ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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アステカの酒神【400羽のウサギ】に教わる コロナ禍の中の めくるめく酩酊

<自粛要請が終わらない 外に出られない 店で呑めない やり場のない酒呑み同胞たちへ>

2021年5月7日、短期集中、だったはずの三回目の緊急事態宣言が延長されてしまいました。月末までだってさ。
やっぱりねえ、と言いますか、みんな分かってたよね。そうなるだろうなって。


とにもかくにも期待できない、信用できないセンセイ方、お歴々ではございます。


スーさんは全然かみ合わないことを言ってヘーキだし、オーさんは何言ってるのか分からんですよ。説得力以前の問題。


緊急事態宣言自体も、その延長も、ただ原稿をボー読みしただけって印象でしたねえ。


分科会って報道されていますけれど、本会っていう存在があるんでしょうか。本会っていうと、いきなり国会ってことになっちゃうの? とにかく船頭さん多すぎでしょ。日本丸はドコ向かってんの?


まったくもう、近視のプレーリードッグみたいな面しやがって、ちゃんと度の合った眼鏡をかけて世の中を見ろってんだ! バーロー! って、誰のこと? 知らんがな!


まあね、我々一般ピーポーは黙って従うしか出来ません。


都心部の【路上飲み】は叩かれていますね。やっぱりね、いかに角打ち文化のある国だとしても、路上に座り込んだり、呑み終わった缶をそのまま置いていったりしちゃいけませんですよね。


一般常識を踏み外してしまえば、規制対象になるのは酒呑み事情に限ったことじゃないです。
今は特に、必要以上に群れちゃダメです。第4波は重傷者が20代、30代に多いのが特徴です。死亡率が一気に高くなっていますね。しかも屋外バーベキューで感染っていうのが多いみたい。屋外でも長い時間しゃべり合ってれば感染しちゃうんですよ。


なので、必然的に酒呑みのたどる道は「宅呑み」ってことになるわけです。


宅呑みについては、濃厚接触を危ぶむ声もあるようですが、今の時期、前みたいに合コンみたいな宅呑みしている人なんて居ないんじゃないでしょうかね。少なくとも周りから聞こえてくる声は、例外なく独り呑みですよ。


そもそもテレワークとかやって、バラバラの仕事環境なのに、わざわざ呑むために集まったりするのって、タルイわけです。


それに最近のテレワークは割り切りタイム管理で、朝6時ごろから仕事を始めて、昼過ぎにはシューリョー! ってパターンが気に入っているって話も聞きました。まあねえ、そういう職種もあるんですねえ。


で、明るいうちからじっくりゆっくり、独り呑みするのがシアワセなんだとか。


そうですよね、気持ちの余裕がとっても大切な昨今です。独り呑みにも工夫が必要なんですよね。
そです。深酒になってしまうと、翌日、翌々日、使いものになりません。経験してますよね、誰もが。


独りだけの宅呑みでそうなると、いつもより余計に罪悪感に囚われてしまいそうです。
ヨレヨレの状態で、誰にも会う必要が無いっていうことは、助かる面もあるにはあるのですが、他人の目がないってことは自己反省にブレーキのかかりようもないっていうことでもあるんですね。


落ち込みすぎると自己否定みたいな感覚に襲われることもあったりします。


解決策は?

 

 

 


そです、簡単な話です。呑み過ぎないことです。それしかありません。


♪ちょいとイッパイのつもりで呑んで
♪いつの間にやら はしご酒
♪気が付きゃ ホームのベンチでごろ寝
♪これじゃ身体にイイわきゃないよ


そうなんですねえ。呑んでいる時に他人の目がないってことは、呑みすぎに繋がりがちですし、ヘロヘロになったってすぐ寝られる環境だしっていうこともあって、


♪分かっちゃいるけど やめられねえ~


ってことになってしまうんですよねえ。ついついねえ。


どれぐらいで切り上げるのがイイのか。そんなこと分かってますよ! 昨日きょう呑み始めたばっかりじゃないんだから。って人も多いかと思いますが、独りのみに慣れていない人は、


♪分かっちゃいるけど やめられねえ~


ってことになっているんじゃないでしょうか。はい、私です。。。


酒を呑めばだんだんヘロヘロになっていくわけですが、呑んだ量とヘロヘロ具合には「時間差」がありますね。そこがやっかいなところです。


「酔っぱらう」ということを「カガクテキ」に「見える化」する指標に「血中アルコール濃度」というのがありますね。
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「血中アルコール濃度」によりますと、

血中アルコール濃度とは、


「飲酒して消化管から吸収されたアルコールが血中に移行した状態の濃度で、酔いの程度を決めるもの」


なのであります。
味もそっけもないオコトバ。


アルコールは口から摂取されて、胃でその25%が吸収されて、残りは小腸で吸収されるんだそうです。


吸収されたアルコールは血液の中に入って行って、その濃度が「血中アルコール濃度」
そんでもって、胃のアルコール吸収速度は小腸に比べて遅いそうで、胃の中に食べ物があればさらに遅くなるわけで、25%とはいえ、何か食べてから呑むっていうのは、酔うのも遅くなるってことになるんでしょうね。


ここで注意しないといけないのは、酔わなくなるわけじゃないってことです。酔うのが遅くなるだけ。


じゃあさ、空きっ腹がイイんじゃないの? ダイレクトになって。


いえいえ、それだと、胃ばかりじゃなくって、内臓全体が荒れます。


長い時間呑むんじゃなくって、長い人生、酒を愉しむためにはちゃんと食べて、適度に呑むのがイイってことなんですね。
んなこたア、百も承知だア! って声が聞こえてきそうですが、厚生労働省はこうも言っています。


