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【暑熱順化】熱中症予防対策マニュアルを見てみるです

< 令和3年4月 日本産業規格 JIS Z 8504 の改正等を踏まえた改訂 >

2021年に「熱中症」で痛い目に遭っておりますので、ちょっとね、暑いっていう日が出て来て熱中症予防情報が発表されたりするとビビります。


クールビズの始まりは6月からっていうところが多いかと思いますけど、会社やプロジェクトによっては5月からっていうところもあったりしますよね。
だって5月から25度以上の夏日、時によっては30度以上の真夏日を記録する日っていうのが珍しくなくなってきていますもんね。最近ね。

 

 

 


厚生労働省「職場における熱中症予防対策マニュアル」を2021年に改訂しています。

 

かなり丁寧に作られたマニュアルで「第 1 章 熱中症について知る」「第 2 章 WBGT 指数計の配備と使用」「第 3 章 熱中症の予防と対策」「第 4 章 具体的な対策」そして「添付資料」という構成で80ページのマニュアルです。


2009年に作成された「職場における熱中症予防対策マニュアル」の初版を2018年、2020年、2021年とこまめに改訂してきているんですね。


熱中症については、いろんなメディアで盛んに取り上げられていますし、対策についてもレクチャーされていますよね。
そうした情報の中の厚生労働省として発信する最新版だってことになります。


知っている人にとっては常識の範疇なのかもですが、今回、個人的に初めて知った言葉があります。


WBGT? なんなん?


第2章の「WBGT 指数計の配備と使用」を見てみますと、「1 熱中症発生のリスク因子」っていう節の中で、熱中症の予防対策として大事なのは「熱中症リスクが存在する暑熱環境かどうかの評価」だっていってます。
暑熱環境って、イヤな感じの字面です。


でも結局、温度のことなんでしょ? って思ったら、ちょっと違うみたいです。
気温の測定のみでは不十分。
ふううん。


外気温が30度を超えると熱中症の発生件数は急激に増えるそうなんですが、30度に満たなくとも「相対湿度」が高いと熱中症は増えるんだそうです。シツドです。


21度の気温の中で湿度が95%っていう環境では死亡例も出ているみたいですね。


ええー! って思いますよね。21度って、涼しいとはいえないかもですけど、そんなに暑くもない気がしますよね。死んじゃうほどにはね。
21度、そんな気温環境でも湿度が高いと熱中症になってしまう可能性があるってことですね。


さらには、「輻射熱(ふくしゃねつ)」っていうのがポイントになるみたいです。


輻射熱っていうのは、日射しから受ける熱や、地面、建物、人間の身体から出ている熱なんかをいうそうなんですが、そういう熱を動かす空気の流れも重要な要素。
まあね、熱中症の原因が単純に何か1つだけっていうんじゃないだろうなってことは理解できますが、自分のいる環境がどういう状態なのかを知るのって、難しいですよね。っていうか、ほぼ無理でしょ。


ってことで、暑熱環境を客観的に判断するための参考になるのが「WBGT指数」っていわれるもので「暑さ指数」とも言っているようです。
Wet-Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)だそうで、単位は気温と同じ「度(℃)」


WBGT指数計には、据え置き型とハンディタイプがあって、TPOに合わせて使い分けて、その場所の暑熱環境を知ることが出来るっていうことになります。


黒球温度っていうのが輻射熱を測定する温度計。
へええ、聞いたこともないです。温度計にもいろいろあるんですねえ。


「職場における熱中症予防対策マニュアル」には「WBGT基準値」が示されています。
それ以上になると熱中症になっちゃう危険のあるWBGT(湿球黒球温度)ですね。


安静にしている状態:
暑熱順化者は33度。暑熱非順化者は32度。


天気予報なんかで「まだ身体が熱さに慣れていませんから」という言葉をよく聞きますが、身体の暑さに対する慣れを「暑熱順化」っていうみたいです。
暑さに慣れている人と、慣れていない人によって、熱中症になるリスクのWBGT基準値は違うってことですね。


