ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【おひとりさま市場】とか言ってますけど 突然出てきたわけじゃないはず

< 1人で飲食 1人で旅行 って 男女に限らず 昔から普通でしょ >

「あのねえ、ファミレスに多いんですけどね」


って、話になりましたですよ。
カウンターで何回か顔を合わせたことのあるオネエサンです。日本酒ファン。


その居酒屋さんでは、日本酒を注文すると、銘柄ごとに5勺から出してくれて、好みの猪口を選べるっていうシステムです。
ま、5勺っていう言い方はしていなくって、1号徳利、ちょっと変わった形の、この徳利もいろいろあるんですが、こちらは客が選べません。お店の選択。その徳利に「半分ぐらい」って言っておりますね。


半分、ぐらい、です。イイですね。


2号徳利もありますけど、こっちは普通のそっけない徳利です。何故だ方は知りません。


選べる方の猪口は瀬戸物とガラスと、形だけじゃなくって素材からしてなんかバラバラです。それでもって、いっぱいあるんです。


プラスティックの大きめバケットにごろごろと入ったのを、ハイって差し出して、客が、え~っと、って選ぶシステム。


次の注文で日本酒の銘柄を変えれば、また猪口も違うのを選べます。

 

 

 


そのオネエサンを覚えていたのは、いつも「半分ぐらい」の徳利を2回か3回お替りして、店の女将さんと楽しそうにキャッキャ言いながら猪口を選んでいたからなんですね。


結局1合以上呑むんですけど、銘柄をいくつかハシゴするのが好きなんでしょねえ。
むふふな酒呑みなんであります。


「これカワイイですね」


「色合いがイイわよね。これで吞んだら辛口が引き立つわよ」


「ワアアなるほど、じゃこれにします、これで吞みますう」


明るい酒なんです。


テーブル席もある店なんですけど、見かけるときはいつもカウンターでおひとりさまですね。
目顔で「どもお」ぐらいの挨拶をする程度のお知り合い。
ま、そういう酒呑みは少なくないです、老若男女ですね。


で、その日はですね、店に入るタイミングが一緒になったんです。
「あ、どもお」
「こんばんわあ」
ってな感じで一緒に店に入って、そのままの流れで女将さんに隣り合わせたカウンター席に案内されましたですね。


「2人とも、知ってるわよね」
って女将さんが言うんで、2人とも顔を見合わせて頷きながら、
「顔はよく合わせますね」っとオネエサン。
コックンコックンして「いつも日本酒ですよね」って言うと、
「はい。いつも焼酎ですよね、ロックですよね、ね」
って感じで、にっこりお辞儀をしながら隣り合わせに座りました。


ま、その後はいつものごとく、それぞれ、ひとり呑みの時間の始まりです。


で、オネエサンはいつものごとくで猪口選びでワアキャアやってましたです。
そです、最初は特に話をしていたわけじゃなかったんですけどね。


注文した「そば刺し」が出て来て、オネエサンの目の前には「カジキフライ」でしたね。


カウンターの左手の壁、天井近くには大型テレビが据え付けてあって、音声無しでスポーツチャンネルが流れています。


女将さんによれば、
「照明代わりなのよ」
だそうです。


BGMはスロージャズ。天吊りのボーズが控えめな音量を店内に充満させています。


いつものごとく、日替わりのアテなんかについて、大将、女将さんとあーだこーだ、ちょこっと話しながら吞んでいますと。


「あのう、話、してもイイですか?」
って次第になったんでありました。


お断りするような理由は何もありませんですからね、はあ、なんでやんしょ、ってなりました。
その日のオネエサンは1合を空けて、同じ銘柄を「半分ぐらい」お代わりしてました。
なんかね、愚痴りたい日だったんでしょうかね。話始めたらすぐに前からのオトモダチみたいな感じになれました。
酒呑みのイイところでしょうかね。


女が1人で気兼ねなく呑める店って、少ないんだそうでございまして、ま、その話題はわりによく聞きます。


「別に女がひとりでお酒呑んだってイイじゃないですかねえ」
はい、なにも異存はございませんよ。
っていうか、最近はけっこう普通に見かけると思いますけどね。


「そうやって馴染みになるまでが大変なんですよ」
ふむふむ、なるへろ。


「だいたいですね、女がひとりで店に入るときってな~んかチェック厳しいんですよ」
ってことで、冒頭のセリフになったんですね。


「おひとりさまですか? って、見りゃ分かるじゃないですかね。なんでわざわざ聞きますかね」
ふむう、それ、男がひとりで入っていっても同じセリフで聞かれますよ。


「コロナのだいぶ前からですよね、おひとりさま、なんて言われ出したの」
話のつながりがよく見えない感じも致しますですが、上野千鶴子の「おひとりさまの老後」が出たのって2007年ですから、そのちょっと前ぐらいからですかね。

 

 

 


でもまあ、メディアが取り上げなくたって、昔から普通におひとりさま女子っていましたよ。
数が多いとは言えないとしても、ラーメン屋さん、牛丼屋さんにもいました。
居酒屋さんなんかだと、もっと多く見かけました。


