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【壬生菜】と【水菜】 もっと菜っ葉を食べましょう 京都市 苦しいらしいです

< ども~ ミブナでっす ミズナでっす しっかり違う野菜ですが 血縁関係みたいでっす >

京都市の財政って、壬生菜、京菜ぐらいでどうなるもんでもないでしょ。とか言わずにね。
小さいことからコツコツと、ですよ。たぶん。


菜っ葉の話です。


耳から聞こえてくる音声だけだと、ほぼ区別ないですよね、壬生菜と水菜。


この前、ノンアル営業のダイニングバーで並べて見せてもらったんですが、
「ほら、ここ。水菜はトゲトゲしてるけど、壬生菜は丸いでしょ」
はは~ん、そうねえ。言われてみればねえ。って感じでした。

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ミズナ


そんな野菜です。知ってました。毎日料理している人にしてみれば、あったりまえやん! って違いなのかもですが、ミズナ? ちゃうってミブナ。ミブ?
とかいうレベルですからねえ、並べて見ても、確かに違うけれど、なんかねえ、似たようなもんなんですよ。

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ミブナ


で? 使う料理とかに違いがあるの? それぞれに向いている料理とか?


いいや、違う野菜だけど使い方は一緒。区別なし。


ん~。まあねえ、葉っぱの違いって、ドレッシングの違いに負けちゃうかんじだもんねえ。


でも、これ、ひょっとして、トゲトゲした水菜が、オットナーになって、丸くなると壬生菜、ってこと?

 


って思ったので調べてみました。


そこのダイニングバーでは、いつもは焼酎か泡盛呑みながら、サラダをよく食べていたんですね。
コブサラダとか豆腐サラダとか。


今はノンアル営業になっていて、ポークソテー定食とか、そんなんを食べて帰ってくるだけなんですけれど、定食に付いてくるサラダ。これがいつもと違う葉っぱ。菜っ葉というんでしょうか。レタスとかキャベツじゃないので、この葉っぱ、なに?


というところから話が始まって、壬生菜と水菜と、両方、わざわざ揃えてくれて、ご丁寧に説明してくれたのではありますが、結果、ん~? だったということなのであります。


野菜を食べましょう! っていうのは、いろんなところで、かなり前から言われていることですけれど、そうですねえっていうノリで食べてる野菜って、なんでしょう?


外食の場面ですと、圧倒的に多いのがレタス、キャベツですね。それとモヤシ。


町中華の野菜炒め定食は、もう30年も前からモヤシ炒めになってしまっています。


その変化の影響を受けたのは、元からあったモヤシ炒め。モヤシばっかりの野菜炒めと区別がつかなくなってしまいましたので、今の町中華メニューにありませんよね、モヤシ炒め。


青物野菜でいうと、ほうれんそうは、ポパイエッグとかで食べますね。ファミレスメニューにありますよね。


あと、肉系の付け合わせにクレソンだとかルッコラだとか、そういう菜っ葉、葉っぱもありますかね。


でもそれぐらいかもしれないですね。


江戸東京野菜コマツナも、そんなに見ないっていう現状です。


レタス、キャベツみたいに葉っぱが重なって丸く固まっている形の野菜。この種類を「結球性葉菜類」っていうらしいです。


個人的な感覚としまして、「結球性葉菜類」は「葉っぱ」っていう感じがします。
種類によって違いますが、一枚一枚がそこそこの面積を持った「葉っぱ」


それに対してほうれんそう、コマツナ、水菜だとかの、丸く固まった形状をしていない野菜。これは「非結球性葉菜類」っていうらしいです。


「結球性葉菜類」「非結球性葉菜類


なんでしょう、このネーミング。流通業界か外食業界が名付けたんでしょうか。メインがレタスとキャベツ。丸くなる、結球性の性質を持った野菜が正しくて、レタスとかキャベツ以外は「そうじゃないヤツ」っていう、なんとなく差別意識みたいなものを感じちゃったりします。


ま、そうじゃないでそうし、言ってもしょうがないですけれどね。


で、その「非結球性葉菜類」の方は「菜っ葉」って感じがします。


「葉っぱ」と「菜っ葉」区別する必要があんの? ん~。ないでしょね。はい。


なんか語呂として、そんな感じがるなあってだけの話でありますです。


コロナ禍で自炊するようになって、キッチングッズを初めて買い揃えたっていう人も少なくないと思います。


2020年のことでしたが、20代の独り暮らし、上京したての男子がこう言っていました。
「いやあ、なんだか分かんないから、三角包丁も買いましたよ」
三角包丁。。。
たぶん「出刃包丁」のことでしょねえ。


菜っ葉を切るのが「菜切り包丁」で、魚とか捌いたりするのが「出刃包丁」なんだよオって、そのツレが説明していましたけれど、ま、全くの料理未経験者だとそんな認識かもですねえ。


菜切り包丁は特に菜っ葉専用ってわけじゃなくって、万能に使えますよね。家で使う包丁は菜切り包丁だけっていう人も少なくないかもしれません。


固くても南瓜に出刃をつきたてるっていうシチュエーションも、普通は、ないですよね。
レンジでチンして菜切り包丁ですよね。

 


ところで菜を切るから菜切り包丁っていうのは分かりますが、出刃包丁の出刃って? なんでしょ?


ま、確実な説っていうのはないみたいなんですが、出刃とは出歯のことで、この包丁を初めて作った男が出っ歯だったから出歯包丁で、出刃包丁ってことなんですよっていう説があります。
どうなんでしょね?


