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【鳥取県 王国モンダイ】県内に王国が乱立してるって ホント?

< 鳥取県は 面積第41位 人口第47位 人口密度第37位 魅力度ランキング第40位 です >

その日は朝から雨でした。


って、どっかで聞いたような出だしですが、最近の日本は春と秋がほとんど感じられませんで、夏が過ぎたかなって思ったら、もう寒い日々になりますよねえ。
その分、いつまでも夏、って感じでもあります。


一気に肌寒くなったその日の昼前、マスクに傘でとある路地を歩いて行きますと、向こうから小学校低学年ぐらいの男の子と中肉中背のお母さんが並んで歩いてくるのに出会いました。


男の子は傘を傾けながらお母さんを見上げて、大声で話しかけています。

「パン、1ッコだよ」


花柄マスクのお母さんは真っすぐ前を向いたまま返事をしています。
「うん」


「パン1ッコとラーメン」
「ふうん」
「パン1ッコとラーメン。パン1ッコとラーメン食べる。パン1ッコとラーメン食べる」
「うんうん」
「パン1ッコとラーメン食べる」
「分かったよ」
「パンとね、パン1ッコとラーメン食べる」
「分かったってば」


ここですれ違いました。細かい雨が降り続いています。


背中側に遠ざかっていく母子はしばらく無言でした。と、
鳥取県行くよ」
「うんうん」

 


あのですね、全くの他人の会話って、話の前後関係が分からない以上、その内容がどんなものなのか見当の付けようもないってことは、まあ、珍しくもないことだとは思います。
そもそも類推すること自体、単なる大きなお世話ですしね。


でも、はい、このすれ違った母子の会話はけっこう妙な感じです。
出てきた単語は「パン1ッコ」「ラーメン」「鳥取県」ぐらいなもんです。


何回も同じことを繰り返していたのがなぜなのかは分かりませんが、パンとラーメンという組み合わせっていうのを考えますと、自宅での食事についての男の子のリクエストなんだろうなあって思えますね。


パンを1ッコって数えているってことは、食パンじゃなくって、ロールパンとかでしょうか。自宅にはその食べたいパンが幾つかあって、その中から1ッコを、ラーメンと一緒に食べたい。
ラーメンは袋麺かカップ麺か。ウーバーとか出前館を利用してのラーメンじゃ無さそうに思えます。


いえいえ、何の根拠もないですけどね。


ま、でも、これって有りがちっていえば有りがちな母子の会話ですよね。
お昼前ですし、なに食べよっかあ、っていう話をしながら家に向かっているところ。


ラーメンとパンっていう組み合わせがどうとか、そんなことはモーマンタイです。


ただですね、最後に聞こえた「鳥取県行くよ」っていうのは、かなりナゾですね。
母子は鳥取県に行ってパンとラーメンを食べるんでしょうか。
パン1ッコとラーメンを食べたら、かねてから予定していた鳥取県に行こうね、ってことなんでしょうか。


ま、そんなことはホントに大きなお世話。そんなことをグルグル考えずに、自分は自分でオムライスを食べに喫茶店に向かいました。


オムライスを食べながらも、なんかね、引っかかると言いますか、あの母子の会話が頭から離れないんですね。


なんでかなあって考えてみますと、パンでもラーメンでもなくって「鳥取県」なんだろうなって思えてきました。
ほぼ馴染みがないです、鳥取県


知り合いに出身者も居ないと思いますし、地理的な認識も弱くって、鳥取県島根県、どっちが東でどっちが西か、実はよく迷うんですよねえ。

 


で、どっちがどっちだったか調べてみました。ま、その位置関係は調べるって程のことじゃないんですけれどね。
鳥取が東で、島根が西。はい。すぐ忘れちゃうんですけど。


鳥取県情報を見ていると、県の組織に「子育て・人財局 子育て王国課」っていうのがありました。


かなりユニーク。子育て王国。

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2021年初頭から施行された条例にしたがっての活動らしいです。


