ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

酒呑みの食いしん坊、メタボはイヤだけどガマンは嫌い。

【ねばぎば丼】はじめました!

< はじめました って言われてもねエ ねばぎば丼って なんなん? >

コロナ禍でも街は動いています。いくつかある散歩コースの一つひとつにも、変化がありました。
東京でも住宅地の変化はゆるやかな感じですが、商店街なんかの変化はけっこう激しいです。


コロナ禍の営業自粛制限が、そのまま店の存続を不可能にしてしまったケースも少なくないみたいですね。


ピンチはチャンス!


なんてことを声高に主張する人もいて、新たなビルを建ててっていう豪勢なこともありますが、よくあるのが、いわゆる「居ぬき」ってやつですね。
空き店舗を居ぬきで新しい店にする。


店内の改装は最小限に抑えて、表側は看板を変えるだけにしておく。


歩道を歩きながら。店が代わったことに、なかなか気付かないってこともよくあります。


新装開店の花輪なんかがあるタイミングでその前を通れば気付くんでしょうけれど、散歩コースは相当数あります。
って言いますか、コースと言えるほど定型化したものじゃあ、ありませんね。


ウォーキングやジョギングだと定例のコースがあるのかもしれませんが、散歩は、定型になるよりは、気ままに歩くのが好みです。
いつも決まった順路で歩いているのではなくって、なるべく、これまで通ったことのない道を選んでくねくねと歩いていますです。


開店祝いの花輪を店の表に飾っておくのって1週間ぐらいなんでしょうから、花輪に遭遇するのって、かなり確率低いです。

 


花輪以外でも表から見た変化があれば、そりゃまあ気付きます。ん? って思います。


8月末。セミの声に交じって秋の虫の声が一緒に聞こえ始めてきた黄昏時。数か月ぶりのコースを歩いていた時のことです。
閑静な住宅街で、歩道のない、人通りもあまりない狭い通りを歩くコースです。


一般住宅が建ち並んでいる通りの真ん中あたりに、昼間でもチカチカ点滅する飾り付きの看板を掲げた不動産屋があったのを覚えていましたが、その日は点滅していませんでした。


まだ暗くなってはいませんでしたが、昼間でも目立つ点滅看板でしたので、それが見えないってことは休みなのかなって思いながら、その店の前まで来ました。


通りに面したショウウィンドウには物件情報の図面がずらりと並んで張り出されていたはずですが、ど真ん中に1枚きりしかありませんでした。


ん~、閉店か移転の挨拶文かな、と思って覗いてみますと、


「ねばぎば丼 はじめました! 800円」


高さ150cm、幅180cmほどのショウウィンドウの真ん中に、A4の紙1枚で、手書きです。
ちっちゃ。


文字も細くてちっちゃいです。


不動産屋で「ねばぎば丼」って、どゆこと?
それにその「ねばぎば丼」って、なんのこと?
さっぱり分かりません。


問いかける目線を泳がせますと、自動ドアの入り口ガラスから「△□不動産」という名前が消えていました。


点滅看板はシンプルな普通の看板になっていて「生そば 高橋屋」なのでした。


店の名前で味が決まるわけでは、もちろんありませんが、「生そば 高橋屋」


あくまでも個人的な感想ですが、そば屋さんの名前として、味にはあまり期待できない感じがしてしまいます。


不動産屋が職種替えした店なのか、まったくの別人が居ぬきでそば屋を始めたのか、それは知る由もありませんですが、期待できない雰囲気ぷんぷんでしたので「ねばぎば丼」は気になりましたが、シカトで通り過ぎたのでした。

 


で、9月半ば、2回目に通ったとき、なんと看板の「高橋屋」という名前が「大平庵」になっていました。
ほほう。。。


これは、高橋さんの身内からの意見があったのか、あるいは「大平庵」を名乗るにあたって許可がおりるのに時間がかかったのか、それは当然分かりませんが、「ねばぎば丼」は健在でした。


表から見た店構えだとか、雰囲気だとかは変っていませんです、当然ね。食べ物屋さんっぽくないです。
吹く風に涼しさが出てきて、セミの声はひぐらしだけになっていました。


思い切って入ってみました。


ガタゴトいいながら自動ドアが開きます。やっぱり食べ物屋さんの空気感、全然無しです。


「い~らっしゃいませ~」


客が入って来て緊張しちゃう店員さん。やっぱり期待薄、かなん?


入ってすぐのところに手をかざすタイプの消毒液噴射と体温測定のプラスティックボックスが置いてありました。
夕方、6時半。先客無し。


4人がけテーブルが6つ、ザッツ・イット! っていう店内です。見た目ウッディに揃えてありまして、テーブルも椅子も、真っ新のおニューです。
新品の清潔感っていうより、なんだか白々しい雰囲気。


