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【自販機ラジオ】自動起動防災放送ラジオ付き自動販売機

< 自動販売機にラジオをくっ付けるっていうのはアイディアですけど ちゃんと機能するの? >

国や自治体の動きがあまりにも鈍いんで、自分たちでなんとかしましょうっていう気持ちはお見事であります。


日本はね、地震列島だし、火山列島だし。災害の多い国なんですよね。


2023年1月13日に政府の地震調査委員会が「静岡県から九州沖合にかけての南海トラフ沿いで、マグニチュード8~9クラスの巨大地震が20年以内に起こる確率が「60%程度」に高まった」って発表しました。
この前の発表では「20年以内に起こる確率が「50~60%程度」」っていう数値でしたんで、少し発生確率が高くなったって言えるんでしょうね。


この20年以内っていう予測が20年以上続いているような気もしますが、巨大地震なんて、起きないで済むんであれば起きないで欲しいです。


1995年1月17日に発生した「阪神・淡路大震災」の時には、東京で揺れは感じられませんでした。


その日、始発の新幹線で京都へ行く用事があって、朝の6時前に東京駅にいたんですが、構内アナウンスがあって、新幹線は運転を見合わせていました。


神戸で地震があったらしい。
最初の情報はそれだけでした。


スマホだとかもない時代。東京駅のコンコースに小さなテレビがあって、音声なしの映像を遠くから見ていました。
ヘリコプターから撮影されている映像が見えていましたが、なにが起きてしまったのか。今映し出されている映像はホントに日本なんだろうか、って受け止めていました。


瓦礫だらけの街。


メディア側も急遽の撮影活動でしょうから、どこからどう映し出していけばいいのかなんて計算は出来ていなかったろうと思います。


遠景が映し出されると火事の煙も見えていました。近場の映像はとにかく瓦礫でした。破壊のあとでした。


新幹線は京都まで運転することになったっていうアナウンスがあって、乗り込みました。
この時点で、神戸で地震があったっていうことと、テレビに映し出された惨状が頭の中でうまく結びついてはいなかったですね。


京都市では消防車、救急車が赤色灯を回して慌しく走っていました。

 

 

 


京都の仕事関係の知人は顔が引きつっていましたし、そのことで、これは尋常な規模の地震じゃなかったんだろうなって感じました。
神戸と京都ってそこそこ離れていますからね。


仕事にもならず、その知人の車で何か手伝えることがあるかもってことで遠回りしながら神戸を目指しましたが、大阪あたりから動けなくなりました。
火事の煙。廃墟の連なり。緊急自動車


カーラジオから聞こえてくる惨状は、どんどんその被害数値が大きくなる一方で、これは救急活動の手伝いどころか邪魔になるだけと判断して引き返してきました。


いったいどういうことになってしまったのかを知るのは、東京に帰って来てからのことでした。
テレビが空からの映像と、陸路で入った被害現場の映像とを流していましたが、1995年当時、災害情報の伝達っていうのは全く出来ていなかったって言っていいでしょうね。
ハードウェア的にもソフトウェア的にもです。


無理もないとはいえ、メディアも混乱していました。


そもそも大規模災害っていう事態に対する心構えみたいなものが、誰にも無かったんじゃないでしょうか。


かなり時間が経ってから、付き合いのあった神戸の会社の災害の実際を知って、打ちのめされました。


2011年3月11日の「東日本大震災」の時は、オフィスビルの35階にいたんですが、春めき始めた何気ない一日の午後、東京も信じられないぐらいに揺れました。
耐震設計されているビルみたいでしたけど、立って歩けないぐらいグラグラ、というかグルグル回っているような揺れでしたね。


都内の水道は概ね無事だったみたいなんですが、一部では電気が消えました。


エレベータは止っていますので、階段です。
35階から階段で1階まで下りてくるのも、知らない者同士かばい合いながらですし、なぜか少しづつしか下りられませんでした。進まないんですね。


この時にはほとんどの人が携帯電話を持っている時代でしたが、すぐに通じなくなりました。
情報が何もない中での避難行動です。


揺れの恐怖が消えないまま、家族を心配する悲鳴のような声がビルの内階段にこだましていました。
不安っていうのは、狭い空間の中で伝染しやすいものだと思いますけど、ま、みんな勤めて冷静にしていましたね。


パニック寸前の人の群れが、じりじりとしながら階段を一段、また一段と下りていきます。


ようやくビルの外に出て、なんで少しづつしか動けなかったのかが分かりました。
ビルの外の道路には徒歩で帰宅するしかなくなった人の群れが、言葉通りに立錐の余地もなく、悄然として、前の人に続いて少しづつ足を動かしていたんですね。

 

 

 


