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【酒屋が選ぶ焼酎大賞】は「本屋大賞」と肩を並べられる人気を集められるか 期待しまっす!

< 酒も本も 昔からの名作っていうものがあって 共通している部分は大きい けれど >

いつもの焼酎バーで、カウンターに座るなり、女将さんがニコニコ顔で一升瓶を持って隣りに立ちました。


「これ、仕入れましたよ」


ま、何回か、そゆこともあったんですけど、それは、その時以前に話題にのぼった銘柄の場合なわけですよね。
でなければ「これ」で通じるはずもないんですけど、その時、女将さんが持ってきた一升瓶は、見たことのない銘柄でした。


GLOWっていう、なんとも今っぽいラベル。


「知ってるでしょ?」
いや、全く知りません。


「あら、知らないの? あれよ、焼酎大賞の芋部門で大賞を取ったの」
ええっ!? 焼酎大賞? なんすかそれ? それ自体ハツミミですよ。


なんだか知ってて当然みたいな感じだったんですけど、聞いてないよ~、だったんであります。

 

 

 


知ってました? 「酒屋が選ぶ焼酎大賞」

 

でもまあ、焼酎大賞なんて聞いたことがなくとも、いただいてみようじゃありませんか。そのGLOW、大賞受賞とやらの芋焼酎を。


「GLOW エピソード05」っていうラベルです。


ちょっと前から横文字の焼酎っていうのもけっこう出てきていますよね。
エピソードねえ。なんなんでしょ。
ロックでいただきました。


ん? 芋焼酎の大賞ってことで想像していたのとはだいぶ違いますね。


いわゆる芋焼酎って感じじゃなくって、良く言えばフルーティってやつで、芋臭さはまるでないタイプ。


あれですね、「DAIYAME(ダイヤメ)」と同系統なんですけど、DAIYAMEほど尖ったフルーティさじゃなくって、炭酸割りにしてレモンとかライムとかをちょろっと搾って、っていう楽しみ方が似合いそうな穏やかさがあります。


ま、穏やかっていうのは、対DAIYAMEとしてっていうことですけどね。


でもまあ、正直、芋焼酎の大賞としては納得感が薄いです。


芋っぽくないです。芋焼酎としてはコアじゃなくって辺境の風味。


でもまあ、ほほう、こういうのもアリですねっていう旨さです。
「GLOW EP05」は鹿児島県志布志市若潮酒造の芋焼酎。25度。


毎年新たな挑戦ってことで、味が変わるのが特徴だそう。
それがエピソード。


「GLOW 2018」から始まって「GLOW 2019」「GLOW 2020」「GLOW EP04」そして「GLOW EP05」は2022年の焼酎ですが、焼酎大賞で大賞をとったっていうことで、2023年3月から再出荷。


それをいただいたわけですね。


若潮酒造としては、評価を得たっていうことで、この先ずっとEP05でいくのか、06、07って、あくまでも毎年、その年ごとのフレーバーを求めていくのか、注目していきたい銘柄ですね。


若潮酒造の芋焼酎は「千亀女(せんがめじょ)」っていうのを吞んだことがあります。
千亀女とGLOW。同じ酒蔵から出ている銘柄なんですねえ。


焼酎も日本酒も、次々に新しいのが出てきていますもんね。とてもとても、全銘柄なんて把握できませんですよ。


酒呑みもなかなか大変なんですよね、って、なにが? って言われてチンボツ! ではあるんですけどね。


それにしても「焼酎大賞」なんていうのがあったんですねえ、ってことで調べてみますと、どうやら2022年の10月が第1回目の開催だったようです。


「第2回酒屋が選ぶ焼酎大賞」の開催が2023年にも予定されていて、結果発表は7月ごろだそうです。


酒屋が選ぶ焼酎大賞ってことで、「書店員が選ぶ本屋大賞」まんまですね。


そこがまたイイじゃないですか。コンセプトや良し! ってところじゃないでしょうか。


本屋大賞は2004年からNPO法人本屋大賞実行委員会」が運営しています。
今や芥川賞直木賞をしのぐようなポジションにいる文学賞ですね。


焼酎大賞は2022年から実行委員会が運営開始。


コロナ禍で飲食店の営業状態が芳しくなく、酒の消費量が日本酒、焼酎とも落ち込んでいるんで、業界を盛り上げようってことで、酒販店が連携して始めたっていう焼酎大賞。


で、ここで当然のこととして出てくる疑問が、じゃあ「酒屋が選ぶ日本酒大賞」っていうのもあるの? ってことですよね。


ググってみましたけれど、ヒットなし。


2012年に「酒屋大賞(東日本の部)」っていう日本酒の審査会が行われたらしい記事が見つかりましたけれど、たぶん、この時が第1回で、それ以降、どうなっているのか追跡できませんでした。


