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【坊さん料理】世界のお坊さんは「気絶」したり「垣根を跳び越え」たり いろいろ大変みたいです

< 坊さんシリーズとか言っちゃってるのも聞きますけど 2つしかないんじゃないの? >

お釈迦さまの居た時代っていうのは、紀元前7世紀、紀元前6世紀、紀元前5世紀っていうことで、ハッキリしてはいないんですね。

 

無理もないっていいますか、少なくともキリストさんの500年前ですからね、記録とかが残っている可能性は低いでしょうし、そもそも筆記、記録を付けるっていうこと自体あったのかどうかっていう時代なんじゃないでしょうかね。知らんけど。


お釈迦さまを開祖としている仏教ですが、日本に伝わって来たのは聖徳太子の時代。
お釈迦さまのインドから、三蔵法師さんの中国を経て日本に伝わって来て、ま、いろんな宗派がありますよね。

 

 

 


日本の宗教感覚っていうのは特殊だって言われることもあって、仏教徒だっていっても、自分の家の宗派がなんなのかしらないっていう人も少なくないっていうのが実情かもしれません。
葬式仏教だとか言われる由縁ですよね。


かく言う私も宗派による違いだとか、全然分かっておりません。


お盆になると、袈裟を着たお坊さんがスクーターに乗って走り回っている姿が、都心の名物になっていたりしますね。よく見かけますよ。

 

なかにはベンツで檀家のマンションにやってきて、白い目で見られちゃうお坊さんっていうのもおられるみたいですけどね。
路上駐車のベンツに向かって「けっ、坊主丸儲けかよ」っていう古い言葉を吐きかける向きにも、けっこうね、出くわしたりしますよ。


ベンツから降りてくるお坊さんって、たいてい栄養満点の体系をしていますしねえ。
理由のない反感を買ってしまうですよねえ。大きなお世話でしょうけど。


コロナ前、中国人観光客が爆買いにワンサカ来ていた頃、中国の報道で日本の紹介みたいな記事に、日本ではお坊さんっていっても結婚できるし、肉なんかもヘーキで食べるらしい、っていう内容のがありました。


中国のお坊さんは一生を修行で過ごしているし「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」っていって、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感に加えて意識の6つ。これを常に正常に保つってことをやっているんですね。


なんで、肉なんかは食べない。修行しゅぎょう。
でも日本のお坊さんは、っていう中国のニュース。


日本にいて、そういうニュースに触れましても、ふううん、って思うだけなんですが「六根清浄」っていうのは日本でも見たり聞いたりすることはありますね。


観光登山。そのいろいろな山の登山口にあるお土産物屋さん。そこで売っている杖、ありますよね。
その杖に「六根清浄」って焼き印してあるのは何回か見た記憶があります。


富士登山に何回も行っている知人の話ですと、登りながら「ろっこんしょうじょう、お山はせいてん」って節を付けて声をあげている一団がいるんだそうです。しょっちゅう会うらしいですよ。


「六根清浄、御山は晴天」


富士山、霊峰ですからね。富士登山そのものに宗教的な意識、意味合いっていうのもあるんでしょうね。

 

 

 


苦しくたって富士登山です。一所懸命に踏ん張って一歩いっぽ登りながら「ろっこんしょうじょう」を繰り返して唱えているうちに「どっこいしょ」になったっていう説があるんですよね。


「六根清浄」 ⇒ 「どっこいしょ」これ、面白いと思います。


「どっこいしょ」って、けっこう自然に口に出すような気のする言葉ですけど、考えてみますと、なんだろ? ってなりますよね。呪文っていわれれば、ほほう、そなんだ。って納得しちゃいます。


いや、まあ、呪文っていうのとはちょっと違いますかね。声明(しょうみょう)って言うんでしょうか。


でも、なんだかチカラを入れる時とか、もうひと踏ん張りっていうときとか、お坊さんじゃないけど「どっこいしょ」って言いますよね。


邪気を払うっていう思いを込めての「六根清浄」が「どっこいしょ」の語源だとすると、もっと意識的に普段から言うようにしてもイイのかもです。


中国のお坊さんは「どっこいしょ」なんて言わないんでしょうけどね。


常に厳しい修行に努めている中国のお坊さんが、その香りをかいでしまうと、思わず知らず、お寺の塀を跳び越えて駆けつけてしまうっていうスープ料理が、中国の「佛跳牆(フォーチャオチャン)」


「仏が跳ねる垣根」っていう漢字ですね。


六根清浄が吹っ飛んじゃうような香りの料理。「佛跳牆(フォーチャオチャン)」香りです。さすが中国ってことなんでしょうかね。


中国には、その酒を呑めばその芳香が身体じゅうから漂ってくるっていう「満殿香酒(マンディンシャンチュウ)」っていう伝説の不老不死薬酒もありますよねえ。今でもあるみたいです。香りの酒。


