ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【日本は月見で溢れてる】夜空を見上げなくたって 月見ファンです

< 月月に 月見る月は多けれど 月見る月は この月の月 >

この歌は詠み人知らずなんだそうですけど、月が8回入っているんで、見るべき月は8月の月だよねえっていっているわけです。


旧暦の8月ですから、今のカレンダーでいうと8月の下旬から10月上旬ぐらい。
秋分の日を含んだこの時期は、昔から月を眺めるのにイイねって言われていたってことなんでしょうね。


昔から月を崇めるちゃんとした行事として「お月見」が行われていて、名月だねえとか言いながら日本の秋を感じる、なんだかホッとするような行事ですよね。
月を見上げて、しみじみと夜の深さを感じる。


今はほとんど廃れてしまった感のある「お月見」ですが、「十五夜」「中秋の名月」っていう言葉はしっかり残っていますよね。


十五夜の月が必ずしも満月じゃないって、知ってました?


2022年の十五夜は9月10日でしたね。満月の夜も9月10日で、十五夜と満月の夜は一緒でした。
ビルの間に赤く小さく低く上ってきた月を、スマホで撮影している人がけっこういましたよ。
都市生活者でも、お月見の気分っていうか、月を崇める気持ちはちゃんと今でも残っているんでしょうね。


しばらく経つと夜空に黄色く大きく高く、満月を見ることが出来ましたけれど、すぐに雲に隠れてしまいました。
虫の声をBGMとして、静かにじっと満月を眺めるっていうのは、昔話の世界でしかないなあって思っちゃいますね。
ガーガーブーブー走る車の音と、遠く聞こえてくる駅の案内アナウンスがBGMですからね、風情はとってもちっちゃいものになっています。


だいぶ前から縁側に月見だんごをお供えして、っていうのがたいていの家じゃ出来ませんよね。
縁側、ほぼ無い家ばっかりでしょ。月見だんごなんて、存在自体がどっかいっちゃった感じもします。

 

 

2023年は十五夜も満月も9月29日で一緒なんですが、2024年は十五夜が9月17日で、満月の夜が9月18日になるみたいなんですね。十五夜は「ほぼ」満月ってこと。


生活の中から月っていう存在はずいぶん遠くなっちゃってるなあ、って思って歩いていますと、「月見にかわって、おいしいよ」っていうのぼりばたがハタハタしています。


あれです、あの人です。「月に代わって、おしおきよ」のセーラームーン


セーラームーンって、かぐや姫の家来かなんかだったんでしたっけ? 全然ちゃう?


月見にかわって、何がおいしいのかっていうと、もうみなさんご存じかとは思いますが、モスバーガーの「月見フォカッチャ 520円」のことなんです。


モスバーガーはこれまで「月見」ってやってなかったですよね。初参戦はフォカッチャだそうです。


コマーシャルって不思議なチカラを持っていて、のぼりばたでしたけど、そっかあ、セーラームーンってモス派だったんだねえ、とか妙なところで感心したりしてしまいました。
いや、べつにあれですよ。セーラームーンとかよく知りませんし、フォカッチャとか言われても、なんやねんそれ、って感じではあるんですけど、興味を惹かれましたってことです。

 

 

 


フォカッチャは知らないけど、月見って言えばマクドナルドだよねえってことで、マックのメニューを確認してみました。


およよ、なんだかいっぱいあります。


スタンダードの「月見バーガー 360円」


「チーズ月見 390円」


「月見マフィン 340円」


「こく旨すき焼き月見 440円」


こく旨? すき焼き? ふううん。
でもってマックの月見はハンバーガーだけじゃないんですね。


「月見パイ 150円」


「安納芋のスイートポテト味の月見 マックシェイク 140円」


「栗のモンブランの月見 マックフルーリー 330円」


ええ~! このあたりになると、ただ名前の中に月を入れているだけで、月っていうイメージ、ゼロですよね。
ま、旨けりゃいいのさ、ってなもんではありますけどね。


ケンタッキーフライドチキンも負けていません。


「とろ~り月見フィレサンド 460円」


「とろ~りチーズ月見フィレサンド 490円」


「とろ~り月見和風カツサンド 460円」


「とろ~りチーズ月見和風カツサンド 490円」


ケンタの月は、みんな、とろ~り、みたいですね。


ウェンディーズにもあります。


「月見B.B.P.バーガー 790円」


「月見B.B.P.チキンバーガー 690円」


コメダ珈琲には「フルムーンバーガー 720円~790円」っていうのがありますね。店舗によって値段が違うみたいです。


こく旨、とろ~り、バーベキュー、フルムーンってことで、秋のハンバーガーは月見攻勢ですねえ。
って思ったら、ハンバーガーだけじゃないんでした。


お弁当のホットモット。


「月見焼鳥つくね重 590円」


「月見麻婆茄子弁当 550円」


月見っていっても温泉卵みたいですけどね。
お弁当に月見っていう名前が付いているのって、初めて見た気がします。

 

 

 


リンガーハットは「彩り月見ちゃんぽん 990円」
こちらも温泉卵ですね。


普段からハンバーガーはそんなに食べませんからねえ、月見事情にも疎いんですが、だいたい秋の限定メニューになっていますよね。

月見だから秋に限定しているんでしょうけど、結局タマゴなわけですから、定番メニューにしちゃってイイんじゃないかって思いますけどねえ。


マックの月見バーガーが出たときに、気にいったんで、しばらくして「月見バーガーください」って注文したら「あれは季節限定メニューでして」ってスマイルなしで言われて、ムッとした記憶があります。
ちゃんと見ていない方が悪い、ってことではあるんですけどね。


それよりなにより、日本の月見と言えば、なんといっても「そば」「うどん」でしょねえ。
こっちが本家本元、王道の月見で、一年中あります。


でもあれですね、富士そばも6月から値上げして、そばもうどんも20円値上がりです。


このところ富士そばも行っていませんが、天玉そばも520円になったのかな。
天ぷら、たまごも値上げの対象になっているとすると、もっと高くなっているでしょうかね。


一番近い富士そばは月見っていうメニューがなくって、かけそばと、トッピングの生卵っていう店で、なんでやねん、もっと月見を大事にせな、あかんやないの! って気もするですねえ。


