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【ブログ記事の作り方】 週刊文春の名物編集長たちから学んじゃう その方法

<光文社【2016年の週刊文春】というハードカバーがコロナ後の日本に問いかけること>

2020年末。凄い本が光文社から出されました。
ノンフィクションライターの柳澤健さんが書いた「2016年の週刊文春」527ページ!

週刊文春文芸春秋のことを書いた本が文芸春秋社から出るのではなく、光文社という別会社から出る。


このこと自体で見えてくるのは、ホンモノのジャーナリストは「個」である、ということではないでしょうか。


なんだかいろいろ、あり過ぎるぐらいにあってしまう「オトナノジジョウ」

 


次々に「文春砲」を打ち出している週刊文春は、もちろん「個」の力で成立しているものじゃないでしょうし、【2016年の週刊文春】も繰り返し、集団のパワーを主張しています。
かなり個性の強い「記者」たちをまとめ上げるのが「編集長」です。個の力を削がずにまとめ上げる。


「編集」っていう仕事は、かなり特殊な能力が必要とされるものなんでしょうね。


文芸春秋社には歴代、名物編集長と呼ばれる人たちの居ることが知られています。


「文春砲」という呼び名を生み出すスクープを連発した新谷学さん。


その新谷さんを育て上げた花田紀凱(かずよし)さん。花田さんは週刊文春を売り上げトップに押し上げたことが知られる有名人ですね。テレビに出ていた時期もありました。


個人的に週間文春の凄さを感じ取ったのは、その得意とする「文春砲」からではなく、新谷編集長に3か月の強制休養指示が文芸春秋の社長から発令されたというニュースでした。


花田紀凱編集長以前から週刊文春の編集長は、そのユニークさが話題になったりしていた記憶がありますが、あくまでも古き良き時代の話。それまでの歴史をそう思わせてしまうほど、果敢なジャーナリズムを発揮したのが花田紀凱という編集長でした。


タブーなんかない。


ジャーナリストとして、そう公言するのは容易いかもしれませんが、実行したのは週刊文春が初めてだったのかもしれないです。
かなりインパクトのある記事を連発していました。その牽引者が花田紀凱編集長でしょう。


その文春イムズを受け継いだ新谷学編集長。


エキセントリックとさえいえるようなカラーを大きく打ち出して、スクープを連発。起訴も数多く抱えて、戦う週刊誌になっていったわけですが、いかに注目される週刊誌とはいえ、編集長の休養がニュースソースになるということは異例に思えます。


他紙のやっかみもあったのかもしれませんが、このタイミング、2015年の暮れには、週刊文春自体が異様な存在になっていたということかもしれません。


ただ、3か月で戻るという休養命令ですから、内部クーデターではないですよね。社長が掛けたブレーキ。


新谷学さんは2021年現在「編集局長」というポストで頑張っているらしいですが、紙媒体からデジタルへ、週刊文春もスタイルを変えていってるようです。
相変わらず文春砲もぶっぱなしていますし、裁判に対する備えもウマクなってきている感じ。
とてつもないエネルギーを絶やさず、タブーなく突き進んできた週刊文春


これまでいろいろあって、これからもいろいろありそうないきさつが【2016年の週刊文春】には書かれています。とても魅力的な一冊です。


そんなタブーなきジャーナリズムを実践してきた週刊文春の、歴代名物編集長が新人に教え諭した言葉が【2016年の週刊文春】に幾つか載っています。


ブログ記事を書くにあたって参考にしてみましょうって思います。


誰が言った言葉かということは【2016年の週刊文春】の記述に譲ることにしまして、ここでは週刊文春のナレッジとして、書いていきます。


「記事の書き方」じゃなくって「記事の作り方」


週刊誌も記事ならブログも記事です。立ち位置だとか全く違う部分も多いですが、ま、参考になるところは積極的に取り入れていきたいと思います。
ブログ運営者として、せめて気持ちだけでもプロの雑誌編集者に寄せていこうという試みです。

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まず、記事のタイトルについての週刊文春ナレッジ。


その1<記事のタイトルとは>


「編集者に一番必要なのは企画力。プランとは、つまりはタイトルのことだ」


文春に限らず、雑誌編集部では頻繁に企画会議が行われるわけです。
たくさんの企画が出されて、面白そう、読者にウケそうと思われるものを取捨選択する。週刊誌は毎週、最低1回行われるんでしょうね。
1回や2回ならいくつかの企画案を出せるかもしれませんが、毎週ずっと出し続ける。無理矢理にでも出す。しかも1つだけじゃなく、5つとかのアイディアを出す。


ここが、そもそも素人とプロの分かれ目なのかもしれません。脳みその汗のかきかたの違い。


さらに、決まった企画を手分けして取材して記事にするスピードも求められますよね。
数人で取材して、サッと記事にまとめ上げて、足りないと思われる部分の追加取材があったり、といった作業が考えられます。