でもまあ、日本酒に関してはこうした審査会っていうのが存在していたっていう事実があるんで、焼酎大賞と同時に日本酒大賞ってわけにはいかないのかもですね。
酒屋さんとしても、いろいろ、お付き合いってものもあるんでしょうからね。


ま、「酒屋が選ぶ焼酎大賞」で、焼酎から盛り上げていこうっていうことだと思いますです。


本屋大賞も、第1回の大賞となった、小川洋子博士の愛した数式」が爆発的にヒットして大成功。
徐々に部門を増やしていって本屋大賞を確立していった経緯がありますからね、焼酎大賞も、これから一層の充実を図っていただきたいところですが、第1回の開催では、当たり前の5部門が設定されていますね。


芋焼酎部門」


麦焼酎部門」


米焼酎部門」


黒糖焼酎部門」


泡盛部門」


ま、焼酎の種類はもっといっぱい、ゴマだとか、じゃがいもだとか、とうもろこしだとかありますけど、この5部門で、不平は出ないんじゃないでしょうかね。


黒糖と泡盛は、生産地域が限定されちゃいますけど、その辺りの事情も世界へ押し出していこうっていう焼酎業界の流れから、変化していくのかもしれませんけどね。

 

 

 


各部門ごとに大賞が1つ。優秀賞が2つ、選ばれています。


酒販店がその年にもっともお客さんに薦めたい焼酎を選び、テイスティング審査によって決めるそうです。
酒屋さんは、焼酎を造る方のプロじゃなくって、呑む方のプロでしょうからね、個人の嗜好があるとはいえ信頼できるんじゃないでしょうか。


受賞した銘柄。焼酎バーでも、酒屋さんでも、出会ったら試してみる価値、アリでしょねえ。


芋焼酎部門 大賞」
先述しました通り、鹿児島県志布志市若潮酒造「GLOW EP05」25度。


芋焼酎部門 優秀賞」
鹿児島県阿久根市、さつま無双「もぐら 群青」25度。
鹿児島県鹿児島市、鹿児島酒造「KAGOSHIMA 20」20度。


麦焼酎部門 大賞」
熊本県球磨郡、豊永酒造「麦汁(むぎじる)」25度。

 

麦焼酎部門 優秀賞」
長崎県壱岐の島、壱岐の蔵酒造「無一物 五年熟成」25度。
鹿児島県屋久島、本坊酒造屋久島伝承蔵「屋久大自然林 麦」25度。


米焼酎部門 大賞」
熊本県球磨郡、豊永酒造「常圧豊永蔵(とよながくら)」25度。


米焼酎部門 優秀賞」
熊本県球磨郡、豊永酒造「豊永蔵 自我田(じがでん)無濾過」25度。
山梨県北杜市、武の井酒造「武の井 長期樫樽熟成 純米焼酎」35度。


米焼酎は面白い結果になったんですねえ。


麦焼酎部門で大賞を受賞している豊永酒造が、米焼酎の大賞と優秀賞の2つを受賞していて、クオリティの高さを窺わせますし、もう1つの優秀賞は、本場の九州勢じゃなくって山梨県のメーカーです。


米と米麹の純米焼酎。出会ったら是非呑んでみたい一品ですよお。


黒糖焼酎部門 大賞」
鹿児島県奄美大島奄美大島開運酒造「紅さんご」40度。


これはコーキュー品ですね。何回か呑んでいますけれど、しっかり旨いです。


黒糖焼酎部門 優秀賞」
鹿児島県奄美大島、山田酒造「あまみ長雲(ながくも)」40度。


お。40度の長雲は呑んだことないですねえ。一番橋が旨いって思ってたんですけど、そですか、40度。


鹿児島県喜界島、朝日酒造「壱乃醸朝日」25度。


泡盛部門 大賞」
沖縄県久米島、米島酒造「星の灯」25度。


泡盛部門 優秀賞」
沖縄県石垣島、請福酒造「直火請福」30度。
沖縄県那覇市、宮里酒造所「春雨」25度。


春雨はついこの前、呑んできましたけど。ん~。受賞焼酎の半分ぐらいは呑んだことないですねえ。


気になるのは麦焼酎部門大賞の「麦汁」でしょかねえ。佐藤の麦よりも上いってるんでしょか。


「酒屋が選ぶ焼酎大賞」まだ始まったばっかりですけど、2023年の7月を楽しみにしたいです。


ある種の銘柄が連覇っていう形をとるのか、毎回新しい顔ぶれを良しとするのか。
期待します。

 

 

 


発表の際のウェブサイト。リンクを各受賞蔵のサイトに張ってますけど、飛んだ先のページにその銘柄が紹介されていなかったりしますんで、「酒屋が選ぶ焼酎大賞」のページ内である程度のディテール情報もあった方が嬉しい感じです。


運営も大変でしょうけれど、本屋大賞に追い付き追い越せで、ぜひ酒呑みたちを興奮させてくださいませ!