富士そばの月見は、たしか360円だったと思うんで、6月からは値上がりして380円か390円でしょかねえ。


普通の蕎麦屋さんのメニューも値上がりしているとはいえ、こうして見てみますと、立ち蕎麦もそんなにリーズナブルってことじゃなくなってますね。


で、急に気が付いたんですけど、立ち蕎麦では月見だったり、天玉だったり、蕎麦で生卵食べてますけど、普通の蕎麦屋さんに入って月見蕎麦って食べないです。
天ぷら蕎麦は食べても、それに生卵を追加したりもしません。


ん~、蕎麦屋さんの月見っていくらんだろ?


秋じゃなくたって「月見メニュー」いろんな食べもの屋さんでやって欲しいです。

 

 

 


蕎麦屋さんで食べる定番メニューは「まいたけせいろ」であります。月見、関係なしであります。
まいたけは一年中ありますね。月だって、タマゴだって一年中あるんですけどねえ。


フォカッチャ、なんやねん!? こんど食べてみよっと。

 

【エライ人の気分】ニセモノなのはバッジの方じゃなくって 本人たちの方かもなんだけどって話

<アタマのイイ人 勉強の出来る人 エライ人 大人になったらどういう人に成りたいですか? >

はいっ! ワンピースのルフィになって、七つの海を暴れまわりたいです。
ん~、ルフィっていう人は海賊ですからね、社会的にはイイ人じゃないんですよ。


はいっ! 大統領になります。
ん~、日本はね、大統領制じゃないんですよ。


とか、そんなマトモそうなことばっかり言ってるからロクな若者が育たないんじゃ! ぼけ~。
いや、誰に向かって文句言っているのか自分でも分かっていませんですけれどね。


いろんな事件があるのが世の中ってもんですよ、っていうのは理解していたつもりだったんですけど、それでも時々、へええ、って考えさせられちゃう事が起こります。


2022年8月末日、建造物侵入の疑いで逮捕された容疑者は22歳。


直接の逮捕容疑は、外務省への侵入。その後、国会議事堂、国交省経産省厚労省への建造物侵入の容疑で再逮捕されています。
報道で主に取り上げられているのは、日本の中枢部への侵入があまりにも簡単に実行されてしまっていることですね。


阿部元首相が奈良県で暗殺されたのは2022年7月8日。
容疑者が日本の中枢部各所へ侵入したのは8月25日近辺のことだったとされています。


警備体制、監視体制の見直しっていうのは、暗殺事件直後から実施されてきているはずなんですが、各省庁の建物の中に、強行突破するでもなく、全くの個人で、「議員バッジ」を付けただけでスンナリ出入りできてしまう。


報道されている内容がそのままだとしますと、霞が関、永田町の警備って、批判されるべきことではあるんでしょうけどね。
なにを、どう見直したのか。
見直しはしたけど、どう改善すべきか、なにも対策は出来ていないのか、アイディアが無いのか。
あるいは1ヶ月以上の会議中なのか。呑気なもんです。


でも、こういうのって今回の当局者だけの問題じゃないんでしょうね。

 

 

 


「平和ボケ」っていうことは、ひと頃盛んに言われていた単語ですが、今はその言葉すら忘れ去られているレベルになってしまって、日本人は誰も、自分が「平和ボケ」していることを認めたがらないんだろうって思いますけど、私自身も含めて、充分に「平和ボケ」しているってことなんでしょう。


渋谷神南で世の中を叱りまくっているチコちゃんも、もっと世の中的に危険領域に入っているような問題を積極的に取り上げてくれた方がイイのかもなあ、とか思ってしまいますよ。
しかるべき相手も、ちゃんと考えてね。


霞が関侵入容疑者の工夫は、スーツに「議員バッジ」だけなんだそうです。


国会議員が胸につけている議員バッジは正式名称「議員記章」っていうんだそうですが、そんなん、どうでもエエねん! みんながバッジって言ってんだからハッジでエエやろ! って感じの事件報道ではあります。
メディアの平和ボケも相当なレベルです。


ま、そこは事件には直接関係のないところなんですが、胸に付けてさえいれば建物の中に入れちゃうっていうバッジパスを実現させていたそのバッジ。


衆議院バッジは赤紫に金の菊紋章、参議院バッジが紺に金の菊紋章で、丸いポチっとしたものですね。


最初にこの事件のニュースを聞いたとき、容疑者はどこでそんな議員バッジを手に入れたんだろうっていうことが疑問でした。
実際に議員にならないと手にすることはできないモノでしょうし、偶然、道で拾ったとか、そういうことなのかなって思っていたらですね、なんとネットで売っているらしいんですよ。


はあ? って思いますよね。


大臣をはじめロクな議員がいないよねえ、って話はずっと前からあるにしても、仮にも日本国民の審判を経たうえでの国会議員さんたち。その証明であるところの「議員バッジ」
それがですよ、ネットで売られているっていう事実。なにしとんねん!?


