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【スタミナ】ガツガツしているところを見せたくはないけれど 実はみんなが求めてる それが【スタミナ】

< 高カロリー スタミナ パワー 草食系からだってリクエストされていますよ >

かつての「24時間働けますか」のころから、食品のコマーシャルは低カロリーを前面に出していて、飽食の時代、現代人は栄養摂り過ぎですよ、なんてことが当然になって、バブル崩壊後はメタボリックシンドロームという認識が定着しました。


飽食といえば「しあわせカテゴリー」なんじゃないのかと思うんですが、カロリーの摂り過ぎは「アク」


ではあるのですが、低カロリーが叫ばれている中で、街なかで目立っていたのが「スタミナ」の文字だったりしたのでした。


バブル崩壊で全体的に沈んでいた東京の街に、90年代の初めごろからなぜだか「もつ鍋」ブームがやって来ましたよね。覚えてます? 懐かしい人もたくさん居ると思います。


特に女子に人気だったのが特徴ですね。
「オヤジギャル」という言葉が定着してから、ちょっと後の時代。関係ないですけどね。はい。関係ないです。

 

 

 


「スタミナ」「コラーゲン」と白抜きに書かれたノボリが渋谷の街なかにハタハタしていました。


渋谷、赤坂あたりがこうなってくると、赤羽、十条あたりのホルモン屋もこぞって「コラーゲンセット」「スタミナセット」をハタハタさせだしました。
セットってなんなん? となるかと思いますが、酒です。圧倒的に「ホッピー」が人気でした。


もつ、ホルモンでコラーゲンというのは女子目当てとして、考えましたねえ、という感じだったんですが、店側としてはコラーゲンで女子を、で、その女子目当てのオヤジどもがやってくることを考えていたんだと思いますが、もつ鍋やホルモンに群がる女子たちは、ホッピーをぐいぐい呑みながら、鼻の穴おっぴろげて、どちらかというとスタミナが目的だったと記憶しています。たくましいんです。


「だからね、きょうはスタミナつけようと思ってここにしたのよ」


ま、期するものがあるってことなんでしょうね。もつ鍋にニラ、ニンニクを追加したりなんかして、嬉々とした顔でしたね。


「結局さあ、あたしがやることになるのに決まってんのよ。スタミナよ、スタミナ」


ホルモンをひっくり返す箸が細かく動いていましたね。


ところで、子どもでも知っている言葉ですが、スタミナって、なんなん?


なんとなあく、力の素というか、体力その物というか、そんな風に使っていますよね。


スタミナっていうのは、ラテン語の「スターミナ」が語源なんだそうで、元々は「たて糸」という意味。


「たて糸」? って思って、なんか納得いかない感じなんですが、「生命の糸」っていうニュアンスがあったんだそうです。
現在では「体力」「精力」「持久力」という意味で使われている。ってことで、まあ、今の我々も間違った使い方では無さそうです。


でもスタミナがたて糸なんだったら、よこ糸は? どこいった? よこ糸って「コラーゲン」?
なわけないでしょうね。


閑話休題。というかもとにもどしまして、


スポーツの世界では「疲労に抵抗する能力としての持久力」という意味でスタミナという言葉を使っているんだそうです。なんだか理屈らしいリクツ。


身体を動かす力、エネルギーは「グリコーゲン」


そのグリコーゲンを本戦、本番前の身体になるべく多く蓄えるための「カーボ・ローディング」という方法も研究が進んでいるんだそうです。


カーボ・ローディングはアスリートばかりに有効な方法じゃなくって、一般の我々にも、疲労回復だとか、身体能力の向上に有効だそうですよ。


昔のカーボ・ローディングの方法は、試合前数日ほど炭水化物の摂取量を制限して、身体のグリコーゲンを枯渇させてから、試合の3日前ぐらいから大量の炭水化物を摂取して身体のグリコ―ゲン・リバウンドを利用することで、より多くのグリコーゲンを取り込んでいたらしいですが、今現在主流となっているカーボ・ローディングは、試合前の炭水化物制限を行わず、1週間ぐらい前から運動量を減らして、グリコーゲンの消費を減らして温存し、試合3日前ぐらいから大量の炭水化物を摂取してスタミナをつけるんだそうです。


キーポイントは「大量の炭水化物摂取」

 

 

 


オリンピアンでもトップ・アスリートでもない人間のことを考えてみますと、どうなんでしょうかね。


普通の人の身体のエネルギーってグリコーゲンより「脂肪」なんじゃないでしょうか。


脂肪たっぷりの身体で、数日間運動を抑えて、炭水化物の大量摂取とかやっちゃうのは、なんか違う気がしますよね。
消費予定のないグリコーゲン・エネルギーは、結局、脂肪になるだけのような。。。


今は良くないとされている昔の方法。炭水化物摂取制限を数日続けて、普段よりは運動するように心がける。
すると、脂肪が消費される。
で、お腹周りがスリムになったかなあってあたりで、炭水化物。


ん~。ダメですかねえ。元の木阿弥ってやつに終わりそうです。


身体のコンディションを考えるうえで、一般人向けのカーボ・ローディングっていうの、ないんでしょうかね。
グリコーゲンじゃなくって脂肪が「スタミナ」の一般人のための。


ちゃんと自分の体調を管理できる人であれば、集中的に炭水化物を摂取してみるって、やってみる価値はあるかもしれませんよね。それによって体調が回復したり、身体のキレが良くなったりとかしたら、イイですよね。


自分に合った炭水化物を見つけるっていうような、管理がちゃんと出来ればね。


でもまあ、アスリートじゃない我々には、グリコーゲン・リバウンドがどうとかいう科学的にきっちりやらなくたって、手っ取り早く「スタミナ」を直接摂取できる強い味方がありますよ。


