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【バチカン】【サンマリノ】って吉里吉里国と同じじゃないんですよね

< 日本には46のミニ独立国家ってのがあるですよ 地域振興ってやつね >

2022年の年明けにぶらぶらと「道に迷ってみる遊び歩き」をやっておりますとですね、寒空の下、ブロック塀に貼り付けられたビラが、風にあおられてパタパタと音を立てておりました。
誰も歩いていない路地の午後です。


ポンペイ」っていう文字が見えました。ふむふむと近寄って読んでみました。


特別展「ポンペイ」東京国立博物館2022年1月14日(金)~2022年4月3日(日)

 

岡本太郎センセが縄文土器を「発見」したっていう東京国立博物館ですね。
紀元79年のヴェスヴィオ火山の噴火で埋もれてしまったポンペイの発掘って、今でも続いているみたいです。


発掘が始まったのは18世紀だそうですが、3世紀を跨いで進められているイタリアの国家行事ってところでしょうか。


日本が火山列島なら、イタリアは火山半島ですよね。
正式には「イタリア共和国」人口5,955万で、首都はローマ。日本でも人気の高い観光国。


なんといっても世界帝国のローマです。
パクス・ロマーナ(ローマの平和)」「すべての道はローマに通ず」っていう言葉としても馴染みのあるイタリアですが、ファッションの国っていうイメージもありますよね。


オシャレな国。

 


個人的にファッションについては何も知りませんが、モータリゼーションとしての印象が強いです。


フェラーリフィアットアルファロメオ、ランチャ、ランボルギーニ。有名なメーカーが多いです。

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クラシックカーとして、ブガッティの人気は不動のものですよね。


バイクも人気です。
昭和の時代には珍しかったスクーターのベスパは、うっせえわ! っていうような独特のエンジン音でしたね。


ドゥカティ、モト・グッツィ、MVアグスタ、カジバ、アエルマッキ、アプリリア、ジレラ、ビアンキマセラティ、ランブレッタ。
スタイリッシュなバイクっていえばやっぱりイタリアでしょうかね。


イタリアン・レッドっていう、あの赤が何とも言えず魅力的です。マーニのバイクが特にキレイです。


政治が弱いっていう面では日本と似ているのかもしれません。


イタリアには行ったことがありませんし、行く予定もないんですが、不思議に思っていることがあります。


イタリアの中に「バチカン市国」と「サンマリノ共和国」っていう2つの国があるんですよね。


「市国」ってなんやねん!? って感じなんですが、首都、ローマ市の中にあります。


外務省の「バチカン基礎データ」によりますと、

人口、615人。面積、約0.44km²。だそうです。世界最小。


東京ディズニーシーの面積が0.49 km²ですから、バチカンの方がちょっと小さいですね。
その広さといいますか狭さの中に、サン・ピエトロ大聖堂バチカン宮殿、バチカン美術館、サン・ピエトロ広場があるんですねえ。


ミケランジェロが描いた天井画で知られるシスティナ礼拝堂は、バチカン宮殿の中。だそうですね。
なんかぎゅーっと名所が集まっている感じです。


キリスト教カトリック教会の総本山で、ローマ教皇が統治している「国」


ローマの郊外に位置しているバチカンのエリアは、紀元前「ネクロポリス(死者の街)」って呼ばれる埋葬地だったそうで、古代からの聖地だったみたいです。


キリスト12使徒の1人、最初の弟子って言われている「聖ペトロ」のお墓が、バチカンの丘にあったっていうことで、4世紀初頭に建設されたのがサン・ピエトロ大聖堂なんだそうで、ええっ! 4世紀の建物!?


って思ったら、今あるサン・ピエトロ大聖堂は2代目で、1626年に完成したものだそうです。
って言っても17世紀。


建て替え工事は1506年から始まったらしいですから、100年以上の年月をかけているんですね。
建て替える前に千数百年経っているわけですし、建て替えの完了からもすでに400年。
さすがイタリア、なるほどローマ。歴史ですねえ。


14世紀の初頭からローマ教皇の座所になっていたバチカンは、1861年イタリア王国がイタリア全土を統一したときも、教皇領として独立を保っていたそうです。


イタリア王国側は独立を認めなくて、教皇と折り合いがつかなかったみたいですが、1929年に話し合いがもたれて「バチカン市国」として独立国家になったっていう経緯があるんだそうですね。
この時の話し合いを主導したのが、あのムッソリーニ