全然そんなことを知りませんでしたけれど、ググってみますと、すぐに出てきますね。
ネットショッピングとかオークションとか、全くの門外漢ですので、初めて見開くページばっかりですけれど、んっはっは! て笑ってしまうしかない内容ですよ。


オークションページで、いきなり先頭に出てくるのが「非売品 選挙管理委員会 委員之章 現在2761円」
議員バッジじゃないんですけれど、非売品を売っているっていう堂々たる事実。
なんなんでしょうこれ。


衆議院議員記章風」っていうのが35000円で落札されたっていう記録のページもありました。
「風」なんですねえって思っていたら、ニュース記事の中に「ホンモノも出回っていますよ」なんていうことが書いてありますねえ。


いつ頃からこうしたことになっているのか、さっぱり見当もつきませんが、やっぱりこれ「平和ボケ」って言われても仕方のない現実なんでしょうねえ。
日本社会全体の劣化。


オークションなんかは、全然別の転売問題もあったりして注視していきましょう、なんてなことをネットの主査者側も消費者庁だとかも言ってましたけど、なあんもやってないってことですよね。


デジタルに関しては特に、有効な手立てを全然とれていないように感じます。


今回の建造物侵入事件について、警備の問題がメディアで取り上げられていましたんで、警備体制の問題は、阿部元首相の暗殺問題もありますから大きく見直されるんだろうなって思いますけど、それは警視庁、警察庁の問題で、議員バッジの管理が野放しになっている問題は、どこが対象省庁になるのかハッキリは分かりません。


少なくとも消費者庁って、消費者からの声を拾い上げるっていう待ちの姿勢ばっかりじゃなくって、調査するっていう外向きの仕事もやっているはずですよねえ。


そんなことはしていないんでしょうか。
ちゃんとやっているとしたら、そのアンテナに、この議員バッジ野放し問題って引っかかって来なかったのはなんでなんでしょう。
問題意識そのものが「平和ボケ」している?


これも縦割り行政の悪い部分が出ているのかもですけど、各省庁への出入りチェックに関して、議員バッジを付けていれば身分証の確認だとかは無いのが習慣化しているってことみたいなんですけど、いってみれば、そうした慣習としての特権に目が届いていないってことになるのかもしれません。


少なくとも警視庁、警察庁消費者庁は仕事をちゃんとやっていないっていう判断もありそうです。

 

 

 


まあね、こうした問題って「想定外」ってことではあるんでしょう。


そんなに悪い考えを持った人なんて、そうそういるもんじゃないから、っていう古き良き昭和時代の根拠のない安全神話、安心生活っていうのに、なんでだか慣らされちゃっていますよねえ、我々は。


そうした古き良き、って表現されている時代にだって犯罪者はたくさんいたんでしょうし、いろんな凶悪犯罪もあったんでしょうけれどねえ。
そういう事実があったとしても自由の方が数倍大事でしょ。
です、その通りです。
ダメダメ規制は無い方が、絶対イイです。


ですが、それは国民の意識がちゃんとしてることが前提条件ってことになりますよね。
コロナ前には日本の民度が高いっていう評判になって、そうでしょそうでしょ、って気分よく思っていたんですが、そうでもない人だって、いっぱいいるんだよっていう事実をヒシヒシと感じざるを得ない、きょうこのごろです。


この「議員バッジ」問題もあっさり忘れさられていくんでしょうねえ。


容疑者の犯行動機は「エライ人の気分を味わいたかった。承認欲求を満たしたかった」っていうものなんですよ。


この容疑者にとって日本のエライ人って国会議員なんですね。


間違いだ、とかそういうことじゃないです。ただ、この容疑者のエライっていう概念に疑問を感じざるを得ないところはありますよ。
どういう理由で国会議員をエライ! って思っているんでしょうか。

 

エライですけど、なにか?

国会議員に限らず、政治活動に関わる人って、本来的にはこの国の問題を解決しようっていう志があって、個人的な活動、運動だけじゃ問題解決にならないから、国のトップから働きかけるために立候補して、地域の住人たちの支持を受けて議員さんになるわけで、エライから当選しているんじゃなくって、議員になって、何事かを立派にやり遂げて初めて「エライ人」なわけですよね。


ここ最近、そんな議員さんは何党であれ居ないような気がします。ちっともエラクない人ばっかりです。
っていうか、それ以前の段階で、日本にとって何をどう解決すべきなのかっていう、問題認識自体できていないよに感じます。


どういう経歴の容疑者なのか、ちっとも分かりませんし、知りたいとも思いませんけれども、22歳でしょ。
自分のアタマでちゃんと考えたことがあるんでしょうか。


「承認欲求を満たしたかった」っていうのは、各省庁門前にいる警備員さんたちから敬礼されて、建物の中に「バッジパス」で入れることで満たされることなんでしょうか。
そういうことが出来ている自分自身に満足したいっていう欲求なんでしょうかね。

 

 

 


一期だけでしたけど、国会議員になった気分を味わってみたかったって言ってた人もいますけど、あの人がどんな問題意識を持っていたのか知りませんが、一応ちゃんと選挙で当選しているんですから、今の選挙制度に問題は大ありだとしても、どこからも文句を言われる筋合いのもんじゃないですよね。


ただ、そういう人はかなり正直なんであって、分かりやすい能天気なんですけど、そういう素顔なんか見せることなく悪辣な考えしか持っていないような議員さんもいるように思いますし、正義感があって一所懸命なんだなっとは思うんですけど、自分のアタマで考えてないでしょ、っていう議員さんも少なくないのが、現在の日本。


今回の容疑者が政界をどう見ていたのか分かりませんけれど、その辺には興味もなく、政策言舌、選挙、だとかいう途中経過を取っ払って、議員として各省庁に入って、挨拶をされること。自分が気持ち良くなること。


それが、それだけが目的だったとしたら、っていうかホントにそれだけみたいなんですけど、人間的にお粗末だって言わざるを得ませんし、そういう人間が簡単に議員バッジを手に入れることができるシステムと、議員バッジの管理体制。そして胸にバッジを付けてさえいれば、バッジパスで官庁に出入りできてしまうっていう慣習。


統一教会問題ほどではないにしても、日本って、自分の平和ボケを自覚して、もう一度気合を入れ直さないと失われた40年は、ただただ50年目に向かって流れていくだけかもですよねえ。


デジタル庁、なにしとんねん!
トバッチリだ、とか言わずに、全面的に網掛して全部の省庁にデジタルの道具提供と意識改革を実現してくださいませ。


ソトナカプロジェクトの、みなさんも、革命意識ぐらいな強さで変革方向に実績をあげていただくことを期待しますです。


ま、外野からは好き勝手言えますけど、ひとつ、よろしく願い申しあげます。

 

