ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【クラフト焼酎】ブーム 来てますよお ってことなんですけど ブームとか要らんねんッ!

< ブームってボトムアップの現象だと思うんだけど 今はトップダウンになっちゃってるでしょ? >

マーケティングっていうヤツが先行し過ぎてるんじゃないかって思うですよねえ。


いつのまにか、ってことではあるんですけど、例えばアイドルね。
今って、アイドルになります。とか言っちゃって、アイドルっていうのが職業のカテゴリーとして定着しちゃってる感じなんですけど、おっかしいでしょ!


は~い、きょうからアイドルになりましたんで、よろしくおねがいしま~す。
って、何をお願いされているのか理解できないんですけど、アイドルなんだからファンになってね、って図式になっちゃってるんですよね。


あれ? って思いませんか。


アイドルっていうのは、自分から「成る」っていうもんじゃなくって、周りが好いねイイねってなって、オレたちのアタシたちの、アイドルだっていうもんでしょ。


例えば歌手になって、活動を続けているうちに、ファンがどんどん増えていって、ファンの心の中にポジションを占めていって、ファンはいつもその歌手のことを考えるようになっちゃって、もう狂おしいくらいに意識せざるを得ない存在になって、そうなった時に、その歌手はみんなのアイドルってことになるんでしたよね。


まだ何にも実績示してないのに、自分からアイドルですってデビューするのは、アンポンタンじゃないでしょかねえ。


誰もその人のことを何も知らないのに、最初からアイドルなんですか?


ま、そんなこと言ったって、なにがどうなるもんでもないんですけどね。


今はとにかくそういう時代で、そうすることでマーケットが成り立っているんだから、それでイイんです。
ってな世の中なんでしょうね。

 

 

 


でも言います。


バブル期あたりに、その萌芽がありそうな、「芸能界こぞって学芸会時代」


代理店、なんていう恐竜もからんできて、その個人、グループをアイドルとして売り出す。
つまり、芸能じゃなくって、その時代のブームを作り出すだけの金儲けになってしまっているんじゃなでしょうかね。


でもそれで、成功事例が続いたりしているんで、ドゼウは2匹目以降もたくさんいるはずっていう状況になっているのかもしれません。


芸能界に限らず、いろんなジャンルでそういう流れになっているのかも、って感じます。


嗜好品。とくにアルコールのジャンルも、数十年前からブームってやつに振り回され続けているのかもしれないですよね。


日本酒、ウイスキー、ワイン、焼酎、第3のビール


いろんなブームがあって、それなりに盛り上がりましたけど、持続性がないんですよね。


なんでそうなるかって考えてみますと、単純に言えばブームっていうピークを作っちゃうから、衰退期を迎えちゃうってことなんじゃないでしょうかね。


ブームを作り出そうっていう流れが、作り手側から自然な盛り上がりによって湧き上がって来るんじゃなくって、ブームですよ、ブームが来てますよっていう「カミノコエ」によって作り出されている感、強くあります。


その昔、地ビールブームっていうのがありました。


法律で決められた年間醸造量がかなり少なくなったんで、キミもボクも、アナタもアタシも、ブルワリー経営。
ってことで、やたらあちこちに地ビールが誕生しましたです。


地ビールバスツアーなんてのもありましたよ。


行きましたとも、小雨ふる日もなんのその、関東近辺の地ビールバスツアー。

 

 

でも、3、4回で止めました。
マズかったんです、地ビール。どこの地ビールも、ダメ。しかもオタカイ。


どこも観光スポット近くにあるブルワリーでした。


お土産にいかがですか、っていうノリだった地ビールでしたが、たぶんおそらく、旨いビールありきで始めたブルワリーじゃなかったんだと思います。


年間醸造量の緩和っていう政策も、なんでそういう方向に舵を切ったのか、ちょと分かりませんです。


もちろん、そういう働きかけがあったからで、ビールありきで頑張っていた人たちだって、ちゃんといるんだとは思うんですけどね。
そういうアタリの地ビールには出会えませんでした。


ブームだっていうから、オラたちもやってみんべえ、って感じで造ってみましたっていうような代物でしたね。


で、地ビールブームってうのはあっというまに下火になってしまいました。


いや、ブームとか関係ないですよ。ビールにこだわってやってるんですから、っていうホンモノが、ちゃんといたんだなあって思わせる流れが、クラフトビールとして現れてきて、これはもうブームとかじゃなくって、大企業のビールメーカーもクラフトビールに乗り込んできましたよね。


