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【鶴見と莫祢氏】普通に読める名前と まず読めない名前の芋焼酎

< 酒と語る 居酒屋トークの1種類として黙酌っていうスタイルを会得する >

ツルは千年、カメは万年って言いますよね。


つるかめツルカメっていうお払いの呪文みたいなのもありますし、七五三の千歳飴の紙袋、あれにもツルとカメが描かれています。
着物姿の子どもが、両手で身体の前にぶら下げて、にっこりパチリで記念写真。
縁起物ってことなんですよね、たぶん。


ツルカメって中国の古典が出どころらしいんですけど、なんで長寿のシンボルとしてツルとカメが選ばれたんでしょう。


ゾウガメなんかは100年以上生きたっていう個体が確認されているみたいですけど、ツルって、そういう話は聞かないです。
野生で20年から30年。動物園で飼われていれば50年ぐらいがツルの寿命らしいですが、まあ、鳥類としては長生きなんでしょうね。


英語のクレーン(crane)は、大規模建設の現場で見られる重機のクレーンの語源だそうです。
たしかにね、あの独特の首の長いフォルムを彷彿とさせるものがありますもんね。
ま、キリンって呼ぶこともあるみたいですけどね。

 


日本では「鶴」あるいは「鶴見」っていう地名はけっこう全国的にたくさんあります。
「富士」「富士見」っていう地名と同じくらい、あるはもっと多いかもです。


富士山はその姿が見えれば、じっと「富士見」っていう姿勢、態度になってしまうのはすごく分かる気がするんですけど、「鶴見」っていうのが鶴を見るっていうことだとすれば、そういう習慣が一般的だったんでしょうかね。


鶴って、まあ、その辺で見かける鳥じゃないですよ。
動物園には居るらしいんですけど、なんかね、最近動物園に行っていないこともあるんですけど、鶴、居ましたっけ? って記憶です。


でも日本各地に「鶴見」っていう地名が残っているっていうことは、そういう習慣がごく当たり前にあって、鶴がいたるところで見られたんでしょう。昔々ね。


ニッポニアニッポンっていう名前の「トキ」も日本から一旦姿を消していることを考えてみますと、かつての日本には鶴がたくさんいたって信じて良さそうに思えます。


鶴っていえば、つがいが、白い息を吐きながら、北海道の寒風の空へクオー、クオーって甲高く鳴き声をあげているタンチョウを思い浮かべますが、環境省のホームページ「自然環境・生物多様性」によれば、絶滅危惧Ⅱ類に指定されているんですね。

 

クッチャロ湖、サロベツ湿原、十勝川流域に生息していて、ほとんどの個体が釧路湿原で越冬するんだそうです。


タンチョウの総個体数は3,000羽ほどで、その半数近くが北海道の生息地域に集中している。
ん~。タンチョウ、かなり危機なんですねえ。


北海道には「阿寒郡鶴居村」「阿寒郡鶴居東、鶴居西、鶴居南、鶴居北」「野付群別海鶴舞町」「上磯郡鶴岡」「樺戸郡鶴沼」「亀田郡鶴野」「釧路市中鶴野」「釧路市鶴ケ岱」「釧路市鶴丘」「釧路市鶴野」「釧路市鶴野東」「函館市鶴野町」と、鶴の名前の付く地名がありますけど「鶴見」っていう名前は見つかりませんでした。


寒いし、鶴を見るっていう習慣は無いって言いますか、ずっと見てたら人間が凍っちゃいそうですもんね。
でも生息しているってことは冬じゃなくたって居るんですよね。


ん~。北海道では、鶴が居るのは知っているけど、ま、隣人としてそっとしておきましょうっていう付き合い方なのかもですね。


上手な生物多様性の尊重ってことでしょかねえ。
ナツネコさんを始めとして、オットナー、な北海道民なのかもです。

 

日本にはタンチョウのほかに2種類の鶴がいるんだそうです。
ナベヅルとマナヅル。


この2種類の鶴はシベリア、中国北部から渡って来るらしいんですが、越冬地は鹿児島県出水(いずみ)市に一極集中しているそうです。


出水市は鹿児島県の北西部、不知火海に面した九州新幹線の駅のある街です。
明治時代から鶴の保護活動を始めていて、越冬期の田んぼに水を張ってねぐらを確保してやったり、エサを与えたり、鶴たちが長い距離を飛んで北へ帰る直前にはイワシを与えたりっていうことを続けているんだそうです。