ま、巣ごもり生活で出刃包丁で菜っ葉を切っている人も、居るんでしょうかねえ。
何が正しいってもんでもないでしょうし、楽しんで自炊できていればイイことなんだろうと思います。


壬生菜と水菜の違いを、説明するためにワザワザ揃えてくれたダイニングバーも、商売としてはダメダメなんだけれど、初めてやってみるメニューを考えるが楽しいですよって笑っていました。


「なもんで、ほら、かき氷もやってるんですよ。どうすか? 冷たいっすよ」
そりゃかき氷は冷たいでしょうけれどねえ、ポークソテーの後に、要らねっす。。。


かき氷は要らないけれどね、無理矢理でも何でもイイから明るく楽しくやっていくしかないでしょ、っていうマスター、賛同します。乗り切りましょうねエ。


で、本題の「壬生菜」なんですけれど、そのダイニングバーでは、京都から仕入れているって言っていましたね。


ええ~!? って思いますよね。今どき、京都でしか作ってないの?
いや、それはどうだか知りませんけれど、仕入れている八百屋さんのこだわりで、産地から仕入れているってことなんでしょう、ってことでした。


ふううん、そですか。


確かにね、壬生菜って京野菜。京都名産の菜っ葉らしいですね。


壬生っていう地域、いきなり「みぶ」って読めちゃう人も少ないだろうと思うんですが、2000年に発表された浅田次郎さんの「壬生義士伝」が知られていますよね。
2002年にはテレビ東京系列でドラマになりましたし、2003年には松竹系で映画化されましたね。


新選組が京都の屯所を置いていたのがこの壬生だったそうです。
屯所の建物は今も遺っていて観光名所ですね。


荒くれ者ぞろいの新選組は「壬生浪」と呼ばれて、地元の人たちからは敬遠されていたという話もありますが、壬生は、元々の歴史をたどれば「平安京大内裏」の敷地にあたるそうですからね、権威の場所です。


江戸時代の末期にはそんな宮城の雰囲気は残っていなかったとしても、地元の人たちからすれば、自分たちは歴史の中に生きているんだというような風土もあって、殿上人たちの土地に、あんたら、なんですのんや、っていう眉をしかめる気持ちがあったんでしょうね。


きらびやかな殿上人のイメージとは正反対の、やさぐれた見た目の浪人の集まり。しかも野蛮。
この嫌われ者だった「壬生浪」を追い払った長州の「奇兵隊」っていうのも、小汚いなあ、くっさいなあと言われたっていう話があります。


外から入ってくる軍隊ですからね、歓迎されはしないでしょうけれどね。


平安京大内裏」の歴史っていうのは、8世紀末から始まっているようですから、壬生浪の時点でほぼ千年、続いていたってことになります。


でもですね、この大内裏って、完成直後からしょっちゅう火事にあっていて、焼亡、再建築を繰り返している歴史みたいで、だんだん再建できる規模も小さくなってしまって、13世紀初頭の焼亡以来再建築されない、ほったらかしになっていたエリアもでてきたらしいです。


そのほったらかしの代表的な土地が「内野」って呼ばれている地域で、畑として利用されていたそうです。
大内裏の敷地跡が畑。庶民はたくましいんであります。


ここの畑ではカブが栽培されていて、なにせ元々は大内裏ですからね「内野蕪菁(うちのかぶら」って名物になったそうです。


で、また、この辺りがさすが京都。


ずっと歴史の中心でしたからね、この内野カブラの名産地に、戦国末期、豊臣秀吉が、あの「聚楽第」を築きます。


聚楽第は関白職を告がせた甥の秀次に与えられましたが、秀頼ちゃんが生まれたんで、いろいろね、政略に巻き込まれた形になって、完全なワルモノに仕立て上げられて、謀反の疑いってことで切腹させられちゃいますね。
結果、完成から8年しか経っていない聚楽第は完全に破壊されて、元の荒れ地に戻ってしまいましたとさ。


いやいや、なに言うてんねん。ここは聚楽第の前から「内野蕪菁」の名産地でっせ。荒れ地ちゃいますよ。


ってことで、またカブの栽培がさかんになったそうです。聚楽第以降、名前として「聚楽蕪菁」って呼ぶこともあるそうです。


で、この内野っていう地域と隣り合っているのが「壬生」


この壬生では京菜として「水菜」が作られていたそうなんですが、やがて水菜と内野カブが雑交配して出来上がったのが「壬生菜」なんでっせ。
ホントかどうかは分かりませんが、そゆことらしいです。


これですね、実際にしげしげと観察してみますと、水菜とカブの特徴、確かにですね、似てますねえ。ま、全くの野菜素人ですが、感じますよオ。

 


明るい話題の少ないコロナ禍での巣ごもり生活ですが、暗いニュースとして「京都市が財政ピンチです」っていうのが報道されています。


世界的な観光地の京都、その中心地、京都市が。。。


でもまあ、コロナが明ければ内外の観光客も戻って財政も盛り返すんじゃないの、って思って調べてみますと、観光客の落としていくお金って、京都市じゃなくって京都府に入るんで、コロナが明けても楽観できない、ってことみたいなんですよ。


ですので、壬生菜をどんどん食べましょう、ってことを言いたいわけなんですが、なんかねえ、東京近県で作っているような気がするんですけれどねえ。京都の壬生菜。
内野カブとかは、縁がない感じですしねえ。聞いたこともないです。


あ、そっか、京都行って、京都市の店で食べればイイんですね。そですね。


ん~。まだ、どこにも行けないような雰囲気ですよねえ。壬生菜、優しい感じの菜っ葉です。


水菜、壬生菜、カブ。
サラダっていうか、お浸しっていうか、とっさにメニューは思い浮かびませんが、たぶん相性は好いはず。ですよね。

 

京都にはなにかそういうメニュー、あるんでしょかね。