ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

酒呑みの食いしん坊、メタボはイヤだけどガマンは嫌い。

【鬼ころし】 異星人は大昔から日本のどこかで大酒呑みながら暮らしているのです

<スクープ! 非日常が定着してしまって あぶりだされたフォリナー接触してしまったのか?>

一年以上が経過して、マスク生活はすっかり日常になってしまいました。元気で過ごしておられますでしょうか。


電車の最終時刻が数十分ぐらい早まりました。
けっこう影響のある人もいることでしょうね。

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でもあれです。朝はそれほど目立って減っているようには感じませんが、終電に近い時間帯の乗車率は、そこそこ低くなっているんじゃないでしょうか。


みんなさっさと帰るようになっています。


国や都知事がテレワークの推進を、なんだか無責任なほど冷静に言っていますが、出来ない環境と、無理な仕事のジャンルがありますからね。


実行しているパーセンテージが上がらないと言われても、なかなかどうして、というところです。


でもまあ、時間帯をずらして乗ると、おやっと思うほど空いていることもありますですね。


そんな環境の中での遭遇話です。


2020年秋のことです。


仕事の区切りがかなり早い時間についてしまったので、長居は無用。
仕事場は楽しくないです。
さっさと帰宅しようと駅に向かいました。


薄曇りの午後4時前です。まだ寒いという気温ではありませんでした。


駅の人出は多からず少なからず。といっても、普段、その時間の駅の状態を知りませんので、比較の仕様もないんですけれどね。


電車の中も、通勤時間帯に比べればかなり空いていました。


でもまあ、東京駅からの中央線。座れるほど空いているわけではないですね。
なんだかんだ言って東京は、人、多いです。


でも通勤電車から感染者が出たとか、電車内でのクラスターが起きたという話は聞きません。
不思議といえばとても不思議。


ですが、みんなマスクをしていてしゃべりませんしね。みんな無事が望ましいです。はい。


で、午後4時過ぎの中央線。座れはしませんでしたが、つり革にはつかまれました。それは余裕。

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10両編成の1つ1つの車両の前の方、後ろの方の座席は三人がけになっていますよね。


その前の方、進行方向側の連結部側のつり革にぶら下がりました。
東京駅は始発ですから、ぶら下がった時点での混雑具合はさほどでもなかったんですね。


身体が触れ合うようなこともなく、みんなスマホに目を張り付けています。
いつもの光景です。


中央線は動き始め、呑みに行く予定もなく、窓外の暮れてゆくビル街にぼんやりと目をやって、マスクの中で声なくぼやくだけ。
早く帰れても、ちっとも嬉しくないですね。


神田駅ではけっこうな数の男女が乗り込んできました。


それでもまだ押し合うほどではありませんが、身体の余裕はなくなりました。


目の前には背筋をピンとして座っている黒縁眼鏡、黒スーツ姿の中年男性が座っています。


細面で、今どき珍しいポマードで黒くテカったシチサン分け。
言ってみれば永井荷風っぽい感じの人。


スーツの良し悪しを判断できるような目を持ってはいないのですが、上等そうに見えます。折り目のキッチリしたズボンの膝に厚みのないシルバーのアタッシュケースを乗せて、両手をその上に並べた格好で、目をつむって身動きもしません。


黒いマスクも真っすぐな折り目が目立っていて、オカタイ、真面目そうな空気を醸し出しています。


黒縁眼鏡、テカテカの黒い頭髪、黒いスーツ、黒いマスクにシルバーのアタッシュケースが妙に目立つ感じでした。


まるでオブジェのように身動きしません。

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ま、あまりジロジロ見ることはしませんね、こっちは。


電車がお茶の水駅を過ぎて、けっこう混んできました。みんなけっこう早く帰るようになっているんでしょうかね。


と、それまで全く動かなかった男が、やおらアタッシュケースを開けました。
アタッシュケースの中は見えません。


書類の点検を思いついたのかと目をやってみますと、男は180mlの紙パックジュースを取り出して、アタッシュケースを閉じました。


そのまま膝のアタッシュケースを台にして、ジュースパックの背中からストローを外して、所定の穴に差し込みます。
別に変った行動じゃないですよね。


と、そのとき気付きました。男がストローを突き刺したパックはジュースではなかったのです。


なんと「鬼ころし」日本酒のパック。


へええ、とは思いましたが、見た目ほどそんなにカチカチとしたオカタイ人じゃないのかなと思い直して、何となくにんまりしました。


にしても、中央線の中で酒を呑む人はとっても珍しいです。しかもまだ5時前。
遅い時間には缶チューハイを呑みながら乗り込んでくる人をたまに見かけますが、それもほんのたまにです。


