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【サンドイッチ】か【ハンバーガー】か ん~ いっしょなんじゃないの?

< マクドナルドで売っている商品 あれってハンバーガーじゃなくってサンドイッチらしいよ >

レイ・ブラッドベリの小説「たんぽぽのお酒」で、パパが言います。


「お昼だよ、おまえたち!」


主人公のダグラスと、弟のトムとを連れて山ブドウを摘みに森へ来ているシーンです。


「野外で食べるサンドウィッチはもうサンドウィッチとはいえないな。部屋の中とは味がちがうんだ。気づいたかね? もっとピリッとした味だ。はっかやパインサップに似た味だな。食欲をとてもかきたてる」


レイ・ブラッドベリは、20世紀半ば、アメリカの作家ですね。


サンドイッチって英語で書くと「sandwich」なので、サンドウィッチが正しいんだよって、そんなことをいう人もありますが、ま、どっちでもイイみたいです。日本語ではね。


ごく普通に、生活の中にある普通の食べものとして認識しているサンドイッチですが、確かにね、野外で食べると、一味違って感じるかもしれません。
それがママの手作りとかじゃなくって、コンビニのサンドイッチだったとしても。

 

 

 


パインサップってなんでしょ?


「イチヤクソウ科の植物 和名:一薬草」
薬草?
「花期の全草を乾燥させてものが民間薬とされたため」薬草っていうカテゴライズ。
ふううん。


「かつてはイチヤクソウ科とされたが、旧イチヤクソウ科は新しいAPG植物分類体系では全てツツジ科に含められている」
ふううん。


なんだかよく分かりません。ま、はっかと似たようなもんなんでしょうね。


でも、パパの言っている言葉通りに解釈すると、はっかもパインサップもサンドイッチの中に入ってはいないんだけれど、野外で食べるからこそ、そういう風味があるんだぞ、ってそういうことですよね。


なして?


それはまあ、よく分かりませんが、食欲をかきたてるってことで、20世紀初頭のアメリカでは香りづけ、あるいは、消毒的な意味合いもあって、料理によく使われていた植物だったのかもしれません。


もしかすると今でもそうなのかもですが、あまり聞きませんね。パインサップ。松の実、っぽいの?


「たんぽぽのお酒」という話を思い出したのは、東京郊外の緑道を散歩していて、テント張りのパン屋さんに出くわしたからです。


「たんぽぽ」っていう名前の、紙で作った小さな幟が立ててありました。


キッチンカーとかじゃなくって、お祭りの時に町内会のおじさんたちが陣取っているような、骨組みの上に布の屋根だけっていうタイプのテント。みどり色の屋根でした。
たんぽぽ。おじさんが1人でやっていました。呼び込みとかは、していません。


で、いろいろ並べられているパンの中に「ハンバーグサンドイッチ」というのがあったのでした。


カツサンドのハンバーグバージョン、ってところでしょうかね。


耳なし食パンにハンバーグが挟んであって、三角に切ってある。800円。ちとオタカイ。
でも普通のサンドイッチですよね。


で、考えたのが、ハンバーグが挟んであってもハンバーガーじゃなくってサンドイッチっていうのかな、ってことです。


テントのたんぽぽは、市内に店舗を構えているサンドイッチ屋さんらしいんですが、コロナになってから売り上げが極端に落ちちゃったので、奥さんのアイディアで、天気が良ければ人がたくさん通る緑道沿いで営業するすることにしたんだそうです。


お金はかけられないので、天気の良い日だけ、テントを組み立てて、運んできたサンドイッチを販売。


「まあ、やらないよりは、いくらか売り上げになっているって感じですねえ」


だそうです。


で、ハンバーグを挟んであってもハンバーガーじゃなくってサンドイッチなの? って聞いてみましたら、


ハンバーガーってっサンドイッチなんですよ。サンドイッチの1種類」


ほえええ? そなの?


たんぽぽおじさんは、マクドナルドで店長を長いことやっていたということで、灰汁ドナルドでは全部サンドイッチって呼ぶ決まりだったらしいです。へええ~、です。


カテゴリー的にハンバーガーってサンドイッチに含まれるんですね。
言われてみれば、なるほど納得できます。


で、緑道のベンチでハンバーグサンドイッチとペットボトルウーロン茶です。


緑道っていっても、コンクリートの護岸ですし、一応の木陰ではありますが、夏の昼下がり、風もないし、暑かったです。ウーロン茶、冷えてないし。


ハンバーグサンドイッチは「食欲をとてもかきたてる」ってほどではありませんでしたが、まあ、普通に旨かったです。


せめて、もっと強いぐらいの風が吹いていてくれたら「たんぽぽのお酒」気分に浸れたかもです。

 

 

 


にしても、と疑問が大きくなってきたのは、ハンバーガーってなんなん? ってこと。
調べてみますと、まあ、やっぱりなんですが、ハンバーグをパンで挟んだものってことですね。


より狭義にいうならば、「牛肉のパティをバンズと呼ばれるパンに挟んだ食べもの」ってことになるみたいです。


なので、牛肉のパティじゃないよねっていう「フィッシュバーガー」はハンバーガーとは言いませんよ、っていうことにるわけです。


ふううん、なんですが、正式にはっていう定義なんて気にして食べている人も居ないような気がします。
「ごはんバーガー」っていうのも普通に浸透していますしね。
イイんでないの!?


