< そですか 流行語大賞って もう39回も続いているんですねえ >
時代を反映しているっていうことで、毎年けっこうな話題として取り上げられる「新語・流行語大賞」
すっかり年末の恒例行事になっていて、「新語・流行語大賞」の話題を耳にすると、ああ、今年も暮れていくんだなあって、しんみりしちゃう感覚もあったりしますよね。
ただ、発表される結果が、もう1つインパクトに欠けるっていいますか、盛り上がるのは1等賞が決まるっていうことより、ノミネートされる30語とかが発表される辺りのような印象があります。
現代用語の基礎知識が主催しているイベントですから、言語ジャンルの専門家が集まって決めるんで、ちょっと街の空気感っていいますか、居酒屋トークの中で出てくる言葉なんかは、1等賞にならない傾向が強いんですよね。
え、それ、どこで流行ってたの? みたいな結果になることがほとんどです。
まあね「新語・流行語」ですからね、若者世代に寄った言葉遣いがノミネートされて、選ばれるからなんでしょうけれどね。
オジオバの知らない言葉っていうのが、毎年けっこうな数あって、居酒屋の中ではワカテってされている連中に聞いてもさっぱりラチが明かないなんてことも当たり前にあるんですよねえ。
で、そういう、理解の出来ない選考基準みたいなこと自体が酒のアテになったりはしますので、はい、ありがたいイベントではあるわけです。
2022年、30語がノミネートされたって発表されました。
でもって見てみますと、やっぱり、知らんなあって言葉がいくつもあります。
「インティマシー・コーディネーター」
聞いたことないです。映画、ビデオ業界の仕事みたいですけど、日本に2人しかいないっていう仕事がなんで流行語?
そういう業界の人が審査員にいるから候補にあげたの?
「インボイス制度」
はい、これは当ブログでも「【インボイス制度】ってさあ なんで急にワイのワイの言い始めてんの?」ってことで取り上げさせていただいております。
チマタで話題ではありました。
「オーディオブック」
ながら族の勉強意欲みたいなことで取り上げられていましたけど、流行語?
「OBN(オールド・ボーイズ・ネットワーク)」
知らない言葉ですねえ。
男社会っていう実態を見直しましょうっていう流れで出てきた言葉だったように記憶していますけど、流行ってはいないような、ねえ。
「オミクロン株」
まあね、世相を表す言葉としては分かりやすいっていいますか、外せない言葉なのかもですけど、ツマランですねえ。
「ガチ中華」
はい、これも「ガチ中華【麻婆豆腐】の旨さは マー、ラー、タン、スー、ネン、シェン、シャン なにそれ?」ってことで取り上げさせていただいておりまして、めっちゃ前から言っている言葉ですけどねえ。なんで2022年なんでしょ?
「キーウ」
ニュース報道でロシア語読みのキエフから、ウクライナ語読みのキーウに代わったんですよねえ。
これも「【不条理劇】を考える 雄弁はミサイルを止められるか」ってことで取り上げさせていただいております。
なんだか意外に「新語・流行語大賞」とシンクロしてますねえ。イイんだかワルイんだか、って感じですけど。
「きつねダンス」
北海道日本ハムファイターズねえ。でもこれ、野球ファンじゃない人も知ってるんでしょうか。
「BIGBOSS」
きつねダンスと並んで北海道日本ハムファイターズ。きてますねえ。
「大谷ルール」
2年連続MVPは逃してしまいましたけど、スーパー・ジャパニーズの活躍は、まだまだこれからでしょ。
「村神様」
こちらは日本で活躍しているヤクルト・スワローズのスーパー・ジャパニーズ。
「令和の怪物」
千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手ですね。ここにもいますスーパー・ジャパニーズ。
「国葬儀」
国葬、じゃなくって国葬儀の方を流行語の候補として選択したんですね。
いえ、特に反論はございませんです。
「こども家庭庁」
2023年4月からの運用ってことで、期待する声は大きいんでしょうね。
でもそんなに話題になってましたっけ?
「知らんけど」
あ、そですか。って感じがしますね。当ブログでは、やたらに連発している言葉ですけど、流行したの?
大阪近辺では昔から普通に使っている言葉らしいですけど、なにかギャグとかにでもなったんでしょうか。
テレビを持たない生活をしていますんで、そういう流行りを感じ取れていないだけなのかもです。知らんけど。
「宗教2世」
旧統一教会のニュースで初めて知った言葉。
流行りっていうカテゴリで捉えてイイのかどうか分かりませんが、一種カルチャーショックな言葉ではありますね。そっか、続いて行くんだねえ、って感じです。
「SPY×FAMILY」
ぜんぜん知らんです。
少年ジャンプのマンガですか。そですか。なんて読むの? スパイ対ファミリー?
「スマホショルダー」
へええ、そゆのがあんですねえ。これも知らんです。
もしかすると、身の回りにも使っている人が普通にいたりするのかもですけど。
ファッション的に流行ってんですか?
