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【怠け者選手権】と【世界怠惰の日】っていうのがあるですねえ 地球人 がんばってるから?

< 中国では「寝そべり主義」っていうのが定着しているみたいだし 人類 お疲れなんですねえ >

いつも通り、あさっての方からの始まりになるんですけど、「100年戦争」って聞いたことありますよね。


歴史の授業で、机に突っ伏しながら睡魔と闘っているアタマの上をなんとなあくではあっても、「100年戦争」っていう単語が通り過ぎていった記憶、ありませんか。
中学の頃だったでしょうか、高校? 世界史の授業でしたね。


一般的に言う「100年戦争」っていうのは、イギリスとフランスが、1339年から1453年まで王位と領有地を争った、104年も続いた戦争のことですね。


しかしまあ、100年もずっとチャンチャンバラバラ、ドンパチやっていたはずもなくって、なんだか結論の見えないままずるずると続いていたっていうのがホントのところらしいです。


そりゃそうでしょねえ。昔の人がいくら根気強かったとしても、親子4代とか5代に亘って殺し合いなんてやってたら、民族としての存在も危うくなっちゃいそうです。


そんなアホなことすんのって、イギリスとフランスだからこそで、他の国では100年戦争なんてやらないでしょ。
っていう意見もあります。


イギリスとフランスってなにかっていうと戦争しているような印象あるもんね、ってな感じの、日本から遠いヨーロッパのハナシ、全くの他人事っていう声も聞きます。


でもね、なんとですね、実は、日本も100年戦争やってたですよ。

 

 

 


ちっともメディアには取り上げられていませんし、日本国として正式には認めていないみたいなんですけど、国際法上の100年戦争、やってた事実があるですよねえ。


ちょっとね、信じがたいことではあるんですが、日本と100年戦争をやっていた国は、アドリア海を挟んだイタリア半島の東側、バルカン半島にある「モンテネグロ


モンテネグロっていう国は、外務省の「モンテネグロ基礎データ」によりますと、福島県と同じぐらいの大きさ、人口60万人っていう小さな国なんですね。

 

日本ではモナコの「モンテカルロ」の方が名前として圧倒的に知られているかと思います。


名前は似ていてもイタリア半島を挟んで直線距離で950キロメートルぐらい離れています。特に関係の深い国ってわけでもなさそうです。


ムリヤリ共通項を探せばローマ文化圏、って感じになるんでしょうかね。


モンテネグロは1852年にモンテネグロ公国として世界史の中に登場してきます。


ヨーロッパ諸国の成立、合併、独立ってかなり複雑ですからね、モンテネグロ公国は、北にはオーストリア・ハンガリー帝国、南にはオスマン帝国があって、当時の強国に挟まれて誕生しています。


