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【ソーバーキュリアス】都心の居酒屋チェーンは無くなってしまうのか

<若者のアルコール離れ分岐点だったかもしれない【ガリガリ君サワー】>

2021年の春「感染対策の見える化」に予算を割いている店舗が急激に目立ってきました。


これまでだってアクリル板だとか、対面シートだとか設置して対応していたんですが、より徹底したってことなんだろうと思います。CO2測定器とか、直接的にコロナ対策とはいえないような物品も取り揃えて頑張っていますね。


ただ、そういう対策をしながら時短営業に耐えてこうとしているのは、ほとんどが個人店なように感じます。
チェーン店は店長権限に限界があるんでしょうね。積極的にコロナ対策をしているような動きは見えません。でも、休業、閉店しているチェーン店は、かなりの数になってますよ。
店を閉める、というコロナ対策、なんでしょか。


都心の風景は変化が見え始めています。建物の姿は変らなくとも、中に入っている店舗やオフィスが確実に減っています。


なのに、通勤電車の混雑ぶりは相も変わらず、なんだかなあ、という状況です。朝も帰りも。
テレワークにともなった郊外移住だとかいうニュースは聞きますけれど、電車に乗っているかぎりにおいては、都心の人口が減ったという実感はないですね。
そもそもの都心集中がイキスギ、だったってことなんでしょうけれど。

 

 

 


オフィスビルの1階には、たいてい、コンビニが入っていますし、居酒屋さんもけっこうあったんですが、休業、閉業が目立ちます。
とくに居酒屋さんは、ずいぶん無くなりました。大きな店舗が閉まっていて、目立つんですね。


「大箱店」っていうらしいんですが、家賃が高いという理由もあるのかもしれません。都心の場合ですね。


それに対して個人経営の居酒屋さんは、ブーブー言いながらも頑張っています。


で、目立っていたチェーン店が目の前から次々消えていって、ふと、既視感にとらわれました。


ごく当たり前にあった店が、いつのまにか消えてしまった現象というのは、前にもありましたよね。


養老乃瀧」「村さ来」「つぼ八」居酒屋黎明期の御三家です。


ま、一定以上の年齢層であればっていう条件は付きますが、たいていの人は一回は行ったことがあると思います。
どこの駅前にもほとんどあったような記憶です。


今はほぼ見ませんね。ま、チェーン店って一気に増えて、サクッとなくなるって感じですけれどね。
でも調べてみますと、ちらほら存続してはいるようではあります。
でも、都心では見ませんよ。郊外展開してるってことなんでしょうか。


新御三家などと言われる「モンテローザ系」「ワタミ系」「コロワイド系」の店舗も少なくなっているんじゃないでしょうか。
ま、どの店がどの系列の店舗なのか分かりにくいところもありますけれど。


コロナの時短営業で大きな影響を受けたのが、こうした大型チェーン店だという話を聞きますが、どうも、コロナのせいばかりではなさそうです。

 

 

 


個人経営の居酒屋さんは都心よりは下町、都下、郊外に多くて、たいていの個人店は日本酒に強かったり、焼酎を取り揃えていたり、ワインの種類にこだわりを示していたり。特徴があります。


経営規模の大きさが店舗運営を圧迫した、ということではなく「呑みニュケーション」の場が求められなくなったことが大型チェーン店の衰退につながっているのではないでしょうか。


下町や都下の個人店は、会社の流れの「ちょいといっぱい」ではなく、「酒を楽しむ」という趣向の人が足を運んでいるように感じます。


会社勤めの人は賛同していただけると思いますが「呑みニュケーション」って、酒を楽しむ場ではなくって、仕事の続きですもんね。そういう場でネクタイを鉢巻にしちゃう人って、サービス過剰な性格、なんですよね。


周りを考えてみてもホントの「酒呑み」はチェーン店に入りませんね。みんなそれぞれの「行きつけの店」を持っていて、それはほぼ例外なく個人店なんだと思います。


いやまあ、チェーン店好きって酒呑みも居るには居ますけれどね。少数派でしょう。
安けりゃオッケーっていう意見もありますが、コスパでいうなら宅呑みに敵う場は無いですよ。


さらにもう一つ。「若者のアルコール離れ」が叫ばれてから、もうずいぶんになります。言われ始めたころの若者も、もう充分におじさんおばさんになっていますからね。
酒呑みの数自体、少なくなっているのかもしれません。

 

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「ソーバーキュリアス」という人たちが顕著に増えてきているらしいです。


「モクテル」という新しいコンセプトの飲料も市民権を得てき始めています。


「ゲコノミスト」という運動を続けている人もいます。


コロナ禍の新たな生活習慣が拍車をかけたという面は否めませんが、実はもう20年以上前から日本人のアルコール離れは始まっていたんだと思います。
酒なんて呑まなくたってイイじゃん! ってこと。