「青春って、すごく密なので」
仙台育英高校野球部監督の言葉ですよねえ。
なんかね、この監督さんの言動って、日本にもまだこういう男がいるって、嬉しくなった記憶があります。
わざわざ新幹線で「白河の関」を越えているところを撮影したりなんかして、ホント良かったですねえ。
仙台育英高校野球部の関係者のみなさん、おめでとうございます!
「#ちむどんどん反省会」
ん? へええ、NHK連続テレビ小説を見た人たちのSNSコミュ。
SNSの好い使い方なのかもですねえ。でも、知らんです。ちむどんどん、なに?
「丁寧な説明」
ああ、岸田首相。こういう取り上げられ方するんですねえ。当然でしょねえ。
ボキャブラリーとして持っているだけで、しゃべる言葉に生命を吹き込めない人ですもんねえ。
「てまえどり」
食品ロス削減ってことでニュースになっていましたね。
でもこれがノミネートされるってことは、けっこうインパクトのある行動規範だったんでしょうか。
なんも考えず手前から取ってましたよ。昔から。
「ヌン活」
ヌンチャク? って一瞬、思っちゃいますけど、アフタヌーンティーを楽しむ活動なんだそうで、はあ、そですか。どうぞご自由に。聞いたことないです。語呂も良くないですよね。ヌン?
「メタバース」
これも概念として取り上げられたのって、もう、かなり前ですよね。
現実味が増して来たってことなんでしょうか。
「ヤー! パワー!」
へええ、なかやまきんに君ですかあ。全然知りません。この言葉も聞いたことないです。
「ヤクルト1000」
いまだに品薄状態が解消されていないみたいで、大人気ですよね。
しっかり、ぐっすり、満足な睡眠を欲しがっているのは日本人だけなんでしょうかね。
量産体制を作ったら世界的ブームになったりするかもですねえ。
村神様もありますし、ヤクルト、大活躍。
「リスキリング」
再就職に必要とされるスキル。学び直しってことみたいですけど。聞いたことないです。
でもなんだか得体が知れない概念ですね。働く前から必要とされるスキル。
スキルシートってウソばっかしやんね。(内緒ないしょ)
「ルッキズム」
これまた「【反ルッキズム】これまた欧米先行の問題意識ですね」ってことで取り上げさせていただいております。
あんまり深刻にとらえ過ぎない方がヨサゲだと思いますけどね。
「悪い円安」
へええ、こんな言い方してましたっけ? メディアの取り上げ方、経済学者の人気取りにしか思えないようなニュアンスを感じちゃいますけど、どうなんでしょうね。
「顔パンツ」
おお、これも2022年に出てきた言葉なんですね。
「マスクはもはや下着のようなもので、着用しないと恥ずかしい」
ん~。これはなかなか笑っちゃいけないような、深刻な感覚ですよね。
「新語・流行語大賞」イチオシ! でっす。
コロナ禍の生活になって、いろいろ変化せざるを得ない生活形態ですけど、3年も続くとねえ、マスクを付けるのが習慣になっちゃっているんですよねえ。
NHKの公式アカウントで出された番組宣伝tweet。
「【マスクは“顔パンツ”?】『マスクを外したくない』『思ってた顔と違うと言われそう』 外すのが恥ずかしいという声から『顔パンツ』とも呼ばれるマスク。 なぜこうした声があがるのか、調べてみました」
このtweetで「顔パンツ」っていう言葉を知った人も多かったみたいで、公共放送なのに「顔パンツ」とはなんという表現をするのかって、猛抗議を受けたみたいです。
NHKはすぐに「顔パンツ」っていう表現を削除。
「もはやマスクは外せない?……」
に変更したんだそうですが、今度は「謝罪がない」っていうことで炎上。
ふううん。この炎上のこと自体は知りませんでしたが、「顔パンツ」べつにい~、って思いますけどね。
むしろ、そういう気持ちになってしまったコロナ禍でのニューノーマルっていうのを、とってもうまく言い表した言葉だと思います。
NHKの表現だって、ちっとも悪いとは思いませんし、気分を害するとかも感じません。
NHKに抗議をした人たちって「パンツ」っていう言葉をメディアが扱うべきじゃないっていうような感覚なんでしょうか。
「新語・流行語大賞」の大賞に選ばれたりなんかしちゃうと、世もスエだあ、ってこと、かなん。
ヘンナノ~。
2020年の頃には「マスク警察」なんていう言葉も出てきてましたです。
たぶん、警察は問題ないんだけど、パンツはダメ、っていうことなんでしょうね。
以前、東京メガネのコマーシャルに「メガネは顔の一部です」っていうのがあって、かなり感心したコピーだったんですけど、「顔パンツ」も、ものすごく感心させられる言葉だと思うですけどね。
同調圧力を感じての「顔パンツ」っていう人も多いんだろうって思いますけど、対人不安を感じているから「顔パンツ」っていう人だって少なくないのが、日本社会だとすると、けっこう深い社会問題ですよ。
ま、冬は温かいから「顔パンツ」っていうんであれば、そこそこヘーワではありますけどね。
さて、どういう結果にアイなりましょうか。
< 2022年12月1日 追記 >
大賞は「村神様」でしたあ。
知らんけどはベスト10に入りましたが、顔パンツは圏外だったみたい。