シートに座っている人が呑むのは初めての目撃。しかも紙パックの日本酒。鬼ころし


ストローで飲む日本酒というのを経験したこともありませんでしたので、やじうま的な興味もあって、つり革にぶらさがりながらチラチラと目を離せませんでした。


男はマスクをあごにずり下げるというのではなく、やっぱりきちんと、完全に外して、ポケットから取り出したマスクケースにたたみ入れると、アタッシュケースの上に真っすぐに置いています。


その置き所が最初から決まってでもいるかのような淀みのない動きでした。

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鬼ころしと書いてある面をこちらに向けたまま、キッチリそろえた指でパックを持って、ストローを薄い唇の真ん中に咥え、呑み始めました。


どうもね、すべての動きがなんとなくマニュアル通りっぽいんです。
吸い込んでいる音もせず、白色のストローの中を酒が通っていくのも見えません。


でもまあ、当たり前ですけれど、吸って、呑んでいる、んだろうと思いました。ストローでね。


ひと頃、ビールをストローで呑むと酔いが早いという噂が広まったことがありましたよね。
ホントだったのかどうか結論を知りませんが、目の前の光景は180mlサイズの紙パック酒。なんとなく可愛い感じも受けます。


どうなんでしょうね。ストローで呑む日本酒。


酔いは早く来るんでしょうか。


男は伏し目がちにひと息呑んでは、アタッシュケースの上に鬼ころしを下ろし、また持ち上げてストローを咥え、を繰り返します。
いちいちキッチリした動き。


まあ、コロナ禍で呑み屋の環境もずいぶん変わりましたからね。
どこに住んでいる人かは、当然知りませんが、電車の中で呑むのも一興なんでしょう。


そう思うばかりでした。


中央線は進み、男はあっという間に1パックを呑み終えたようでした。ま、180ml、1合ですからね、電車の中ですし、味わうというより流し込むということなのかもしれません。5分ぐらいでしょうかね。


なんだかずっと見とれてしまっていたような気もします。


と、男はアタッシュケースの上に鬼ころしのパックをキッチリ固定させてストローを器用に潜り込ませました。


決められたように慣れた感じの動作。
後始末もキッチリしているわけです。


で、アタッシュケースを開けて、なんとなく決まった場所に、というように思えたのですが、そのパックを滑らせるような手つきで仕舞い込みました。


何事も無かったかのようにアタッシュケースを閉じて、マスクをケースから出して付けなおします。


折り目のキッチリした黒マスク。


ちょいとひっかけてイイ感じになったかな。
と大きなお世話を感じながら車内のつり広告に目を移していますと、ものの1分もしないうちに、男はまたアタッシュケースを開きました。


で、なんと、また新しい鬼ころしのパックを取り出して、マスクを外してケースに入れ、ストローを刺して呑み始めたのです。


さっきと全く同じ動き。

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ほほう。1パックで止めておく予定だったのが、調子が出てきたのかな、と、またしても大きなお世話でチラチラ観察。


さっきと全く変わる様子もなく、男はストローで酒を呑みだしました。


ま、イイじゃないですか。


そういうこともあるでしょうねえ、とはいうものの、です。


おそらく会社帰り、あるいは出先からの帰りなんだろうと思うんですが、薄いアタッシュケースの中によくもまあ、日本酒のパックを2つも並べて入れていたもんだなあ、と、そっちの方に感心しました。