パソコンなんかの軽い手作業:
暑熱順化者は30度。暑熱非順化者は29度。


草むしり、ゆっくりの散歩:
暑熱順化者は28度。暑熱非順化者は26度。


重いものを運ぶ作業、やや早歩きの散歩:
暑熱順化者は26度。暑熱非順化者は23度。


階段の昇降、ジョギング:
暑熱順化者は25度。暑熱非順化者は20度。


っていう目安です。


運動レベルが激しくなるにしたがって、暑熱順化者と暑熱非順化者とでは、熱中症リスクとされる基準値の差が大きくなっているのが分かります。


環境が暑熱を伴って来ると、人は汗をかくことで気化熱として身体の熱を逃がしますし、心拍数を上げたり、皮膚の血管を広げたりして身体の表面から熱を放して体温を調節するんですが、その調節がうまく出来ている人を暑熱順化者っていうんですね。


この暑熱順化っていうのは、暑い日にすぐにできるっていうものでもなくって、徐々にしか整っていかない。
で、お天気おねえさんたちは「身体が暑さにまだ慣れていませんので」ってうわけですね。


でもですね、夏日、真夏日が身体の暑熱順化を待ってくれるわけもなくって、急に暑い日がやってきて、続いたりするんですよね。
どうしたらイイんでしょ。

 

 

 


日本気象協会「暑熱順化に有効な対策とは」によりますと、気温が高くなる前に、無理のない運動をして汗をかくことが重要だそうです。

 

ウォーキング、筋トレだとかの運動と、お風呂もシャワーじゃなくって湯船に浸かる習慣を持つのがイイみたいです。
こうしたことを数日から2週間程度続けると、暑熱順化した身体になれるんだそうですよ。


2週間もかかるのかあ、って思っちゃいますが、さらにはですね、一度暑熱順化した身体になっても数日、涼しいっていうか、暑くない日が続くと暑熱非順化になっちゃうんだそうです。
ん~。つまり暑熱順化しても、汗をかくぐらいの運動は常にしていた方がイイってことになるんでしょうかね。


普段は、歩くにしても、むしろ汗をかかないようにしてますけどねえ。汗は積極的にかいた方がイイですかあ。
運動習慣ねえ、なかなかねえ。

 

でもですね、熱中症ってホント突然きますからね。身体の痛みとかより、意識が遠のく感じが恐ろしいです。
暑熱順化っていうのを、いつも意識したおいた方がよさげです。夏前からですね。


この日本気象協会の「暑熱順化に有効な対策とは」に「暑熱順化チェック」っていう項目があります。


ザックリとしたチェックなんですが、いつでも簡単に暑熱順化レベルを確認できて、結果確認のメッセージで対策の具体性を工夫できそうです。


でもさあ、「WBGT指数計」なんて会社に、たぶんないし、家にはもちろんないです。っていうのがほとんどですよね、きっと。
知りようがない「WBGT指数」


環境省の「熱中症予防情報サイト」に「全国の暑さ指数(WBGT)」っていうのがあって、地点ごとの指数を見ることが出来ます。

 

確認する地点は、「地方」「都道府県」「地点」をプルダウンから選択するか、表示されている日本地図をクリックして地点を選ぶことが出来ます。


選択された地点の暑さ指数は、さらに細かく、各場所ごとの指数が表示されます。
「通常の暑さ指数」風通しの良い芝生上での暑さ指数。


「駐車場」日陰のないアスファルト舗装の大規模な駐車場を想定


「交差点」片側3車線道路のような大きな交差点を想定


「バス停」小さな屋根のあるバス停を想定


「住宅地」住宅が密集した、風通しの悪い場所を想定


「子ども・車いす」地表面に近い高さの場所、ここでは高さ50cmを想定


「温室」植物などを育てている温室(時々換気がされる)を想定


「体育館」エアコンなどの空調設備がない学校の体育館を想定


っていう場所が用意されています。


さらには、1日の時間ごとの指数を日にちを選んで確認できます。
過去データも豊富に用意されていて、環境省、なかなかやってくれてますよ。
ま、要は「運動せえよ」ってことではあるんですけどね。

 

 

 


黙っていても汗をかくような季節になってからは、水分と塩分の補給が大事なんだそうで、これはね、みなさんご存じですよね。


暑くなる前から、ご自愛くださ~い。

 

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