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【Society5.0】【Smart City】に日本国民は何を期待できるのか あるいは期待させられるのか

<国の計画って今のところ 獲らぬタヌキのなんとやら としかみえないけれど どうなんでしょ>

「Society 5.0」とか「Smart City」って聞いたことあります?


内閣府の政策として「第5期科学技術基本計画」ってやつで提言されているビジョンです。


「第5期科学技術基本計画」自体は、2016年度から2020年度にかけてのものですので、2021年5月の現時点では計画期間が過ぎたばかりのタイミングになります。
コロナ騒動がちっとも落ち着く気配を見せない現状ですから、「Society 5.0」も「Smart City」も思うような進捗を果たせていないのかもしれませんね。


ただ、思うのは、それにしても全然世間的な認知がないんじゃないかってことです。
メディアで取り上げられたような記憶もありません。国の指針の大方針みたいなものなはずですけれどね。


何事によらず、理想を掲げることはとっても大事なことだとは思いますが、そもそも、なして英語ばっかしなんでしょうか。


まあね、小学校での英語教育が義務化しているらしいですから、政府としては先んじて英語を使っていきましょうってことなのかもですね。


内閣府の政策 、「第5期科学技術基本計画」 「Society 5.0」の定義っていうのは、

「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)」
なんだそうです。


やっぱりねっていう、レベルの低い日本語表現。

 

 

 


ソサイアティって単語は、「一般社会全般」って意味で使われているんだと考えられますけれど、この定義から受け取れることは、今は「人間中心」の世の中になっていない、っていうことですよね。


しかも分かりにくいのは、サイバーとかフィジカルとか、用語がずいぶんデジタル寄りなように感じられますし、初めて聞いた時点で「5.0」です。


これにはもちろん前段があります。「Society 5.0」の説明にはこうあります。


「狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもの」


へええって思ってしまいます。人類の歴史そのものです。社会といって括る大きさも全然違います。


確かに社会変転のスピードはどんどん速くなっているんだろうとは思いますが、情報社会のその先を見据えたビジョンが「Society 5.0」ってことなんですね。


さらには、
「Society 5.0で実現する社会は、IoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服します」


ということなんですが、どうなんでしょうね。「今までにない新たな価値」って、リアリティが感じられません。


「第5期科学技術基本計画」の期限は過ぎているんですが、具体性はまだこれからってことなんでしょう。
それとも内閣府は無理矢理言っているだけなんでしょうか。


次に「Society 5.0」の実現に向けて内閣府が推進しているという「Smart City」をみてみます。

 

「スマートシティは、ICT 等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)の高度化により、都市や地域の抱える諸課題の解決を行い、また新たな価値を創出し続ける、持続可能な都市や地域であり、Society 5.0の先行的な実現の場と定義されています」


っていうものなんですね。分かりにくい。。。


さらには、


<3つの基本理念>
市民(利用者)中心主義、ビジョン・課題フォーカス、分野間・都市間連携の重視


<5つの基本原則>
公正性・包摂性の確保、プライバシーの確保、相互運用性・オープン性・透明性の確保、セキュリティ・レジリエンシーの確保、運営面、資金面での持続可能性の確保


と定義されています。
なんだかね、あまり上手じゃないプレゼンの資料レベルで、説得力が感じられませんね。
ただ単に、プラスイメージの単語を並べているだけなんじゃん! って感じます。


政府広報だとかを見る機会というのはあまりありませんが、こうして見てみますと、ちょっとガッカリしてしまいます。


こんな日本語の使い方で、コミュニケーション取れてんの? 英語、カタカナ表記、多過ぎないですか?


9月1日に発足する「デジタル庁」に過大な期待があるんでしょうか。


IT劣等国と評されている日本ですから、何とかしたいという気持ちが強くなるのは理解できますが、「Society 5.0」「Smart City」の資料の文言は、あまりにも霞が関ですね。
アウトプット先行文化? 中身無いのに?

 

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全く現状を見ずに理想を掲げて、イケエッ! ヤレエッ! って旗振りしているだけなんじゃないのかって心配になってしまいます。


2020年は日本にとって転換点とするべき重要な年だったはずですが、コロナの影響もあって、その成果はなかなか見いだせない感じです。

 

 

 


文部科学省が主導していた「2020年教育改革」も、大学入試の「記述式問題」導入が見送られましたよね。理念を掲げるのは大切ですが、足元が見えていないのではないでしょうか。


ワクチン接種、1日100万人という目標も同根かもしれません。


現場の人間はい従うべく努力しますが、命令を下す側はしっかり後押しをして下さいませ。


「Society 5.0」「Smart City」「2020年教育改革」みんな “大本営発表” なのかもしれません。


教育改革は、これまでの詰め込み教育から脱却して、生徒同士のコミュニケーションを重視するというのが大方針らしいですが、プログラム教育も含めて、現状の教師たちにそのスキルが充分でないことは明らかですからね。
現場の負荷が大き過ぎます。


情報社会(Society 4.0)に全然ついて行けていないんだという現実を、真摯に認めることがスタートになるんだと思いますが、なんだか、根拠のない自信を持っていますよね。霞が関のセンセ方は。


2020年代が日本にとって、将来に向けての大事な転換期間であることは間違い無いように思われます。
2021年も半分が過ぎようとしている今、我々一般ピーポーは何をすればイイんでしょう。


内閣は機能していない。与党はダメだ。と言っても、野党はもっとダメかもしれない予感もありますし、明るさの兆しがどこにもない。んでしょうかね。


他力本願じゃななくって、自分の問題として考えて、何かできること。


って、こんなことをぐだぐだ考えるキッカケというのがありまして、都内のとある商店街を少し外れた小さな店なんですが、ガラスの引き戸に手書きの張り紙がありました。


「酒飲めます。もう限界なんです。助けてください」


串焼き居酒屋。


足を止めてしばらく考えましたが、結局店には入らず帰ってきましたが、ホントに厳しい状態なんだろうと思います。気持ちは分かるような気がします。東京都の要請に従わないことを非難しようとは全く思いません。


「Smart City」が「限界集落」にどう対処しようとするのか全然理解できていませんが、大都会、東京の問題についてさえも全然対処できていない現状を突き付けられた気がしました。23区内の居酒屋ですよ。

 

 

 


聞こえてくるニュースが、どれもみんな、あまりにもお粗末。ワクチン接種状況の把握が全くシステマティックじゃないです。


日本ってここまでダメな国だったんでしょうかね。今は悲しいだけ、です。


なんでこんなに悲しい気分に囚われてしまうのか。自分も、案外、コロナ疲れしてしまっていることに、うなだれてしまいます。


バーロー! いつまで経っても呑みに行けないじゃんか! 大本営方式、止めろー!


今回は暗い話になってしまいました。悪しからず、あしからず。

 

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