そうした作業に大きく貢献するだろうと思われるのは、その記事で何を書こうとしているのかという、ベクトルを共有することなのではないでしょうか。担当チームでね。


同じ記事内容であっても取材するベクトルがバラバラでは、記事にまとめ上げたときに、内容が整わず、薄い残念なものになりそうです。
じっくり話し合うという時間はない。それでも「これだ」という記事のコアを共有する必要がある。
時間をかけずにベクトルを共有させる方法。それがタイトルなんだという意味だと思います。


つまり、そのタイトルを見れば、これはどういう記事だと読者が受け取るか、読者の興味を想定しながら取材に入れる。
記者たちの思いが違っていても、タイトルから想定される記事内容についての話し合いが実施されれば、短い時間で結論が出せそうです。


集団作業の雑誌記事作りに対して、ブログは、たいていの場合独りで考えて独りで書きます。
ですよね? みなさんそうだと思います。


ブログ運営者は編集者も記者もライターも独りでこなすわけですね。

 


ここで真似したいのは「プランとはタイトルのことだ」という簡潔さです。


タイトルの重要さは検索エンジンに取り上げてもらうためには、雑誌の記事タイトル以上に気を遣うべきことだといえそうです。


記事を書いて後からタイトルをつける。もちろんそういう方法もあるでしょう。
でも、基本的にはまず魅力的、煽情的なタイトルを考える。そしてそのタイトルに引きずられるような勢いで記事を書き上げる。
これは実現できると、「思うように記事が書けない」という状態には陥らずに済みそうです。


要は「タイトル」を脳みそに汗をかいて考える。ここが勝負ってことですね。


さらにタイトルについての週刊文春ナレッジ。
その2<記事のタイトルに求められること>


タイトルとは、
・覚えやすいこと
・個性的なこと
・簡潔なこと
・他と容易に区別できること
・声に出して読んで響きがいいこと
という5つのポイントがあるっていうことです。


このうちの「他と容易に区別できること」というのは、他紙の取り上げ方との差別化という意味なのかもしれません。ブログを取り巻く世界でも他のブログとの差別化は望みたいところではありますが、数が圧倒的ですからね、悩ましい問題です。調べきれませんです。


記事内容はトピックに独自性を持たせる取材というフェーズが勝負なんだろうと思いますが、ブログ記事を書く場合、取材という行動がそもそも無かったりもします。経験とか思いだけで書いている。


覚えやすく、個性的でありながら簡潔で、響きがイイ。そういうタイトル。


もちろん、言うは易く行うは難し、ですけれどね。なんにしても、タイトル、重要です。工夫したいところです。


週刊文春ナレッジ、その3<記事の見つけ方>


「読者の半歩先を歩け。読者よりわずかに早く、なぜだろうという疑問を抱き続けること」


これは記事内容の即時性ということでしょう。


さらには、週刊誌のスクープというのは、発売後、他紙が追随して来ないとホントのスクープにはならないという収益感覚もあるそうです。
確かにスクープではあるものの、読んだ側が読者だけじゃなくって他紙の記者たちが「はあっ?」ってなってしまっては商品価値が薄くなってしまう。すぐにみんなが「アッ!」っというビビットな反応を示さなければホンモノではないってことでしょうね。だから1歩ではなく半歩先。


ま、ブログでスクープというのはジャンルが全然違うような気もしますが、読者の半歩先、という意識は常に持っていたいと思います。


続いてその4<記事の書き方>


「雑誌のプランとは疑問であり、疑問を解き明かすのが記事である」


これはタイトルで言っていることと同一ですね。


まず読者の疑問を、分かりやすく気付かせるのが良いってことでしょうね。
タイトルを見て、ああ、そういえばなんでだろう? と思ってもらえればタイトルばかりでなく記事自体も成功したと言えるんでしょうね。

 


難しそうですが、意識は持っていたいところです。


そして最後の週刊文春ナレッジ、その5<イイ記事とはなにか?>


・一瞬で読者を引き込むインパクトのある出だし。
・基礎知識がない読者を容易に理解に導く考え抜かれた構成。
・簡潔で明快、リズミカルで物語性のある文体。


これはもう、実現するのは至難の業ですが、意識だけでも忘れずにいてリライトの際の目標にできますね。


そして老婆心的に付け加える最後の週刊文春ナレッジ<取材の心構え>


「21世紀のネット社会においても、本物の情報は人間だけが持っている」


何回も言いますが、取材というフェーズはブログに馴染まないかもしれません。


ですが、記事を書こうとするトリガーを感じたとき、その周辺、裏側にある人間、ということを考えてみると、イイ記事に結びつくかもしれません。


なんとか良質なブログ記事を書いていきたいと思いますが、やっぱりね、なかなか難しいもんですねえ。


でもあれです。ブログをやり始めたみなさん、ガシガシがんばりませう! です。


結局あれですよ。文春砲の弾込めって、むっちゃ難しいってことですね。ふむふむ。

 

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