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【自分のヒミツ】話者である自分は自分と言わず 相手に自分って言う二人称表現

< 相手を自分って言って会話することに違和感のない関西人と 違和感アリアリのその他の地域 >

冬の寒さの厳しい青森県では、あまり口を大きく開け続けない発音、そして多くは単音で日常会話を交わしているっていうのを聞いたことがあります。


令和の日本では共通語、標準語がどこの地域にも浸透していて、地域独特で伝統ある方言が失われつつあるっていうことも聞きますんで、今でも青森県の人たちがあまり口を開けずに単音で会話をしているのかっていうと、ある程度年齢のいっている人じゃないとそうしていない可能性の方が高そうですけどね。


青森弁の例としてよく聞くのが、
「な、どさ」
「わ、ゆ」
ってやつですね。


これで会話が成り立っているっていうことは、なかなかにデジタルな感じもするんですが、


「あなたは、どこへ行くんですか」
「わたしは、お湯(銭湯?)へ行くところです」
っていうコミュニケーション。


こりゃあ、なかなか青森県以外の人との会話では通じないでしょねえ、って思うんですが、実はね、これ、昔の日本語として正しい言葉だった可能性もあるんだそうです。


なんでかっていいますと、日本書紀の記述の中に出てくる、おそらく日本語としての最初の「二人称代名詞」は「な」って記されているんだそうです。


二人称代名詞の「な」


当時の都、奈良、京都を中心として、同心円的に都言葉が地方に伝わっていったっていう説がありますけど、それに従って考えれば、奈良、京都から遠い地域にはより古い時代の日本語が残っているっていうことは、なんとなく肯けることではありますね。


たぶん、書き文字文化が無かったか、あっても識字率なんて低かったでしょうから、音声で文化が伝わるしかなかった時代の二人称代名詞ってことだと思います。


「わ」の方は「我」っていう自分を言い表す言葉が今でもありますから、「な」よりは直感的に理解できます。
まあ、理解できるとはいってもですね、いきなり会話の中で「な」とか「わ」って言われても「?」ってなるだけかもですけどね。

 

 

 


今現在使われている日本語二人称代名詞は、そんなに近しくなければ「あなた」「おたく」「きみ」
友人関係であれば「おまえ」「あんた」ぐらいが普通でしょうか。


でも、実際には名前か役職で呼ぶことの方が多いでしょうかね。愛称とかね。


夫婦間で使う「あなた」「おまえ」っていうのは、もちろん二人称代名詞ではありまけれど、家族間でそうやって呼ぶ相手は特定された個人ですから一般的二人称代名詞っていうのとは、ちょっと違った意味を持っているようにも思います。


子どもが出来ると、途端に「おとうさん」「おかあさん」、「パパ」「ママ」ってお互いに呼び合っているカップルが普通にいることを考えても、日本語の二人称代名詞って教科書通りの解釈では納得できない部分が大きいような気がします。


言葉っていうのも、なかなか不思議で難しいもんなんですよねえ。


二人称代名詞に限って見てみましても「おまえ」っていう言い方を誰に対しても使えるってもんでもなくって、上下関係が明確だったりする場合に、上から下への呼び方って感じなんですけど、夫と妻っていう立場に関してこの言葉が生き残っている文化的背景っていうのもあって、どことなく上下関係を意識して使われているケースが多いって現状かもしれません。


なんですけど、元々は「御前」なわけですから、決して相手を下に見たり、蔑んだ呼びかたじゃなかった言葉なんですけどね。
自分の目の前にいらっしゃる、あなた、が「おまえ」だったはずなんですよ。
いつ頃から変わって来たんでしょうか。


今は、夫婦間とか特別な関係にある男女間で使われる以外だと、叱責するとか、ケンカ腰って感じになっちゃたりするイメージもあります。
完全に上からの物言いに使われている感じ。


そんなことを考え始めると、相手をどう呼ぶかって、けっこう難しくなりがちかもですねえ。


ところで、会話の際に相手のことを「自分」って言う人がいますよね。


関西弁に限られた言い方なんだと思いますが、一口に関西っていっても、どういう地域で相手のことを「自分」って言っているのかは特定できません。
そういうデータは見たことがないっていいますか、そもそも、そんなことを調べている人もいないのかもしれないですけどね。


友人関係、じゃない場合でも、だいたい同年配の場合に限って使われる二人称の「自分」ってかなり興味深いものがあります。


相手を自分って言う文化圏でも、書き文字ではそういう使い方はしないみたいなんですね。
会話の時に限られた使い方で、そうした場合に話者である自分自身のことは「自分」って言わない習慣らしいっていうのも、面白いところです。


自然にそういう使い方をしているんでしょうから、気にしていないんでしょうけど、しっかりしたルールはあるっていうことですね。


生活習慣としての言葉の使い方なんて、「自分」だけじゃなくって、地域によっていろいろあるのかもです。

 

 

 


例えば関東では会話の相手のことを「自分」とは絶対言わないかっていいますと、そんなことはないんですね。
シチュエーションとして特殊とは言わないまでも、かなり限られたシチュエーションですけど、使う場合はあります。


例えばこんな時です。


とあるカップルが外食に出かけるとします。
どこで何を食べようか相談して、男性の方が中華が食べたいっていうんで、中華屋さんに出かけます。
2人でテーブルに着いてメニューを見始めると、男性がこう言います。


「なんかあれだなあ、食べたいもん、ないなあ。中華も飽きて来てんだよなあ」


こういう時に相手の女性が使いますね。
「なに言ってんの。自分が中華って言ったくせに」


この場合、女性の言っている「自分」っていう言葉は、女性自身のことを言っているんじゃなくって、訳の分からない理屈をこねている男性、つまり相手のことを「自分」っていう言葉で言っているんですよね。