血中濃度が、0.02%~0.04%であれば、その酔っ払い度は「爽快期」


血中濃度が、0.05%~0.10%であれば、その酔っ払い度は「ほろ酔い期」


血中濃度が、0.11%~0.15%であれば、その酔っ払い度は「酩酊初期」


血中濃度が、0.16%~0.30%であれば、その酔っ払い度は「酩酊極期」


血中濃度が、0.31%~0.40%であれば、その酔っ払い度は「泥酔期」


血中濃度が、0.41%以上であれば、その酔っ払い度は「昏睡期」


酩酊初期っていうのが、千鳥足状態と考えてイイらしいです。


宅呑みでは、歩いて帰る必要が無いんだから、イイじゃん、酩酊初期で。


ですよね。でもたぶん、酩酊初期を自覚した時には、もうすでにもっとアルコールが身体の中に入っていますからね、止めとこうかって、切り上げたとしても酩酊極期まではいってしまうんでしょうね。歩けないレベル。


ってこたアですね、ほろ酔い期に入ったら、もう一杯だけね、っていう感じで切り上げるのがベスト、っていうことになりそうです。
気持ち良くなってきたなあ、で、そこからロックグラスでもう一杯。缶酎ハイなら、小さい方でもう1缶。


たぶんそれで、酩酊初期から酩酊極期の中間ぐらいになりそうです。

 

 

 


ふううん、とは思いますが、実際にやるとなると、ムズイやんけエ! って急に関西弁になってしまいます。


いえいえ、決して関西弁を揶揄しているわけではありませんし、今現在、酔っぱらっているわけでもありません。


でも、かなりの精神力を要求されるセルフコントロールであることは間違いないでしょう。


そこで、コツ、といいますか、神頼みの情報です。


古代の文明で「酒神」がたくさんいることで知られているのが「アステカ文明」です。


酒に酔って、普段通りではなくなってしまうことは、ある種、神がかり的な事態であると捉えていた文明で、酔っ払いに対して、大らかに接していたらしいです。
アステカは今のメキシコ地域。つまり「テキーラ」の土地ですね。


太古から酒が発達していたらしくて、酔っ払いがヘロヘロになって事故死してしまうことから守ってくれる神「テクェクメカウイアニ」がいたりします。古代の事故って、なんでしょか?


二日酔いの神なんて複数居ます。「クァトラパンキ」「パパスタック」だとかが伝えられています。


かと思うと、酔っ払いに罰を与えるという神「テートラヒュイアニ」も居ます。


酔っ払い許容度が高いアステカ文明の中で、罰を与えられるほどの酔っ払いって、どんなんでしょうか。
今でいうと、「デキン」になっちゃうタイプですかね。困ったヤツって昔から居るんですねえ。


ただ、今回「宅呑み」の神として崇めたいのは、「センツォン・トトチティン」という「酩酊の神」です。


「センツォン・トトチティン」という名前は「400羽のウサギ」という意味。

 

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酒と薬の神である「パテカトル」と、テキーラのもとである龍舌蘭の女神「マヤウェル」の子供なんだそうです。


ウサギは、昼の太陽ではなく、夜の月と結びついている動物です。この点はアステカと日本に共通した感覚があるのかもしれません。
マヤ文明でも月の女神はウサギを抱いた姿で描かれていますよ。
賢い生き物として崇められているらしいことも共通していますね。


解釈としていろいろ説のあるところですが、日本の昔話「かちかち山」のウサギは知恵だけでタヌキをやっつけてしまいますが、メキシコの昔話には、ウサギの耳が大きくなったわけとして、こんな話があるそうです。


身体が小さいせいで、いつも森の動物たちにいじめられていたウサギは、神様に大きくしてくれるように頼み込みました。
神さまは「お前がトラとワニとサルの皮を持ってきたら、叶えてやる」と言います。


この神さまの無理難題は、かぐや姫に通じるところがあるようにも思います。竹取の翁ですね。


で、ウサギは知恵を使ってトラとワニとサルの皮を持って神さまの前に現れます。
神さまはウサギの知恵におそれを抱き、耳だけを大きくしてやりましたとさ。


という、けっこう解決の無さそうなグロテスクな昔話です。


ですが、子供向けのアレンジというところをとっぱらってみてみれば、かちかち山のウサギも、かなりグロテスクではありますね。


太宰治の「惚れたが悪いか!」というのは、かなり昇華された世界観なんだと思います。


そのウサギが400羽、という名前の「センツォン・トトチティン」が酩酊の神です。


400も集めることは現実的じゃないですけれど、1羽でイイんじゃないでしょうかね。我々、日本の酒呑みは。

 

 

 


ウサギのペットじゃなくたって、ぬいぐるみのウサギ、ガラスのウサギ、ウサギのシール。
なんでもイイかと思いますけれど、自分だけの「センツォン・トトチティン」を部屋の中に用意します。


酩酊の神です。恐ろしいほどの知恵で、酔っ払い具合を見極めています。


酩酊の度合いを過ぎてしまうと、事故というかケガだとかから守ってくれる神「テクェクメカウイアニ」に連携してくれるか、二日酔いに備えて「クァトラパンキ」「パパスタック」に連携してくれるでしょう。


でも、「センツォン・トトチティン」の視線を無視して酒を過ごしてしまえば、酔っ払いに罰を与える神「テートラヒュイアニ」に連携されてしまうかもしれません。


酩酊の神「センツォン・トトチティン」をいつもそばに置いて宅呑みして、ちゃんと明日も、しっかり社会人しませう。

 

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