< 東京都23区 南西部に位置する世田谷区には 61の町名があるのであります >
「【「町」の読み方】あなたが住んでいるのはチョウですか? それともマチですか?」で、日本全国の「町」の読み方について、ちと調べてみたわけですが、全体として「町」の読みは「チョウ」の方が多かったのでした。
でもこの結果は市部や区部の中の「町」は対象外としてのデータでしたので、差し当たって、東京23区の区部の中の「町」の読みについて調べてみようと思い立ったわけです。
市町村合併などによって失われいく地名も少なくない現状ですが、「チョウ」と読むか「マチ」と読むかという以外にも、「町」という字の付かない「町」というのもありますし、知らない町名、不思議な町名というのも少なくないだろうと思います。
東京都23区、第14回目は、「世田谷区」です。
世田谷区の面積は58.05平方キロメートル。23区の中で2番目の面積。
人口が94万6千人足らず。23区内最大の人口です。
区の木はケヤキ。区の花はサギソウ。
令和現在の世田谷区は、区外へ通勤していく人の数の方が多く、昼間の人口は夜の人口のおよそ0.9倍。ベッドタウンなんですね。緑豊かなイメージがあります。
世田谷区の面積はずっと23区で一番広かったんですが、羽田空港の用地埋め立てによって大田区の方が大きくなったっていう経緯があって、今は23区内2番目の広さなんですね。
何となくですが高級住宅街っていうイメージのある世田谷区です。
高層マンションとか、そういう縦方向の長屋じゃなくって、しっかり庭のある「邸宅」がぽつぽつある感じ。
緑の多い環境の中のオヤシキ。って感じだったんですが、平成辺りからかなり変わって来ていますね。
ま、もちろん高級住宅が高級じゃなくなるってことはないんですが、どんどんビルになっていって、住宅街っていっても、雰囲気がね、だいぶ変わっています。
イイとかワルイとかは判りませんが、東京の住宅地はだんだん個性が消えていっているような感じがします。
って、ディスってるやん! いえいえ、そうでないです。変化はシャーナイ流れだと思ってはおります。
住人もどんどん年寄っていきますからね、オヤシキの維持って、傍で見るより、いろいろ面倒、大変らしんですよね。ま、知らんけど。
で、世田谷区は少なくとも平成が始まった頃までは、ホント緑豊かな住宅地で、空も大きかったんですが、大きな難点があったんですね。
交通事情です。
小さな畑が残っていたりして、自然豊かな分、道路事情は整備しようがなくって「世田谷地獄」って呼ばれちゃったりしていました。
世田谷区内の道路のほとんどが、狭くて、曲がりくねっていて、そんでもって一方通行が多い。
かと思うと、一車線しかない水道道路がズドーンと通っていて、交差点の角ごとにポールが2本立っていて、その幅以上の車が通れないとか、ね。
そこまで行って通れないとか、どうすんだ!?
バックするにしたって、後ろに車が続いていたら、モオオオッ! ってことになりますよ。
そういう道路事情。
で、地獄とまで言われる理由はもっとありまして、とある世田谷区のビルに用事があって、車で出かけて行きます。
畑がちらほらあったころは空も大きくて、「あ、あのビルだ」ってすぐ目標の建物が見つかるのはイイんですが、そのビルに辿り着く道が分からない。
ビルに近づいていくと、道がクネっと曲がって遠ざかってしまう。
じゃ、こっちの道から? ってルートを変えてみると、一方通行でそっちへは近寄れない。
んあっ? あそこのビルにはどうやって行くの? で、何周もぐ~るぐる。
ってことになって、地元の人に聞いてみると、まったくアサッテの方から一方通行を入って来なければならない。
そんなアホな! っていう道路事情だったんです。カーナビなんて無い頃ですけれどね。
タクシーの運転手が深夜に世田谷に入って行くのを嫌がったっていうのは、ホントの話なんだと思いますよ。
真昼間だってルートに悩んじゃうんですからね。どの通りも細いし。
そんななのに、「あたし、バックなんて出来ないわ」とかヘーキで言っちゃうマダムが、どでかい初期のランドクルーザーで道を塞いじゃったりしているメに、何回かあっているんでありますよ。
「オクサバ。そこにそんなふうに停まっていられちゃ、子供の三輪車も通れませんよ」
「あなた、ちょっとあたくしの車、そっちへ寄せてくださらない」
とほほ。ホントに免許をお持ちなんでございましょうか?
あの有名な「成城」がある世田谷区であります。シロガネーゼか成城マダムかってなもんです。
車ではなるべく近寄らないようにしている世田谷区内ですが、なんとですね、令和現在の世田谷区内の車って「世田谷ナンバー」なんですよ。都内の人、気付いてました?
