< 「お」が付いている肉と 付いていない肉は 何が違うの? そりゃお値段でございましょ >
いや、そうでなくて、2月っていう月は29日っていう日が4年に一回しか来ないわけで、その分の9日を「肉の日」にしちゃいましょうってことでやってるんだから、「お」が付いてたって一緒でしょ。何も特別に上等な肉の日ってことじゃないでしょ。知らんけど。
ま、29日っていう「肉の日」がない2月にも9日っていう「お肉の日」があって、めでたしメデタシじゃないですか。ね。
でもですね、「肉の日」も「お肉の日」も一般社団法人日本記念日協会には登録されていないみたい。
毎月、シアワセにやって来る29日「肉の日」は都道府県食肉消費者対策協議会が定めているんですが、いつから始まったのかは定かじゃないですね。
まあね、29日っていったらニクでしょ。っていうのは語呂合わせとして、日本人ならスンナリ入って来る感じですもんね。
協議会や全国食肉事業協同組合連合会だとかに加盟している店舗では、もうとっくに、そういうキャンペーンやってるよ、なんていうところもけっこうあったのかもですし、結局、いつから始まったかなんてそんなに重要じゃなくって、肉の日なんだから、お安くしときまっせ、ニク。嬉しいでしょ、ってことでオッケーなんですよね。
お店もハッピー! お客さんもハッピー!
で、毎月の29日、「肉の日」の発祥は不明ってことで、はい。
2月9日の「お肉の日」も同じで、って思ったら、こっちは発祥がハッキリしていたんでした。
2017年、だそうですからかなり最近ですよ。
2017年は平成29年です。
はい、分かりましたですね。ニクの年であります。
平成29年のニクの年の2月9日を「お肉の日」にしませう! ってことで始まったみたいですよ。
もちろん「お肉の日」の制定も都道府県食肉消費者対策協議会で、やっぱり一般社団法人日本記念日協会には登録されていないみたいですねえ。
記念日っていうより、商売やねん、って感じの日ですもんね。オッケーでしょ。
ところでですね、毎年2月9日、毎月29日の他にも制定している「肉の日」があるんでした。
これは日々の買い物で観察している人たちにはお馴染みなのかもしれませんが、外食専門の酒呑みオヤジとしては、へええ、そんなんあんの? って感じで、小さめですけどカルチャーショックでありますよ。
いろんなニクの日。
毎年5月5日、子どもの日は「とんかつの日」
なんでやねん!?
「いつも元気な子供達にはビタミンB群が豊富な「豚肉」がお奨めです。サクサクのころもとトンカツソースの酸味が絶妙のバランスです」
ってことであります。語呂合わせじゃないです。
毎年6月の第3日曜日、父の日は「ステーキの日」
「いつもみんなの為に頑張っているお父さんに感謝を込めて、豪華なステーキがお奨めです!! 調理の仕方で、お求め易いお肉でもゴージャスに変身するのが「ステーキ」の魅力です」
ん~。子どもは「とんかつ」父親は「ステーキ」なんですね。
毎年8月29日、「焼き肉の日」
まあね、これは「8」「ヤ」ってことで、語呂合わせ的には、ちょと苦しい感じもありますけど、分かりますね。
「焼き肉の日」は2022年からのスタートみたいです。
コロナ禍の宅食生活が長くなって、家で料理する機会も増えていて、いっぱい肉を食べてね! ってことなんでしょうね。
「とんかつの日」「ステーキの日」もいつから始まったのか分かりませんが、けっこう肉屋さんの売り上げ実績が上がったんで、「焼き肉」もヨロシク~、なんでしょうかね。
こういう特定の日を定めてキャンペーンを張れるっていうのは、各店舗にとって後押しになってくれそうです。
都道府県食肉消費者対策協議会以外でも「肉の日」の制定はいくつもあるみたいなんですよね。
4月29日、「しかニクの日」
北海道の環境生活部は毎月の第4火曜日を「シカの日」ってことで、エゾジカのジビエをPRしています。
「4火」ですかあ、がんばりましたねえ。
日本食鳥協会が定めているのは、10月29日、「国産とり肉の日」「トオニク」ね。
11月29日。これはなんとなく分かりますよね。
より良き宮崎牛づくり対策協議会が定めている「いい肉の日」
沖縄県畜産振興公社は「うちなーいい肉の日」に制定しています。
いろいろありますけど、ジビエってそんなに馴染みがないなあって思います。