ホンモノになったって言えるのかもですけど、大メーカーがこぞって参入して来ちゃうと、少量生産っていう特色はなくなっちゃいます。


それってクラフトビールなの?
少なくとも、ビールファンにとってのイメージとして、大メーカーのクラフトビールって、なんなん?
って感じなっちゃいます。


ま、大メーカーとしては、こだわって造ってるビールですし、少量しか造っておりませんので、ってなことを言いだしますね。


地ビールだ、クラフトビールだって、ま、今のところ区別っていうのは出来ないでしょねえ。


カテゴリーの名前で好みのビールを決めているわけじゃなくって、実際に呑んで旨ければそれでイイわけで、新しい銘柄が出てくれば試してみて、取捨選択っていうのが一般の酒呑みだと思います。


べつにブームとか必要としていませんよ。

 

 

 


ところがですね、クラフトっていう言葉には強烈なミリキがあるですよねえ。


職人のこだわり、っていう意味に解釈していますよね、クラフトって。


ビールだけじゃなくって、いろんなクラフトが出てきました。


クラフトジンっていうのが名乗りを上げて、注目を集めると、クラフト日本酒っていうのが続きましたですね。


そして、コロナ禍のあたりからクラフト焼酎っていうのが名乗りをあげたんであります。


フローラルなクラフト焼酎。


何か芋、麦、米、黒糖とか、原料以外のものを加えちゃうと本格焼酎とは銘打てなくなりますから、その原料の仕込み方に「職人のこだわり」のあるクラフト焼酎ってことなんでありますよ。


それはそれで、けっこうなことでございますよ。なんにも異論反論ございません。


フローラルっていいますと、芋味焼酎のダイヤメっていうのが、かなり前からありまして、人気ですしね。


個人的にはちょっとね、フローラルっていうのはウルサイ感じがしまして、好んでは呑みませんけれども、たしかにこのところ、フローラルっていうのを前面に押し出している焼酎が多くなって来ています。そう感じます。


呑んだことのない銘柄があれば、試してみたくなるのが酒呑みってもんでありましてですね、やってみますです。


店では一升瓶で置いてありますからね、ラベルを眺めながらクイッといただきます。


炭酸割りで呑むのがお勧めらしいですよ、って店の人に言われますけどね、蕎麦も酒も、生がイイんでありますよ。
せいぜいロックでいただきます。


ま、たいてい悪くないんですけどね。一回試せばもうオッケーって感じがします。
続けて呑むにはちょとね、やっぱり、ウルサイです。フローラル。


一升瓶のラベルが新しいセンスで、これまではなかったものっていう説明を、その色合いやデザインで示している感じがあります。

 

 

 


クラフト焼酎ね。


サワー。炭酸割りがメインの呑み方の人たちには受けるんでしょうね。


昔の芋臭い芋焼酎っていう、ごく当たり前のフレーバーとは違います。フローラルです。
繰り返しますが、何もモンクはございません。


クラフト焼酎、来てますよ! ってブームを煽るのをやめて欲しいだけであります。


もちろん焼酎にも大きなメーカーがありますけれども、そもそもの特徴として、焼酎は昔からクラフトだ! っていうことだと思うんですよね。


とーちゃんかーちゃんでやっている蒸留所も多い酒なんです。


そこに新しいフレーバーが登場してくるっていうのは、賑やかしにはなるでしょうけれども、酒呑みにはウルサイだけの現象に終わるんじゃないかって気もします。


黒糖焼酎は地域限定なわけですし、東京には青ヶ島焼酎っていうクラフトの権化みたいな焼酎がありますよ。


なかなか手にも口にも入りませんけれど、「どんぶり仕込み」の「青酎 伝承」なんていう30度の芋焼酎もあります。めっちゃクラフトです。これがクラフト焼酎ってもんでしょ。


ってことで、焼酎はそもそもクラフトなんで、新しい風を吹かそうとするんであれば、クラフトじゃない、違うネーミングの方がよろしんじゃないでしょうか。


エヴリデイ焼酎の酒呑みはそう、強く思うのであります。


作られたブームなんて、なんにしろ、要らんねんッ!

 

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