こういう感じで何か、起きてしまったトラブルの原因が相手自身にあるように判断できるシチュエーションに限られているように思えるのが関東近辺、っていうか関西以外での習慣じゃないでしょうか。


「せやせや、あした呑み会やん。行きたないなあ、自分、どないすねん」


っていうような会話は東京近辺でも何回か耳にしていますけど、はい、その発言の主はもれなく関西人ですね。


ま、あれですよ。こういうことを言ったからっって、「自分」っていう二人称の使い方を非難しようとか思っているわけじゃないんです。


なんでかっていうことを明確にするのは難しいんですけど、その二人称の使い方はユニークで面白いですし、そういう使われ方をしているのが関西に限定されていそうだっていうところも面白いなあって思うんですね。


実はこういう関西の二人称の使い方に興味を持ったのは、かなり前からなんでんす。


1976年に発表されてヒットした、ミス花子の「河内のオッサンの唄」


河内って呼ばれている大阪東部地域で使われている「河内弁」は、関西、大阪の中でも強いニュアンスの方言として知られているらしいんですよね。
面白い歌なんですよ。ん~、歌っていうより河内弁の語りって感じなんですけどね。
この歌を基に映画も作られましたね。かなりヒットしたんです。


♪おう よう来たの ワレ


♪ビールでも呑んでいかんかい ワレ


「ワレー!」とか「ワリャー!」っていうのは、任侠映画なんかにも出てきますけど、相手を威嚇する時の言葉っていうイメージがあります。
なんですが、この「河内のオッサンの唄」で歌われているシチュエーションは、久しぶりに訪ねて来た友達を歓待しようっていうことですよね。


仲のイイ間柄なんでしょうけど、「おまえ」でも「てめえ」でもなく、「自分」でもなく「ワレ」って呼びかけるんです。
親しみを込めた、ごく普通の二人称なんでしょうね。「ワレ」


「ワレ」は「我」ですもんね。「自分」っていうのと同じ使い方なんだと思います。


♪おい かかあ もっとビール持ってこんかい


♪ナニさらしてけつかんじゃい


♪裏の牛かて もうちょっとよう働くど


まあね、友達の前で身内を腐す言い方をするオヤジって、いることはいます。どこにでもね。
にしても牛にたとえられては、奥さんの方も黙っちゃいられませんよ。


♪あんた 今 冷やしてまんねん


♪あんまりうるそう言わんといてんか


♪うちかて忙しんやで ワッレ~!

 

 

実際に女の人もワレ~とか言うんでしょかね。
ま、自分のことをオレっていう言い方を、ワザとじゃなくって自然に言っている地方もありますからね。普通にワレ~って言っているのかもしれませんね。


ま、河内のオッサンの家のビールも切れたのか、友人が帰りますね。


♪また元気で仕事しようやんけ ワレ


♪働いて働いて銭ためて 蔵建てたろうやんけ


♪やんけやんけやんけやんけ せやんけ ワレ


♪ワレワレワレ せやんけ


♪河内の オッサンの唄~


なんかね、たぶんですけど、まず相手のポジションに立ってモノを言うっていうような文化が、関西、特に大阪にはあるような気もするんですよね。
それで、相手が、自分で、ワレってことになっている風習なんじゃないでしょうか。

 

 

 


関西の文化って「やわらぎ」がベースにあるような感じがします。


♪ワレワレワレ せやんけ


♪河内の オッサンの唄~


でも東京近辺でワレ~、は聞かないです。
聞いたことありますか? 関西以外に住んでいる自分?

 

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【ぼたん鱧】せっかくご馳走してもらったんですが アレ? だった話

< 湯引きした状態で仕入れているってことでしたけど どこの鱧なんでしょ >

まあね、自分のサイフで食べたわけじゃないんで、ぶうたれる資格もありゃしない、っていうところではあるんですけど、東京、9月の鱧、ガッカリだったんでしたあ。


「東のアナゴ、西のハモ」っていうのは聞きます。


鱧料理っていえば京都が有名ですけど、京都では食べたことないですね。値段も相当なものらしいですから、行ったからといって、そうそう食べられるもんでも無いのかもしれないですけど。


大阪でも「鱧チリ」っていう有名な料理があって、これは1回だけ食べたことがありまして、旨かったです。
やっぱり鱧は西、ってことなんでしょう。


「鱧チリ」って、要は「湯引き」なんですけど「落とし」っていうふうにも言いますね。
なんかね、こうしていろんな呼び方のある料理には地域チイキのこだわりがあるんだろうって思います。


「落とし」っていうのは骨切りした鱧を湯に落とすからあ~、っていうネーミングみたいです。


鱧の旬は6月、7月ってされていて、7月に行われる京都祇園祭の別名が「鱧祭り」ってされていることからも、夏の京都の風物詩として鱧が捉えられているんですよね。


サカナ片にユタカ、で鱧ですが、豊かっていうのは「曲がりくねる」っていう意味と「黒い」っていう意味があるんだそうで、その見た目からあてられた漢字なんですね。


中国語で鱧は「レイ」って読んで「ライギョ」のことを言うんだそうですよ。
中華料理で鱧っていう字をみて、日本の鱧料理を思い浮かべちゃうと、かなり残念なことになるのかもしれません。って、ライギョって食べるのかどうかも知りませんけどね。食指不動でありますよ。

 

 

 


アナゴの旬は、夏と冬ってされていて、ま、一年を通して食べられますね。
主に蕎麦屋さんか、刺身屋さんで、天ぷらで食べていますね。


江戸前の食材としても知られているアナゴですから、東京近辺で食べるアナゴは、まあ、旨いと思います。満足です。


ただねえ、東京の鱧はねえ、お、旨いねって思ったのって、前に記事にもしましたけれども、とんかつ屋さんで食べた「ハモカツ」だけなんですよねえ。
ヅケ丼も、めっちゃ旨かったとんかつ屋さんでした。


