街ですが、お、あったあったと見つけた本が、ベラボーに高かったりして、ん~、とうつむきながら、また御茶ノ水駅までの坂を上って帰ってきたっていうことも多い、想い出の街ですね。
楽器屋さんではハミングバードもどきのギターを、なんと1,500円で買ったこともありました。
すぐにネックが反ってしまって、弾くのがチョー難しいギターになってしまいました。
神田界隈は学生の街という雰囲気で、カレーが名物ですね。てんぷらの「いもや」、とんかつの「いもや」も名物ですね。
学生目当ての定食屋さんもたくさんあって、旨いものに溢れた神田界隈です。
江戸時代初期に江戸前を埋めたてるために削られたという、神田山のあった辺りってことになるんでしょう。
23区の、というより日本の中心、なのかもしれない千代田区の町名の数は60。
「マチ 2」「チョウ 40」「町が付かない 18」でした。
「マチ 2」
「大手町」「麹町」
「チョウ 40」
「内幸町」「有楽町」「永田町」「隼町」「平河町」「紀尾井町」
紀尾井町は、紀州藩、尾張藩、井伊家の彦根藩の大名屋敷のあった土地ですね。
「一番町」「二番町」「三番町」「四番町」「五番町」「六番町」「神田神保町」「神田三崎町」「神田猿楽町」「神田錦町」「神田小川町」「神田美土代町(かんだみとしろちょう)」
「神田司町」「神田多町(かんだたちょう)」
この二つの町は2丁目しかなくって、1丁目がありません。なして? ま、いろいろあるんでしょう。
「神田鍛冶町」「神田淡路町」「神田須田町」「鍛冶町」「神田紺屋町」「神田北乗物町」「神田富山町」「神田美倉町」「岩本町」「神田西福田町」「神田東松下町」「神田東紺屋町」「神田岩本町」「神田相生町」「神田和泉町」「神田佐久間町」「神田練塀町」「神田花岡町」「神田平河町」「神田松永町」
「町が付かない 18」
「丸の内」「霞が関」「九段南」「皇居外苑」「日比谷公園」「千代田」「北の丸公園」「一ツ橋」「九段北」「富士見」「飯田橋」「西神田」「神田駿河台」「内神田」「神田駿河台」「外神田」「東神田」「神田佐久間河岸」
梶芽衣子、樹木希林、越路吹雪、小林秀雄、五島昇、佐佐木幸綱、辛酸なめ子、中勘助、名古屋章、平塚らいてう、堀辰雄、町山智浩、松谷みよ子、三宅裕司、武者小路実篤、村山知義、山本安英、与謝野馨。
なんか、みんなキリっとした人、みたいな感じですね。第一印象が笑い顔じゃない人。日本の中心で生まれた人たち。
< チョウかマチか >
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