「ソーバーキュリアス」というのは「ソーバー:素面の」「キュリアス:ふりをする」という単語をくっ付けた造語なんだそうで、呑めないわけじゃないけれど、積極的には呑まないというニュアンス。
アメリカ、イギリスを中心に広まりつつある新たなトレンドだそうで、日本でも認識され始めています。


「モクテル」は、ざっくり言ってしまえば「ノンアルコール飲料
「モック:偽物、模型」「カクテル」を無理矢理組み合わせた造語です。飲料メーカーが戦略的に使い始めたのが広まった、ということなのかもしれません。


「ゲコノミスト」はそのまま「下戸」のマーケットを表している言葉みたいです。


こういう流れは、どっちかというと積極的にアルコールを避けようという生活感覚なんだろうと思いますが、ソーバーキュリアスの人たちにしても、個人的な付き合いとしての呑み会は好んでするっていうことは普通なんだそうです。
つまり会社の、仕事の流れとして、同僚と呑みたくはないけれど、友達となら呑む。「ノン呑みニュケーション」ってことなんでしょう。


こういう人たちもまたチェーン店とかは行かないんですね、やっぱり。個人でやってる居酒屋さんです。


思い返してみますと、そういう若者と隣り合わせたことって、何回かありましたね。酒を脇に置いてソフトドリンクなんかを飲んじゃっているグループ。けっこうフレンドリーに話をしたりもしました。


特徴的に覚えているのが、20代後半だと思われる女子2人と男子1人のグループ。


隣りのテーブルでワイワイやっておりました。まだテーブルには何もなし。こちらはオヤヂ2人。焼酎が得意の居酒屋さんでした。


20代グループは中ジョッキで青色の液体を呑んでいます。カクテルでしょうかねえ、と思っておりましたです。
この店、カクテルとかあったかなあ。という小さな疑問。


で、店のおばちゃんが、
「はい、お代わりおまちどう」
と、太い腕に新たな中ジョッキを3つ持ってやってきました。


アクリル板とか、何もないころのことです。ジョッキの中身はハッキリ確認できました。
青色の液体の正体。それは青色の棒付きアイスだったのです。


中ジョッキの中に透明の液体が半分位入っていて、それは甲類の焼酎だと思われますが、そのなかに棒付きアイスキャンディが突っ込んであります。ただそれだけ。


「なにそれ?」
思わず聞きました。
ガリガリ君サワー!」
ニコニコと、とってもフレンドリーに応えてくれました。


「ええ~っ! なに? ガリガリ君? そこのコンビニで買ってきてもらったの?」
彼ら独自の工夫メニューなのかと思ったんですね。


「違いますよ、ちゃんとメニューにありますよ」
「そのまま呑むの?」
「ガシャガシャかきまして。あ、呑んでみます? おいしいですよ」
「はあ、ありがと。でも遠慮しておきます」
ガリガリ君、嫌いですか?」
「いやあ、ガリガリ君は普通に食べるし、焼酎も呑むんだけどね、その出会いはビックリです」
「今流行ってるんですよお。呑んでみてくださいよお」


という経験。とっても雰囲気よく応対してくれましたが、彼らはそのガリガリ君サワーのお代わりを呑み終わると、サラッと帰っていきました。


から揚げとか、サラダとか食べていましたが、呑むというより、食事にアルコールを添えたリクリエーション。


酔っぱらわなくてイイ。というか酔っぱらいたくない。ソーバーキュリアス。だったのかもなあと、今になって思います。


そのころはソーバーキュリアスなんて言葉を知りませんでしたですけれどね。

 

 

 


酒との付き合い方が、明らかに違う人種。っていうか、今やそっちの方が主流、なのかもしれません。
酒呑んでへろへろになるって、バカなんじゃないの、ってことでしょかねえ。


厚生労働省のホームページ。令和元年「飲酒習慣の状況-飲酒習慣の状況」では、

飲酒習慣あり 総数 20.5% 男性 33.9% 女性 8.8%
飲酒習慣なし 総数 79.5% 男性 66.1% 女性 91.2%

飲酒習慣あり 20代総数 7.8% 男性 12.7% 女性 3.1%
飲酒習慣なし 20代総数 92.2% 男性 87.3% 女性 96.9%

飲酒習慣あり 50代総数 28.1% 男性 41.4% 女性 16.6%
飲酒習慣なし 50代総数 71.9% 男性 58.6% 女性 83.4%

飲酒習慣あり、のパーセンテージが最も低かった20代と、最も高かった50代の数値です。
でもこれ、ホントなのかな、とも思います。そんなに少ないかなあ? って感じます。


ま、呑み屋さんに行けば、出会う人はみんな酒呑みですからね、世の中酒呑みばっかしじゃん、って思ってしまうのは、ただ世間を理解していないだけ、なのかもしれませんです。
ま、それでイイですけれどね。


ちなみに、いまだに呑んだことはありませんです。ガリガリ君サワー。甘そ~、です。
呑んだことあります?


ソーバーキュリアスって、体調、凄くイイらしいですよ。


でもイイです。これからもへろへろでいきますです。たぶんずっと、へろへろです。

 

 

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