「スタミナ丼」です。

 

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スタミナそのものを摂れちゃうわけです。イイじゃないですか。
「スタミナ定食」っていうのもありますね。


「スタミナ丼」「スタミナ定食」炭水化物じゃないんです。ダイレクトに「スタミナ」


牛を使っているところもありますが、たいてい豚ですよね。豚丼、イコール、スタミナ丼です。
もつ鍋、ホルモンブームの前から人気のスタミナ丼です。


甘辛いタレでネギ、玉ねぎだとかの野菜と豚肉を炒めた具を、どんぶり飯の上にドドーンっと乗せて出来上がり。
多くの店舗では、具をチョットへこませた真ん中に生卵を、ポンっと割り入れて完成です。


北海道にはかなり昔からあったということですが「十勝豚丼」「帯広豚丼」が今でも有名ですよね。でも北海道の豚丼には生卵がデフォルトじゃないんですよね。別に注文すればイイだけなんですが、やっぱり豚丼ならぬスタミナ丼には付き物だと思います。生卵。スタミナに欠かせない生卵。


BSE問題が起きて、牛丼屋に牛がなくなった時、吉野屋、松屋すき屋豚丼を出しましたが、あれもやっぱり豚丼で、スタミナ丼ではなかったですね。
だってメニューが豚丼なんだから当たり前でしょ! はい、その通り。


スタミナ丼の定義とはなんなのか? ん~。特に無いんだと思いますね。


豚丼とスタミナ丼の違いは? 無理矢理言ってしまうのであれば生卵がデフォルトであるかないか。だけです。


味付けはどこの店も濃いめですが、店によってけっこう違います。当たり前ですけれどね。


スタミナ丼といえばこの店。というのが東京にあります。今でも健在です。


あ、知ってる。「伝説のすた丼屋」でしょ。っていう人も多いかと思うんですが、そのチェーン店を起こした人が修行した店「サッポロラーメン 国立店」がそれです。


「サッポロラーメン 国立店」ではすた丼って言ってなかった記憶です。スタミナ丼。


ま、ここ最近はずいぶん行っていませんけれどね。10回以上は食べてます。ンまいです。ボリュームです。スタミナなんです。


東京駅から西に一本延びているJR中央線。東京駅から40数分。新宿駅からだと30分ほどの所に国立駅があります。コクリツじゃなくってクニタチ。


NHK向田邦子ドラマ「阿修羅のごとく」の舞台ともなった学園都市ですね。主人公たちの実家が国立でした。


南口へ降りて、西へ伸びている道が富士見通り。そこを歩いて15分ほどのところにあります。
普通のラーメン屋さんです。


で、今は変っているでしょうけれど、前は店内の壁に「ポライド写真」がべたべたと貼ってありました。


何の写真かというと、この店で「スタミナ丼大盛り」を完食した人の笑顔です。圧倒的に女子が多かったですよ。スタミナ女子はめっちゃたくさん居るんです。居たんです。
近くに女子体育大学があるんだそうで、そこの学生さんが多いとのことでしたが、ピシッとしたスーツ姿のオネエサマもけっこう映っていました。どの人もみんなシアワセいっぱいの笑顔でしたね。


スタミナは人をシアワセにするんです。


一度だけ挑戦したことがあります。スタミナ丼大盛り。一回だけね。


カウンターから厨房が丸見えの店内です。
厨房には三人入っていました。1人がラーメンどんぶりにご飯を盛り始めました。


ところがですね、これ、どんぶりの容量をはるかに超えて、マンガ盛りみたいに積み上げていきます。


ラーメン屋さんは忙しいですからね、色々都合があるんでしょう。釜のごはんが少なくなってきたので、いったんどんぶりに全部取り分けて、小さめのジャーに移したら、その大きな釜で次のごはんを炊くのかもしれません。
そのためにラーメンどんぶりにご飯を山のように盛り上げている。


そうしている間にもう一人が手早くチャン鍋でスタミナ炒めです。


と、ラーメンどんぶりのお兄さん。大きなしゃもじでご飯の山を平らにつぶします。ギューっです。
悪い予感。


どんぶりいっぱいに、平らに押し付けられたごはんの上に、味海苔2枚を敷きます。
脇の方に黄色い沢庵2枚が乗せられます。
そこへ、手早く炒められたスタミナがどさっと乗ります。


「はいっ、お待ちどう」


うっ、やっぱりですか。生卵が別小鉢で付いてきます。みそ汁と。


ギューって、けっこう力入ってたよなあ、と思いつつ、まん中に生卵を乗せて、割りばしを割って、いただきます。


あのね、割りばしがぐにゃ~んってなって、ごはんが持ちあがらないんですけど。食べ方に工夫が必要です。


でも、なんだかもうバツグンに旨かったのでした。


1回だけです。完食しましたよ。しましたとも。1回だけですけどね。
スタミナ女子の凄さを思い知ったのでありました。


一応完食したんだけど、ポラロイド撮影の話は出ませんでした。

 

 

 


スタミナ、大事ですよねえ。プラシーボでもイイんだと思います。力いっぱいやれることをやりたいから。元気いっぱいに生ききりたいから、のスタミナ、ですよね。


スタミナは絶対に欲しいものではありますが、身体にイイのかどうかは。矛盾があるのかもしれません。


でもまあ、ディスイズミー、でイイんじゃないでしょうか。自己肯定も大事です。


コロナ禍の今、スタミナって、とっても大事ですよね。
スタミナはどんぶりに限ると思いますです。そういう結論です。

 

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