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【ジーランディア】失われた大陸 新発見っていうリアルな地球認識

< 21世紀になって新大陸発見って ホンマでっか? >

ボーッと暮らしていて、チコちゃんに叱られっぱなしの身としては、全く知らぬ存ぜぬの世の中、最先端のことって、けっこういっぱいあるんですけれど、その1つ「海底地図化計画」


へええ~、さいでっか。海底の地図でっか。って感じなんですけど、1990年代から世界的に進められている観測衛星による海底地形調査っていうのがあって、2030年までには地球全部の海底を地図化するんだそうです。


そんな活動、知ってました?
地球の成り立ちを知るためってことなんでしょうかね。


考えてみますと、バーチャルリアリティなんかもですね、ずいぶんと発展して来てまして、おおーっ、リアル~っとかね、はしゃいだりしておりますんですが、実は、リアルな地球のことって、知らないことたくさんあるんでしょうね。
ホントいろいろ知らないです。


でもさあ、海底が全面的に地図になったからって、なんか楽しい? だれがウレシイの?


とかね、思っちゃう人も居られるでしょうけれども、それこそ「デジタル地球儀」なんかでリアルな観測データが、地上の凸凹、そして海底の凸凹が再現されれば、それはそれで、へええ~って思えて、楽しくウレシイ気持ちになれるような気がします。


得とか実利とかじゃなくってですね。ホントのリアルを実感できる。

 


世の中は「量子コンピュータ」とかが出てきて、今の世界最速スーパーコンピュータ「富岳」なんかもオッソイ! ってことになっていくんでしょうけれど、進化ってやつにはなかなかついていけませんね。
天気予報なんかもね、どんどん進化しているのが実感できます。


ただですね、人類がどこまで地球のリアルを知っているのか、ふむふむって考えさせられる文章を見つけました。


1940年、昭和15年に、物理学者「中谷宇吉郎(なかやうきちろう)」が書いた「地球の円い話」っていう随筆です。青空文庫で読めます。

 

中谷宇吉郎っていう人は、雪の結晶の研究を進めて、1936年に世界初の「人工雪」を作ったことで知られている人ですね。
中谷宇吉郎の人工雪はあくまでも学術研究のためのもので、商業利用には利用されていないんだそうです。


「地球の円い話」は「地球が円いという話は、何も珍しいことではない。今日では大抵の小学生が皆知っている通りである」と始まっています。


で、円いっていうことを表すのに、コンパスで書いたマルの図を示しています。
直径6cm、線の幅は0.2mmの円です。


そしてこんなことを言います。
地球の表面にはヒマラヤの山もあれば、日本海溝のように深い溝もある。はたまた地球は南北方向に縮んだ楕円形なので、完全な円ではないという事実があるけれども、実際には円だと捉えてイイ。


コンパスで書いた直径6cmの円を地球の直径12,742㎞を表したものと考えれば、線の幅0.2mmは44㎞ほどということになる。
エベレストの標高は8.9㎞、エムデン海溝の深さが10.8㎞なので、地表の凸凹の距離は20kmに満たない。


つまりコンパスで書いた円の線の幅の半分にも達していない。


楕円ということについても、赤道方向の半径より南北の半径が22㎞短いだけなので、コンパスの円の線の幅の中に収まる程度の楕円でしかない。


気象学で言う成層圏というのも、わずか10kmほどの距離に過ぎないし、地殻のことなど深いところは分かっていないということを考えれば、われわれの知識の確かなところは、コンパスの円の線の幅の半分ぐらいにしか達していないのだ。


「地球の円い話」はこの先もまだ続いていますが、数学者ではなく物理学者独特の説得力がある文章だと思います。

 


「海底地図化計画」は、その成層圏のちょっと外側から衛星の観測データを基にして行われているわけですが、中谷宇吉郎が「地球の円い話」を書いてから半世紀、1990年代に「ジーランディア」を発見しています。


オーストラリア大陸の東側の海底に新しい大陸を発見したというニュースは驚きでした。


衛星からの観測データで1990年代に「どうやら」あるのではないかと認められた「ジーランディア」ですが、その後の探査で2017年に正式に確認されたんですね。


ジーランディアの面積は490万㎢。オーストラリアの6割ほどの大きさだそうです。


ジーランディア大陸が海面から顔を出しているのは、全体の6%ほど。そのほとんどがニュージーランド

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このニュースを聞いたとき、ジーランディアとは直接関係のないところで、ちょっとだけ、ん? と思ったことがありました。


ネットニュースで見ましたので、海外報道の翻訳が多かったんですが、発見された新大陸が「第7の大陸」という記事と「第8の大陸」とに二分されていたんですね。


まあ、普段、大陸っていくつあって、海がいくつあって、とか考えていませんからね、なんで違う数え方になっているんだろうって、単純に不思議な感じがしたんですね。


なんとなあく昔からの記憶で「6つの大陸、7つの海」って覚えていました。
どうですか、大陸と海の数、どう記憶してます?