テーブルの上には移動可能なアクリル板。そこにペラっとメニューが立てかけてあります。


ふむふむ、せいろ、かけ、きつね、たぬき、てんぷら、ごく当たり前の蕎麦メニュー。
カツ丼、天丼、親子丼が下段に並んでいます。


で、ひっくり返してみますと、反対側には、デタアー! 「ねばぎば丼」写真付き。
写真を見て、はは~ん、です。


どんぶりに盛られているのは「おくら」「納豆」「とろろ」

f:id:wakuwaku_nikopaku:20210921081037j:plain


ごはんの上には海苔が敷かれているみたいです。その上に並べられたネバネバ系3種。それが「ねばぎば丼」


みそ汁とお新香と並べられた「ねばぎば丼」の写真の下に短く説明書きがあります。


「夏バテにもコロナにも負けない免疫系、ねばねば3兄弟のどんぶりです」
「負けない、諦めない、ねばーぎばっぷ!」


ふむふむ。ねばーぎばっぷ。ネバーギブアップでねばぎば丼、ってことなんですね。
なあ~んだ、これかあ。です。


名前につられて入って見たわけですが、これ、食べたことありますよ。


何処の店だったか忘れましたが、その店ではたしか「バクダン丼」っていう名前でした。
まあね、バクダンっていうネーミングよりは「ねばぎば」っていうセンスの方がイイかもですね。


注文します。


「ねばぎば丼下さい」


「はい、ねば一丁」


おいおい、ネバーで区切っちゃったらせっかくのネーミングが意味ないんじゃないの。
ま、いいんだけどさ。


出てきた「ねばぎば丼」はスプーンですね。スプーンが添えられています。


とにかくねばねばですから、うまくかき回しながらねばーっといただきます。
ま、旨いですよ。旨かったです。普通に。


ねばねば系の食材は、ねばねばかき混ぜればかき混ぜるほど、免疫力アップするらしいんですが、ま、テキトーにかき混ぜながらでオッケーです。
ぐるぐるねばねばするの、面倒くさいです。


でも、なんでねばねばが夏バテだとか、免疫系だとかにイイんでしょうかね。


ちと調べてみたんですが、当然のごとく、聞きなれない成分の名前ばっかり、わんさか出てきて、それが身体のどこにどうイイのかっていう説明されているんですが、なんだか、よく分かりません。


っていうか、出てくる成分の種類が多すぎて、情報を追う気になれません。


ペクチン、ムチレージ、β-カロテン、ビタミンB1ビタミンB2、ビタミンC、カルシウム、葉酸、等々。
素人には把握しきれませんでした。
既に夏バテにやられているのかもしれません。


ねばねばって身体にイイんですよ、って、はい、そういう納得をさせていただきますです。


納豆は納豆菌でねばねばさせるわけで、ねばねばの納得ができます。


とろろ芋、自然薯だとかは、根っ子を摩り下ろしているわけで、植物の根っ子がねばねばしているのも、まあ、そういうもんかなって気がします。そのねばねばに違和感は無いです。


オクラは実ですよね。植物の実。このねばねばは不思議に思います。


もちろん今は、人間用に工夫して変わって来ているんでしょうけれど、鳥や動物たちに食べてもらって、種子を運んでもらうってことを考えると、なんでねばねばを選んだんでしょうか。オクラ。
ねばねばが好きな動物っているんですかね。


鳥なんかは、実がねばねばしていたら突かないような気がします。


っと思って調べてみたらですね、我々が食べているオクラって、まだ成長途中の実なんだそうですね。
そのまま育っていくと、けっこう大きくなって、ねばねばも無くなるんだそうです。でも不味くなる。
人間の食には耐えられない状態になって、食品素材ではなくなる。


オクラのねばねばって、自分を大きくするための成分なのかもですね。それを途中でいただいちゃうのが、我々、人間だってこと。
ふううむ。です。

 


ところで、オクラって英語だって知ってました?
「okra」だそうです。


ええ~? オクラって英語っぽくないなあ、って思うんですが、やっぱりね、発音はちと違いますね。


日本語だと、まあ、地域によって違うかもしれませんが、オ・ク・ラの3音のどれかにアクセントを置くような発音はしませんよね。平坦にオクラです。
英語の発音は「オ」にアクセントがあるみたいです。


アフリカ原産らしいですね。
日本に入って来たのはアメリカから。


日本には古くから和紙を作るときに使っていた「ネリ」と呼ばれていた「トロロアオイ」というのがあって、アメリカから入って来た時、「ネリ」に似ていたので「アメリカネリ」って呼ばれていたらしいです。
「ネリ」は食べなかったけれど、「アメリカネリ」は食用。


八百屋さんのアイディアなのか、「ネリを食べんの?」っていう拒否反応みたいな感覚があって、あまり売れ行きが良くなかったのか、英語そのままの「オクラ」って名前で流通させてみた結果、なのかもです。


フランス、イタリアでは「ゴンボ」っていうみたいです。
ん~。オクラって世界中で食べられているんですね。
ゴンボですか、ふううん、です。


旨いオクラっていうのは、大きくって角がハッキリしているもの。の正反対らしいです。


は~い、ここ重要です。野菜ソムリエのテストに出ますよ。知らんけど。


選ぶなら、小ぶりで、角がハッキリしていないオクラが食べごろ。


なにせ、成長途中の実を食べるわけですからね、ラムやひな鳥と同じような感覚で、まだ育ってないよねえ、っていうのが狙い目だってことです。


コロナは第6波だ、第7波だって話も出てき始めました。


「ねばぎば」でいきましょう。