実態としてはずっと独立国家的な存在だったんでしょうけれど、国として成立したのは、第二次世界大戦が始まってしまう10年前です。


日本との関係は意外に古くてですね、バチカンから1549年に鹿児島へやってきたのは、あのフランシスコ・ザビエル
ふえ~! スンゴイ古くからの付き合いです。


1615年に伊達政宗に派遣された支倉常長、慶長遣欧使節が会いに行ったのはバチカン教皇パウロ5世。


日本と正式に外交関係を樹立したのは1942年で、2022年は外交樹立80周年になります。


バチカン日本大使館(駐日本国ローマ法王庁大使館)は千代田区、日本のバチカン大使館は「隣国」イタリアのローマにあるんだそうです。
周りはぐるりとイタリア、ローマ市ですが、パスポートなしで行き来はできるみたいです。

 

独立国っていうよりは、日本の皇居みたいな感覚に近いのかもですね。ポジション的に。

 


もう1つのイタリアにある独立国、サンマリノ


F1のサンマリノグランプリは、昔、テレビで何回も見ていましたけれど、サンマリノが独立国だって知りませんでした。
正式名称は「モウスト・セリーン・サンマリノ共和国」
な、長~い名前。


「モウスト・セリーン」っていうのは「最も清らか」っていう意味なんだそうで、なんと言いますか、凄い名前です。


イタリア半島の真ん中あたり、東のアドリア海側ですが、海には面してなくって、バチカンと同じく、周りはぐるりイタリアです。


外務省の「サンマリノ基礎データ」によりますと、

人口、33,614人。面積は61.2km²。世界で5番目の小さな国。山手線の内側の広さが63km²って言われていますから、だいたい同じくらいです。


4世紀の初めごろ、ローマのキリスト教迫害を逃れてここに潜伏していた石工、マリーノがキリスト教徒の共同体を作ったのが始まりだそうです。301年がサンマリノ共和国の始まりっていう説もあるそうです。


15世紀には共和制を敷いていたっていうことらしいんで、たぶんおそらく、世界で最初の共和制体制をとっていた国っていうことなんでしょう。
といっても、ローマ教皇が独立を認めたのは1631年のことだそうですけどね。


1861年イタリア王国統一のときも、独立国として残った国なんですね。


「ロックグアイタ」「ロッカモンターレ」「チェスタの塔」っていう3つの城砦が観光スポットして人気なんだそうですが、サンマリノは国土のほとんどが世界遺産に指定されています。
戦いに勝ち残ってきた、というか陥落しなった証が、観光名所となっている3つの城砦ってことなんでしょうね。


日本との国交が開設されたのは1996年っていうことで、わりに最近です。


駐日サンマリノ共和国大使館が元麻布にあって、日本の在サンマリノ日本国大使館は、在イタリア日本国大使館が兼任しているんだそうです。
バチカンには置いているけど、サンマリノは兼任。ふううん。です。


お付き合いとしては歴史、浅いんですが、けっこう深い繋がりがあったりするサンマリノなんです。


世界で一番古い共和国のサンマリノと、世界で一番古い君主国の日本。
両国の友好目的で2001年に「日本サンマリノ友好協会」っていうのが設立されているんですね。


「日本サンマリノ友好協会」は2011年の東日本大震災で犠牲になった人たちを追悼する目的で募金を始めて、2014年にサンマリノ共和国内に「サンマリノ神社」を建立しています。
アマテラス大神が主祭神だっていう「サンマリノ神社」って、ヨーロッパ初の日本の神社本庁承認神社。


宮司のフランチェスコ・ブリガンテは、神社本庁から神職の資格を受けたホンモノです。


日本人にとっては新たな観光名所ってことになるんでしょうね。

 


イタリアっていう国の中にある、2つの独立国。「バチカン市国」と「サンマリノ共和国」
歴史があるんですねえ。


日本の「流氷あいすらんど共和国」「カシオペア連邦」「吉里吉里国」「ツチノコ共和国」だとかっていうのは、地域振興として「建国」を標榜しているっていう独立国ですからね、一緒にしちゃダメだったですねえ。

 

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