ちょっと調べてみますとですね「厳格な基準はない」んだそうですね。へええ~、です。


☆4大陸と数える説
アフロ・ユーラシア大陸」「アメリカ大陸」「オーストラリア大陸」「南極大陸


☆5大陸と数える説
「アフリカ大陸」「ユーラシア大陸」「アメリカ大陸」「オーストラリア大陸」「南極大陸


☆6大陸と数える説、その1
「アフリカ大陸」「ユーラシア大陸」「北アメリカ大陸」「南アメリカ大陸」「オーストラリア大陸」「南極大陸


☆6大陸と数える説、その2
「アフリカ大陸」「ヨーロッパ大陸」「アジア大陸」「アメリカ大陸」「オーストラリア大陸」「南極大陸


☆7大陸と数える説
「アフリカ大陸」「ヨーロッパ大陸」「アジア大陸」「北アメリカ大陸」「南アメリカ大陸」「オーストラリア大陸」「南極大陸


こんなに種類があるっていうのは、ちょっとビックリです。


ジーランディア新大陸は、第5番目から第8番目まで、どう表現しても間違いじゃないってことですね。


大陸の数え方が5種類あるのに対して、海の数え方は「7つの海」1つだけみたいです。
ただ、7つの内容が時代によって違っています。


☆中世アラビアの7つの海
「大西洋」「地中海」「紅海」「ペルシャ湾」「アラビア海」「ベンガル湾」「南シナ海


☆中世ヨーロッパの7つの海
「大西洋」「地中海」「黒海」「カスピ海」「紅海」「ペルシャ湾」「インド洋」


大航海時代の7つの海
「大西洋」「地中海」「カリブ海」「メキシコ湾」「太平洋」「インド洋」「北極海


☆現代の7つの海
北大西洋」「南大西洋」「北太平洋」「南太平洋」「インド洋」「北極海」「南極海


人類にとっての世界がだんだん地球規模になっていく過程を見るようで面白いですよね。
でもまあ、当たり前の話ですが、海は1つでっせ。はい。


ジーランディア大陸って、沈んでいる大陸ってことになるわけなんですが、これってちょっとおかしいですよね。海の下に沈んでいるんだから、かつては大陸だったかもしれませんが、沈んじゃっているんだから海でしょ。海底でしょ。


この先アトランティス大陸が発見されたとしても、それって大陸って言うんでしょうかね。


って思ったんですが、大陸と海底って、専門家たちの間ではキッチリ定義があるみたいなんですね。


大陸は花崗岩で出来ている。そして、海底は玄武岩で出来ている。


まあ、この説明は一般人に分かりやすくっていう工夫のなされた、ざっくりしたものではあるんでしょうけれど、この説明に従えば、ジーランディア花崗岩で出来ているので大陸なんですよ、ってことなんでしょうね。

 


成層圏の外から発見されたジーランディアは、2300万年前ごろに沈んだんじゃないかって見られているらしいんですが、本格的な調査はまだまだこれから。


その調査に活躍しそうなのが、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC(ジャムステック))の地球深部探査船「ちきゅう」なんだそうです。

 

2020年から本格調査開始っていうニュースはあったんですが、その後、動きが確認できません。
ここにもコロナの影響があるのかもですが、ジーランディアのニュースってこれまでも、そんなに大きく取り上げられて来なかった印象ですからねえ。


地球の仕組み、大陸が沈んでしまった経緯だとかが判って来ると、温暖化の対策の目途に役立つかも、とかね、いろいろ期待できそうな気もします。


何も関連していませんし、知識があるわけじゃないですけど、日本人として「はやぶさ」「はやぶさ2」の宇宙方面の活躍に心躍るものがありますし、海底探査では地球深部探査船「ちきゅう」です。


活躍してくれるでしょうね。
これからも注目していきたいトピックです。

 

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