さてその「佛跳牆(フォーチャオチャン)」中国福建省福州の発祥。
準備に時間がかかるんで、要予約っていうスープ料理みたいなんです。


客の予算に合わせて作る煮込み料理。具材は干物が主だそうなんですが、ほとんどが高級食材の干物なんで、予算に合わせてってことになるそうです。


「予算はいかほどでございますか?」なんか、ちょっとヤラシイ感じもしますねえ。
ま、貧乏人のヤッカミでしょうけどねえ。


陶器の壺の中に、アワビ、貝柱、フカヒレ、エビ、ナマコの干物。金華ハム、豚、鶏、アヒルの肉。竜眼、シイタケ、ナツメの干物。ハトのタマゴ。朝鮮人参。オイスターソース。紹興酒


具材の種類にとくに決まりがあるわけじゃないそうですけど、ま、錚々たる具材ですね。さすがにオタカイ感じ。


こういう高級食材を壺の中に入れたら、水を加えて、数時間、食材によっては数日間、煮込むんだそうです。


そもそも壺に入れる前の下準備、干物の戻しにかかる時間ていうのも数日かかるものもあるってことで、食べようと思えば、予約してね、予算も教えてね、ってことなわけですねえ。


壺に食材を入れたら蓮の葉をかぶせた上に陶器の蓋をする。
煮込み終わったら火からおろして陶器の蓋をそっと外す。そして蓮の葉に小さな穴をあけて「仕上げの酒」を流し込んでしばし蒸らす。


仕上げの酒ってなんなんでしょうね。白酒(バイチュウ)とかでしょうか。
その仕上げの酒も食材の種類に合わせて選ぶんでしょうね。


で、頃合いを見計らって蓮の葉をはずします。


そうすると、なんともかんとも、得も言われぬ魔法の香りがあたりに漂い出すってことになるんでしょう。


その香りに気付いたお坊さんが、ときには仏像でさえも、ピーンときてお寺から飛び出して垣根を飛び越してやって来る。それが「佛跳牆(フォーチャオチャン)」なんだそうですよ。


福建省福州以外だと、台湾、香港で、日本では横浜中華街で予約すれば食べられるみたいですよ。


横浜中華街の「佛跳牆(フォーチャオチャン)」
興味はありますけど、値段を調べるのがちょっとコワイ気もしますです。


ガチ中華の店で、廉価版の「佛跳牆(フォーチャオチャン)」をやってくれるっていう話もありますけどねえ。


仏像さえも飛び出させるっていう「佛跳牆(フォーチャオチャン)」ねえ、機会とお金のある時に、って感じでしょうか。


で、お坊さんっていうことでは、「坊さんの気絶」っていう料理もあるんでございますよ。


トルコの料理。
「パトゥルジャン・イマーム・バユルドゥ」っていう名前。すんなり発音できない名前。


パトルジャンっていうトルコ語はナス、イマームっていうのはイスラム教のお坊さん、バユルドゥは気絶ッていう意味で、そのまんまで「坊さんの気絶ナス」ですね。


ありつくために飛び出してくるエネルギーの塊って感じの中国のお坊さんに比べて、トルコのお坊さんはあまりの旨そうな香りに気絶しちゃったってことです。


イスラム教にはたしかラマダンっていう断食習慣があるんですよね。
お坊さんともなりますと、1日だけとかじゃなくって、もっと長い期間の断食をしていて体力も弱まっているところに、得も言われぬ旨そうな香りが流れてきて悶絶して気絶しちゃったんでしょうかね。


世界三大料理に数えられているトルコ料理です。旨いんでしょうねえ。


ナスの皮をストライプ状に剥いて塩水でアク抜き。
トマトを角切り。タマネギ、ニンニクを粗みじん。
ナスをフライパンで軽く蒸し焼き。


別のフライパンで、ニンニクを炒めて油に香り出し。タマネギ投入。透明になって来たらトマト。
塩、砂糖で味を調えながらトマトをペースト状にして、こちらは出来上がり。


ナスを縦に裂いてトマト、タマネギのペーストを詰め込む。
そのナスを水、塩、レモン汁で蒸し煮。


弱火でとろとろやって、ナスがとろとろになったら出来上がり。


冷やして食べるのが普通なんだそうですけど、熱々のもヨサゲな感じがしますけどね。
ま、暑い時期の前菜ってとこなんでしょうか。


でも、こっちの方は香り??? って気もしますね。


ナス、トマト、タマネギ、ニンニク。気絶しちゃったら食べられませんけど、マチガイナイ組み合わせでしょねえ。

 

 

 


両方とも食べたことないですけどね。
「佛跳牆(フォーチャオチャン)」の方は縁遠い気のする料理ですけど、「坊さんの気絶ナス」は自分でも作れそうですよね。


料理自慢の方。お坊さんをどんどん気絶させてみてはいかがでしょう。


きょうも「どっこいしょ」で元気に清浄でいきまっしょい!

 

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