たぶん一番薄いタイプのアタッシュケース


ぎりぎりのスペースしかないから、さっき、あんなふうに滑らせるようにして仕舞い込んだんだなあ。です。


たぶんアタッシュケースの中もキチンと整頓されていることでしょう。


中央線は進み、けっこうぎゅうぎゅうになってきました。


こんな時間なのになあ。と思いつつ、暗くなり始めた窓外を見ながら揺られていました。


男は、これまたさっきと全く同じように紙パックの鬼ころしを仕舞って、やっぱり何事も無かったようにマスクをし直しました。
中央線は四谷を過ぎたところです。


と、なんとなんと、男はまたアタッシュケースを開けて、3パックめの鬼ころし


ええ~っ! そのアタッシュケース、何入ってんの? しかも3合目。ペース、早っ!


時間だってまだ5時になっていません。


都内の電車を利用している方ならご存じだと思いますが、中央線の快速は、四谷の次が新宿です。4分ぐらいでしょうか。


その時は、信号待ちとかで、一時停車したんですね。しょっちゅうあることではありませんが、停まっていたのは2分ぐらいだったと思います。


で、なんと、男は新宿に着く前に4パック目を口にし始めたのです。


毎回、マスクをし直して、外して。毎回ストローを刺して、空のパックを潜り込ませて。


アタッシュケースの中に何が入っているのか、とっても気になりました。
180mlとはいえ、4パック目ですよ。


鬼ころししか入っていないのではないでしょうか。


「新宿~、新宿~」
ここで乗り換えますから、後ろ髪引かれる思いで中央線を降りました。
男はまだ、そのまま先へ行くようです。


どこまで行くのか、もちろん知りませんが、もう4合呑んでいるわけです。
あのアタッシュケースに、あと何パックの鬼ころしが入っているんでしょうか。


男はどこまで行くんでしょうか。


男は降りるまでにどれくらい呑むんでしょうか。


いったいあの男は、ナニモノなんでしょうか。


態度も、マスクを外した表情も、最初から全く変わっていませんでした。
まあね、もちろん、4合くらいなら、ぜんぜんへっちゃらって人は居ます。


始発の東京駅から見てきたわけで、最初の1パックがその男のその時の1パック目だったとは思うのですが、分かりません。
男は中央線に乗りこむ前に、昼酒をやっていた可能性だって否定できません。


最初に目撃した時から、すごくキッチリした姿勢の酔っ払いだったのかもしれません。


アタッシュケースの中が見てみたい。


なぜアタッシュケース鬼ころしを詰め込んで持ち歩いているのか。しかもたくさん。
男は降りるまでに一升ぐらい呑んじゃうとすると、アタッシュケースの中には鬼ころししか入っていないことになります。


キッチリ詰め込んだ紙パックの鬼ころし


空になった紙パックを、キッチリ元在った場所に戻さなければアタッシュケースは閉まらない。
だから滑らせるようにして所定の場所に戻す。


男のアタッシュケースは酒入れなのか。


男はなんの仕事をしているのか。


鬼ころしは東京駅で買い揃えたのか。


家からキッチリ詰めたまま持ち歩いているのか。


男はいったいぜんたい、何者なのか。


単純な結論。
男は地球人ではない!

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どこに潜伏しているのか分かりませんが、ずっと前から地球人になりすまして、日本人になりすまして、サラリーマンになりすまして暮らしている。


おそらく鬼ころしを主食としているんです。
アンドロメダから、やってきたのかも。


あるいは、はやぶさはやぶさ2の帰還場所を見極めて日本にやって来た木星人。


いずれにしても、地球人では、ない。


そういう人、というか宇宙生物を目撃してしまったのです。


あの日以来目撃していませんが、はやぶさ2を追って、もう地球を離れてしまったのかもしれません。
お気に入りの酒、紙パックの鬼ころしを大量に、アタッシュケースに詰め込んで。


冗談めかして言ってますけれど、そうでもしないとホントに怖い気がするからです。
ホントに見たんですよ。


コンビニで鬼ころしの180mlを見るたび、あの宇宙人のことを思い起こします。


ヒューマンウォッチングしていたつもりが、その相手がヒューマンではなかったのでした。


ホントですよ。


はやぶさ2の行方が気になる今日この頃です。