2014年の暮れからみたいです。5、6年気付かずに過ごしておりましたです。
で、調べてみますと、今現在、東京のナンバーって10種類もあるですよ。ひょえ~、です。いつのまに。
車もバイクも全然乗らなくなっていますからね、関心も無かったんですが、なんだかねえ、完全に置いていかれちゃってますね。
昔からある「品川」「練馬」「足立」「多摩」の4つに、「江東」「杉並」「板橋」「葛飾」「八王子」そして「世田谷」の6つが加わっているんですね。
ふううん、です。
細くて真っすぐで車幅制限のある水道道路が特徴の世田谷区ですが、もう1つ、他の区にはないものがあります。
「東急世田谷線」です。
まあ、専用軌道を走ってはいるんですが、言ってみれば「チンチン電車」
乗ったことはないんですが、「三軒茶屋」「下高井戸」間を結んでいる長閑なヤツです。
10個の駅というか停車場があって、環状7号線と交差しているんですが、道路信号と同期して走っているみたいです。
もちろん他の電車、何線の何駅とも連絡はしていません。レトロでカーイーヤツではあります。
広い世田谷区を南西の方向、多摩川の方に向かって進みますと、「ニコタマ」です。
「二子玉川(ふたこたまがわ)」っていう地域なんですが、みんな「ニコタマ」って言いますね。昔から「ニコタマ」だったです。
東急田園都市線の二子玉川駅があります。ひと駅、多摩川を渡りますと二子新地駅です。
今は電車の鉄橋のほかに「二子橋」が架かっていますが、江戸時代の途中までは橋はなくって、渡しですね。
武蔵国の瀬田村と、相模国の二子村を渡していた「二子の渡し」
この通りは、江戸時代には隆盛を極めた大山詣りの大山道になっているんで、利用者は多かったそうです。
東京側の瀬田に駅を作るにあたって、その渡しの名前を残して、そんでもって「二子瀬田」じゃ、語呂がねえ、ってことだったのかどうかは知りませんが、「二子玉川」って名前にしたみたいですね。
黎明期のショッピングセンター「玉川高島屋」があるから有名になったっていう側面もあるでしょうけれど、ハイソじゃない私なんかにとってはですね、なんたって二子玉川園(ふたこたまがわえん)っていう遊園地ですよ。
この遊園地をニコタマって呼んでいました。
とくにパッとしたものがあるわけじゃなかった記憶ですけれどね。
フライングコースターがありましたね。それと映画館とか、植物園みたいなのもありました。
でもね、人気のデートコースでしたよ。
1985年に二子玉川園は閉演しちゃって、「二子玉川タイムスパーク」っていうのになりました。
なんかね、しょっちゅう行っていたわけじゃないんで、記憶があいまいなんですが、二子玉川園と二子玉川タイムスパークに切れ目が無かった気がします。
再開発するんだってさ、って話は聞いていましたが、名前代わっただけじゃん、って思っていました。
ただ、明らかに違ったのは、タイムスパークになって「いぬたま」と「ねこたま」っていうのが出来たってことです。これはなかなかの人気スポットでした。
「ふれあい型テーマパーク」のハシリなんじゃないでしょうか。隣にはナムコ・ワンダーエッグがありましたねえ。
あとから「たまいたち」っていって、フェレットのふれあいテーマパークも出来ちゃいましたねえ。ん~、フェレットはふぇれあい型じゃなかったかもです。
世代によって印象の違いが大きいだろうニコタマですが、ニコタマといえば「いぬたま」「ねこたま」です。そういう世代。
で、これもまた2006年には無くなってしまいました。東急は回転速いです。
今は「二子玉川ライズ」っていう高僧タワー型のショッピングモールです。
個人的には、圧倒的につまらなくなってしまったニコタマですが、川崎側に電車で3ついくと「溝の口駅」
ここがまた、イイ感じのせんべろの町です。いまだに波板トタンの壁の店があったりします。
ま、世田谷区には関係ないですけれどね。
招き猫で有名な「豪徳寺」サザエさんの「桜新町」も世田谷区です。
ワクチン接種のスピードが遅いって批判された世田谷区ですが、人口多いし、広いし、車だと移動しにくいし、しょうがないじゃん、って回りの、世田谷区民じゃない人たちはヤイヤイ言うわけですが、出色のやり取り。
「やっぱさあ、広いっていうのが最大の問題でしょ」
「しょうがないじゃん。もともと広いんだから」
「だからさあ、二つに別けちゃえばイイわけよ」
「どうやって別けるんだよ、今から」
「簡単だよ。セタ区とガヤ区に別けりゃイイじゃん」
「あのなあ」
「ん?」
「セタ区はまあイイとして、ガヤ区なんて誰も住みたくないだろ」
「……。そかなあ。。。」
今や懐かしいコロナ前の居酒屋トークはそのままにして、世田谷区の町の名前の数は61。
「マチ 0 」「チョウ 0 」「町が付かない 61 」でした。
「マチ 0 」
「チョウ 0 」
わあお! 杉並区、墨田区に続いて3つ目。セタ区とガヤ区に別かれても町は付かないでしょうね。
「町が付かない 61」
「池尻」「三宿」「太子堂」「三軒茶屋」「若林」「世田谷」「桜」「弦巻」「宮坂」「桜丘」「経堂」「下馬」「野沢」「上馬」「駒沢」「代田」「梅丘」「豪徳寺」「代沢」「羽根木」「大原」「北沢」「松原」「赤堤」「桜上水」「東玉川」「奥沢」「玉川田園調布」「玉堤」「等々力」「尾山台」「上野毛」「野毛」「中町」「上用賀」「用賀」「玉川台」「玉川」「瀬田」「駒沢公園」「新町」「桜新町」「深沢」「成城」「祖師谷」「千歳台」「船橋」「喜多見」「宇奈根」「鎌田」「岡本」「大蔵」「砧」「砧公園」「上北沢」「八幡山」「上祖師谷」「粕谷」「給田」「南烏山」「北烏山」
飯尾和樹、絲山秋子、植田まさし、うじきつよし、江國香織、えなりかずき、岡江久美子、恩地日出夫、風間杜夫、金子マリ、川内優輝、神田沙也加、木梨憲武、栗田貫一、小池栄子、西岸良平、高島彩、髙嶋政宏、立川志らく、都並敏史、中井貴一、萩原流行、三谷幸喜、桃井かおり、やくみつる、やまだ紫。
個性的な町の名前を並べてみても感じる通り、どこの町のお生まれかは存じ上げませんが、それぞれしっかりしていて、他に同調しない個性を感じる人ばっかり、な感じです。
< チョウかマチか >
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