「子育て王国推進担当では、「子育て王国鳥取県」の具現化に向け、地域みんなで子育てを支える機運の醸成を図り、放課後児童クラブの運営の支援や、男性の育児参加の支援など各種事業に取り組んでいます。また、出会いから交際までを総合的に支援する婚活応援事業も行っています」
ってことなんですね。


へええって思いますよね。少子化や男性育児休暇だとかの問題に取り組んでいるのは、他府県でも同じでしょうけれど、「子育て王国」っていう看板の揚げ方がイイですね。


県の組織として「子育て王国課」って名乗っちゃうのがナイスな感じです。
けっこう思い切ったネーミングで、お役所的には珍しいなあって思ったんですが、さらに情報を探ってみますと、なあんと鳥取県って、王国だらけですよ。


どれが最初なのかは分かりませんでしたが、「子育て王国」って言ってお役所が「王国」を名乗るベースが、かなり前からあるってことなんでしょうね。


「子育て王国」以外には「まんが王国」「カレー王国」「和牛王国」「きのこ王国」「なし王国」「らっきょう王国」っていうのが見つかります。


「王国」じゃないんですが「蟹取県」「星取県」っていうのもアピールしていますね。


まあね、「鳥取が王国なんじゃあ!」って威張っているんじゃなくって、「王国と呼ばれるべく、いろいろがんばっていきます」っていう姿勢みたいですけれどね。王国だらけです。


鳥取県の一部地域だけってことで探せば、もっとたくさんの「王国」が見つかるかもしれませんね。


いつごろからこうした「王国キャンペーン」を実施しているのか分かりませんが、2021年10月に発表された「都道府県魅力度ランキング」で、鳥取県は第40位。
む~ん、そんなに高くないですね。


都道府県魅力度ランキング」は、株式会社ブランド総合研究所が2009年から毎年発表していますが、最下位にランキングされていることで逆に有名になったと言われている「茨城県」は、名を捨てて実を取る作戦に出て、実績をあげているとも言われています。


最下位だからこそメディアに取り上げられるわけで、むしろ最下位を免れているものの、上位には食い込んでいない県の方が産業的に振るわない結果になるんじゃないかっていう見方もありますね。


まあ、指針としての信頼性がどのくらいあるのか、疑問もあるところだと思いますが、大きなお世話ながら、2009年からの最下位と鳥取県の順位を見てみます。(アクシュミ~ すびばせ~ん)
2009年 鳥取県:第44位 最下位:茨城県
2010年 鳥取県:第40位 最下位:茨城県
2011年 鳥取県:第41位 最下位:茨城県
2012年 鳥取県:第42位 最下位:群馬県茨城県は46位)
2013年 鳥取県:第41位 最下位:茨城県
2014年 鳥取県:第36位 最下位:茨城県
2015年 鳥取県:第39位 最下位:茨城県
2016年 鳥取県:第42位 最下位:茨城県
2017年 鳥取県:第41位 最下位:茨城県
2018年 鳥取県:第41位 最下位:茨城県
2019年 鳥取県:第41位 最下位:茨城県
2020年 鳥取県:第40位 最下位:栃木県(茨城県は42位)
2021年 鳥取県:第40位 最下位:茨城県


ん~。当然と言えば当然なのかもしれないですが、動きの少ないランキングなんですね。

 


上位を占めているのは北海道、京都、沖縄で、顔ぶれは変わりませんね。


「魅力度」っていうのは旅先、行ってみたい県、とかいう要素が強いんでしょうかね。
北海道のトップは不動です。


王国だらけの鳥取県は、このランキングをどうみているんでしょうか。
個人的には鳥取県のらっきょう、大好きなんですけどねえ。


都道府県魅力度ランキング」に対しては、群馬県知事が法的措置も辞さないってことで憤慨していますね。
まあねえ、いろんな捉え方があるんだとは思いますが、アソビって感じで捉えてイイんじゃないでしょうかねえ。


茨城県知事は笑顔対応でしたね。


鳥取県の王様たちは、どなんでしょ? 砂丘ですよね、サキュー!