自国の存続のためには、地政学的にロシアと強い結びつきを持たざるを得なかったみたいなんですね。
敵の敵は味方っていう、例のあの計算でしょねえ。


狼と虎に挟まれた状態なんで白熊と仲良くして、それをアピールしておかないと、いつ襲われないとも限らない。


そういう事情があるからなんでしょうけれど、1904年に日露戦争が始まってしまった時、モンテネグロ公国はロシアに味方して日本に宣戦布告したわけです。


モンテネグロとロシアとは一心同体なんですよ、ってことでしょうね。


日本に宣戦布告したのは1905年のことなんですが、モンテネグロ公国中国東北部、当時の満州に兵を進めたものの戦闘状態に入ることはなかったそうです。


1回も戦闘することがないまま、1905年にポーツマス条約による講和が成って日露戦争終結したわけですが、この講和にモンテネグロ公国は参加を認められていないんです。


なぜならば一度も戦闘に参加していないからですね。


つまりモンテネグロ公国日露戦争に関係していない、っていう扱いなわけです。宣戦布告しているのにです。


その後1910年に「モンテネグロ王国」になって、1918年にはセルビアに併合されたりっていう歴史を経て、2006年に「モンテネグロ」として独立しています。


モンテネグロは21世紀に独立した国家なんですね。


独立、おめでとうございま~す。ってことではあるんですけど、日本がその挨拶の場面になってハタと困った事実が出てきます。


2006年、世界各国にならってモンテネグロの独立を承認するっていう件を国会で審議するにあたって、1つの質問が提出されました。


「1904年にモンテネグロは日本国に対して宣戦布告をしていますが、ポーツマス条約にモンテネグロは参加しておりません。よって、2006年現在、モンテネグロと日本は103年間の長きにわたって戦争状態にあることになりますが、そのような国に対して祝辞を述べるということは、果たして国会として認めるべきことであるのか」


2006年当時の国会は小泉純一郎政権です。
その質問への答えは、曖昧さの使い方として、とっても日本的なモノでありましたとさ。


「あ~、その件に関しましては、1904年にですね、モンテネグロ国が我が国に対して、宣戦を布告いたしたという事実をですね、示す根拠というものをですね、承知しておりません」


他の問題であればコンニャロ! な意見表明なようにも思えますが、ま、日本国の政府見解として、戦争のことですからね、「承知しておりません」ってことで、ま、イイ方向なんでしょかねえ。


とにもかくにも日本政府はモンテネグロの独立を承認して、山中燁子(やまなかあきこ)外務大臣政務官モンテネグロに派遣したんですね。


外務大臣政務官っていう役職に馴染みはないんですが、大臣を補佐する特別職の国家公務員だそうです。


山中さんは当時の外務大臣麻生太郎さんの代わりにギリシャモンテネグロおよび国連暫定統治下のコソボを訪問しています。


モンテネグロに行って独立を承認する旨を伝えるとともに、モンテネグロと日本の間の「100年戦争」の終わりを確認したっていうことになっているらしいです。

 

 

 


2006年ねえ。そんなニュースってあったかなあって、ちょっと自分の記憶にはない「日本の終戦


2024年現在、在モンテネグロ日本大使館は、在セルビア日本大使館が兼業しているみたいです。


モンテネグロの情報ってそんなに日本には入って来ていないですよね。
個人的には、国の名前として、かろうじて聞いたことがあるような気がするっていう程度です。


ところで、なんでなのかは分かりませんけれど、「モンテネグロ人は怠け者だ」って言われているらしいんですよ。


どゆこと?


個人に対する評価として怠け者っていう判断があることは理解できますし、正直言って、時々は怠けた方が能動的に生活できるようにも思います。


でもモンテネグロ人は怠け者だっていうような、国民性としての怠惰とか、そんなことってあるんですかね?


そんなことが言われるようになってしまった理由としてあげられているのが「モンテネグロ十戒」です。
観光資産として積極的に推している感じがしないでもないですけどね。


1:人間は生まれながらにして疲れており、休むために生きている。


2:汝を愛するように、汝のベッドを愛しなさい。


3:夜よく眠れるように、昼間は休息しなさい。


4:働くな。仕事は死を招く。


5:休んでいる人を見かけたら、助けてあげなさい。


6:できる限り働かず、できる仕事はすべてほかの人に回しなさい。


7:日陰には救済がある。休んで死んだ人はいない。


8:仕事は病気の原因となる。若くして死んではならない。


9:仕事をしたい衝動に駆られたら、座って待てば、その気持ちは収まる。


10:飲食をしている人を見たら、その人に近づきなさい。彼らが働いているのを見たら、離れて邪魔をしないようにしなさい。


このモンテネグロ十戒っていうのが、いつから言われ始めたものなのか、調べきれなかったんですが、なんだってこんな内容を並べ立てたんでしょうか。

 

 

 