道路という道路は車が立ち往生して動かなくなって、電車も動きませんし、都心で働いていた人たち、とんでもない数の人たちが「帰宅困難者」になりました。


信号も機能していませんし、車も人も動けないんです。
みんな黙って歩いています。
とりあえず駅まで行ってみるっていう人が多かった記憶です。


電車で1時間も1時間半もかけて通勤してくる人たちが、歩いて自宅までっていうのは、元気がないと意欲的にも難しいことだということを知りました。


どんどん歩いて行く人は、家族が心配なんですよね。歩ける状況になると、歯を食いしばってまっすぐ前を向いて足早に去っていく人も少なからずいましたね。


駅の構内に座り込んだ人たちの中から「南海トラフかな」っていう小さな声がして、誰もそれに反応することなく、携帯電話を何度もなんども確認していました。


暗くなってくると、電気の付いている地域と真っ暗な地域があることが分かって来ます。
案外早く電気は回復していったみたいでした。


店舗の中のテレビを見ることが出来て、だんだん地震の様子が分かって来ましたが、その日は駅で過ごして翌朝、動き出した電車で家路につきましたが、そのまま会社へ戻るっていう人たちも多くいましたね。


かなり揺れた「東日本大震災」でしたが、東京の被害レベルは比較的深刻じゃなくって、翌日以降、日常に戻っていくスピードは速かったと思います。


こうした大規模な災害に見舞われてしまって感じるのは、まず、水や食料っていう心配の前に、いったい何が起きたのか。自分たちは今、どういう状況に置かれいるのかっていう「情報」が欲しいっていうことですね。


東日本大震災の時、災害発生直後に利用したメディアとしては、ラジオが68%だったっていう報道がありあした。
発生一週間後ではラジオの利用が76%になったそうなんですよね。


自分が帰宅困難者になった近辺にラジオを持っていた人はいなかったのかもしれません。
携帯ラジオを持っている人がいたとしても、みんなに聞こえるように鳴らすのは憚られたかもしれません。


結果的に、何も情報を持たない帰宅困難者も大勢いたんだと思います。


ラジオは電源につながなくたって電池で大丈夫ですからね、災害に強いメディアです。
災害時に的確な情報取得が出来そうです。

 

電源必要タイプ

いざという時に、落ち着いた行動をとれるかどうかっていうのは、正確な情報を持っているかどうかに関わってきますよね。情報取得手段を持っておくってうのは大事です。
とはいうものの、のど元過ぎれば、っていうことなのかどうか、携帯ラジオを準備しているかっていうと、ね、っていう感じです。


大災害になると使えなくなっちゃうスマホっていうのは、インフラ整備をちゃんとやって欲しいと思いますけど、今現在、大量受発信に対応できるサーバー環境になっているのか分かりませんね。


2023年1月18日に、東京都世田谷区の区立公園にある自動販売機に防災ラジオが付けられたっていうニュースがありました。
震度5以上で自動的に起動するラジオなんだそうです。


自動起動防災ラジオ付き自動販売機ってことですね。名前、長いです。


この世田谷区の自動起動防災ラジオ付き自動販売機は、コカ・コーラボトラーズジャパンエフエム世田谷によって運用されるってことなんですが、災害発生時に避難所情報だとかの防災情報を半径100メートルに届く音声として提供してくれるそうです。


自動販売機ですから電源は大丈夫とはいうものの、停電になったら動かないよね。っていうことに関しては内蔵電池で2日間は動き続けられるんだそうです。
ラジオは電力消費が少ないですからね、その点は大丈夫そうです。


都内では初めての運用になるんだそうですけど、この自動起動防災ラジオ付き自動販売機の運用を進めているのは三重県鈴鹿市の「鈴鹿コミュニティー


行政に頼りきりになるんじゃなくって民間に出来ることをやろうっていうコンセプトなんですね。


日本全国の自動販売機数がコンビニに押されて減少傾向になってきて、ドリンク提供だけじゃない工夫をしてその在り方を変えていこうっていう流れはずっと前から続いているみたいなんですが、販売っていう商業価値だけじゃない機能を持たせるっていうアイディアは出色ですね。
凄くイイと思います。


「飲む防災 飲む防犯」っていうふうに言っているのは、今ある自動販売機がほとんどドリンク提供のものだからなんでしょうけど、今は、自動販売機自体がその中身も変えていっていますからね、置いてある場所も変化していくのかもしれないです。


コンセプトはとっても感心しますし、ナイス! って思うんですけど、1つ懸念があります。


ラジオ放送を提供する地域ごとのコミュニティFMが、その時の災害に耐えられて、まともな放送内容を提供できるのかってことです。


災害発生地域で放送している地元のラジオ局だからこその防災、防犯放送なんだろうって思うんですけど、ラジオ放送設備自体も災害地域の中にあるわけですから、放送内容のソフトウェアは準備されていても、肝心の放送設備が被害を受けない工夫、っていうのか、インフラ的な問題ってないんでしょうかね。


ん~。ラジオの本体に中継局機能を持たせるだとか、いろいろ進化させていって、災害地域から離れた放送局からでも放送内容をコントロールできるようになっていくんでしょうかね。


このあたりに向けてこそ、デジタル後進国から脱却できる実用システムっていうのを構築できるとイイですけどね。


民間でっていうコンセプトが気分イイです。
まず動き出してみるっていうエネルギーは素晴らしいと思います。

 

 

 


自動起動防災ラジオ付き自動販売機が活躍できる場所って、都市よりも郊外かもですしね。
どんどん広がっていってくれるとイイなって思う「自動起動防災ラジオ付き自動販売機」です。


地球のプレートのズレとか、ゴジラが何とかしてくれるとイイんですけどねえ。