先日ご馳走していただいた鱧。「ぼたん鱧」っていうお吸い物だったんですけど、和食屋さんのね。財布を持ってくれた人の手前「ん~」とは言えませんでしたけれど、東京で食べる鱧、例えば代表的な梅肉和えとか、鱧ってこんなもんなのかしらん、って思うことが多いです。


その和食屋さんで値段がいくらかとか、聞きませんでしたけど、なんでも値上がりの時期です。安くはないんだろうと思うんですが、ここで捌いてんの? って聞いたら、首をブンブン振って、「湯引きしてもらって仕入れてます」ってことでした。


まあね、今はそういう仕入れになっている食材って少なくないですからね。特に高級店っていうことでは、もちろんなかったんですけど、ガッカリでした。


だいぶ前にですね、大阪の和食屋さんで食べた「鱧チリ」、これはもうサイコーに旨かったんです。


シャリシャリいうような歯応えがあって、薫り高く、まったくくどさのない白身梅肉をスパイスに選んだ古い時代の料理人のセンスに感心しました。旨いんですよね。
今でも記憶に残ってますからねえ。


この時、一緒に食べた人の中に京都出身の女性が1人いて、「京都のは、もうちょっと鱧の味がしっかりしてますけどね」って、コンニャロなことを言ってました。


食道楽の街って言われる大阪にも、鱧で負けるわけにはいかないっていうような、西の食文化競争なんでしょうかね。


で、いまだに京都の鱧は食べたことがないですし、これからも機会があるかどうか分かりませんですねえ。


「ハモカツ」を出してくれていたとんかつ屋さんの大将も、東京の人だったんですけど、東京に来てる鱧は国産じゃないから、湯引きしただけで食べるのは、ちょっとね、って言っていました。
とんかつ屋さんなんですけど、一時期は夜の営業で刺身も出していた大将ですからね、なかなか店に出す料理にはこだわっていたんでありました。


鱧は明石海峡が産地として有名いらしいんですけど、ホント不思議ですよね。
海外から輸入された鱧だって鱧は鱧だろうって思うんですけど、全然違う、っていうことなんですもんね。


鱧は肉食魚で、海域によって食べているものが違うから、鱧自体の風味も違って来るって言われちゃうと、そのホンモノを、たぶん1回しか食べてことがないんで、あ、そですか、そでしょねえ、って言うしかないです。


「ぼたん鱧」っていうのは、湯引きした鱧の椀物ですけど、名前を付けたのは谷崎潤一郎(1886~1965)なんだそうですね。

 

 

 

食通としても知られた谷崎潤一郎ですが、京都の懐石料理店で名前を付けたっていうぐらいですから「ぼたん鱧」に対する執心は相当なものだったみたいで、3人目の妻、松子さんは「倚松庵の夢」の中でこんなエピソードを披露しています。


谷崎潤一郎が亡くなる6日前のこととして、


「殊に、ぼたん鱧が大好物で、味わう暇があるのかと思うほどの速さで平らげ、食べっ振りも傍で見惚れるばかりの見事さ」


谷崎潤一郎は腎不全に心不全を併発して亡くなっているんですが、その健啖はずっと変わらなかったんでしょうね。


「倚松庵(いしょうあん)」っていうのは、神戸市東灘区にある1929年に建てられた和風木造建築で、谷崎潤一郎が住んでいた家なんですね。細雪の家っていう言い方もされています。
谷崎潤一郎細雪を執筆していた頃は武庫郡住吉村にあった家を、1990年に神戸市が東灘区に移築したものなんだそうです。


その思い出の家での暮らしを記した「倚松庵の夢」の中に、戦争中、疎開していた熱海のこととして谷崎潤一郎の言葉を遺してくれています。


「鱧も近頃は伊豆山方面にて手に入ることがあり、たまには買っては見るけれども、味も骨切りも悪く、あとで一層関西の鱧が恋しくなるばかりなり」


戦争中のことですから、ここで悪く言われている鱧は海外から入ってきたモノじゃなくって、関東近辺で獲れたんでしょうけれど、産地によって味わいが違うってことをハッキリ言ってますね。

 

 

 


味の他にも「骨切り」も悪いって言ってます。
鱧の骨切りは、1センチメートルの中に8回包丁を入れるっていう技なんだそうで、職人さんのウデもさることながら、包丁のヘヴィーデューティな切れ味が必須なんでしょう。
めっちゃ細かそうな作業です。


鱧を扱うことの少ない関東では、名物とする関西に比べて捌ける職人の数も、そのウデも、谷崎純一郎のお眼鏡に適うレベルではなかったんでしょうね。


たしかに鱧は関西なのかもしれないです。


湯引きしてから流通しているっていうのは、店にとっては便利かもですけど、鱧料理の文化はきっちり守っていって欲しいところです。
2022年の今、谷崎潤一郎が生きていたとして、まあ、一流どころにしか行かないでしょうけど、もし、ごく普通レベルの和食店に入って、湯引きした状態で仕入れる鱧を「ぼたん鱧」で食べたとしたら、どういう評価をするでしょうかね。


旨い鱧の獲れる明石海峡から近いとはいえない京都で、なんで鱧が名物になっているかって言いますと、鱧の生命力なんだそうです。
冷凍技術だとかがなんにもない頃から京都名物だった鱧は、なにも工夫せず、そのまま京都まで持っていっても悪くならなかった、生命力の強い数少ない魚種なんで、夏場のサカナとしては圧倒的に鱧をありがたがって、調理の手間を惜しまず、名物にまで仕立て上げた、っていうことなんだそうです。


まあ、なるほどねって思いますけど、それほど京都には購買力があったってことなんでしょうね。
ま、日本の都ですからね、千年都市、そういう歴史。
京都の人は、地場のサカナじゃない鱧を、とにかく自慢するですよ。

 

 

 