ハンバーガーのルーツは「【タルタルソース】らっきょう 玉ねぎ いぶりがっこ 地獄のソースのバリエーション」でも触れました、ひき肉、「タルタルステーキ」に行きつくみたいです。


ドイツに伝わったタルタルステーキは、ハンブルクの港で、船員たち、港湾労働者たちに人気の食べものだったそうで、人呼んで「ハンブルガー・ランドステューク」ハンブルクのまるいもの。
薄く切ったパンに、味付けした牛ステーキと目玉焼きを乗せたファストフード。


今となっては、逆にこっちの方が高級そうで旨そうな感じもしますね。月見ステーキ。


牛ステーキっていいながら、ファストフードってことを考えますと、実態はより簡単に咀嚼できるタルタルステーキ、現代のパティに近いものだったんじゃないでしょうか。
18世紀ごろのことだそうです。


で、ドイツ人がアメリカに移住し始めたのもこのころで、あっというまに「ハンブルクステーキ」が広まったみたいです。


で、ハンブルクステーキをパンに挟んだサンドイッチがハンバーガーって呼ばれるようになって、18世紀のアメリカで大人気。


それから100年。けっこう長い時間が経っていますけれど、1940年になって、カリフォルニアのドライブインで、その発展形がメニューとして出されると、爆発的ヒット!
ドライブインを経営していたのが、はい、マクドナルド兄弟。あっというまにアメリカの国民食になったという歴史があるんですね。
マクドナルドさんってドイツ系なんでしょか?


カリフォルニアからフランチャイズっていう方法で一気にアメリカを席巻して、さらに世界中に広めたわけなんですが、そんなに昔からってわけじゃないのが、ちと驚きです。まだ半世紀。
もっとずっと昔からあるようなイメージでした。


ところで「マクドナルド理論」っていうのがあるんですよ。知ってました?


マクドナルドの店があれば、その国同士は戦争をしないっていうものです。


へええ。じゃあさ、国交とかなくたって、マクドナルドを進出させちゃえばイイんでないの? と思っちゃったりしますけれど、もうすでに、その理論はセルビアアメリカの交戦で破られちゃったみたいです。残念。


マクドナルドにはその国ごとの独自ハンバーガーがあるそうですけれど、食べた事の無いマクドナルドメニューって、世界規模でたくさんあるんでしょうね。
灯台下暗しで、日本独自のマクドナルドメニューって何でしょ? 知らんなあ。ないの? ちゃんとある?
月見バーガーは名前だけだよね。ん~、いろいろ知らんです。


そうやって「ハンバーガー」を世界に広めたマクドナルドなのに、そもそもの定義には従っていて、自分たちのなかではサンドイッチって呼んでいるって、まあ、エライことなのかもしれません。

 

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サンドイッチはサンドイッチ伯爵が発明したって言いますよね。
みんな、大抵そう聞いていると思います。
トランプをしながら片手で食べられるように工夫したっていう説。


その第4代サンドウィッチ伯爵ジョン・モンタギューっていう人もまた、ハンバーガーの発祥と同じ時期の18世紀の人ですね。イギリスの国務大臣を務めていたそうです。


この時期のゴシップ記事の中に、サンドイッチ伯爵が徹夜の賭博で、ゲームを続けながら二枚のパンに挟んだ牛肉を食べていた、と記されているのが唯一の論拠。なんだそうです。ゴシップ記事。


ところが、サンドイッチ伯爵の評伝によれば、国務大臣は多忙な職務をこなしていたので、何日も徹夜で賭博をするような時間の過ごし方をしていない、のだそうです。
そりゃそうでしょうね。国務大臣ですもんね。


でもまあ、食事の時間を惜しんで食べながらゲームを続けられないかっていう工夫をした可能性までは否定できないことのようにも思います。

 

 

 


ところで、話は急にハワイのことになるんですが、1月18日はハワイ諸島が発見された日とされているんだそうですね。


発見って言いますけれど、太古からハワイ諸島はあって、人も暮らしていたわけですから、これはあくまでヨーロッパ人にとっての記念日ってことでしょう。1778年のことだそうです。


「発見」したのは、キャプテン・クックとして知られる、イギリスの海軍士官、ジェームス・クックです。


キャプテン・クックハワイ諸島に上陸したのが1月18日ってことなんですが、初上陸です。その島の名前なんてクックにとって、というか地図に無いわけですよね。


その時のイギリス海軍大臣は、誰あろう、サンドウィッチ伯爵ジョン・モンタギュー
なので、クックはサンドイッチ諸島と名付けたそうです。


スペイン人コルテスのアステカ侵略と似ていますが、上陸したクックは神として崇められたようですが、だんだん化けの皮がはがれて住民に疑われるようになって、1779年に殺害されています。
キャプテン・クックがハワイで殺されたってこと、知りませんでしたねえ。


1810年カメハメハ大王によって統一されて、元からの名前だったハワイを名乗るようになって、1898年、アメリカのハワイ州となっています。


ハワイとサンドイッチ。意外な関係があったのでした。


ま、ハワイの人たちって、サンドイッチを特に特産とかにはしていませんよね。


サンドイッチ伯爵っていう人も、食べものやら太平洋の島まで、いろんなところで自分の名前が使われていることとか、ご存じなく、ご興味なく暮らしていたんでしょうか。それとも自分の名前をいろんなところに残そうと尽力していたんでしょうか。


歴史って、不思議なもんですねえ。


コンビニでサンドイッチを選んでいる人たちが、伯爵に想いを馳せることって、まずないでしょうけれどねえ。
たまご、ハム、ツナ、っていうのがサンドイッチの人気ベストスリーだそうです。


ま、スタンダードですね。個人的にはミックスがベストです。ってベストスリーのミックスやん!


はい。トランプしながらは食べませんです。

 

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