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【酒の一升瓶不足】紙パックでイイじゃん って それはヤですねえ 瓶でなきゃダメでしょ 酒は

< コロナ禍の影響が酒呑みたちの周りに現れ出して来た 2023年の一升瓶事情 >

質より量って感じになりがちなのが、宅呑み用の酒。
家で呑むんだったら、とにかくたくさん呑みたいから、コスパ的にそうなる傾向があるって、データがあるんだそうですね。


安い酒。
たしかに見ますよね。
ごっそり買っていくのを見ることもあります。


世の移り変わりが激しいのはずいぶん前からのことなんでしょうけれど、量販店なんていう小売形態が登場してきたのはいつ頃だったでしょうかね。


今や当たり前になっているのかもしれない、1週間単位の買い物。
アメリカだけの生活習慣、みたいな感覚で捉えていたんですが、いつのまにか日本でも普通の生活習慣になって来ていますよね。


給料は週間ベースじゃないにしても、日本でもマイカーがすっかり当たり前になったんで、買い物も郊外の量販店で粗方済ませてしまう。
意図していないアメリカンナイズ


共働き家庭なんかですと、そういう生活習慣の方が安上がりだし、効率的。
そんでまた、今の日本は共働き家庭が主流ですもんね。


量販店っていう小売りはすっかり定着しています。
郊外の大型スーパーも、売り方は量販店化してるような感じでしょ。知らんけど。

 

 

 


酒がメインの量販店なんてのもありましてね、初めて覗いてみたときにはビックリしましたです。
ウイスキー、甲類焼酎のペットボトルが取っ手付きの3リットル、4リットル、5リットルで並んだいました。


だいぶ前に行った経験しかありませんので、今でもあるのかどうか分かりませんが、ま、たぶんあるんでしょうね。5リットルウイスキー


メーカーとしては商店用として作り出した大きさなのかも知れませんけれど、5リットルなんて、片手で持ってグラスへ、なんて出来ゃしませんでしょ。
プロレスラーでもあるまいし。


でもあれですかね、脱プラスティックってことで、ああいった大容量のプラスティックボトルって減って来ているんでしょうか。


ペットボトルの酒っていうのは、大容量に限られていたものなのか、居酒屋だとか焼酎バーでは、全然見かけませんね。


やっぱりね、酒っていうのは究極の嗜好品ですからね、容器にもこだわりますよ。
店に並んでいるのが一升ペットボトルとか、ヤですよねえ。
日本酒、焼酎。茶色、黒、ブルー。やっぱり一升瓶で並んでいて欲しいです。


でもね、一升瓶の存在を脅かす形態っていうの、ここ10年ぐらいでしょうか、ありますよね。


ボトルキープの出来る町中華ってのも、けっこうありますけれど、昔はね、焼酎の四合瓶が主でした。
銘柄によっては五合瓶なんてのもありますけどね。三岳とかね。


日本酒はボトルキープ、やってないですよね。
一合売りとか、二合売りです。徳利ですね。一合徳利、二合徳利ってのが主です。
でも、棚には一升瓶で並んでました。


その脇にキープされた焼酎の四合瓶が、首に客の名前を書いた名札をぶら下げて、いろんな銘柄、並んでいます。


焼酎の一升瓶、ボトルキープ。っていうのは、あまり聞きませんが、ワタクシやっておりましたよ。


1回で二合吞むとすると、5回しか持ちません。
ちびちびしか呑まない人の四合瓶と似たようなペースですからね、店側もオッケーしてくれたってことだったんですけど、その店はコロナ禍の中で閉店しちゃいました。残念。


ところがね、ここんところの町中華なんかに登場してきたのが一升の紙パック。
キンミヤ焼酎の1800ミリリットルです。


ホッピー族にはダントツ人気のキンミヤですからね、棚にギッチリ、ずらずらと並んでいますね。


名札をぶら下げてあるんじゃなくって、箱に直接、デカデカと名前が書いてあります。
箱ですからね、店としては効率的に置けるんで重宝しています、って言ってましたです。


今のところ紙パック焼酎は少数派でしょうか。スーパーの売り場ではね。
でも日本酒の紙パック、ワインの紙パックっていうのはけっこう前からありますけどね。


近所のスーパーで、聞いたことのない銘柄焼酎の紙パックを見たことがありますけど、それも1800ミリリットルでした。


さすがに一升っていう表現じゃなくって、1800ミリリットルって書いてありますね。

 

 

 


ふと考えてみますと、一升とか四合とかいう表現、今では酒呑みしか使わないんでしょうか。


焼酎バーにも、焼酎の出し方にいろんな形式があって、専用のミニデキャンタで出してくれるところもあります。
普段、呑み付けていない人には、ピンと来ないかもしれない会話から始まります。


