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【マルチメッセンジャー天文学】マルチなメッセンジャーって 誰っすか?

< 天文学って2020年代に入って大きな変革期を迎えているらしいですよ >

最も身近な宇宙っていうと、やっぱり「月」っていうことになるでしょうか。
日本人にとっては竹取物語かぐや姫の故郷ですしね。


その月へ人類を到達させたのがアメリカの「アポロ計画」でした。


1961年から1972年にかけて、アポロ1号から17号まで。
けっこう昔です。この当時のニュース映像は今でも記録映像で見ることが出来ますけど、どれもモノクロ映像ですもんね。


最初の東京オリンピックが開催された1964年を前にしてカラーテレビの普及が進んでいって、1970年代には日本の家庭の90%に浸透したらしいですから、テレビがカラーになるのと人類が月に到達するアポロ計画って、ほぼ同時進行だったんですね。

 

 

 


1961年の「ジョン・F・ケネディ(1917~1963)」大統領の演説は、語り伝えられています。


「まず私は、今後10年以内に人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させるという目標の達成に我が国民が取り組むべきと確信しています。この期間のこの宇宙プロジェクト以上に、より強い印象を人類に残すものは存在せず、長きにわたる宇宙探査史においてより重要となるものも存在しないことでしょう」


この声明から2年後、ケネディ大統領は暗殺されてしまいますが、1969年にアポロ11号が月面着陸に成功しているんですよね。


我が家のテレビがまだモノクロだったにしろ、テレビにくぎ付けになった日本人は多かったでしょうね。


このアポロ計画を実際に指揮したのが、第2代NASA長官「ジェイムズ・エドウィン・ウェッブ(1906~1992)」

 

 

 


1972年にアポロ計画が終了して、やがて宇宙観測は新たな時代に入ります。


NASAが中心になって進められていたのが「次世代宇宙望遠鏡」


計画では2010年に活動を終える「ハッブル宇宙望遠鏡」の後継機として開発が進められていた「次世代宇宙望遠鏡」なんですが、2002年に名前が変わります。


アメリカの宇宙開発に多大な貢献をしたっていうことで、その名は「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」に変わったんです。ジェイムズ・ウェッブの死後、10年です。
いろいろ政治的な思惑があったんでしょうかね。


ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」は2011年に打ち上げ予定だったんですが、計画がどんどん遅れます。
なので「ハッブル宇宙望遠鏡」には延命措置が行われていたんですね。


つまり、「ハッブル宇宙望遠鏡」は宇宙飛行士が改修作業を直接行えるような地球の周回軌道をを飛んでいたわけです。


なんだかんだあって、ようやく2021年のクリスマスに打ち上げっれた「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」は、地球から見て太陽とは反対側の宇宙空間にいるみたいなんです。もう宇宙飛行士がなにかしらの作業を直接行えるエリアじゃないです。


地球と一緒に太陽を周回するような軌道ってことなんでしょうね。太陽からの影響をなるべく避けるためらしいです。太陽光線に邪魔されずに宇宙を観測する。


なんだかSF映画の中に出てくるような、カッコイイ外観をしている「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」のミッションはビッグバンの2億年後ぐらいから輝き始めたってされている「ファーストスター」を発見すること。

 

by_brgfx:Freepik

つまり宇宙の第1世代の星が発したはずの光を観測すること。「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」の赤外線観測機能が期待されているんだそうです。


こうした宇宙観測技術の発展は21世紀になって一気に現実味を帯びてきているようで、「マルチメッセンジャー天文学」っていうのが元気みたいなんです。


宇宙空間、あるいは地球上で観測することのできる様々な電磁波、宇宙線重力波ニュートリノだとかの粒子。


そうした観測可能なものは、宇宙からのメッセージを運び届けてくれる、っていう意味でのメッセンジャーっていうことらしいです。


マルチっていうのは、それらが単独発生なのか、同一発生なのか。あるいは、単独発生以降に相互干渉した結果が地球に届いているのか、観測した情報の解釈の仕方によってあらゆる方向の過去が解るかもしれない、っていう期待なんでしょうかね。


ま、なんにしても、宇宙理論はいくつもあって、その実証が技術的に可能になって来た21世紀初頭、ってことなんでしょう


1987年にカミオカンデニュートリノの観測に成功して、2002年にノーベル物理学賞を受賞した物理学者「小柴昌俊(1926~2020)」の名前は記憶している人も多いかと思います。


あのニュートリノっていう粒子は、宇宙観測データの中でかなり重要なポジションを占めているんですよね。


今は、南極にカミオカンデを巨大にした施設が作られていて、より観測しやすくなっているんだそうです。


2015年には2つのブラックホールが合体した際に発生した重力波アメリカで観測されたっていうニュースがありましたね。


2017年には中性子星同士の合体によって発生した重力波が観測されて、鉄より重い、金、プラチナ、ウランは中性子星同士の合体によって作られる、ってことが確認されているんだそうです。


2018年には、ブラックホールからの「相対論的ジェット」が発生源じゃないかって予測される、「超高エネルギー宇宙線」「非常に高エネルギーのニュートリノ」「高エネルギーガンマ線」っていう3種類の高エネルギー粒子が観測されているんですね。


こういうのがマルチメッセンジャー天文学の成果、っていうことらしいです。

 

 

 


なんでそういうことが言えるのか。ってなレベルになりますとですね、物理学者でもない限り、なかなか納得できるようなっもんじゃないんでしょうけどねえ。理屈はさっぱり解りません。


宇宙の起原っていうのか、宇宙の定義っていうのか、そういうのが解るきっかけがどんどん観測されてきて来ているってことなんでしょうね。


ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」の観測結果には、大きな期待が寄せられているわけです。


マルチメッセンジャー天文学の副産物として、レアメタルだとかの精製方法も、地球上のエネルギーでは無理なのかどうかも含めて解って来るのかしれません。


宇宙の夜明けゼよ! って宣言するようなマルチメッセンジャー天文学者も登場してくるのかもですよ。


そういえば、はやぶさ2って、いまごろ、どうしているんでしょう。孤独な宇宙旅を続けているんですよねえ。


宇宙って、なんなんでしょうねえ。

 

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