いつの頃からか居酒屋さんでは「女子会」ってやつをよく見るようになりましたね。
それぞれ、おひとりさまで呑みに来ていて、顔見知りになって、そういうおひとりさまが集まっての女子会っていうのもあるみたいですよね。


昔からいたんです。おひとりさま。


メディアがおひとりさまに無頓着っていうか、取り上げようとしなかったのは、やっぱりスポンサーの関係とかもあるんじゃないでしょうかね。


それまでの飲食店は、大型店舗に大勢をいれて、ワイワイやって欲しい、大量消費でがっぽりお支払いをして欲しいっていうスタイル。
そういうスポンサーばっかりでしょうから、おひとりさま消費を促すようなニュースソースは意識的に避けていたかもですよ。売り上げが下がっちゃうような感覚。


ま、そういう商売ずくの理由とは関係なく、おひとりさまって言われるのに抵抗があるっていうのはよく分かる気もしますです。
とくに女のおひとりさまですね。


「女が1人で?」っていうようなマイナスな感じに受け止めるような風潮、みたいなものがありましたもんね。
今でもいることは居ますからね。


「ネエチャン1人なの、珍しいね」
居酒屋でカラカイ気味に声をかけるオヤジ。そういう人は何だか決まって「ネエチャン」って言いますね。


そういうのが居るから面倒くさい、っていうのはあると思います。女の人にとってはね。店に入り難い。
「ニイチャン1人なの」とかいうのは聞いたことないですもんね。


会社の忘年会を欠席するっていう若者が増えてきているっていうのも、そういう、無神経っていうか、頭の中がステレオタイプの知識しか詰まっていない、思考停止のオヤジがウザイから、っていうことだと思います。

男にしてもメンドクサイです。


それでも、ここ10年ぐらいは減ってきているんじゃないでしょうか。思考停止オヤジ。
そういうノンデジタルなオヤジはどんどん引退していっているように感じます。
オヤジってかジジイですかね。


オネエサンも嫌な思いをしてきたってことなんでしょうけれども、今は普通にいますよ、女のおひとりさまって。4そんなに気にしなくともオッケーじゃないでしょうか。


それとウィズコロナって事情も相まって、「おひとりさま市場」なんて言葉も言われるようになってきていますからね。
これからは、ますます女のおひとりさま吞みも気兼ねなく出来るようになると思いますです。


お行儀、っとかね、自分なりでイイじゃないですか。気取る必要なんてないです。だって、おひとりさまなんですから。


ひとりカラオケなんて、べつに練習って言うんじゃなくって、歌うことを楽しむために、おひとりさまでやるんでしょうし、はい、拍手~! とか、ウザイです。ってことですよね。
ひとりカラオケ専用の部屋もどんどん増えているらしいです。


商売のスタイルが変わってきている、っていうか、これからが変化の本番。


ひとり焼肉の店も話題になりましたけど、今までは4人席のテーブルに、おひとりさまっていうんじゃ、なんとなくね、消費するボリュームもグループよりは少ないわけだし、っていう気遣い。

 

 

それをしなくってイイように、カウンター席で、おひとりさま用の大きさの焼き網を設置してあって、煙りもしっかり一ずつ吸い込みますよね。
しっかり定着したみたいですよ。


経営側も、大勢でワイワイやってもらうのもイイけれど、おひとりさまは、ウダウダ長居しないし、回転率が上がればむしろ効率がイイっていうふうに考え出したのかもですね。
でもまあ、ひとり焼肉って郊外ではあまり見ないかもですけどね。


居酒屋さんには昔からおひとりさま鍋ってありましたよ。


前によく行っていた居酒屋さんでは、酒は呑まないんだけど、そのおひとりさま鍋だけを食べにくる女の人が居ましたです。おひとりさまでしたね。
〆をご飯にしたり、うどんにしたり、時には焼きそば用の麺で〆たりしていましたね。
こういうのは、女のおひとりさま、とかいうんじゃなくって、老若男女問わず楽しめるスタイルですよね。


もっと女のおひとりさまのために、っていう方向で考えるんじゃなくって、男だからとか、女だからとか、そういう区別が邪魔くさいだけなんだと思いますよ。


おひとりさまで何でもやりたいことをやってみればイイっすよ。男でも女でも。


ただね、不思議な感じでしか捉えられないおひとりさま活動もあります。
ソロウェディング」
なんやねんそれ。


シミュレーションとかしちゃったら本番の醍醐味、ノーなってまうやんか。
って言ったらですね、日本酒好きのオネエサン。


「あ、それはですねえ、とうぶん予定が無いからやるんだと思いますよ。それか、若いうちにウェディングドレスを着た自分っていうのを撮っておきたいっていうか」


ん~。そゆもんですか。


「あ、あと半分ぐらいくださあい」


一日に吞むのは最大で2合か、2合5勺までって決めているんだそうでありました。

 

 

 


あのですね、居酒屋さんとかで見かける、女のおひとりさま吞み。その呑みっぷり。
オヤジたちより、確実にツオイ感じがします。最後までシャンとしてますしね。
って最後って、何が最後なのか知らんけど。


そういえばオヤジギャルとか、最近聞かなくなりましたねえ。
言わなくなっただけなんでしょかねえ。

 

おひとりさま呑み、これ、基本です。

 

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