こうした保護活動の成果と言えるのか、世界のナベヅルの90%、マナヅルの50%が出水市に集まるんだそうですよ。


ただこのナベヅルもマナヅルも環境省レッドリスト絶滅危惧種Ⅱ類に指定されているんですね。
鶴は全体としてホントに危機をむかえている鳥のようです。

 


出水市には「ツル観察センター」っていうのがあって、「鶴見」の地域なんですね。


鹿児島県には「姶良郡(あいらぐん)鶴丸」「薩摩郡鶴田」「阿久根市塩鶴町」「阿久根市鶴川内」「阿久根市鶴見町」っていう鶴の名前の付く地名があります。


「鶴見」っていう名前の町がある阿久根市(あくねし)っていうのは、出水市の南側に隣接した街。
実はこの阿久根市には「大石酒造」っていう焼酎を作っている会社があって、代表的銘柄が「鶴見」なんですね。


「鶴見」は、しろゆたかっていう芋、米麹、白麹で常圧蒸留した25度。


そして同じ、しろゆたか、米麹、黒麹で常圧蒸留した25度の「莫祢氏」


しろゆたか、ひのひかり米麹、白麹で古式かぶと釜蒸留した25度の「かぶと鶴見」


しろゆたか、米麹、黄麹で常圧蒸留した25度の「鶴見黄麹


というラインナップがあります。
どれもお気に入りの芋焼酎で、ロックでやっています。


鶴見っていうのは、大石酒造の初代が阿久根市に飛来してくる鶴たちを見ながら晩酌するのが何よりのお楽しみだったそうで、自分の蒸留所で完成した焼酎の名前を「鶴見」にしたんだそうです。


出水市と同じように鶴が越冬して来ていた阿久根市で、鶴を見るっていう習慣が一般的だったのかどうかは分かりませんが、飛来してきた鶴を見ながら、静かに、むしろ黙々とって言った方がふさわしいかもしれませんが、愛すべき地元の冬の風景を味わいながら、芋焼酎。「鶴見」


ホンモノの酒呑みって言えるんじゃないでしょうかね。


「莫祢氏」っていうのも「あくねし」って読みます。
阿久根市の地域は古代、「英袮(あくね)」と言ったんだそうで、漁業で栄えていた荘園を支配していた一族は英袮氏を名乗っていたんだそうです。


鎌倉時代になって地名が「莫祢(あくね)」と表記されるようになって、英袮氏一族も莫祢氏を名乗り始めたんだそうです。
なんで表記が変わったのかは分かりませんが、この時の名前を焼酎に採用しているんですね。


1451年に島津氏の家老となった莫祢氏は、島津家によって阿久根氏に改称されたっていうエピソードを考えますと、大石酒造がどこにルーツを求めているのか、悠久の歴史っていうものも感じられて、物静かに味わえるんですねえ。


現在の阿久根市は、ボンタン、デコポンキウイフルーツ、シイタケだとかの農産物と、イワシ漁が盛んな街だそうです。


時期になれば鶴も見られるんでしょうね。

 


もちろん東京で、墨田川や、多摩川縁に出かけたとしても鶴を見かけることは無いんですけど、静かな、っていうかウルサク無い居酒屋で、鶴を見ながら焼酎を飲むのが好きだった日本の男が居たってことを、全く勝手な空想で思い描きながら、「鶴見」「莫祢氏」「鶴見黄麹」をロックで。


「かぶと鶴見」は宅呑み。


「鶴見」「鶴見黄麹」のラベルには飛んでいる鶴の絵が描いてあります。
「莫祢氏」「かぶと鶴見」に鶴はいません。


実際に生きた鶴を見たこともありませんので、鶴見っていうのを想像することはあまりうまくは出来ません。
でもそういうことじゃないんですよね。


なんかね、物語を、思い描ける焼酎が好いわけで、「鶴見」ってイイですよ。

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あ、そだそだ、出水市は2021年に日本で53番目のラムサール条約湿地に登録されています。


ランチで黙食って札の張ってある店はけっこうありますけど、黙酌、黙吞みって張ってある居酒屋、呑み屋さんは無いですね。


まあね、コロナ禍ってこともあるんですけど、独りで静かに吞むっていうのスタイルもしっかり自分のものにしておくのってイイと思うです。


いつもそうだってことじゃないですけどね。

 

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