でも「しかニクの日」「シカの日」です。シカ肉ってけっこう食べられているんですかね。
地域の特性みたいなこともあるんだろうなって、ネットをぐるぐるしてみたら、2017年のデータなんですが「『お肉』と言えばどの動物のもの?」っていうアンケート結果が見つかりました。
どの動物? って聞くぐらい種類がある? って感じもするんですが、アンケート対象とした動物種は、「牛」「豚」「鶏」「羊」「猪」「鹿」「鴨」「熊」「鯨」「山羊」「その他」ってことで、こうして名前をあげられたのを見ますと、ああ、なるほど、ではありますね。
あ、でもこれ、対象とした選択肢から選ぶっていう方法じゃなくって、自由に書いてもらって、その結果をまとめた動物種なのかもしれないです。そういう説明はなかったですけどね。
投票数は1979っていうことで、そんなに確定的なことは言えないのかもしれませんけれど、面白いアンケートだと思います。
「牛:52.8%」
「豚:23.4%」
「鶏:9.6%」
このトリオで85.2%ですね。ま、納得なんですけど、個人的には圧倒的に豚派なんで、牛ってそんなに人気なんだなあって、けっこう意外です。倍以上ですもんね。
「羊:1.3%」
北海道では「お肉といえば羊でしょ」っていう結果だったみたいです。
ジンギスカンが名物ですもんね。
でも、北海道の人たちってホントにお肉といえば、牛、豚、鶏よりも羊、なんでしょうか。
アンケートに答えるにあたって、北海道としての特徴を出そうっていうような意識無しに、「お肉といえば羊でしょ」ホントにそんな頻度で食べているんでしょうかね。
北海道以外の人でもこれまでにジンギスカンを食べたことのある人は多いと思いますけど、「お肉といえば羊でしょ」って言えるほどの頻度ではないでしょねえ。
都内の繁華街でもジンギスカンのお店はありますけど、少数派なイメージです。
でもまあ、北海道で羊でしょっていうのは、ふむふむってところですかね。
お、ってビックリしちゃうのは、羊が1.3%なのに対して「鴨:4.5%」「鹿:3.6%」っていう数倍の投票があった「お肉の種類」ですね。
鴨、蕎麦屋さんで鴨南蛮、鴨せいろを食べるっていうのが、せいぜいですね。
呑み屋さんでも時々ローストとか、鴨料理があったりしますけど「お肉と言えば」っていう頻度では食べませんねえ。メニューにもそんなにないような気がしますけど。
鴨への投票が多かったのは滋賀県、京都だそうです。
滋賀県の長浜市では「鴨すき」が名物料理なんだそうですね。食べたことないです。っていうか存在を知りませんでした。
近江牛っていうのもありますけど、滋賀県では牛を抑えて鴨がトップだったみたいです。
琵琶湖って鴨、いっぱいいるんでしょうかね。
両県とも「お肉と言えば」のトップは牛で、次が鹿。
この辺りはその土地じゃないと肌感覚として実感できないことなのかもしれません。
肉を食べてスタミナを付けましょう! っていうのは昔からよく聞きますが、最近はスタミナだけじゃなくって「長寿と美容のために」ってなことを言い始めていますよね。
肉、売らんかな! っていうことじゃなくって、実際、肉を積極的に食べたら元気が戻って来たっていう事例がたくさんあるらしいんですよね。
肉のタンパク質は、筋肉の修復をする材料になるし、身体の組織を再生する役割を果たしてくれるってことなんです。
血液なんかを新しく作るのにも必要な栄養素が肉のタンパク質にはタップリ。
タンパク質が不足すると疲れやすくなるんだそうです。
なんの肉のどの部分がどーだこーだっていうことは、いろんなことが言われていますけど、そういう説は時々ガラって変わったりもします。
ジビエに関しては、こういう効能がありますよ、っていうのって、もういろいろ分かっているんでしょうかね。
ま、こういう時にはコレ! っていう食べ方じゃなくって、いろんな食材を、野菜も含めてバランス良くっていうのが理想なんでしょうけどね。
子どもの日のとんかつ、父の日のステーキ。
そのうち、ひな祭りの肉料理、母の日の肉料理、っていうのが出てくるかもですねえ。
え? もうある? 知らんですねえ。
個人的に「お肉と言えば」はい、圧倒的に豚であります。とんかつ、とんてき、とん平焼き、チャーシュー、肉まん。肉は豚でっす!
ま、自分の好きな「お肉と言えば」をしっかり食べて、元気にいきませう!