「きょうは何にします?」


「ん~、あじゃ」


「25?」


「30」


「あいよ。一合?」


「二合」


「水? お湯?」


「ロックで」


なんのこっちゃ、って思う人も少ないかもですけど、「あじゃ」っていう黒糖焼酎があるんですね。
徳之島の焼酎で、あじゃ、っていうのは、おやっさん、おやじ、っていう意味なんだそうです。


25度のと30度のがあって、それを二合のデキャンタで、グラスに氷っていうオーダーなんです。


考えてみれば、一合とか二合とか、日本酒か焼酎、あとは炊飯の時じゃないと使わないですよね。
でも、呑み屋さんでは普通でしょね。


まあ、たいていこういう店には、奥の棚だったり、カウンター前の仕切り台だったりに、一升瓶がずらりと並んでいますよね。
それが全部紙パックになっちゃったりなんかしますと、これはなんだか、いただけませんよねえ。


ところがですね、なんだかそうなっちゃうかもしれない「一升瓶クライシス」が出現しているんだそうでありますよ。
ええ~!? 冗談じゃア、ないよっ! ってな感じなんですけど、ホントなんです。


呑み屋さんも、酒屋さんも、コロナ禍の規制がとれて、さあ、これからだっていうタイミングの今なんですけど、日本酒も焼酎も、一気に流通量を回復させようとしたら、なんと、一升瓶、足りないんですけど、っていう状況らしいんですよ。


なんで? ってなりますよね。
こんなところにもコロナ禍の影響が出ているようなんです。


それが正しかったのかどうかっていう問題は、とりあえず置いておくしかないと思うんですが、コロナ禍の蔓延に関して、ワルモノにされたのが飲食店でした。
営業自粛っていうのが、途切れとぎれながら、けっこう長く続きましたよね。


それによって、少なくない数の飲食店が閉業してしまいました。
ぎりぎりでやっている店舗は少なくないんですよね。閉業した店舗の、閉じられたシャッターを見るたび、改めて思い知らされます。ガックシです。


で、飲食店だけじゃなくって、当然ながら、その店舗に酒を供給していた酒屋さんも影響を受けます。


流通量が極端に減っちゃったんですね。
蔵元も同じってことになりなす。


そして、こうした現象は、これまた当然なんですけど、一升瓶の流通もなくなってしまったっていうことなんですよね。


一升瓶っていうのは、基本的にはリユースで使われているんです。


ある程度、年齢が上の人であれば、一升瓶を持って酒屋さんに行くっていうのを見聞きしていると思います。
酒屋さんが5円なり10円なりで買い取ってくれたんですよね。ビール瓶と同じように。


今回調べてみて初めて知ったんですが、ビール瓶はメーカーの資産として、小売りされる時点で5円ほどが上乗せされて販売されているんで、戻せばその料金が返却されるっていう仕組みなんですが、一升瓶は蔵元の資産っていうんじゃなくって、リユース品としての瓶そのものの価値として値段が決まるんだそうです。


市場に充分な量の一升瓶が出回ってしまうと、その一升瓶の価値自体が低くなって、酒屋に持ち込んでも対価が支払われないってうことも増えて来ているのが現状らしいですね。


対価が支払われないっていうことになりますと、回収もされなくなっていって、リユースもされなくなっていく。
そういう悪循環を、コロナ禍前から抱えていたのが一升瓶事情、みたいですね。


令和の日本で、一升瓶がリユースされるってことを知らない酒呑みも少なくないかもですけど、どうなんでしょ。


そのうえ、コロナ禍によって新規の一升瓶需要、リユースの一升瓶回収量も激減したわけですから、一升瓶を作っている瓶メーカーが廃業したり、回収を専門にしていた会社も辞めてしまったりっていうのが、コロナ禍のあいだ、ずっと続いていたらしいんですね。


で、いろいろ規制もとれて、酒場にも人が戻って来始めて、さあ、ここから気合い入れて酒を流通させようってなったら、一升瓶、足りないよ、っていうのが2023年の夏前、ってことなんです。

 

 

エヴリデイ焼酎の酒呑みオヤジとしては、一升瓶流通量の復活を切に願う者でありますが、どうなっていくんでありましょうか。


呑み屋に並ぶ紙パック、1800ミリリットル焼酎っていうのは避けていただきたいですねえ。
焼酎バーのカウンター仕切り台に紙パックがずらっと並んだりしたらですね、ちょっとね、げんなりです。


一升瓶っていうのは日本固有の文化財でしょ。
文化庁「文化財」について、

文化財は、我が国の長い歴史の中で生まれ、はぐくまれ、今日まで守り伝えられてきた貴重な国民的財産です」
って言ってますよ。


一升瓶の流通について、新たなルールを設けるなりなんなり、文化財に対する保護活動っぽいことを期待したいところです。

 

 

 


こういうのは国のデジタルシステムに関わることでもないしょうでから、デジタル音痴のセンセ方にも、なにか出来ることがおありなんじゃないでしょうか。


嗜好品文化を守っていただきたいです。


一升瓶がなくなるようなことになったら、一升瓶一揆が起きちゃいますよ。マジで!

 

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