鱧がね、丈夫で長持ちだっていうのは、もちろんナマのまんま、そのままの状態で移送するからであって、今みたいに湯引きしてから移送するっていうのは、そもそも問屋さんに入って来る時点ですでに湯引きされているんでしょうから、どこで獲れたか、明石ではないにしても、国産か海外かっていうことより、そもそも鮮度とか期待できないわけでしょうから、東京近辺で、お高くない店で、旨い鱧を望んじゃいけません、ってこと。


く~、ニャロメッ!
って、誰に噛みつけばいいのか分かりませんね。


湯引き済の鱧って関西方面でも出回っているんでしょうか。京都は、どなんでしょ。


鱧っていう名前は、噛む、食むから来ているって説もありますけど、京都じゃなくとも、どこかに安くて旨い鱧を食べさせてくれるところはないんでしょうか。
「ぼたん鱧」じゃなくってイイんですけど。


また、大阪、行きましょうかねえ。


ん~、東京近辺に、ないの?
なんか納得したくない気分でありますよ。

 

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【酒太り】アルコールのエンプティ―カロリーってなんやねん?

< デ~ブ っていうんじゃなくっても たぷたぷしちゃってるですよねえ お腹ね >

ビールを呑まなくたってビール腹。


あたし、脱いだらマイナス凄いんです!


とかね、酒呑みたちは来る日もくる日も、こうした自虐ネタを口にしている人種なんですが、他人から指摘されるとゲキオコプンプンマルになったりして、一丁前に人間の複雑性を有しているのであります。


ところで酒吞みのことを「左党(さとう)」「左利き」なんていう言い方をしますけれども、江戸時代初期、全国から江戸の八百八町に多くの大工さんが集まって来て、一気に家を建てていったわけですが、大工さんの好物といえば「酒」


って、かなり無理のある話の流れなんですけど、大工さんは右手に槌、左手に持っているのは「ノミ」ってことで、左手を「ノミ手」って言ったんだそうで、それが「呑み手」につながって酒呑みのことを「左利き」ってしゃれて言ってみた。


思いのほか流行って浸透したんで、さらにコマッシャクレテ「左党」っていうようになったって説がありますね。


他にも、酒を呑むときには、右手に一升瓶、左手に湯呑を持って、独酌でやるのが酒呑みの流儀、ってことで「左利き」「左党」っていうようになったっていう説もあります。


ま、なんだか両方とも、ふううん、って納得しちゃってイイ感じでしょかねえ。


なんにしてもですね、なんにもお祝い事がなくたって、暗くなれば呑まずにいられないっていうのが酒呑みなんでございます。


ただですね、酒呑みっていってもですね、四六時中酔っぱらっているわけじゃあございませんで、ちゃんとシラフでいる時間もあるんですよね。
中毒までには至っていないのが、ここでいう酒呑みなんでございます。

 

 

 


で、酒呑み同士がシラフでいるときに出会ったりなんかしますとね、必ず話題になるのが「酒太り」


酒ってエンプティ―カロリーなのに、なんで太っちゃうんだろうねって話になるんですね。
そりゃ、アテをばくばく食べるからでしょ。


いやあ、このところ宅呑みしててさ、ほぼアテは食べてないんだけど、店で食べながら呑んでいる時より、腹がね、こう、たっぷりつかめちゃうんだよねえ。


ふむふむ、です。


あとは、呑み屋さんで顔を合わせたその晩のファーストコンタクトの時とか、会計でレジ横に立っている時なんかは、お互いにそのぷよぷよ腹を指で突いたりなんかして呑む助コミュニケーションしております。


男女ともにそんなことをやったりしているんですけど、セクハラ的な行為としては、誰も問題にしていませんですね。
もちろんあれですよ、誰にでもツンツンやっているわけじゃなくって、相手を選んでやってますけどね。


アルコールのエンプティカロリーってよく聞きますけど、実はその正体をしっかり分かってはいないです。


酒にもカロリーはありますよねえ。
そですよねえ。
でもエンプティっていうのはなに? すぐに消化されちゃうカロリーだからエンプティ? なんでエンプティって言うの? 酒呑みの勝手な願望?


って話になってきますと、みんな共通で言うのが、知らんがな!


ってことが続いておりましたんで、今回、ちょっと調べてみました。


まず第一に「酒太り」する最大の要因は、やっぱりアテなんでした。そりゃそでしょねえ、アテですよねえ。
でも、アテなしに吞むって、侘しいでしょ。
旨い酒には旨いアテが、どうしても欲しくなりますよ。


ちょこっと、って言いながらついついね、食べちゃうもんでありますよ。


アルコール、とくにビールには食欲増進効果があるんだそうです。
ビールの成分的に食欲増進につながる成分は特定されていないんだそうですけど、とにかく食欲が増しちゃうので、いっぱい食べる。さらに〆とかもやっちゃって、太る。
なので「酒太り」は酒のせいじゃなくって、アテ太り、ってことみたいです。


これはね、酒呑みなら、ま、そでしょねえって納得できますよね。


でも思うんですけど、ビールが食欲増進するのって、何かの成分が身体の中に働きかける結果じゃなくって、ガーッて勢いよく呑みますよね、ビール。たいていの場合、一気にゴクゴクいくのがビールですよね。たいていジョッキだし。
で、その勢いのままアテもガツガツ口に運んじゃうっていうことなんじゃないでしょうかね。


ビールには揚げ物が合いますよねえ。から揚げでもフィッシュアンドチップスでも、ガーっていきますもんね。
町中華なんかで数人集まると、次々に単品を注文しちゃったりしますしねえ。

 

 

それでついつい食べ過ぎて、酔っぱらってるから満腹感も感じないとかで、太るんでないの!? 知らんけど。


まあね、酒呑みの空想じゃなくって、医学的な「酒太り」の原因として、とっても納得っていうのが、「酒を呑むと肝臓が脂質分解を後回しにするから」っていうものでした。


肝臓の役割は糖質、脂質、タンパク質の代謝なんだそうです。
なるほどですね、肝心かなめっていわれる臓器ですから、大事な役割です。
ま、大事じゃない臓器なんてないんでしょうけど。