「働くな。仕事は死を招く」
とか言ってもねえ、働かなかったら収入がなくって、食べて行けなくって、やっぱり「死を招く」ってことになりそうです。


シャレですよ、ってことなんでしょうけれど、モーセ十戒をなぞっているんでしょうね。


モーセ十戒っていうのも訳してある言語によって、けっこうニュアンスが違っているものなんだそうですけど、ヘブライ語の聖書ではこんな感じらしいです。


1:私は主、あなたの神、あなたを奴隷の家から導き出した者である。


2:あなたには、私をおいてほかに神々があってはならない。あなたは自分のために彫像を造ってはならない。


3:あなたは、あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。


4:安息日を覚えて、これを聖別しなさい。


5:あなたの父と母を敬いなさい。


6:殺してはならない。


7:姦淫してはならない。


8:盗んではならない。


9:隣人について偽りの証言をしてはならない。


10:隣人の財産を欲してはならない。


ん~。とくに内容的な対応はなさそうで、ただ雰囲気的に10個並べてみました、っていうモンテネグロ十戒なんでしょかねえ。


どういういきさつでモンテネグロ十戒が出来上がって、ヨーロッパに広まったのかは分かりませんが、モンテネグロ人は怠け者、っていうことが、ごく当たり前に言われるようになっていったっていう現象はあったみたいなんですよね。


で、そのことに、当のモンテネグロの人たちは真っ向反論するんじゃなくって、全く逆方向のアピールを始めたんです。


それが「怠け者選手権」


独立してから6年、参加者は指定されたマットレスに寝っ転がっているだけっていう2012年から始められた年に1度のコンテスト。
怠け度を競う選手権。


2023年からは8時間ごとに15分の休憩を取ることができるようになったそうですが、それまではまるで休憩とかなかったらしいです。


モンテネグロ人は怠け者だって言われることに対して、だったらホンキで怠惰なところを見せてやろうじゃないの、ってことなのかもしれませんけれど、マットレスに寝っ転がっているだけっていうルール。


マジメに寝っ転がってないとダメです。立ったり座ったりしたら失格です、っていうことですからね、8時間ごとに15分の休憩が必要なぐらいにキツイことですよね。


ただ寝っ転がっているんだけど、やっぱり休憩が必要。トイレ休憩とか。


修行かよ、っていうぐらい、かなりマジメに取り組まないといけない「怠け者選手権」ですねえ。


参加しているのはモンテネグロ人だけじゃなくって、ウクライナ人、ロシア人、セルビア人なんかも含めて、毎年数十人。
ウクライナ人とロシア人、ここでは一緒に寝っ転がってる。


優勝者には一応、日本円で約16万円の賞金が出るんだそうです。


優勝して「あなたはヨーロッパで一番の怠け者です」って評価されても、一攫千金ってわけでもないですし、あんまり嬉しくないような気もしますけれど、どうなんでしょうかね。

 

 

 


モンテネグロ人も変なイベントをやりだしたもんですねえ、って思ったら、中米のコロンビアには「世界怠惰の日」なんていうのがあるんでした。


こちらの方は何もルールだとかはなくって、ただただの~んびりするお祭りみたいな感じ。


街なかにベッドを出して寝そべったりする人が目立っている程度らしいです。


働き過ぎず、のんびり暮らしましょうよ、っていう労働者の資本者に対する態度表明、なんでしょうかね。


1985年から続いているっていうことですから、国民の休日、みたいな扱いなんでしょうね。


ま、世界中、だれでも、あ~、仕事とかほっぽり出して寝っ転がりたいなあ~、って気持ち、共通でしょねえ。


昔ね、しばらくバイク通勤をしていたんですが、風薫る5月のピーカンの朝なんか、このまま会社に行くんじゃなくって、どっかツーリング行きたいなあ、っていう欲求はなかなか強い感情だったことを思い出してしまいます。


5月病のトリガーになる気持ちの揺れ。かもです。


日本にはこんな歌もあります。


「世の中に 寝るほど楽はなかりけり 浮世の馬鹿は起きて働く」


江戸時代、蜀山人狂歌ですね。


人間、働きづめじゃロクなことないですよね。ちゃんと休憩して、ふっとため息ついて、だらあっとした時間を持っていれば戦争なんかにならずに済むような。。。


怠惰って、悪いことじゃない、ですよねえ。違う?

 

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