で、酒を呑むと肝臓は人体にとっての毒であるアルコールを、イですか、ここ、テストに出ますよ、「人体にとっての毒であるアルコール」肝臓はこれを分解することを優先させるんですね。毒ですからね。


毒だとか、そんな殺生なこと言うなや、ってなことでもあるんですけど、酒のアルコールに限らず、大人になると身体に悪いものが好きになるもんなんですよねえ。なんででしょねえ。


身体に悪いんだろうなあっていうものほど、旨いんですよねえ。魚卵系とか、みんなそうじゃんねえ。
酒のみにとっては、しゃーないわな、ってことであります。


で、肝臓はアルコール分解に精を出しますんで、自然、糖質、脂質、タンパク質の代謝は後回しになるわけです。


そうなりますと、糖質、脂質、タンパク質が体脂肪、内臓脂肪となって蓄積されることになるんですね。


これですよこれ、体脂肪、内臓脂肪。チクセキ、、、ヤな響きですねえ。
これが酒太りの正体ってことなんであります。


でもねえ、酒太りの正体が分かったからって、呑まないっていう選択肢はないんですよね、酒呑みにはねえ。


じゃあさ、どうすればいいわけ?

 

 

 


ってことで、出来そうなのは、その後回しになっちゃう糖質、脂質、タンパク質の摂取をそもそも少なくするっていう方法が考えられますよね。


まあ昔から言われていることですけど、まず酒は糖質の少ないものを選んだ方が、当たり前ですけど糖質の摂取が少なくて済みます。
醸造酒より蒸留酒っていうのは、イイ選択なんですよね。正解です。これ、やってます。


蒸留酒っていっても最近はウイスキーハイボールだったり、焼酎サワーだったりが流行ってますけど、糖質を含んだ割り材で作ってしまっては台無しですね。
水だとか炭酸だとかにとどめておくのがイイってことです。


さらにはアテも、糖質の少ないものを選ぶ。


これも昔から言われていることなんですけど、そうするのが難しいのはですね、酒が入ってほわあんってしてきますと、ま、ちょっとぐらいさ、っていう気持ちになってしまうことなんですよね。
自分に対する規制なんて、ゆっるゆる~になっちゃう。


和風の煮物なんか、身体に悪いわけないじゃん、っていう感覚もありますけど、出汁ね。味の決め手の出汁。
味醂だとか、砂糖だとか、けっこう使っているわけですよ。だから旨いってなもんなんですけどね。


酒もアテも、ほどほどに。なんてなことはね、酒呑み全員が分かっていることではあるんです。


十二分に分かってはいるんですけど、ね、酒が入ると、好きなものを好きなだけ食べなくって、何が人生か! とかね、ムダに大言壮語を思い浮かべちゃいましてね、ガツガツいっちゃう結果になるんでありますねえ。


でですね、今回調べてみまして、これだけはやめておいた方がイイみたいよ、っていう酒とアテの組み合わせっていうのがありましたんで、ここに明かしておきますです。


その悪魔の組み合わせは「ビールとピザ」


むふふ。旨いですよね、これ。
キンキンに冷えたビールと、焼きたて熱々のピザ。
タバスコふって、黒コショウをパラパラやって、切り分けたワンピース。みにょ~んて伸びるチーズ。
ハフハフと口に入れて、冷たい炭酸を主張するジョッキの生ビール。


実にシアワセな組み合わせですよね。


でもね、これ、年に数回にしておいた方がイイみたいです。
しょぼ~ん、なんですけど、そみたいです。


厚生労働省がe-ヘルスネットで示している「飲酒のガイドライン」では、「節度ある適度な飲酒は1日平均純アルコールで20グラム程度」なんですよね。

 

これって、


「ビール中ビン1本」


「日本酒1合」


「ウィスキーダブル1杯」


程度なんです。


これっぽっちで切り上げる酒呑みっていますかね?
とうてい無理ですよねえ。
これで満足できるんだったら、センベロ、楽勝なんでしょけどねえ。


で、アルコールは1グラムあたり7キロカロリーなんだそうです。20グラムだと140キロカロリーになって、まあ、そこそこのカロリーですけど、コンビニおにぎりが1個でだいたい170キロカリーから180キロカロリーだそうです。


コンビニおにぎりより少ないじゃん、って思っちゃうのは危険ですよ。だってこれ、20グラムのアルコールのカロリーですからね。


ビール中ビン3本、あるいは生ビール3杯呑んだら、420キロカロリー! コンビニおにぎり2個半ぐらいって計算になります。


でも、ちょっとねえ、カロリーとか考えながら呑むんじゃあ、ねええ。

 

 

 

 

さてさて、エンプティカロリーについてですが、アルコールのカロリーは肝臓によって素早く分解されますし、そもそも身体に蓄えられる成分がないっていうところが、アルコールはエンプティカロリーって言われることにつながっているみたいですね。


今回調べてみて分かったのは、アルコール自体に酒太りの要因はなかったんですが、肝臓の働きの分解順番によって、太ってしまうってことなんでした。


ですので、「お、たっぷりだねえ」ツンツンっていう酒呑みコミュニケーションは、不滅、ってことになるのでありました。
生活習慣、変える気、ナシです。


ところで「酒太り(さけぶとり)」って、最初入力して変換した時出たのが「叫ぶ鳥」
ちょとコワイ! かもでした。
ウチの変換メソッド、けっこうアホでっせ。


最後にですが、休肝日って、大事らしいですよ。


休肝日と、ビールとピザ。ん~。。。


ほどほどに、っていうのがうまく出来ればね、問題ないんでしょうけどねえ、それが難しいんですねえ、酒呑みにはねえ。


でもね、たぶんですけど、明日また、他人に優しくニコってするために、その日のピリオドとして、酒呑みは酒を呑むんじゃないでしょうかね。人に優しくするには、自分が疲れていちゃ、いけませんからね。

 

酒は大切な友達なんです。


ね。

 

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